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竜と流木
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竜と流木の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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主人公の人格設定に感情移入(共感)しにくかったり 謎解き要素が読者には丸わかりでしたが とても面白かったです。夜ふかししてまで読書したの久しぶりでした。 | ||||
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篠田節子さんの私的ベストスリー、3位です。南の島にバカンスに行かれる方は是非旅の友に鞄の中へ!2位は夏の災厄、1位は弥勒です。篠田節子さんは小説の舞台が広がるほど、またテーマが深くなるほど、素晴らしい筆力で読ませ切り、おそらく終生心に残ります。すごい作家だと思います。不思議と現代の日本が舞台になると予定調和的になりつまらなくて、(失礼な言い方ですみません。弥勒があまりにもすばらしいので比較にならないのです)、またエッセイも毒味がないのは、きっと心根が品のある方なのだろうなと推測します。 | ||||
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毒トカゲの正体は最初の事件で気付いてしまう人が大半だと思いますが 解決法が面白いので最後まで飽きません まさに毒をもって毒を制す戦法 竜と流木、神鳥、絹の変容の3作品を篠田節子動物パニックシリーズと勝手に括っておりますが 本作がいちばん娯楽性&爽快感あって読みやすいかと思います | ||||
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篠田作品、裏切りません。絹の変容に始まり、自然界と人間の葛藤を見事に描いていました。彼女のジャンルはもちろんここに留まってはいません。コンタクトゾーンや弥勒にみられる、狂乱した政治に翻弄されつつ人間の本能を探っていくもの、転生のようなコメディー、ホーラのような狂気。これからもどんどん、描き続けて欲しいです。 | ||||
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読み始めたら止められませんでした。すさまじいリーダビリティ。冒頭で、少年が父親から格闘技やサバイバル術を叩き込まれるので、てっきりそういうアクションシーンになる伏線かと思いきや、全然そんなことはない。また、男性作家が書けばまず主人公と絡ませる魅力的なヒロインにするであろう女医は、煙草飲みの「ブス」という設定。つまり、エンタメを読みなれた読者の予想を少しずつかわしながら、なおかつ生物の異常進化によるパニックものという王道を突き進んでいる快作がこの作品です。「女たちのジハード」があまり好みに合わなかったので、その後まったく読んでいなかったのですが、「インドクリスタル」といい、いやはや恐れ入りました。未読作品がいっぱいあるのは嬉しい限りです。 | ||||
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今回も間違いない。一気読みでした。 なんとなく展開を匂わせていて、余計にドキドキハラハラ感がつのりました。 描写、特に色彩感覚はさすが。 篠田さんはもしかしたらエッセイ以外はKindle反対派なのかなと思っていたのですが、これからも電子書籍で読めるようになると嬉しいです。 | ||||
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レビューがそれほど高くないのにびっくり。緻密な取材・科学的裏付け。独創的なストーリー。卓越した海外の情景描写。ストーリーテリングの巧みさ。確かないキャラクターの薄さから、娯楽小説としての感情に働きかけるな味付けは薄いかもしれないが、それこそがこのジャンルの篠田小説の醍醐味といっても過言ではない。「夏の災厄」「インドクリスタル」」に匹敵する傑作だと思う。 | ||||
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著者の得意な異郷もののバリエーション。 彼女のトップクラスの作品とはいえないが、標準的な出来だと思う。 それなりに面白い。 驚いたのは、「頂点捕食者」という言葉が本書でも出てくること。 先日読んだ大沢在昌『魔女の封印』は、この「頂点捕食者」がメインテーマだった。 普段は、生き物系のドキュメンタリー番組ならともかく、小説では年に1度もお目にかからない言葉が、立て続けにキーワードとなっている。 さては大沢在昌と篠田節子が、どこかの飲み屋で「この言葉、面白いねぇ。これ使って小説書いてみようか」と語らったかのようだ。 そんなこたないかw | ||||
