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(短編集)

フィッシュストーリー



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【この小説が収録されている参考書籍】
フィッシュストーリー
フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリーの評価: 3.65/5点 レビュー 94件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 41~58 3/3ページ
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No.18:
(4pt)

フィッシュ

表題作が忘れられない。音がない間にこめるメッセージ 今まで伊坂さんは音楽で世界が変わることを取り上げているけどフィッシュストーリーは正にだと思いました。 表題作が本当に素晴らしかった。
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
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No.17:
(4pt)

テンポ良く快調に読み進められる伊坂作品に潜むユニークさを知ろう!

 本書には、「動物園のエンジン」、「サクリファイス」、表題作の「フィッシュストーリー」と書き下ろしの「ポテチ」の計4作品が収録。読みたい彼の作品は他にもあったが、今回は「祝!本屋大賞」という帯文字が目に留まり購入。
 最初の「動物園のエンジン」は短いうえにさほど面白さを感じなかったが、続く作品はどれも読み応えがあった。「サクリファイス」は結論的には大したことが判明するわけもなかったが、結論に至るプロセスの筆致が巧みであった。本書では二度登場する、なかなかの渋さを醸し出す黒澤と老婆との会話がなんともいえず絶妙であった。「90歳の慧眼か」という黒澤の呟きに対する、「だから、90じゃなくて92だって言ってるべ。この二年だって、充分大事だったんだから、飛ばさないでほしいんだよね」(78頁)という老婆の応答はまことに微笑ましい。映画『阿弥陀堂便り』に登場した91歳の老婆の口調や姿と、私の脳裏では重なった。この老婆の話し方や人柄は、最終作品「ポテチ」における今村の母親を間違いなく想起させる。
 今村の母親と彼の彼女である大西との会話もなかなか愉快だ(今村の母親の面白さが際立っているんだが)。最初はなぜ「ポテチ」というタイトルか即座に掴めなかったが、231頁にある大西の言葉からすぐに分かった。空き巣を仕事にしている今村はたしかにある種の出来損ないといえるかもしえないが、実は母親想いの良き青年である。母親と息子―母親は自分の本当の息子を知らないが、息子はそれを知っている―という複雑な話であるが、伊坂氏の文体や展開構成によって「重い」話でなく、明るく前向きな、そして最後は「泣ける」締めくくりになっている。本作品が一番心に響いた。表題作の作品へのコメントは他のレビュアーが書いているので、私の言及は割愛しておこう。「繋がり」を充分に感じさせる好作品であり、それは彼の作風を象徴するユニークさの源泉だ。
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
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No.16:
(5pt)

小説版・B面ベスト

本のタイトルにもなっている「フィッシュストーリー」が特に好きです。
内容ではありませんが、カバーデザインも気に入っています。
僕は伊坂さんの作品はこれが初めてですが、本全体としては
ミュージシャンでいうところの「B面ベスト」のような作品のようです。
短編集ということもあり、カロリーは控えめ。
僕のような読書初心者にも優しい小説で、サクサク読めました。
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
4104596027
No.15:
(4pt)

ハ−トウォ−ミングな短編集

ラッシュライフで登場する黒澤が登場する作品が2編収録の短編集。
探偵として、人探しをする黒澤が主人公の”サクリファイズ”以外は、ハ−トウォ−ミングな
作品が並んでいます。
売れないバンドの最後のレコ−ドが一人の男の人生を変え、そのレコ−ドに収録された無音部分の隠された秘密が、ぐっと来るフィッシュスト−リ−
引退間際の野球選手の出生の秘密が、感動的に描かれたポテチが特にお気に入りです。
伊坂節は健在ですが、初期作品よりも少し文体が淡白になっているように感じ、その分読みやすい文章になっています。
個人的には結構いける作品集だと思いますよ
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
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No.14:
(4pt)

五段階評価

動物園のエンジン   ★★
サクリファイス    ★★★
フィッシュストーリー ★★★
ポテチ        ★★★★
ポテチについてはピタゴラスの定理を自力で発見してしまう今村のキャラが秀逸だが、一応専門学校までは教育を受けていた設定に、作者が学校教育の現状をいくぶん冷めた目で見ているような気がしました。
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No.13:
(5pt)

読後にちょっと優しい気分になりました

過去の作品の登場人物が登場するが、特にそれらを読んでいなくても楽しめるはず。
もちろん、読んでいたほうが登場人物に対する愛着や親近感がわくことで楽しみが増すことは否めませんが。
私のお気に入りは表題作のフィッシュストーリー。
異なる時間軸の出来事が、最後にぴたりとパズルのように組み合わさる様は爽快。
全編を通して、生きづらい世の中を背景としつつも、随所に人間の優しさへの希望を感じさせる本だと思う。
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No.12:
(5pt)

