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バカラ



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【この小説が収録されている参考書籍】
バカラ
バカラ (文春文庫)

バカラの評価: 2.69/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

最高です!

壮大なスケールのストーリーが映画のようにテンポよく進んでいくこれまでの作品と同じく、ぐいぐい引っ張っていくようなストーリー展開。
膨大な資料を縦横に使いつつ、それがちっとも説明的になることなく、この作家の筆力は素晴らしいと思います。
今までの作品では登場人物の内面的な描写があまりなかったのですが、
今回はひとりひとりの人物の内面を深く掘り下げて書いていて、その人間ドラマは非常に読み応えがあります。
もちろん、服部真澄の持ち味である「さっぱり感」はあくまでも保たれているので、内面描写にしてもドロドロせず、読んでいて気持ちがいいのです。
普段めったに「感動」することなく、某首相のように「カンドーカンドー」と口にすることは大嫌いですか、深い感動がありました。
そして、読み終わった後、生きる気力をもらったように思いました。
とても不思議なことに、なぜか、生きることに前向きにさせてくれる本です。
バカラAmazon書評・レビュー:バカラより
4163209204
No.1:
(4pt)

静けさの中の大勝負

作者の過去の作品は殆ど読んでいるが、スペクタクルなプロット展開が楽しい過去の作品とは異なり、今回の作品は静かなメロディーを奏でながら淡々と展開されていく。
冒頭で優美なやさしさを湛える仏画の描写がされている。淡い絵ながら印象は強くエンディングまで残像が続いていく。この絵の持つ包容力が主人公の若き起業家の心を変え、時代の寵児を孤独な変革者にしていく様は、妙に違和感を感じない。エンディングでは主人公の寂寞たる孤独さが強く心に響く。
あっという間に勝負がつくスピード感のあるバカラというタイトルイメージとは全く違うが、孤独な男が自らの全てを賭けた大勝負の物語としてはラストページまであっという間にたどり着かされてしまうスピード感のあるエンターテインメントである。
バカラAmazon書評・レビュー:バカラより
4163209204

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