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(短編集)
死神の精度
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死神の精度の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全325件 301~320 16/17ページ
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読みやすく、比較的ページ数も少ないのですぐに読み終わりました。もうちょっと読んでいたかったな、と読み終わった方は皆さん思ったんじゃないでしょうか。短編集なので直接的に個々の話が絡み合う、ということはないですが、「あぁ、これ前の話に出てきた人のことだ」とかそういう関係性は持たされています。主人公の死神は、ちょっと変わった性格というか、でもこういう風に考えられたら良いだろうなと思うような人物像です。知らないことを知っている人には感心して、いつも冷静で、熱中できる趣味を持っている。ミュージックを聞くのが趣味、というのもなんだか変ですが。死神と人間のやりとりはちょっと変で面白いです。著作権のなんたら、にひっかかるのでここに載せられませんが、P213の肉と人参のやりとりは 思わず笑ってしまいました。伊坂作品を初めて読みましたが、しばらくは書店でこの名前ばかりを追ってしまいそうです。 | ||||
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伊坂幸太郎の魅力はやはりブラックでいながら、とことん優しく、すべての事を楽しい事として受けとめられるように、導いてくれる数少ない作家だというところだと思う。死神なんて、誰が聞いても不吉な感情しか持ち合わせないのに、伊坂の描く彼は友達にしたいくらい、愉快だ。自分のために死んでしまった人の事を、なんとなく見た事のある程度にしか覚えていないおばあさんも、やっぱり愉快だ。人間なんて、ある意味そんなものでしょう。 | ||||
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I Love Youという本で伊坂さんを好きになり、この本を購入しました。死、を扱っているにもかかわらず、重くなりすぎず、すんなりと読めてしまいました。今回は、主人公である死神が様々な人間の死とかかわったエピソードという形の本でした。主人公である死神自身は、人間の「死」に対して当たり前のこと、程度にしか考えていないのですが、彼の周囲で繰り広げられる人間関係や、死に対する人間の感情はとても興味深いものでした。泣いたり、笑えたりという場面は少なかったように感じますが、サスペンスのような感じがあって面白い一冊でした。今は家族、友人間で読みまわしているほど、私の周囲では人気の一冊です。 | ||||
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ストーリーとしては、特に感情を動かされることは無かったのだが、この主人公の死神存在が、とても面白いと思う。死神の性格や傾向、正体の設定がどれも面白く、かつ納得できるので人物についてはよくつくられていると感じた。死神のふとした一言や行動が重要になっていたりして、夢中になりながらもスムーズに読みきれた。ストーリーも、よく組み込まれているのにそれがあまり意味を成さないというところが死神の性格を表しているのかも知れないと思う。短編集なので、ぜひとも続きを読んでみたいと思う。または、別の死神視点でも面白いのではないかと思った。 | ||||
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事態は深刻なんである。例えば、表題作は第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞している。知ってるひとは知ってるように、この推協賞短編部門というのは、結構受賞作を出さない賞なのだ(ちなみに今年はナシ)。要は稀少価値がある――はず。露骨な本格ミステリパロディである「吹雪に死神」以外でも、「死神と藤田」「旅路を死神」の思いもよらぬ絶妙な反転劇、「恋愛で死神」は実は犯人探し、「死神対老女」は「赤毛(髪)連盟」以来連綿と続く「奇妙な依頼」モノの秀作――なワケである。ざっつ・みすてりい! なのになのに……帯、広告ともども「ミステリー」「推理小説」のミの字も推の字も出てこない!曰く「ミステリーと刷ったら売れなくなる」「ミステリーで売れるのは、このミスの1位だけ」「ミステリーは直〇賞では減点対象」等々一般読者にも漏れ聞こえてくるアノ噂はやっぱ真実だったのねん……もち、伊坂氏には出世してもらいたいと思うのですけれど、やはりミステリーにとどまってほしいとも思うわけですよ。――第二の『重力ピエロ』より、第二の『アヒルと鴨のコインロッカー』を。 | ||||