今読み終えました

伊坂さんの作品は本当にいいなあと、改めて思いました。
登場人物の1人である黒澤さんは特にお気に入りのキャラだったので、2編もでてきたのはとても嬉しかったです。
フィッシュストーリーの意味2の、「晩年は廃屋にこもり、壁に文章を書き続けたと言われる日本人作家の遺作」という部分。
これは伊坂さんの望む将来なのかなぁ・・・なんて考えてみたり。
アクマで私の考えです(汗)
ラッシュライフを読んでいなかったのが心残りでした。
これから本屋に行って買ってきます!!
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
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No.11:
(4pt)

どこかBESTアルバムのような感じ

 過去の物語とどこかリンクしている感じはCDでいうと「BESTアルバム」のような感じなのかもしれない。
 この作品が著者の13作品目。なのでBESTのようなつくりもあってもいいのかな?って想います。
 ずっと読んできた読者にとっては嬉しい限り。
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No.10:
(5pt)

軽くよめる

伊坂さんの短編小説です。昔の作品の登場人物がところどころに出てきますので、以前の作品を順に読んでいくとなお、面白く読めます。
結構サックリと読めました。
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No.9:
(4pt)

軽妙な会話と、練られたストーリー展開

全4篇(しかも、ひとつは書き下ろし)が収められている、伊坂さんの短編集。
相変わらずの軽妙な会話と、練られたストーリー展開で、一気に読んでしまいました。
どの作品も伊坂さんらしい作品ですが、後半の2篇が特に面白かったです。
表題作は、二十数年前・現在・三十数年前・十年後と、過去・現在・未来が交差する作品で、「うまいなぁ!さすが、伊坂幸太郎!」と、うならされます。
そして、書き下ろしの「ポテチ」は、そうなって欲しいという結末にたどり着きますが、その裏に隠された思いに、ちょっぴりホロリとさせられます。
過去の伊坂作品に登場した登場人物が再登場するという点でも話題になっているようですが、それを差し置いても、充分に楽しめる作品です。
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No.8:
(4pt)

クロスオーバー作品

氏の、他の作品の人物が色々登場している。
それらを思い出しながら楽しんで読める人にはオススメ。
伊坂氏の作品を読んだ事がない人にはあまりお勧めできない。というより、先に別のを読んだ方がより楽しめる。
ただ、少し軽すぎるような気がしないでもない。自分は少し物足りなかった。
短編モドキだと内容が軽くなってしまう傾向にあるのかな?
透明ポーラーベアは非常に良かったけれども、他の短編orモドキはあまり楽しめない。終末のフールも同様の印象。
次は重力ピエロのような長編を希望。
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No.7:
(4pt)

読後感良好!

短編3篇に、1篇を書き下ろした計4編の短編集。
コミカルで爽快。相変わらず読みやすいです。
「動物園のエンジン」
「フィッシュストーリー」
「サクリファイス」
「ポテチ」
で、私はポテチがヒット!ほかの3作品もかなり面白かったですが、ポテチで持っていかれましたね!。
ポテチの最後のシーンで、思わずニッコリ笑ってしまいました。
余談ですが、黒澤が再登場。しかも2編も出て居ます。黒澤ファンなら間違いなく買いです!
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No.6:
(4pt)

1冊で何度でも楽しめる♪

どれも作者らしい発想のストーリーだと思った。特に表題作の「フィッシュ
ストーリー」の構成はすばらしい。二十数年前、現在、三十数年前、十年後の
4つの物語を組み立てたりつなぎ合わせたりするのは、読み手自身なのだ。
どうつながっていくのかを考えながら、そしてその裏に隠されたできごとを
想像しながら読むのは楽しかった。
最後に収められている「ポテチ」もよかった。飄々とした今村のキャラは最高。
ピタゴラスの定理には笑ってしまった。今村の心の中にある悲哀に気づかされた
ときはちょっとほろっときたが。
この本の中、あちこちに出てくる今までの伊坂作品に登場した人物を見つけるのも
楽しかった。(ただし、全ては無理だった・・・汗)1冊でいろいろ、何度でも
楽しめる♪そんな作品だった。
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No.5:
(4pt)

「終末のフール」伊坂幸太郎

三年後に地球が消滅する(本当はちょっとニュアンスが違うのですが)!という状況のもと蠢く人間達を描いた連作短編集。
本当に伊坂作品を読む度に思ってしまうのですが、展開が尋常ではありません。作中人物が「あと・・年ねぇ」とつぶやく場面があり、病気なのかななどと思ってみるのですが、まさか地球が消滅するとは…。
収められた8作品の主人公にはある共通点があり、少しずつ、ほんの少しずつ、交錯しています。
娘と絶縁状態にある父親、一家心中から一人取り残された女性、妻の妊娠に驚く男性などの登場人物達全員に等しく残された時間のなかで、皆それぞれ精一杯生きています。限られた時間の中、ある者は必死に、ある者はおだやかに、暮らしています。
自分ならどんな風に過ごしていくのかな、などと私自身の残された人生についてちょっと考えてしまいました。
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
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No.4:
(4pt)

