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あかんべえ
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あかんべえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 41~60 3/4ページ
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信じてもらえないかもしれませんが、私にも霊が見えるんですよ・・・・ おりんのように自由にコミニケイションをとれたりはしないのですが、そのせいでお払いなんかも連れて行かれた経験もありますし、今でも霊のいる場所にいると髪の毛がゾワゾワして、気配が分かるんです。 でも、この物語に出てくるような魅力的なお化けなら、歓迎したいですよ。 おりんの躍動感あふれる活躍がこの物語をひっぱり、子供の正義感で語られる大人の世界は、やはり汚れているのかなぁなんて考えさせられます。 クライマックスのお化けとの別れのシ−ンは読んでいるほうが寂しくなり、涙を誘います。 さすが国民的作家!うまいわ! | ||||
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幽霊ものだけど、謎解き要素もある。ぐいぐい読ませます。 それぞれの「お化けさん」たちに味があって、感情移入してしまう。 おどろがみの成仏シーンでは目頭が熱くなりました。 読みやすい話だけど、実はあっさりした文章の裏に、人間のどろどろした感情があり、 思惑が描き出されている。そんな「人の心の闇」を分かっているお化けさんたちが、 だからこそ純粋なおりんを可愛がるのも心が温まります。 続きが読みたいお話でした。(でも話の構成上、無理だろうなー) | ||||
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宮部みゆきの作品はそんなに好きでもないんだけど、これは読みやすくて面白かった。 亡者だから怖いのではない。亡者は人間の成れの果てってこと。 登場人物、特に幽霊の面々が魅力的で、りんが玄之介を好きになるのも分かるね。なんだかみんなずっと一緒にいて欲しいって思っちゃう。 | ||||
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この人の時代物は、とても読みやすく現代小説に勝る面白さがある。 この小説は、「深川シリーズ」・「ぼんくら」などから独立した新しい登場人物で構成されてる。 一人の少女が暮らす料理屋では、次々と大変なことが起きていく。 そこには想像もつかない謎があり、謎が謎を解き明かしていくのだ。 一見、おとぎ話にも近いストーリーだが、宮部マジックによって現実かと錯覚するかの様に 古き時代に私たちをタイムスリップさせてくれる。 すべての事柄につながりがあり、最後にはその理由に納得できるので、読み終わった後の満足感が高い。 1つの作品が面白かったので、同じ作者の作品を買うと、さほど感銘をうけないことが多々あり、いい作品であってもいい作家であるとは限らないとつくづく思う。宮部さんの作品にはハズレがなく、どんな題材でも人を引き込んでしまう力がある。 | ||||
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時々、ふと錯覚してしまうのが登場人物。 まるで、その時代に生きていたかのように生き生きと 時に悩み苦しんで進んでいきます。 リアルだからこそ、人情とか健気さとかウソっぽく 感じないんでしょうね。 宮部みゆきの時代小説は、やはり素敵です。 | ||||
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「模倣犯」など得意分野のミステリー(謎解き)。 「ブレイブストーリー」など筆者が大好きなゲームから影響を受けていると思われるファンタジー。 そして山本周五郎や藤沢周平などに代表される人情味あふれる時代小説。 これら3つの要素が一体になった小説です。 乱暴ないい方をすると、<時代お化けミステリー> しっかりした時代小説らしい文章なので、年輩の読者もさらっと非現実的なお化け話に入り込めるし、逆に普段時代小説を読まない若い層も、とっつきやすいのではないでしょうか。 途中、やや話が間延びしたり、終盤に収束を急ぎすぎた印象はあるので、一粒で三倍美味しい・・とまではいきませんが、安心して読める佳作といえます。 | ||||
