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マチネの終わりに
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マチネの終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全256件 121~140 7/13ページ
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ギターに触れる一人の人間として、また悔恨の過去を持つ人間として。 滅多に(全くに近く)恋愛にまつわる小説を読まないのですが。 次は、次はと読み進めたい衝動に掻き立てられました。 2人のすれ違いはギタリスト、そして聡明な女性の間ならではのもので、外的な作用の有る無しは別としても、非常にリアリティと親近感を覚えます。 しかも、その前後の2人の心理、回想、受能動的な先への向かい、 身に覚えすら感じ、震えと奇妙な安堵すらもたらしてくれました。 特に、是非、ギタリストの方。 読んで下さい。きっと、何かを得られるのではないでしょうか。 世に氾濫する恋愛小説が、いかに薄っぺらいか体感出来ます。 素晴らしい、の一言で言うには足りないと思えました。 | ||||
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読書中は豊かな時間が過ごせました。 文章は読み易く、ストーリーは押し付けがましくもなく、面白かったです。 色々と含みのある恋愛小説ですが、甘ったるい恋愛ではなく、ビターな恋愛話が主軸です。 この小説のキーポイントはやっぱり、年齢設定だと思いました。 所謂、アラフォー。 自分自身の人生の選択や、両親、身近な人の健康問題なども少しづつ表面化しやすい年齢です (40代でも現代では若く、女性男性とも 魅力的な人は沢山いますが)。 もし20代そこら辺の設定にすると、なんか軽く感じてしまうのは、衝動的に動いてしまいやすい年齢だからだと思う(勿論、個人差が強いですが)。 そういう意味でも、大人の恋愛は慎重になりがち、感情的になり過ぎない所がこの小説には書かれていました。 また職業をジャーナリスト、クラシックギターリストという設定を違うものに変えてみると また雰囲気も変わってくると思う(話も変わってしまいますが)。 世界を飛び回る人たちではなく、現実は同市内、国内とかが多いでしょう。 恋愛の舞台が世界となると、その分、味付けのロマンスは広がると思いますが。 そういった設定を外見の箱だとすると、 惹きつけるための取っ掛かりは良いが、 中身のストーリーは、斬新!これは凄い!と息を飲むものではなく、良くも悪くも王道です (しかし、王道的ではない恋愛小説を書くのはとても難しいだろう)。 ラストは個人的に素敵だなと思いました。 | ||||
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映画化が決定したので買いました‼楽しみです❗福山雅治さんのファンです | ||||
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平野さんの作品を初めて読みました。恋、音楽、政治、戦争など多くのことが深く語られています。 | ||||
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今日、8月9日は73年前に長崎に原爆が投下された日である。今年の平和祈念式典にはポルトガル人のグテーレス国連事務総長と日本人の中満泉事務次長が出席した。平野啓一郎の『マチネの終わりに』は恋愛小説に違いはないが、それにとどまらずそこには激動の現代世界史がくっきりと刻印されている。長崎原爆、ボスニア紛争、イラク戦争、難民危機、リーマンショック、東日本大震災がこの小説には描かれている。このような時代にわたしたちは生きており、そのなかでそれぞれの生活を営んでいることを実感させる。天才ギタリスト蒔野聡史と国際ジャーナリスト小峰洋子の出会いから再会、すれ違い、別れ、そして再会までを作者は圧倒的な筆力で稠密に描きこんでいく。最も印象に残るのは、二人が知的であるだけでなく、相手への思いやりに満ちていることである。そのあふれ出る優しさに読者は心を打たれる。特に、洋子という女性の凛とした潔い生き方には惚れ惚れする他はない。この小説は最近映画化されることが発表されたが、洋子役は石田ゆり子が演じるという。そして蒔野役は長崎出身の福山雅治。小説に劣らぬ優れた作品になることを期待している。 | ||||
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切なくて、お互いを大切に想う気持ちがやるせなかった。 愛し合っているのに。結ばれない。 悲しいけど、本当にわかり合っている、美しい大人同士の恋愛だと感じました。 | ||||