伊坂テクにやられた! だけど……。

今回も不思議な空気感を漂わせる伊坂ワールド。特にタイトルにもなっている
『フィッシュストーリー』(第三話目)は伊坂テクニックの真骨頂!って感じで、
全体は短い話なのに、ストーリーのテンポがいい。会話も軽妙洒脱だ。
だが、この本を120%楽しもうと思ったら、以前の伊坂作品を読んでおいたほうがいい。
「重力ピエロ」「ラッシュライフ」「オーデュボンの祈り」これは必須。
というか、読んでおかないと(数行分だけなんだけど)意味がわかんない部分が
出てくるのだ。なので、伊坂ビギナーにはオススメできない。
という理由で☆1コ減らして4つ。
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
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No.3:
(5pt)

これはいい。

待望の新刊。
「動物園のエンジン」
「サクリファイス」
「フィッシュストーリー」
「ポテチ」
                 の4本。
決して派手さはないけれど、
じわじわと面白さがこみ上げてくる、そんな短編ばかりです。
今作でも別の作品に登場した人物が
何気に登場していたり、
もしくは主役だったり、
色んなところに伊坂作品のファンを楽しませる要素がぎっしり。
「動物園のエンジン」では、あの「伊藤」が出てくるし、
「フィッシュストーリー」ではあの老夫婦。
「ポテチ」では「泉水」のことが。
思わずニヤリとさせられるものでした。
どの話も良かったんだけど、
特に「ポテチ」が良かったな。
事実を知った息子と
それを知らないであろう母親。
本当の母親が違うことにショックを受けるよりも
自分が息子であることの母親への申し訳なさ。
そちらのほうが大きい息子は最後にどうするのだろう。
母息子物に弱い僕はただひたすらその切なさに
身を悶えさせるのでした・・・。
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
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No.2:
(5pt)

つながっているという思いを意識すること

変わらず軽妙な伊坂節が展開されています。単にフィクション(小説)と読んでも面白いですが、
モノの考え方(発想)訓練として味わうのも、また伊坂作品の楽しみ方のひとつです。
・マンション建設に反対するためにプラカードを掲げているのか、それとも?
・風習、言い伝えは「なにか」を隠すための方法だったのでは?
本作品では表題作「フィッシュストーリー」がやはり心地よい。
例えば、今こうして書いているレビューを誰かがを目にして、伊坂幸太郎なんてまったく知らない人が興味を持ったとする。本屋に足を運んだが、店頭には一冊しか在庫がない。同時に手を伸ばす人が隣にいた。それは異性。これをきっかけに二人は恋に落ち、結婚、子どもを授かる。そして、何10年か後、飛行機に乗っている時、「あれ」に出くわす。
その時、ひとこと言ってもらいたいな。
「礼なら、アマゾンのレビューに」と。
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
4104596027
No.1:
(4pt)

黒澤いいですね。

過去の作品に登場した脇役たちが主人公を勤めるというファンにはニヤリの中短編4編を収録した、著者13作目の作品。
「ラッシュライフ」の河原崎の親父や「オーデュボン」の伊藤が登場する「動物園のエンジン」、表題作「フィッシュストーリー」では伊坂幸太郎がかねてから訴える動物愛護精神と音楽への執着が見られます。おなじみ黒澤が、仕事で訪れた辺鄙な村の風習の謎に挑む「サクリファイス」は、軽く社会を風刺するような(?)たくましいお話になっています。また「重力ピエロ」で描かれた親子の絆というテーマを、「ラッシュライフ」にてニュートンに遅れて万有引力の法則に気づいた空き巣・今村を主人公にした「ポテチ」で再び。ここでも黒澤が登場します。
今回はそれぞれの短編がリンクするといった著者がよくやるつくりにはなっておらず、それぞれ独立したものになっていますが、それぞれ異なるテーマの4編を通して、いろんな形の「正義感」が見え隠れしている気がしました。
「ポテチ」の今村が(偉大な数学者に遅れて)発見する法則の意味づけがなかなか素晴らしいですね。彼がポテトチップスを手に突然涙を流す場面は、真相が明らかになって振り返ると胸が熱くなります。やさしくて前向きで大好きな話です。
フィッシュストーリーAmazon書評・レビュー:フィッシュストーリーより
4104596027

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