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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全270件 201~220 11/14ページ
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| 主人公家族+某探偵がかっこいい! 伊坂氏の本はこれが2冊目。1冊目の評価が自分の中で定まらなかった(わりによく売れていた)ので、なかなか次の2冊目に手が出なかった。文章が上手い人なので、次の本で作家として好きか嫌いかが分かれるだろうとわかっていた。つまり、1冊目は好きではなかったのですね。 この本は、本を読み慣れていない人にとっては読みづらい部分があると思われます。回想シーンがランダムに、時には無意味に挿入されるので。でも人の思考を文章にすればそんなものでしょう。散漫で、そのくせ一つこだわっていることはいつまでもずーっと尾を引き続ける。 それらの中に、伏線やはっと思わせる内容が散りばめられていることが、伊坂氏の巧さではないかと思います。まとまりがない回想であっても、そこを綴る言葉そのものはとても単純で明快。 簡単に読み終えてしまうけれど、記憶の片隅に残しておいて欲しい本だと思います。少なくとも、つまらない、の一言で終わらせるべきではない。 …映像化して欲しいようなして欲しくないような。するのは簡単だけど、多分ラストは変えられちゃうだろうなと。 | ||||
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| たくさんの比喩で少し途中疲れちゃいますけど、それでもとてもいい作品でした。 なによりも、この家族が、お父さんが、いい人で、、、。遺伝子がどうのこうのっていう説明がたくさん出てきますけど、最後には、もうどうでもいいやって思いました。私はこの本を読んだ後にちょうど学校で遺伝子についてやったので、予習になりました。(どうでもよくてすみません) この本はお母さんが生きてる頃の回想が面白いですね。最後のお父さんの台詞にはぐっときます。難しい説明が多いですが、最後まで読んでみて下さい。 | ||||
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| とにかくよかった! 他の方も書いているように、突然の不幸に見舞われながらもたくましく自分たちの人生を生きていくという、ごく普通のありふれた人々に対する賛歌。 人物描写も丁寧で細かく、あっという間に読みました。 ひとつの家族の物語だけどスケールが大きくて、これはぜひ映画で見てみたい。 日本映画好きな私には珍しく、これはぜひ、深遠な表現を得意とするハリウッド映画で見てみたい!と思いました。 自分の弟や両親にも読んでもらって語り合ってみたい小説。 | ||||
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| 人間の種類が数えられるほどしかいないのであれば、生きる意味自体が変わってくる。 血液型、正座、そしてDNA。僕達が生きている世界は、 そんな小さな型にはまっているものなんかではない。 でも自信はない。証明は出来ない。 唯一証明できるとすれば、死に際に結果として証明するほかはない。 偏見と差別に満ちた世の中を強く渡り歩いていくのは非常に困難なことだ。 最初からハンデをおっている場合はなおさら。 だからといって捨ててはならないのが人生。 心のハンデは容易に克服できる。 高い意識と強い意思があれば自分の人生くらいは変えられる。 | ||||
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| きちんと読む人には難しい。 細部まで読まなくても楽しめるけど 細部まで読んだ方がたぶんもっと楽しめる。 “本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ” という言葉が心に残った。 | ||||
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| 陽気なギャングのような面白さは無い。 ラッシュライフのようなスタイリッシュさも無い。 でも、ピエロは題材が重いだけに、仕方ないことだと思う。 伊坂氏は、他の作品とは違った描き方を試しているような気がした。 それも成功だろう。違った表情を垣間見たような気分にさせてくれた。 死神の精度を先に読んでいただけに、序盤からすんなり犯人が解ってしまったが、それでも惹き込まれるほどの魅力には感服だ。 確かに最初はややこしい。DNAの説明なんて流し読みしたくなる。だが、そこを読んでからこそ、「伏線」としての役割を果たすことになるのでは無いか? 独特の伏線の張り方、そして他作品のキャラクターの出演など、伊坂氏の遊び心が沢山詰まっていたのは確かであり、ファンとして十分楽しめたはずだ。 もはや、「スピンオフ作品」「クロスオーバー作品」と言っても過言ではない。 今後も、伊坂氏の冒険を応援したい。そして他の作品にも期待したい。 そして私的だが、今後も伊坂作品に「フェルマーの最終定理」が盛り込まれるのかも気になるところだ。 | ||||