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読んでいる最中、贅沢な時間を過ごしていると感じました。ずっと。良い作品をありがとう。 | ||||
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2人の女性の気持ちになり、その都度、心が踊ったり、辛くなったり、ストーリーに浸りながら読みました。 ステキな大人のストーリーでした。 映画化されますが、そちらも楽しみです。 | ||||
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平野啓一郎氏については、デビュー作『日蝕』が芥川賞を受賞した際のメディア報道の印象から、三島由紀夫かぶれの晦渋な文章を書くスカした作家だと勝手に思い込んでしまい、今の今までその小説を読むことがなかった自分を酷く恥じ入っている。なんて素晴らしい作品! なんて素晴らしいエンディング!(時々、読めないような難しい漢字は出てきますが) 実はこの作品を読む少し前に『TALKIN’ジャズ×文学』という、ジャズ評論家の小川隆夫氏との対談本は読んでいて、そこでの対談相手以上の音楽に対する博識と、その理知的・論理的な語り口に驚嘆させられたこともあって、『マチネの終わりに』を手にしたという部分もあったのだが、恋愛小説であるのと同時に、音楽(家)小説でもあるこの作品における、音楽についての描写の緻密さ・臨場感(リアリティ)・言葉の選択の素晴らしさ・美しさに関しては、ちょっと他には比類がないくらいで、楽器も弾けない・譜面も読めないぼくがそう感じるくらいだから、楽器(特にギター)が弾ける人・音楽理論に詳しい人なら、この小説をさらに楽しめるに違いない(もちろん、そうでなくても最高に楽しめる)。 400ページ余りという、決して短くはない小説だが、音楽・文学・映画・アートなどに関する膨大な知識と、ユーゴスラビア紛争・イラク戦争・欧州難民危機・テロリズム・リーマンショック・東日本大震災などの世界が直面する諸問題を縦糸やら横糸に絡めながら多層的に展開する物語を思えば、よくこれだけのマテリアルをこれだけの分量に収めたものだと感心してしまう。そして何より凄いのは、それらのトピックがただ単に小説の時代背景として配置されているのではなく、二人の関係性を左右する大きな要因として、ストーリーと密着した形で機能し、描かれてゆく点にあるのだと思う。 読者にはすべての情報が与えられ、いわば神の視点から登場人物たちを眺めるような構造になっていて、彼らの悲劇的なすれ違いがどんな運命を辿るのか?ということが一番の興味となって読み進めていくことになるので、必然エンディングは重要になるのだが、(もちろん詳しくは書かないが)これ以上だと白けてしまうし、これ以下だとあまりに切なすぎるという、ギリギリのところで、平野啓一郎はこれしかない!という最高の和音を奏でてみせる。それは読む者の心のなかでいつまでもいつまでも止むことなく響く。 | ||||
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恋愛小説ということになっていますが、世界のどこかにいる、根源的なところで尊敬し合え、話が通じる、貝の片割れのような人に出会った時の物語でした。それは友情というくくりにしてもいいし、人間愛というくくりにしてもいい。 確かに中盤の「事件」にさしかかった時は、本を放り出して読むのを放棄したくなりましたが、その後の展開は、長く生きていればきっとある、誤解やすれ違い、迷いながら決断していく人生の物語。それぞれの人生の轍から逃れることなく、人間として尊敬できる貝の片割れのような人に出会えた幸運を慈しんでいく、という生き方を放棄しない方が、人生はより味わい深くなるのではないでしょうか。人生は流れていく。その中で我々は様々な決断をし、人生を進めていく。決断を下すのにベストなタイミングでない時の方がきっと多い。「運命論の方が、慰めになることもある」けど、それでも我々は「自由意志」でその時に最適だと思われる決断を下していきます。それは後で振り返ってみればベストじゃなかったかも知れないけど・・・そして別の人生も巻き込んでいく。 貝の片割れのような出会いと絆に、どのように向き合っていくのか。 そういうお話でした。 | ||||
