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グラスホッパー



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【この小説が収録されている参考書籍】
グラスホッパー
グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパーの評価: 3.70/5点 レビュー 427件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全271件 61~80 4/14ページ
No.211:
(4pt)

三人の視点がテンポよく切り替わるサスペンス

おもに東京都心部を舞台に、妻の復讐を誓う男と二人の殺し屋の一日あまりを描いた作品。タイトルの由来は、通常の孤独相から群生相に変化した際に凶暴化するバッタの生態を、都会にくらす人間になぞらえたもの。

【鈴木】元教師。妻を轢き殺した男の父が経営する違法取引を扱う会社に潜入し、復讐の機会を窺っている。
【鯨】「自殺屋」とされる殺し屋で、依頼に応じて対象を自殺に追い込む大男。依頼人は政治家や官僚が多い。
【蝉】零細組織に属する二十代前半の殺し屋。上司にあたる岩西に反抗心をもつ。短絡的な性格。

上記の三人が順繰りに語り手となる多視点の一人称小説。鈴木が復讐するはずだったフロイラインという会社の御曹司が「押し屋」によって唐突に殺害され、鈴木を含めた三人がその渦中に巻き込まれていく。三人のうち唯一殺し屋ではない鈴木が真の主人公にあたり、作中もっとも無防備な人物ともいえる。各パートが10ページ程度で切り替わり、作品のテンポの良さの源となっている。カバーの裏表紙には「疾走感溢れる筆致」とあるが、多視点で同じシーンを描く必要性からリプレイのような箇所もあり、物語全体の流れはそこまで軽快でもなく、中盤はやや中だるみする。

エンタメ作品とはいえ、あまりに死を軽く扱いすぎるなら抵抗があると考えていたが、殺した人間たちの亡霊によって常に悩まされている鯨だけでなく、蝉の終盤の展開にも殺人への咎めが描かれており、要らぬ心配だった。ポップな作品を予想していたが、現代社会に対するネガティブな視点も交え、思っていたよりシックな作風だった。かといって過剰に重くもなく、サスペンスとして楽しめた。
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No.210:
(5pt)

( '∀` )b

不思議な魅力がある小説でした。
かなり前の作品ですが面白かったのでシリーズも読了したい。
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No.209:
(5pt)

丁寧でした。

迅速な対応ありがとうございました。
丁寧な手紙も頂いて満足です。
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No.208:
(5pt)

上質なエンターテイメント

とてもわくわく読ませてもらいました。主人公の鈴木さんに好感を持ちました。12年も前に書かれた小説と知り驚きました。小説のなかで、所々に作者の本音が見えていたようで、伊坂さんのこと好きになりました。
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No.207:
(5pt)

著者のコメント通りの不思議で魅力的な小説

著者の作品は以前何冊か読んで「悪くはないけど意識高い系な匂いが鼻につくなぁ」と思い、それ以来遠ざかっていたのですが、今回ひょんなきっかけで本書を手に取り、なんで今まで読んでいなかったんだろうと思いました。
鈴木、鯨、蝉。他にもさまざまな癖のある人物が登場し、ストーリーが心地よいスピードで転がっていく、著者のこのコメント=「喜劇なのか悲劇なのか、オフビートなのかサスペンスなのか、ハードボイルドやアクション小説とも、ミステリーとも普通小説とも言いづらい、不思議な小説」そのままの不思議で魅力的な小説です。あえて付け加えれば「湿気の無さ」でしょうか。
この気持ち良さは癖になりそう。早速、シリーズ次作の「マリアビートル」に取り掛かろうと思います!
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No.206:
(4pt)

存在の耐えられない禍々しさ

カバー裏の紹介文に「分類不能の『殺し屋』小説!」とあるが、まさにその通りで、登場する三人の殺し屋が、実に人間離れしていて、それでいて人間臭い面を持ち合わせていて、こんな言葉を使うべきでないのかもしれないが「魅力的」である。

構成としては、著者お得意の複数視点、鈴木、「鯨」、「蝉」の三者の視点から行きつ戻りつ物語が進行するスタイル。そして、今回、この寓話的な物語と現実(リアリティ)を繋ぐ狂言回しは、唯一まともな名前を与えられた(押し屋はその後「槿(あさがお)と名乗った)鈴木である。

基本的には、超人的な殺し屋同士の対決というのが、お話の肝だが、当然そこに至るまでに、著者のおなじみの主張-人間の禍々しさや愚かさ、政治家への皮肉、運命論等-が随所に盛り込まれており、一流の警句も健在である。

「世の中の不幸の大半は、誰かがたかをくくっていたことが原因なんだってば」

「今、この国では1年間に何千人もの人間が、交通事故で死んでいる」「それなのに、車に乗るのはやめよう、とは誰も言い出さない」「結局、人の命なんて二の次なんだ。大事なのは、利便性だ。命より利便性だ」

