■スポンサードリンク
リトル・バイ・リトル
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
リトル・バイ・リトルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ありきたりの日常と家族がよく描かれていると思いました。作者の島本さんは感性が強いのだと思います。ふとしたことに気づかされたり、家族とは、愛とは何かと考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
淡々としているというよりも、ト書きと会話がバラバラと並んだような、そっけなくてリズムが悪い文章だなと思った。 主人公と周りとの関係も同様で、ひたすら表面的に思えてしまう。それなのに流れ去るような単純な会話のやりとりの中に時々難しい単語が紛れ込んで、ご飯の中に小石が混じっていたような違和感が感じる事があった。 ただ、原田宗典の解説まで読み終わって感じたのは、「実際はこんなものだよな」ということだ。日常の行動のそれぞれを深く考えているわけでもないし、まして他者の考えていることはわからない。他者との関係の中では、単純な応答が断続的に積み重なっていくしかないではないか。それがタイトルにもつながる。そんな日常の積み重なりの中に、よく見ていくと悲しみや喜びが埋まっている。それが現実だ。 もっと読んでみたい作家になった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人気作家、島本理生の野間文芸新人賞受賞作。 母と父違いの妹との三人暮らしをするふみは、高校を卒業してアルバイトの毎日を送っていた。そんなある日、母親から一人の男の子を紹介され、ふみとその子、周は付き合うことになり……。 感性の違いというか、世代の違いというか、そういうものをとことんまで突きつけられるような小説だと感じました。 描かれているのは、いつの時代にも変わらない、楽しくてだるくてちょっと温かい「青春」なのですが、そこで繰り広げられるやり取りがとても現代的なのです。 たとえば、ふみと周がホテルに行く時の台詞は、 「泊まりに行きましょう」だったりします。 これなんか読むと、僕なんかは「えっ?」と思ってしまうのです。 世代の違いなんてことを大きな声では言いたくないのですが、少なくとも80年代や90年代前半を謳歌してきたような人には、この気持ち伝わるような気がします。 性的なことに関してこんなにシンプルかつ自然でいいの。 って言うか、なんでそんなに冷静なの。醒めてるのって感じ。 で、あぁそうか、これが2000年代の若者なんだなぁ、と爺臭いことを思ってしまうのです。 この点はたぶん作者の島本さんも、意識してるかどうかは別として、感じているのではないでしょうか。そこら辺は、その前の世代の人たちがほとんど出てこない辺りに強く感じます。 (前世代の代表のような、ふみのこっそり憧れるお父さんは行方不明。同じく前世代的なもう一人のお父さんはふみとは相容れません) なんにしても、若い人が書くと小説ってこうなるんだと思えて、とても新鮮でした。すごく好きとまではなりませんでしたが、面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
明るい小説、とのことでしたが。 それはちょっと違うようにも感じました。明るいようで、暗い。 お話は本当に、さっぱりと、淡々と進みます。 すごく読みやすいです。軽く読めます。 けれど、そのぶん心に残るものも、訴えてくるものも 小説を読む際のわくわく、どきどきなんてものは感じませんでした。 期待していたので、少し残念。 気楽にちょっと読む本としては良いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
“明るさ”を大切にしたいという著者。 「ささやかな日常の中にたくさんの光を見つけ出せるような小説をこれからもずっと書いていけたら良いと思う」と語っている。本書もまさに、そんな著者の意図が反映された、優しさあふれる作品でした。 主人公、18歳の橘ふみは父親のDVを受けて育った。その男の所在は、今やわからない。2度の離婚を経験した母と、腹違いの妹、ユウの三人暮らしで生活費を稼ぐためバイトをする日々。 彼女を取り巻く環境はちょっと“普通”とは言い難く、語り口は暗くなってしまいそうなものなのに、冒頭のとおり、物語は極めて明るい表情を帯びほがらかな調子で、進められている。そして、くすぐったくなっちゃうほど、清潔感あふれる、恋愛小説となっている。 自分の境遇を割り切っていて、サバサバした性格に見えるふみ。 でもココロの中に叶うはずのない、期待を抱いている。 はっきりと明言はされていないけれど、それこそ、トラウマと呼ばれるべきもの。 離れて遠ざかるほど実像とは違う姿が頭の中でかってに形成されていくのだ。 ふみのココロに凝り固まった塊。そのしこりは、不気味な存在感を示し、触ると鈍い痛みをともなうのだ。けれども、その塊は彼との関係や習字の先生とのやりとりの中で徐々に溶けていく。穏やかに。この物語の先にはきっと、幸せなエンディングが待っているんだろうな、とさるきちは嬉しく思ったのでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日々の生活に疲れたとき、目に留まったのがこの題名 「リトル・バイ・リトル」。 疲れた心にゆっくりと染み渡り、1時間程度であっと いう間に読み終えました。 高校を卒業し、大学入学日をバイトで稼ぐ「ふみ」と 父親違いの妹と母親との生活。 そんな「ふみ」の日常に交わる一つ年下の青年。 気負わず、そしてゆっくりと交流し、生きていく「ふみ」 たちの姿に、何時しか自分も「ほ〜」と息を吐き出したく なる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
島本さんの本はこの本で3冊読んだが、淡々と書かれているだけで、なにか伝わってくるものが、私には感じられない。 この本も、主人公とその恋相手のキックボクサーとの出来事を、ただ書き綴っているだけにしか思えません。 現実の恋物語はこんな程度で、小説のようなエピソードもないでしょうが、これは小説ですので、もう少しメリハリがあってもいいのでは。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こういう作品が「候補」になるのか・・・そう実感しました。 特に伝えたい気持がなかったり、何をいいたいのか最後までわからなかったり。 結果的に、何がいいたかったのかさっぱり分かりませんでした。 そして最後に、余韻だけが残り、不愉快極まりません。 が、しかし文章の表現は確かにうまかったので星3つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
淡々と語られていく物語。 何気ない、語らなければ心に秘めたまま終わっていきそうな日常に、 スポットライトを当て、照らし出した物語です。 少しずつ、少しずつ、 光は当たって行きます。 少しばかり困難かもしれない、 一人称の語り手「ふみ」のもとに。 日常に光を当て、物語を進行させていくという手法は、 一見すれば簡単に感じるかもしれませんが、 大きな物語を主軸に置かない以上、 難しい半面もあると思います。 その点を見れば、作者の実力は評価できると思います。 作家らしい、オーソドックスで安定した文章力は確かにあります。 前向きになれる本をお探しの方はどうぞ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!