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あかんべえ
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あかんべえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 61~71 4/4ページ
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やはりいまの日本を代表する作家・宮部さんの作品だなあって、エンターテインメント性の高い時代劇ファンタジーになっています。ただ僕は、読み終えた瞬間、「なんじゃそら!」と思ってガッカリした箇所があったのが残念でした。とは言っても、その読み終える瞬間まで、5百ページちゃんと楽しませてもらえることは間違いありません。 | ||||
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私は読書がキライです。が、「模倣犯」をきっかけに読み始めた宮部作品の第2弾も、話の展開がよく、個性豊かな登場人物(幽霊も含む)の背景が詳細に書かれていることで感情移入しやすく、一気に読み進めることが出来ました。おりんの汚れのない真っ直ぐにモノを捉えることの出来る心の目に感動し、人間と幽霊との触れ合いに涙し、読み終えた後、何とも言えない爽やかな気持ちになれました。まさに読書の幸せを感じることの出来る一冊ですね。生きている間のしこり・悲しみ・浅ましい考えにより亡者となるならば、私にもその可能性が・・・ | ||||
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両親が料理屋を開き、深川に引っ越し、死の一歩手前までの大病をしてしまうおりんが、三途の川原で老人と出会い、生き返ると幽霊が見えるようになっていた。その料理屋で会う幽霊達と人間のストーリー。宮部氏の話の展開は相変わらず絶好調で、読み始めると最後まで飽きさせない。話の展開といい、登場人物(幽霊)の個性といい、読み終えるのが惜しい。 | ||||
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料理屋ふな屋には、成仏できない多数の霊「亡者」が住みついていた。娘おりんはその愛すべき霊たちと話をするうちに……。やがて大人たちは気づく、生きている人の心に残る謎やしこりや悲しみこそが、お化けさんたちに通じているんだということを! | ||||
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私たちが何気なく「成仏して下さい」と唱えているけど、これはある意味残酷な言葉なのか。物語の最後でお梅をはじめ、皆が本来のいるべき場所に帰っていくけど、本当に晴れやかな顔をしていたのか。宮部さんの描写は一切ないけど、彼女、彼達はおりんと同じように泣いていたのではないか。ここは、謎のまま心の中にずしんと残ったままです。 | ||||
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時代背景が、現代と違い、ゆったりとしていて、なかなか癒し系ですね。宮部さんとなると、私は、かなり回りくどい文章を連想してしまうのですが、今回のあかんべえは、割とあっさりしていてよみやすく。登場するお化けさんもユニークなので、こんなお化けなら一度あってみたいなんて思いました。下町の人情、商人たちの風情、幽霊の悲しさ、恐ろしさがうまく混ざり合って楽しい作品でした。 | ||||
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ミヤベの最大の武器はキャラクター造形の巧みさだと思う。それのみに寄りかかってしまうと『ぼんくら』のようなゆるゆるの作品も生まれてしまうのだが、本作は違う。マンガチックな連中が数多く登場するが、どの人物にもしっかりと感情移入できる。生者と亡者の交流というシチュエーションを描くことで、生きることの浅ましさと尊さを照らし出してみせる手腕は熟練のわざ。それにしても、ふね屋のその後は前途多難だろうなあ。がんばって欲しいものだなあ。うんうん。 | ||||
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私はお化けが怖い。幽霊なんて死んでも会いたくない。しかし、この物語の主人公おりんは、異世界のお化け達に出会い、恐ろしい目にあい、悲しい思いをしながらも、お化け達と心を通わせて大きく成長していく・・・と言うと「千と千尋の神隠し」のようだが、もっと恐ろしく、せつなく人間の持つ心の闇、宿業というものを描き出していると思う。ただ、おどろおどろしくなりがちな物語もおりんの物事をまっすぐに見つめる素直な目を通すことで、読後感は悪くない。エンターテイメント性もたっぷりで一気に読ませる。でもお化けのひとり、お梅ちゃんの「あかんべえ」はとてもせつなく胸が痛む。 | ||||
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宮部みゆきさんの時代小説は、読んだ後振り返ってみると、長編より、短編や中編の方が良くできているように私には思えます。でも、それは後から振り返った「評論家的」意見です。読んでる最中はおもしろくて、おもしろくて巻措く能わず。いつも気がつけば朝なのです。「あかんべえ」も、そんな小説のひとつです。とにかくおもしろい。おもしろいだけでなく泣かせるところは泣かせる。読みやすいのに奥が深い。読書の幸せにひたりながら、宮部ワールドを堪能できる一冊です。 | ||||
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いままでの宮部作品のテーマみたいなものが凝縮されるとこうなるのかと感じました。特に嫉妬にような、どんな人の心にも潜む汚い感情を美しく、しっとりと、なおかつ汚さはそのまんまで描かれてありました。登場人物の一人がそのことに触れるシーンが一番好きです。ちょっと物足りなかったのは悪役の住職のことです。後半の謎解きでは彼中心に話が進んでいくので、もっとそのキャラクターについて知りたいと思いました。 | ||||
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ひさしぶりの長編時代小説で楽しみながら読めました。個人的には宮部さんの時代物は短編の方が好きなのですが、少しずつ謎解きがされていき最後の「あかんべえ」のわけがわかったときは、せつなくなって思わず涙がでてしまいました。また、今回も凝った御料理の描写がひんぱんに出てきて(料理屋の話だからあたりまえですが・・・)読み進めるうちにお腹がすいてきてしまいました。宮部さんって相当の料理好き?劇中のメニューを御自分でも作ったりするのでしょうか?一度聞いてみたいです。 | ||||
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