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料理屋のひとり娘「おりん」とその料理屋に憑く亡者たちとの交流を通して、人の命の儚さや業の深さを描いた時代小説。 上下巻におよぶ長編小説ながら、読みやすい文章とミステリアスな展開とによって、最後まで飽きることなく楽しめる作品だった。 一軒の料理屋とその周辺という限られた範囲内で繰り広げられる話ながら、欲に取り込まれる弱さや逆境にも打ち勝つ強さといった、人の二面性を示して見せるなど、著者が作品に託したテーマは大きい。 素直で健気な主人公おりんのほか、亡者ではあるが、磊落な気質の「玄之介」、気の優しい「おみつ」、気難しい「笑い坊」など、作中人物の造形は多彩に描き分けられており、それぞれが魅力的な個性を持っている。 古風な言い回しや風俗には、作品の流れを壊さない程度のさりげなさで注釈が入れられており、時代小説にそれほど親しくない人でも、作品世界にすんなりと入っていけるよう配慮もされている。 | ||||
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物語の先を知りたいけれど、読み終わってしまいたくない。宮部さんの本は、いつもそんな気持ちになります。さまざまな人のさまざまな人生を、主人公のおりんが受けとめて、物語を展開させていきます。小さな子供にはあまりにつらくて厳しいことだけれど、子供の目線・思考を通して、大人のやりきれなさをまっすぐに描いているのではないかと思います。年を重ねることでわかること、知りたくなくても知ってしまったこと、誰もがどこかの部分ではっとしてしまうのではないでしょうか。自分のまわりにいる人達も、自分には計り知れないそれぞれの人生を歩んできているんだなあと、しみじみ思いました。なんだか泣けました。 | ||||
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宮部みゆきという人を知らなくても(知らない人はいないか?) 時代小説が苦手でも... スルスルと 読み進められる作品だと思います 子供からの視点ということもあり ストーリー自体は難しいモノではありません 私自身が 主人公 おりんになった気分で 一喜一憂し ムカムカと腹を立て 切なさに涙しながら 一気に読み終えました 幅広い年齢層に オススメ出来ます ※親子で 読んでみるのも いいかもしれないですね | ||||
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江戸情緒たっぷりに描かれる時代小説で、しかも、怪奇ファンタジーというカテゴリーに属する作品であることは間違いありません。でも、それ以上の何かもっと本質的なものを感じさせてくれる作品です。 主人公おりんはまだ幼さの残る少女です。でも、健気でしっかりした少女です。この「健気さ」が、登場する物の怪の「闇」を破ってゆきます。 でも、作者はこの「闇」をもたらしている根元は、人間にあるとしています。怒り、恨み、妬みといった人間の感情の奥にこそ、この「闇」が存在するのだとしています。ですから、こうした時代小説の常として、善悪がはっきりしているのですが、「悪」の中にも「善」をみます。作者の語り口は、悪人に対しても優しく、その人生に同情を与えます。人間のそうした「穢れ」は「穢れ」として、そこに至る理由に理解を示すわけです。 この物語は、主人公が幽霊が見えるのは何故か?という謎解きをベースに進みます。その意味では、ミステリー的な面白さがあります。その謎を解くのは幼い主人公です。それが出来るのは、彼女が「健気」で「穢れ」を知らない少女だからです。作者は、この「健気さ」を人間は失ってはいけないと言っているかのようです。少なくとも忘れてはいけない。長い人生、いろいろな場面はありますが、一生懸命に生きて純粋さを忘れなければ、きっと「穢れ」のない完全な人間として生きられると語りかけているようです。 | ||||
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宮部みゆきはたまに読後にひんやりとする小説を書きます。特に現代モノの短編でしょうか。 それも良いのですが、私は時代ものの長編の、温かみがある話が好きです。 そこに至るまでに、主人公や周りのヒト達が哀れだったり、苦しかったりしますが、読了感がホントウに優しいのです。 今回も人間の醜さをお化けに反映させることで、お化けの哀れもですが、生きている人間の哀れさもより一層際立ちます。 あまりにもポジティブだと引いてしまう私も、その塩加減の巧みさについつい... 幅広い年代にオススメできるお話だと思っています。 | ||||
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宮部みゆきの時代物…に近いものは前も読みました。『蒲生邸事件』の時代設定が2.26事件の時だったので… 今度は本格的にお江戸なお話。 そして、お化けさん達のお話。 主人公のおりんが12歳と言う事もあって、語り口調がかわいく、お化けの話なのに、怖くありません。 怖いのは表紙の顔だけですかね〜?(^^; この絵で中身を想像して、ちょっと…と思って見ると、優しい心の少女のお話で安らげるくらいでした。 下町の人情模様、そして、少女の視点からの推理モノ。 今までに無い新しい感じで読むことが出来ました。 『蝉しぐれ』の藤沢周平のような本格的時代物とも違うし、かと言ってさすが宮部作品で、現代人に読みやすい時代物のバランスが上手く取れていると思いました。 少女とお化けさん達の心温まる(お化けなんだけど…)交流に、優しい気持ちになれる本です。 お化けさん達が成仏できるように手助けをしてあげたい!でも、成仏したらお別れになってしまう…と言う、少女の心の葛藤も読みどころです。 | ||||