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正直にまず述べると、私はこの作家が好きである。しかしながら、好きだからこそなのか作品に対し冷静でいたいとも思う。そういった前提を踏まえて、この作品は最高と評価したい。伊坂幸太郎の作品における、醒めた視線、常に周囲の状況を観察できる主人公それが、今回は死神に設定したことで彼の特性が大いに発揮されている。容姿も年齢も時代も異なる6人を調査のため1週間関わる死神。6人の日常にさりげなく近ずきながらも、深入りも、説教も、判断も下さない。そう、あくまで部外者として傍観している。でも感動してしまうのは何故か?それは、絶望しているように見えて、応援してくれている作品だからではないか?作品のなかで恋愛について書かれた文章がある 自分と相手が同じことを考えたり、同じことを口走ったりすると、 何だか幸せじゃないですか。私は伊坂幸太郎ファンにこの言葉を捧げたい。恋せずにはいられない本の仕上りは、読後幸せな気持ちで一杯になる。この幸せをファンの方と分かち合いたい。 | ||||
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これも「チルドレン」ほどではないですが、短編集の形をとった連作一小説のような傑作です。エピソードごとに現れる小さな共通点。それが最後の最後の1ページを迎えたときに到達する、最高のフィナーレ。死神のお話で死をテーマにしながらも、これほど爽快なラストは伊坂作では久々でしょう。 相変わらず冴え渡る台詞。印象に残るキャラクターたち。そしてなんといっても予測不能の展開。伏線の張り方はもう脱帽。ほんのささいな台詞に仕掛けられている事柄に気づいたとき、読み手は「してやられたり」と爽快な気分に陥ることでしょう。 | ||||
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今までの伊坂幸太郎の作品にはなかったテイストの作品です。これまでもちょっとおかしな人物や人間離れした感覚や能力を持った人物は出てきましたが、なんといっても今回は主人公が人間じゃない。 主人公は死神。いくら殴られても痛みを感じない、毒を飲んでも死なない、恐怖感というものを抱くことがない。どんなに恐ろしい存在かと思ったりもするが、人間の常識に乏しく、会話は妙にズレる、いつも雨に降られる、ミュージックが大好き、そんな愛らしいと言うか、何ともいえないユーモアがあって魅力的です。伊坂作品にいつも出てくる、ちょっとおかしな感覚の持ち主を想起させてくれる主人公の死神です。こういうキャラを作り出せるということも伊坂幸太郎の才能であると思います。 この死神を通して、人間の存在を浮き彫りにするような話です。後半からしり上がりに彼らしい文章のテクニックで読み応えもあります。 伊坂幸太郎はエンターテインメント小説の天才だなと思わせてくれる一冊でした。 | ||||
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伊坂さん、待望の新刊。今度の主人公は、状況により姿を変えられる死神が主人公。6つの短編で構成され、全ての話の登場人物に死神の千葉さんは、「死」なせてもよいかの調査をするため近づいているのだが・・・。音楽大好きな死神が登場人物達の世界(任侠、恋愛、仕事、旅)に触れ・巻き込まれながらのストーリー。「生」と「死」が話の中では描かれているのにどこか「優しい」感じがするのは、伊坂さんの書く魅力の一つだと思います。又、話の中で伊坂さんのキャラクター達がどこかでつながっているのもファンには嬉しい。 | ||||
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伊坂幸太郎好きの皆様 新刊の到着ですよ。新刊が出たというだけでいろんな人の心をわっしょい 祭りだ とばかりにわくわくさせる作家の新作は少しずれていてミュージックを偏愛する死神の話です。短編の中につながりを持ちながら進む楽しい構成です。いつもながらの妙味がぎっしりです。読了後の清涼感も流石の1冊です。以下はいらんことです。言っちゃっていいのかな,偶然の一致だと思いますが,少しとぼけたクールな偏愛するもののある死神ってデ☆ノートにデジャヴ・・・・・ | ||||
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不慮の事故は実は死神が操っている死神のお役所のような所が次に不慮の事故に遭う人を決めるのだ書類?で決まってしまえば殆ど確実にその人は死ぬのだが、書類だけで決めてはたぶん後で問題になるのだろう現場確認も必要であるそこで死神の登場!その人が不慮の事故遭っても良いかどうか実際に会って調査をするのだ死神と言うと怖くて暗いイメージがあるがミュージック好きのちょっと変わったやつ勝手に死を決められたら腹が立ちそうだがこの小説を読むとそんなのもありかな~なんて何故かホノボノしてしまう一冊 | ||||
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重力ピエロはうーんでもこれはいい死神(千葉)さんの造型がとにかくいいワリと伏線があらわな作者なのであんまり考え込まずにさらさら読むといい(わかったぜと威張ってもしょうがない)特に第2話のやくざさんがいいとにかくよかった | ||||
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彼らの言う寿命ではない『死』を迎えるのなら、こんな死神に出逢ってみたい。黒装束で鎌を持ったおどろおどろしい姿ではなく、ちょっとおかしな感性を持った死神に。死を迎える事を『可』とされる迄の過程を、この千葉という死神と共に雨の時間を過ごした人間達は、何故かとても、どこか哀しいけれど、きっとよくいる人達だから、有り得なくもないと思えたりもする。オムニバス形式の最後の章は、この千葉が過去に会った二人が『ミュージック』で繋がっている。その自然な時間の流れ方や、千葉が見る事が出来た青空に少し感動。 | ||||