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| この物語は面白い。が、自分の中で何かがぐらぐら揺れる。人間と性、わかりやすく言えばセックス。世の中の人はセックスについてどう折り合いをつけているんだろう。自分がもし、となりのおっさんの種でつくられたコだとしたら、そしてそのおっさんが業深い悪人だとしたら、怖い。血縁とはなによりも優先すべきものとの認識があるが、この物語はそんなあたりまえの認識をぐらぐら揺さぶる。レイプはしょうがないという人が世の中には結構いるが、そうゆう方は自分の母親なり父親がレイプされる危険を考えてほしいと考える。バブル景気のころアジア諸国で無責任に種をばら撒いた人たち。ツケを払う時期がきましたよ。とゆう物語でした。 | ||||
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| 放火現場に残された謎のグラフィティアート.完璧で仲は良いが時折奇異な行動をとる弟.末期癌に侵された父.今は亡き魅力的だった母.ミステリアスな女性.売春行を斡旋している傲慢な男.独自の哲学を持つ探偵・・・ 主人公の周りに個性的な登場人物を散りばめミステリー小説の形式をとってはいるが,物語の本質は別の所にある.犯人は誰か,またその目的は何かといったことは付随的なものに過ぎない.この本は家族について書かれたものだ.感情が理屈を超えたとき,日常は穏やかさを取り戻し,物語は閉じられる. 優しい物語だった. | ||||
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| 物語の展開としてはミステリー風に仕上がっている。火事の現場とグラフィティアートの関連。そこに遺伝子を絡めて物語が展開して、上手に家族というテーマを描いている。 文章もとても丁寧な印象を受ける。難解でわかり難い言い回しは少なく、面白いちょっとしゃれた比喩などがみられ味わいとしてもとても楽しめる一冊だと感じた。 | ||||
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| 『春が二階から落ちてきた。』 冒頭の一説を読んだだけで、鳥肌が立ってしまった。 伊坂小説にはこのような一言で読者をひきつける一文が多いと思うが、 この一文は個人的にはベストだと思っている。 内容は、 ある兄弟が連続放火事件を追い事件の謎を解き明かすと言う、 若干推理小説やミステリ的な要素が多いように思えるが、 個人的にはどちらかと言うと純文学に近いようなストーリーだと思う。 落書きの清掃業である弟や、遺伝子診断会社の会社員である兄。 設定や会話に機知を感じさせるものが多く、 読んでいて心地よいと共に何故かにやりとさせられるのは、 会話のそこここに人間を深く見つめた洞察が感じられるからかも。 冒頭の一文から最後の473pまで。一気に読み終えてしまった。 そして最後もまたこう括られる 『春が二階から落ちてきた。』 この一文が気になった人だけでも是非読んで貰いたいと思う。 | ||||
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| 春と泉水。異父兄弟の二人と、父母、春のストーカー夏子。町で起きる連続放火事件の謎解きが主軸といえば主軸だが、テーマは重層的で重い。しかし軽妙なユーモアでくるまれているので印象は明るい。くりかえされるいろんなフレーズがテーマとも絡まり伏線ともなる。実によくできた作品。ラストでの父の言葉がすべてを救う。これもゼッタイお薦めの一編であります。 | ||||
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| 何だか異常なくらい賛否両論が割れているようですが、何を求めてこの本を読むか、だと思います。 いわゆる推理物、謎解き中心のミステリー? 大どんでん返しが連続するジェットコースター的サスペンス? 正義の味方が活躍する、痛快無比な冒険活劇? あるいは、すべての価値観を破壊する悪漢たちが暴走するピカレスクロマン? この本は、そのいずれにも該当しません。 そういうものを求める方は、間違いなく読まない方が無難です。 ミステリーと純文学の境目ぐらいを、ふわふわと漂っているような小説なので、人によっては、どっちつかずに思えてしまうかも。 ただ、不思議な浮遊感や文章のリズム、「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」なんていう皮肉に溢れた(?)姿勢に共感できそうな方は、ぜひ手にとってみてください。 | ||||