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突然変異危険生物ホラー作品です(^-^*)/ この前に読んだ『夏の災厄』と同じ篠田節子さんの作品ですが、 同じ南の海外の島が発端で、今度は愛くるしい両生類を違う環境に移した故に、生態系が壊れて生まれる危険生物ホラーに仕上がっていました! 相変わらず、生態系や生物の進化の要素に関しては綿密に描かれていて、リアル性抜群で恐ろしい限り! 最初はあらすじを読んで、『謎のトカゲはあまり恐くない気がするなぁ』と思ってましたが、とんでもない(>_<) 主人公たちの戦いの結果次第では、世界中が大変な事になっていましたし、 同時に様々な環境に適応・変化していく生物そのものの逞しさは凄いなと思いました! 最後の戦いの戦法も個人的には好みですし見事! 危険生物ホラーとして是非オススメの名作ですし、 2作続けて優れたホラーが読めて物凄く幸せです(^-^*)/(ホラーは1番好きなジャンルで、1番多く読んでますが、ハズレも1番多いので) 篠田節子さんは、まだ何作か面白そうなホラーを書いてるので、今後も楽しみです! | ||||
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「絹の変容」でデビューした篠田節子の原点であるバイオホラー長編。今回はパラオに近いミクロネシアのある島での両生類を扱ったホラー+環境保全メッセージ。バランスがとれた名作だと思う。 連載新聞小説でありながら、論理破綻が全くない。仮説や描写に不自然なところがない。準備を万端に整えた長編と思える。伝承、伝記の扱いもうまい。 | ||||
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南の島、ミクロ・タタ。そこから、物語は始まる。その島には可愛らしい「ウアブ」という両生類がいる。主人公、ジョージはウアブの研究者であるが、就職はせず、東京で語学学校の講師として生活費を稼いでいる。 そのミクロ・タタで泉から淡水をくみ上げ、水道水として島全体に供給する計画が持ち上がる。そうすると、泉の状態が変わってしまい、ウアブはそこに棲めなくなる。ジョージたちはウアブを保護するための策を練る。 そして、ウアブはメガロ・タタ島に送られ、池で飼育されることになる。しかし、ウアブはどんどん死んでいく。だがしばらくすると、ウアブは繁殖し始める。 一方、島の人工池で泳いでいた若者が、トカゲのようなものに咬まれ、胸や腹に激痛が走る。その後、ジョージの父親もトカゲに咬まれ、同様の症状が出る。似たような事故は続き、ついには死人まで出てしまう。 毒を持つ恐ろしい人食いトカゲ。果たして、その正体は・・・?そして、島の人々は平穏な生活を取り戻せるのか? その島の伝説によれば、メガロ・タタ島の沖に大きな無人島があり、そこは竜が支配していた。ある時、その島が沈み、流木に乗って小さな竜が周りの島に流れ着いた。その「竜」こそが人食いトカゲではないか・・・そんな伝説が不気味なリアリティーを伴って読者の胸に迫る。 真相は簡単に予測できるようなことだが、エンターテインメントとしてはそこそこ面白く読める作品だった。 | ||||
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絶滅危惧と危険外来と生態系と「災いを持ち込むのはいつもよそ者だ」と「地元民のいう事は聞いとけ」と…その辺の要素がこみっちり詰まっていて、尚且つ分かりやすく、そして面白い。パニック映画を途中で止められないのと同じ感覚で一気読みした。 しかし、主役の料簡には多々文句あり。コイツは「お前のせいで何人死んだと思ってるんだ!」と罵られておくべきだったと思う。その部分は父ちゃんの認識のが正しいと思う。駆除剤なんか関係ない。お前さえ余計な事しなきゃよかったんだよ、と。 結果オーライだが、結果が裏目にでたら、個人が引き受けきれる規模の話じゃないけどなあ。勝手にそんな事を「賭け」られてたら地元民はたまったモンじゃないと思った。結局「僕が(保護クラブが)持ち込みましたごめんなさい」はせずに「内輪の内緒ごと」で済ませちゃったし。 事が落ち着いた後、余所で便利使いしてるのを「危険だ」と認識するなら、言い訳しながらこの期に及んで「飼ってる」のは能天気。両生類にスジ立てするより、死者への贖罪しろ、と。水槽飼いで寿命4~5年なら、コイツはまた「研究の為に繁殖させ」る事に手を出し「まさかこんな事になるとは」を繰り返すと思った。 とても面白く読んだが、主役はとても嫌いです。 | ||||
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