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伊坂さんの本は、どれも大好きです。今まで読んできて思うのは、読みやすいけれど軽い本ではないし、いろいろ考えさせられるけれど押し付けがましくない、ということ。今回は、「理不尽な死」がでてくる話。やっぱりいろいろ考えさせられるものの、一気に読めて、読後感が良い、カッコいいお話でした。早く次の本がでないかなあ♪ | ||||
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傑作である。一つ目の話を読み終えたとき、この本は大事に読み進めようと思ったけど、結局一気に読んでしまった。タイトルがごつくて("死神"は怖いし"精度"は理系っぽいし…)、装丁も地味オシャレな感じなので「話が暗そう」と買うのを躊躇していたが、中身は違った。むしろコミカルである。主人公は死神で、コイツがすごくオモロいキャラ。何考えてるのかよくわからんくせにやけに魅力的なこの死神と関わることで、人々が逆に活き活きとしはじめる。この人死んだらあんまりじゃん、と思う所もあったが、そこは六話すべて読み終えると読後感がスッキリするように構成されている。伊坂Good Jobである。死神が人間界に派遣されるという珍奇な設定の上にあぐらをかいてしまうのではなく、一話一話が工夫されていて気が抜けない。推理小説風の話のトリックが前代未聞だったり!(笑) この一冊で伊坂幸太郎をかなり堪能できる。 | ||||
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伊坂氏の作品は初めてですが、この本を読んでいる間にも次はどの作品を読もうかと考えるほど魅力的な本でした。 仕事対象の相手ごとに、年齢や風体がかわるものの、キャラクター(?)だけは、統一されていて、次にこの死神がどんな言葉を発するのかわくわくしながら読みすすめました。 死神にとって死に値する人間、そうでない人間を「可」か「見送り」で、決定する訳ですが、なんとなくこの死神が、死神でありながら、一番人間的に見えてなりませんでした。 この作品だけで、この死神にもう会えないなんて残念です。ぜひ、これの続編を読みたいと作者に訴えたい! | ||||
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伊坂幸太郎さんの本に興味があって、まずこの死神の精度を読んでみました。章立てされていて、短編集のような感じになっていますが、死神の千葉さんが共通して登場します。同じ設定で違う話が6個。そんな感じです。話の内容はとても面白いです。クールな千葉さんがときおり発する真面目なんだけどアホな発言や、絶妙な心情の描写など、死を扱うだけに暗い話になりがちなのですが上手く話を思って行ってると思います。伊坂幸太郎さんの本を他にも読んでみたくなりました。 | ||||
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自分の時は、できれば彼に来てもらいたい。そう思わせてくれる死神さんだ。けっきょく「可」になるだろうが、しかし、七日間の会話や「ミュージック」の楽しさで、自分の生の最後の物語が、かけがえのないものになりそうな気がするから。なんて、空前絶後の死神キャラを、伊坂という才人は創作してしまったのだろう。現代的にこれほどリアルな神様って、ちょっとない。「可」をめぐる話題が出るたびに、そう思う。落語の『死神』のような、多少の気まぐれさはあるけれど、だが、それよりもずっと一貫したポリシーをもっている。あきらかに人間の「敵」なのに、感情移入しすぎてしまう。そして、あの六人の思い出。読み終わったあと、ずっと頭のなかを駆け巡っている。とくに連作ならではの、最終話。ひさびさのカタストロフを、体験した。 | ||||
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死を語るということは、生を語るということだ。さまざまな人生観を浮き彫りにしようと、伊坂は「死神」という装置を用意した。このサラリーマン死神達は、水木しげるのキャラクターのように人間味を持たない。ただ装置として機能する。 しかも、わざとラストシーンを省略して実験小説じみた仕上がりにしている。だから少々読後の違和感がある。「恋愛で死神」など、絶望的なラストシーンを省くことによって、かえって読者の我々が呆然としてしまう。 後半2編「旅路を死神」で泣きが入ったり、「死神対老女」でキャラクターにつながりが出たりしてくると、味わい深くなっているように思う。 | ||||
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一気読みしました。伊坂幸太郎著「死神の精度」伊坂幸太郎の描く死神の6つのストーリーです。伊坂幸太郎の死神の定義とは?独特で柔らかくて安心感を与えてくれます。読み終えた後で、自然と笑顔が生まれます。人前で読まない事をおすすめします。家でじっくり読んでください。 | ||||
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