■スポンサードリンク


誰か Somebody



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

誰か Somebodyの評価: 3.45/5点 レビュー 170件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.45pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 41~58 3/3ページ
<<123
No.18:
(3pt)

展開は面白いが、後味は悪い。

 あまり、ミステリー小説を読む方ではない。宮部みゆきは「理由」を読んで以来である。
 昨年の中日新聞の連載小説で、この続編となる「名もなき毒」がなかなか面白く、前編にも興味をもったのが読むきっかけである。
 ストーリーの設定がユニークで、展開も素晴らしいと思う。単なる犯人探しや謎解きに終わっていない。
 主人公の目が実にリアルで、心理描写があたかも自分が現実に遭遇しているかのような錯覚に囚われてしまう。そして、まんまと思惑通りにミステリーの罠にはめられてしまう。
 ただ、宮部みゆきという作家の特色であろうが、人間の心の闇を、悪魔的なものを、これでもかと毒々しいまでに書こうとする。
 ストーリーは紹介したくないが、この小説では、事故の被害者の家族で、相談者である二人の姉妹が、結末で手のひら返したように主人公に毒づくのは読んでいてやりきれないし、後味があまりに悪すぎる。
誰か Somebody (カッパノベルス)Amazon書評・レビュー:誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.17:
(3pt)

さりげなさが効いている

起こっている事件より、主人公と主人公の妻、
そしてその周りの人間心情に重きを置いた文章は宮部さんの常ですが、
この作品は特にそれが強く出ているように感じます。
主人公が何となく生温い環境の中にあるのが良く伝わってきますし、
姉妹に関した事件について妻と考え、
妻の父(会長)と、自分の人生と運転手とを照らし合わせる所はやや単調かと思いますが…
進め方としては良いです。
事件の犯人はすぐ伝わってきますが「ああ、そういうことか」と納得。
犯人に対する主人公と主人公の妻とのやり取りが実に宮部さんらしいです。
会長との「これまで積み重ねてきたもの、そしてその上での自分の行動」の会話は重さを感じました。
しかし読後感はやや物足りない、ですね。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.16:
(3pt)

いくつか詰めがあまいが

大財閥会長の運転手を真面目に勤めてきた梶田氏が、縁もゆかりもない土地で自転車に轢き逃げされ帰らぬ人になってしまった。残された歳の離れた家族想いだが、性格は両極端な美人姉妹。父の無念を晴らすため本を出版することを計画。その手助けを頼まれた財閥の婿養子。梶田氏の過去を探していくうちに家族の汚点があぶりだされて、最後は予想通りだった。細かい矛盾がいくつかはありますが、一気に読ませてくれるのはさすがに宮部ワールドならでは。ただ登場人物に共感できない部分が多々あり、しつこいくらいの表現が後味をくどくしている。
誰か Somebody (カッパノベルス)Amazon書評・レビュー:誰か Somebody (カッパノベルス)より
4334076173
No.15:
(3pt)

人間を描くのが好きなんだろうな

宮部みゆきの人間にたいする描写力というのは定評あるところ。この作品も存分にその魅力が味わえる。それぞれのキャラクターのたっていること!しぐさやセリフで、キャラクターの人柄をあらわすのが本当に上手い作家。しかし上手すぎて、ちょっと鼻につく印象を受けてしまう。作者が、自分の人間描写力にちょっと酔っているといおうか。技巧が目立ちすぎるというのかな。自然にこの人物はこういうキャラなのだなと感じるのではなく、こういうキャラだと読者に感じさせるために、この文があるのだなというのが先にきてしまう。しかもミステリとしては弱い。弱すぎ。文章の上手さでひっぱっているだけという感じで、だから物語を楽しむよりも、レトリックのほうに関心がいってしまう。そしてまたそのレトリックが、ちょっとくどいんだよなあ。1つの文章に”おかず”が多すぎるんだよね。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.14:
(3pt)

ラストに意外性がほしかった

一つの事件がきっかけとなって、一つの家庭の秘密が暴かれていく。梶田を死なせたのは誰か?そのことを追えば追うほど、梶田の秘密につながっていく。読者をひっぱっていく力は、さすが宮部みゆきだ。「誰か」、それは犯人をさすだけの言葉ではない。人は決して一人では生きていけない。生きていくためには、自分以外の「誰か」が必要なのだ。そういう作者の思いがひしひしと伝わってくる。残念だったのは、話の途中で先が見えてしまったことだ。意外性のあるラストを望みたかった。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.13:
(3pt)

期待していたよりは・・・。

登場人物も物語全体も平凡そのもので(それを狙ったかもしれませんが)、個人的にあまり気に入りませんでした。結末もあまり・・・。着メロのあたりから何となく予想できたし、いつもの「え~~!そうだったの?!」という結末ではなかったあたりがすごく残念!次回作に期待。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.12:
(3pt)

誰か

この作品を見て思ったことは、あそこまで、長く書かなくてももう少し簡潔にできたのではないだろうか。と思うこと。 姉妹を書くのにあれだけのことが関係している姉妹がいるのだろうか。と考える。聡美の気の弱い所を利用していただけの梨子は最低と思う。しかし、あれだけ長くなくても、話の内容は分かる、長編2年ぶりと聞いて楽しく読もうとはしたが、飽きる。結末もいまいち。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.11:
(3pt)

大切な人への祈りをしたくなる

暗い秘密は人生を蝕み、どんなに努力してもその人に影を落とすそんな影が大切な人の未来につきまとわぬように願う気持ち人として品位を失わない相手が言われたくないことを言わない人全てを語らないあなたの誰かを、幸福な気持ちにさせる人になる人として大切なことが登場人物たちを通してじんわり感じる
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.10:
(3pt)