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江戸時代を舞台とした作品。子供であるおりん(年は9つくらい?)の目を通して、人間の様々な姿を描いている。悪人にも優しい心がある。穏やかな笑みを浮かべている人でも、悲しい過去を背負っている。人間にとって大切なものは何なのか。読んでいて、そんな事を考えさせられる。 シリアスな内容ではあるが文章に温かみがあり、読んでいてホッとさせられる。終盤以降は急な展開で、もう少しじっくり書いて欲しかったとは思う。それでも、読み終えた後には満足感の残る1冊。 | ||||
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おどろおどろしい表紙とは違って、内容は心温まる物語。 主人公の少女とお化けさんたちの心の交流は読んでいて なんだかほっとしました。 少女の優しさがお化けさんたち一人一人を包み込み、 その心を溶かしていく様子が私は好きでした。 宮部みゆき作品の時代物で好きなのは、 その時代の庶民について柔らかいタッチで描かれているところ。 今も昔も基本的には人間って同じなんだなぁと思います。 | ||||
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りんと、幽霊を含む周りの人たちとの心の交流が、実に見事に描かれている。人々の様々な思いのからみ合い、その歯車が狂った時、人は亡者となるのかもしれない。人の心の内面をじっと見つめながら描いた、そんな感じがする作品だった。読み終わった後、心がほんわか温かくなった。 | ||||
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心の中にすみつく感情の迷路をときほぐし、やさしい包容力で幸せへの手引きをしてもらったような読後感だった。 | ||||
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「やさしい」といっても、文章が平易であるというだけではありません。一貫して、主人公の女の子の視点で書かれた文体は確かに易しく読みやすいのですが、この本は優しいのです。出てくる「お化けさん」たちは決していい「お化けさん」だけではなく、相当悪かったり、相当ヒネていたりもするのですが、全体の印象としてはひどく優しい。その一因としてあげられるのが、純な主人公の視点にあると思います。宮部氏の書かれる時代物の中では、異色ともいえる幼い子どもの視点で描かれる物語ですが、敬遠せずに読んでみて下さい。私は、テキストを読んで泣くということがほとんどないのですが(涙ぐむことはあります)、この本の終盤ではぽろぽろと涙を流して泣きました。是非、この本を読んでやさしいなみだを流してもらいたいです。 | ||||
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宮部みゆきの時代物長編作としては全体的に纏まりが一番綺麗だと思います。亡者が出る、という紹介文からして怖さを主張するものかと思いきや、そうでもなく。華やかな江戸人情が出てくるのかと思いきや、そうでもなく。いつもより静かな始まりで、いつもより落ち着いた終わり方でした。彼女の今までの時代物からして、物足りなさこそ感じられるかもしれない。しかしその足りない部分に、何かしら自分なりの意味を見出してみるとより一層楽しめるような気がします。読んでいると、おりんと同じような純粋な気持ちになり、自然と悲しくなったり、涙が出てきました。ほんのり心温まる、そういうものを書かせれば宮部氏の右に出るものはいないと思います。 | ||||
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途中、物足りなさを感じたけど最後を読んでここまで読んで良かったと思いました。読了後は、しんみりでも何か優しい気持ちにしてくれます。さすが、宮部さん。ただ、少し残念だったのは最初の方に一遍に種を出しすぎたかなって思いました。 | ||||
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私は、お化け話が苦手だったのですが、謎解きの興味心の方が勝ち最後まで読めました。読んでみると、そんなに恐い話ではないのでお化け話が苦手な人でも大丈夫だと思います。普通の生活では表面化しないが心の奥深いところでのわだかまりが徐々に人間関係をぎくしゃくさせていく有り様の描写が大変面白かったです。 | ||||
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