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| 知り合いにひょっとしたらいそう…で絶対にいない登場人物たちがジャングルジムのように交差して(もちろん、他作品の主人公たちも)、 砂時計の砂のごとくひとつの結末に流れ込んでいく、伊坂ワールド直球ど真ん中の一冊。 レイプ被害や末期癌、連続放火事件とかなり重いテーマが凝縮されているにも関わらず、全編通して明るく、自分の存在を許せない春の葛藤すら青春小説のような爽快感を持って読了できる。 ラッシュライフやグラスホッパーに若干後味の悪さを感じていたが、これですっきりできた。 | ||||
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| また読んじゃいました。 つい最近文庫化されたんですが、なんでも文庫化に際して改稿されたらしいんで。 小説をこんな風にちゃんと2回読むのはじめてかもしれない。 それくらい伊坂の小説が好きだ。 ハードカバーを読んだときのレビューにも書いたが、この小説はすばらしい。 『東京タワー』なんかより、はるかに感動的だし、優れた家族小説である。 そしてとにかく伊坂の文体はおしゃれで、ユーモアがあり、センスがある。 とにかく小説が嫌いな人も読んでみてほしい。 絶対に損はしない。 「僕とお兄ちゃんは最強なんだ。」 | ||||
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| 次々と起こる連続放火事件。主人公と弟と父親が、時に一緒に、時に個人的にこの事件を追っていくと・・・。というお話。 謎めいた郷田順子さんを含め、登場人物がみんな憎めない。とくに、主人公たちの父親が、私は大好きだ!! この事件の結末に対する作者の立ち位置も、とてもいい。偏りすぎてないし、誠実だ。 ただ全体的にやや説明的にすぎるかなぁという気がするので、星は4つにさせていただきました。 | ||||
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| 伊坂さんは一般的にミステリー作家ということになっているようですが、一口にミステリーと言っていいものかいつも迷います。 なにか必ず人間臭さや救いがあり、あったかいものが読後に残ります。「重力ピエロ」もまた然り。 この作品は自分のルーツについての問いがテーマなのですが、重い内容にも関わらず淡々と、時には格言を用いて冗談交じりに話が進みます。 格言や哲学、映画好きには面白いのではないでしょうか。 自分の中で葛藤がある人にもお薦めします。 好きか嫌いかの真っ二つに意見が分かれるとは思いますが、私は今のところ伊坂氏の作品の中で一番の傑作だと思います。 | ||||
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| 油断してると泣かされる。なんて読み終わるのが惜しくなる小説だろう、ほんとに愉しませてくれる。一気読みするくせに終わりが近づくと意識的にペースダウンさせてる自分がいる。おもしろい小説を読んだ人ならこの気持ちわかってくれるはず。最後の一粒がなぜか他とは違った価値を持ったチョコレートみたいな…食べたいんだけどこれ食べたらもうなくなっちゃうんだ〜っていう感覚。 すたいりっしゅで前衛的、にもかかわらず人間的でぶっとい芯のある作品。ちなみに、伊坂幸太郎のほかの作品(ラッシュライフとかオーデュポンの祈り)と微妙〜にリンクしてたり誰か出てたり…あぁこれ以上は俺の口からは言えない。とにかく、読んで!できれば他の作品も読んで!! | ||||
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| 血の繋がりだけが親子なのか?という「当たり前じゃん」と答えてしまうことを違うよっ!と教えてくれる本。 連続放火事件の謎と家族愛を軸に、主人公兄弟の心の機微をよく表していると思う。 サスペンス的な要素は薄いけど、人が普通に生きてゆくというのは大変なことだという事をわかり易く表現している。 | ||||
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| 小気味良い文章は、不必要な重さを排しても強い意思は失わない。展開の意外性という点では他の伊坂作品に劣るものの、親子・兄弟をめぐる秀逸な物語である。家族は強い。 | ||||
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| もし、自分の中で伊坂幸太郎の最高傑作を挙げるとしたら本作を選びます。 『オーデュボンの祈り』でハマり、"春が二階から落ちてきた。"で始まる文章に期待した本作なのですが、ドスト,トルストイ等の引用があり、とても面白かったです。また、文中に頻出する"ゴダール"と本タイトルの関係も気になりました。 とにかく、伊坂さんの作品は"ネタ元"を知っているかどうかで、面白さがだいぶ違うと思います。 なお本書は、文庫化されたもので、今回も改稿あります。なので、単行本を持っている方でもぜひ"買い"だと思います。 | ||||
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