悪くはないのだけれど

決して愉快でない人物が登場して、救われない事件が起きながらそれでもなおなぜか読後感がさわやかなのが宮部作品の特徴。けれどこの作品に関してはそれがない。いや もちろんこれだけの作家だからそれでもちゃんとささやかなさわやかさは残る。だからあくまでも相対比なのだが ちょっとやだな が残ってしまうのだ。これは著者の作品には珍しいこと。主人公の母親の口を借りて劇中語られる名言とかそれだけでも充分価値はあるけれど。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.9:
(3pt)

焦がれて読んだものの…

図書館で驚異の9人待ちを耐えてやっと手にし、「久々の宮部さんだ」とわくわくしながら読みましたが…。この結末はいただけません。丁寧な人物描写といささかの矛盾もないのですけれど、宮部作品の人を見る目の悲しさ、温かさのようなものが感じられなかった。残念だったのであえて星三つにしました。模倣犯のようなすごい作品をもう一度読ませてほしい。切に願っているのは私だけではないでしょう。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.8:
(3pt)

ぼやけた印象です

宮部みゆき、大好きなので本になったものはすべて読んでいるのですが、どうもこのところパッとしないような気がします。ミステリーの種明かしの部分は二つとも凡打で、とてもプロの作品とは思えません。ではこの作品の核となるものはミステリーではないのかというと、それ以外の部分がまた凡庸な印象なのです。文章がずば抜けてうまいので読ませますが、書きたい芯のところがはっきりしません。いろいろ深読みすれば発見があるのかなあ。ファンタジーにうんざりして、久々にミステリーが読めると思ったのに残念です。もっとも私は時代物の方が好きですが。どなたかも書かれていましたが、ほんとにゲームのやり過ぎなんじゃ…と思います。ファンタジー書いたのもゲーム好きが嵩じてという気がするし。書き下ろしというのもダレてしまった原因なのかな。これが連載ものなら読者の反応がダイレクトに返ってきて、もうちょっと違ったかも。宮部さん、次回はどうか深く心に迫るものを書いて下さい。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.7:
(3pt)

なぜ「誰か」?

多分、この小説のテーマは「心の中に誰にも言えない隠し事を持っていると、とても苦しい」とか、そんな事なんだと思う。半分以上読んでから、やっとこのテーマに気が付いた。今までの宮部さんらしくなく、淡々と内容が進んでいかない。主人公の三郎の性格が、そのままこの小説の流れになってしまったのかも知れない。そうは言っても、なぜタイトルが「誰か・・」なのか、未だにわかっていない私がいる。人間はみんな心の内を聞いてくれる「誰か」を探している・・という事なのか?
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.6:
(3pt)

ニュースを見る目が変わるかも?

他の方も何人か述べておられるように、確かに事件の規模は小さいし、ミステリーとしても先が読めて、物足りなさを感じるかもしれない。だが、どんな小さな事件の陰でも、悩み苦しみ、様々な人間模様が繰り広げられていることに、改めて気づかされる作品。個人的には好きな作品だが、酷評もされるだろうと思う。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.5:
(3pt)

緊張感

宮部みゆきさんの作品はほとんど読んでいますが、相変わらず、人間の心理的な描写が巧いです。この人はなぜこのような行動を起こしたのか、なぜこのような発言をしたのか、ということを、その人の心根を明らかにすることで、登場人物一人一人について考えさせられます。 ただ、宮部さんの作品にある、徐々に核心に迫っていく緊張感や恐怖感が若干少なかったと思います。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.4:
(3pt)

微妙です。

宮部作品ということで期待が大きかった分辛口の感想になってしまうのかもしれないが、どうもすっきりしない読後感であった。もちろん一般的に見れば水準、あるいはそれ以上の作品だろうし、文章の「巧さ」にはさらに磨きがかかっているようにも思える。それでもこの作品は私にとって、ただ淡々と読み進み、淡々と読み終えた、といった程度の印象にとどまった。主要登場人物の設定もどうもしっくりこないし、全体的に焦点がぼやけてしまったと感じるのは私だけだろうか。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.3:
(3pt)

”事件は・・・深い。”

ひさびさの新作なので、期待してました。でも最初の導入部は、なんかつまんないな~と思っていました。だんだん読み進めて読み終えた後、帯コピーの”事件は・・・深い。”がなるほどそういう意味かが解ります。犯人探しが主題でない、主人公と周りのお供がメインの内容なんだと!だから、現代ミステリーなんですね。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.2:
(3pt)

どんな人間でも相手を最大に傷つける言葉を知っている。

「父親を自転車で轢逃げした犯人を捕まえたい」遺児のそんな解かりやすい熱意の裏にある闇の展開が見事。轢逃げ犯を確定して捕まえて、というミステリではなく「家族の今在る状態」に繋がる過去を謀らずも暴き出すことになってしまう悲しさを読むと面白いかもしれない。ヒトを「社会通念上の正義」一面で描くのではなく、必用ならば姉妹の足を引っ張ってでもという駆け引きをする生き物として描いているところが面白いのではあるが、割り切れないものが残る。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498
No.1:
(3pt)

読後感想

久々のミステリーなので期待していたのですが・・・色々な人の思惑が絡んでいて楽しめたのだが、少々期待を裏切られた気もする。著者の作品には珍しく、キレがなかった気がする。
誰か ----SomebodyAmazon書評・レビュー:誰か ----Somebodyより
4408534498

スポンサードリンク

  



<<123
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!