解説でも触れられていたが、暗示的な描写や伏線も、この唯一無二の殺し屋小説を、一層サスペンスフルでスリリングなものとして効果を挙げているのは、いつもながらさすがとしか言いようがない。
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No.205:
(5pt)

良い

物語の伏線回収が良い。
まとまりがあって良い
戦闘描写も良い、ちょっとグロい
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No.204:
(5pt)

伊坂ワールド

ちょっとグロい箇所があったけど、読み進めるとやっぱり面白かった〜(^^)
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No.203:
(5pt)

読み終えてなぜか微妙に爽やかな気持ちになる

なぜだろうか。
内容的には特には爽やかな描写は感じられなかった。
劇団なるものが現実社会にも存在している。
そう思う。
それくらい、身近な出来事が物語の中に集積されていた。
その裏は見えていないだけで。
そういえば車にひかれたことがあるな。
酒に酔っていてあまり覚えてないなあの時のこと。
もしかして誰かが私のことを……
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No.202:
(4pt)

スタート地点

AXが気になって読もうと思ったのですが、どうせ読むならシリーズの最初からと思い読みました

シリーズの中で言ったら一番普通かも

個人的に感想ですが、シリーズ後半に行くに従って尻上がりに面白くなっていく気がします
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No.201:
(4pt)

おおむね面白かった

冒頭から緊張感があり、非常に面白かった。

ただ、ある場面がちょっとご都合主義的なストーリーだと感じた。全体的に面白かったので、そこがちょっと気になった。
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No.200:
(4pt)

作者様が伝えたい事とは?

文章は難しすぎて読んで理解するのに苦労をする事もなく、簡単すぎて退屈になる事もなく最後まで興味を引き付ける魅力がありました。
ただ・・・主人公が亡き妻の敵を打つために潜入した時点で、死を覚悟していたと思いながら読んでいたので、ちょっと主人公の心理描写に??が入りました。
そうでなければ、騙す人達の末路(麻薬で真っ逆さま人生)が解っていて勧誘を続ける事は出来ないかと。
妻の敵を打ってから、死ぬのだと思っていました。 所詮、人間は、大なり小なり利己的で自分の心の平安のためには悪行も正当化する生き物なんですね。これがテーマなんでしょうか・・・?
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No.199:
(4pt)

抜群のリーダビリティ

二日酔いで何にもする気がなかったが、ふと読み始めると止まらなくなった。主人公があまりにもなにもしないし、成長があったかもわからないが、悪いやつは自滅するし、なんとなくスッキリしているのがこの著者のすごいところかな。
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No.198:
(5pt)

満足です

氏の作品は初めてでした。読むにつれドンドン引き込まれ、一気に読んじゃいました。
魅力溢れるもので、満足です❗
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No.197:
(5pt)

面白い

面白い
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No.196:
(5pt)

AXからのグラスホッパー

AXで伊坂幸太郎さんを初めて読み5回ほど再読するほどAXにハマり、グラスホッパーを読みました

まず伏線が多く楽しめます。そしてタイムリーなバッタの群衆化による凶暴な進化、今世界中で問題になってる話題がグラスホッパーで見れるなんてと思い読み進めていると、グラスホッパーってバッタって意味だってびっくり笑

AX見てからでも楽しめました!
「バッカジャナイノー」
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No.195:
(4pt)

週末の推理小説

登場人物の個性とか見方が色々あって新鮮でした。社会勉強にもなったかな?
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No.194:
(5pt)

これは面白い

この展開で来るかと、一気に読み切ってしまうぐらい面白い 色んな即興曲が一気に絡み合って1つのメロディを奏で始めていく もうこれは流石伊坂さんだなぁと思ってしまいます
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No.193:
(5pt)

バッタとは。

それぞれの殺し屋の描写がとても良く物語にどんどん引き込まれていく。本を閉じている時もふと殺し屋のことを思い起こすことがあるほどである。
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No.192:
(4pt)

都会人はバッタ

複数の独白から始まる物語。最初は意図がよくわからず戸惑い気味に。なにしろ見出しが鈴木、蝉、鯨、とかだから。これって人間の話だよね、と思った。そして殺しの場面がどぎつい。ナイフがどういう風に肉体を切り裂いて死に至らしめるかをじっくり書くなんて。人を楽しみながら殺す場面満載なら読むのを止めようか、と一瞬思った。でも我慢して読んでいくうちにグングン内容に引き込まれていった。(ほぼ主人公)鈴木のくそ真面目加減が情けないくらいに、プロの殺し屋達の存在感が面白い。下手な作者だと筆を尽くしても人物が描けないのだけれど、この作品は上手に捌いている。蝉、鯨、比与子、鈴木、そして不思議なムードの槿。さらに構成が上手だから、最後まで飽きることなく一気に読み終えてしまった。出だしの迫力に比べて、最後が多少たるいかな、と言う気がしないでもない。都会人はバッタの群生相、っていう冷めた目線の感想がこの物語の主題を掴んでいる。だから鈴木以外(つまり人間)、殺し屋たちには人の名前がついていないんだな、と思った。
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