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隠し事
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隠し事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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芥川賞受賞の作者の作品。 文章はやはり秀逸であるが、文学作品だからであるのかは分からないが、物語に起伏がない。 作者のデビュー作である『黒冷水』は実に鮮烈であった。それに比べると、食い足りないと感じた。 | ||||
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将来的には結婚を前提とし同棲していた男女のストーリー。 男は彼女の携帯に届いたメールを何気なく見ると、自分の学生時代の友人からだった。 このメールの受信に気付いてから彼女の携帯を覗き見するようになった。 覗き見したメールは断片的な文章がどれも怪しい感じがして徐々に信頼関係が崩れていく。 家庭内のストーキングを描いた作品であるが、盛り上がりに欠けるやや退屈なストーリーであった。 | ||||
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携帯電話に送られてきたひとつのメールによって、同棲相手の浮気を疑うところから物語は始まる。いかにもありそうなシチュエーションであるだけに、自分の日常と照らし合わせつつ、多少ハラハラしながら読み進めていった。特に、相手が横で眠っている時に、その携帯メールを同じベッドの中で盗み見るという場面は、緊迫感が溢れていて、思わず、自分自身も息を殺して文章を追っかけていた。読者を引き付けるこのあたりの状況設定は、なかなかのものだと思う。 しかし、中盤以降も、同じような場面が何度も繰り返し書かれており、だんだんと緊張感もなくなってくる。150ページほどの小説の中、物語が遅々として進まないのだ。 それに、なにがなんでも携帯メールによって、浮気の真相を確かめようとする主人公だが、それほどまでして目的を達成しなくてはならない、その理由がよく理解できなかった。なにせ、同棲相手の女性の人物造形が薄っぺらで、まったく魅力を感じないのである。こうした相手との同棲生活を維持するために、なんであれだけの努力をしなくてはいけないのだろうか。結局、最後までそのへんが分からなかった。 はじめから直接彼女に聞けば良かっただけの話じゃないか。そんなふうに、ツッコミを入れたくなるようなラストで、読後も何かモヤモヤしたものが残ってしまった。 この同棲する二人がお互いに寄せる気持ちというのは、一体どういうものなのか。なぜ同棲生活を続けなければならないのだろうか。愛情はあったのか、それとも惰性なのか。そうした二人の関係について、心理描写やこれまでのエピソードも含めて、もう少し書き込んで欲しかった。 長編にしてさらに内容をボリュームアップするか、それとももっと短編にするか、そのあたり、どうも中途半端な小説であった。 | ||||
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