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クラシックギターの先生に勧められて一気に読みました。 始めから著者のどこか神秘的な表現と心地よい話のテンポに呑み込まれていき、気づけば読み終えてしまったという感じです。 10代20代の互いに傷つけ合いながら葛藤して成長していくような話とは一味違い、もっと妖艶な、複雑な心境がとても魅力的に、そしてまたリアルに描かれていて、非常に引き込まれました。 中盤の成り行きには「え!?」と思わず声をあげてしまうほど緊張させられましたが、読んだ後味はさっぱりとした印象を受けました。 主題の恋愛以外にも様々なテーマが盛り込まれていて、主人公らを通じて自身にも考えさせられることがたくさんありました。 確かに評価が二分してしまうのも納得がいきます。 ただ自分としては、この出来てしまった過去を、本編で幾度か繰り返した「過去は変えられる」という言葉のように受け止めることで、納得のいく結末になるのではないかと。 こうして読者が様々な感想を持って考えられるというのは、素晴らしい作品である以外ないと思います。 | ||||
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終盤に心うばわれました。綺麗な文章と何とも胸を突く展開でした。 | ||||
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メディア?の評判良かったから読みました。 久々の恋物語。 蘊蓄だらけ?まあ、芸術わかる人とそうでない人を対比して書いてあり、自分は、わかる人!?のような錯覚。 主人公の気分で読んでいたのかも。 それは快感、 でも途中で、邪魔が入るところが許せず、そこから飛ばし読みしちゃいました。 終わり、よし。 ずっといたくなる気持ちいい世界でした、 | ||||
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昔から、甘酸っぱい青春恋愛モノよりも、切なく泣ける大人の男女の恋愛模様が好きで、胸がぎゅっと締めつけられるような切ない気持ちになれる小説を探していました。著者の平野啓一郎さんは、当時史上最年少の若さである21歳で芥川賞受賞。本作は、「アメトーーク」の読書芸人で、芸人の又吉さんとオードリー若林さんに推薦されていました。 主人公の天才ギタリスト蒔野と、ジャーナリストの洋子は初めて出会った際、わずか数時間話しただけでお互いに強烈に惹かれあいます。しかし洋子には婚約者が。東京、ニューヨーク、パリ、バグダッドを舞台に二人の想いは何度もすれ違い、運命が二人を引き裂こうとします。 ・知的な男女の会話をたのしむ 男女の会話に焦点を当てた小説と言えば、田辺聖子さん著「言い寄る」、映画で言うとビフォアサンライズ。「マチネの終わりに」では、駆け引きをするような言葉のやりとり自体は多くなく、世界情勢・音楽・文学に関する知的な会話が繰り広げられている。しかし、その内容はお互いのことが好きだということの表現でしかないのではないかと思わせる。知的な会話の裏に隠された、あなたのことが好き、という心。真正面から口説くよりも何倍もロマンチック。蒔野と洋子のような会話を、自分もだれかとしたくなる。 ・すれ違いばかりで切ない。ラストも泣ける。 一瞬で恋に落ちた二人だったが、大人だからこそそれぞれ複雑な事情を抱え、恋愛に対してストレートに行けない。好きなだけでは叶わない、報われない大人の恋愛にとにかく泣いてばかりだった。結末は映画「ララランド」を思い出した。 「フィアンセにはしない方がいいな、その話は。」「どうして?」「惚れてるのがバレるから。」 | ||||
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物語の背景に、常に音楽が流れているのが感じ取れ、心が潤ってきました。 | ||||
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登場人物に静かに揺れる情熱と切なさに心を揺さぶられた。一気に読んだ。 | ||||
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新聞広告で見つけた 逸品です。是非 皆さんもよんでみてください。 | ||||
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丁寧な心理描写をじっくり読むのが楽しかった。ですがストーリーは昼ドラのようです。笑 登場人物の心の流れをじっくり考えながら読めるタイプの人にはオススメな本です。 | ||||
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小説を読むことが苦手だったのに、こんなに早く読めた本は無かったです。大人な恋愛ですね。はまりました。ありがとうございます。 | ||||
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きれいな文章。展開もわかりやすい。登場人物一人一人の気持ちになれる。切なくなって、でもしょうがないのかなって思える。そんな小説でした。 | ||||
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