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バカラ
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バカラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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カジノについて何かぼんやりしていたことが、少しわかった。 「カジノ」というものに 興味や関心がないことが、先にある。 日本の政治家のカジノ構想は、あまり冗談ではない話であることを理解した。 競馬・・・農水省。 モーターボート、競輪・・・運輸省。 宝くじ・・・大蔵省。 サッカーくじ・・・文部省。 パチンコ・・・公安委員会;警察。 さて、カジノは・・特例法。 日本の縦割り行政の中で、どこの役所が所轄するかで、かなり違ってくる。 天下り する先の確保 ということか。 服部真澄の問題意識は、すぐれたものがある。 登場する人物が、一体何をしようとしているのかが、ある意味では、人間的でもある。 お金をめぐって、人はいつも悩む。 足りなければ、苦しみもだえる。借金をする。 自分の入りが少なければ、その範囲内でおこなわないといけない。 そういう場合に、自分はどう考えるのか? 実にお金がさまざまな要因でいる。 そのときに自分は、誰に何を頼むのか? 日継育;お金をもっている。お金でできることの限界を理解する。 時代のなかにおいて、つねに異端的存在としている。「突然変異」的人間として描かれる。 企業としての組み合わせ。そして、戦略的思考力。 志貴大希(しきひろき)は、記者。 明野えみるは、ライター。 記者のもつ社会性。階層性。書きたいことも、かけない。 雑誌社に影響力のある存在のダーティーな部分を書くことができない。 アングラ・カジノに出入りするが故に、アングラカジノの尻尾をつかむ。 大使館のなかで、アングラカジノがひらかれる。 この設定はよく考えてある。「治外法権」での犯罪的行為。 実際にあるかもしれない。 結局は、何故パチンコが問題がないのか? 景品で変えることができるからだ。 「明野えみる」という存在は、ちょっとおもしろい。 結構、すばしっこいんだね。機転がきちんときく。 志貴の借金で苦しむ姿が、おもしろい。 奥さんが、志貴の愛を確かめようとするために、詐欺事件を自演するのも いかにも、時代的ですね。 ふたりにとって、愛し合うという行為は、 どういうことなのか? | ||||
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作品のタイトルから一見ギャンブル小説と思われるが、実際 は週刊誌の記者を主人公としたマスコミの内幕物である。 しかし、登場人物達は一体何がしたかったのか、良く判らない。 特に財界の風雲児と言われる日継氏が登場する場面では、 とたんに描写が重苦しくなり、読むのが辛かった。 偶然の要素も多すぎる。 この作品からは残念ながらバカラの楽しさが伝わって来ない。 ちまちまとカードをカウントするブラックジャックなんかと違って、 バカラのテーブルは陽気に盛り上がってて楽しそうなんだよね。 ルール良く知らないからやった事は無いんだけどね。 | ||||
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主人公である優秀な週刊誌記者がカジノ合法化に関する取材を通じて大きな陰謀 に突き当たるダイナミックな話と、主人公が違法カジノから抜けられない葛藤を 巡る話が同時並行で進んでいきます。ストーリーとしては非常に面白いのですが、 スケールの大きい話の方でなく、主人公個人の話がメインストーリーとなって いて、ちぐはぐな読後感が残りました。 | ||||
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タイトル通りの単なる賭博小説、ギャンブル小説と思ったら大間違い。 広い意味の「賭け」から「金」に取り憑かれたさまざまな人物が男女、老若問わず登場するが、物語は政界の黒幕・裏金から週刊誌のスクープ、果ては現政権転覆、政界再編にまで及ぶスケールの大きさに圧倒される。 | ||||
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残念ながら、取材不足、明らかな間違い・混同と言える箇所がある。 「トランプ」と言う言葉は、この世界では、使わないと聞く。「カード」である。「トランプ」を使うのは、ババ抜きである。 ハウスエッジ(または、ビゴリッシュ)をカシノとレース系で混同している。baccaratにおける、vigorishは、B1.17%、P1.38%である。 物語を面白く展開させるには、25%あたりを使う方が、都合がよさそうだが、数値の混同・錯誤は、他の表記の信憑性に疑問を投げかけざるをえない。 また、必勝法としてパーレイ、ダランベール、バーネットのマネーコントロールとしているが、この世界に合うのだろうか??この世界での必勝法は、ガジリと聞く。 BKローン100万円で、月の返済が2万円と言うのも、稀で現実としては、安すぎる感がある。 明けイチとまでは、いかないが、この世界では、4日で1割のものまで手を伸ばす。 いずれにしても、作者は、baccaratをしたことがない。または、あったとしても、おさわり程度である。 「命の次に大切なもの」を賭ける臨場感がない。 ゆえに、書き物としては、ビジネスとして緊張感が足りない書物と言わざるをえない。 | ||||
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タイトル通りの単なる賭博小説、ギャンブル小説と思ったら大間違い。 広い意味の「賭け」から「金」に取り憑かれたさまざまな人物が男女、老若問わず登場するが、物語は政界の黒幕・裏金から週刊誌のスクープ、果ては現政権転覆、政界再編にまで及ぶスケールの大きさに圧倒される。 | ||||
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「バカラ」は週刊文春に連載されたミステリーで、主人公は週刊文春そのものを彷彿とさせる週刊誌記者でアングラカジノに嵌っている男。 カジノ解禁とアングラ・マネーをテーマにしたということで期待感は募る。 ディテールはよく調べているのだが、ギャンブルに対する“熱”が感じられないのだなあ。 どんな種類の小説であろうと、賭けを取り上げたらそこには“熱”がなくてはね。 阿佐田哲也とか白川道、森須博には及ばずとも、藤原伊織くらいのギャンブル熱は欲しいよな、最低で。 | ||||
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きもちよかったよ | ||||
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違法なバカラ賭博にはまった週刊誌記者、ギャンブル解禁を記事にする女性フリーライターをメインに、ネット時代の風雲児と呼ばれる資産2兆円のグループ企業の経営者、政界に影響力を持つフィクサーの美術商などが絡む。賭博にハマッタ男の転落物語かと思っていると、某国大使館で秘密裏に開帳されている賭博場というスクープ情報を得たところから、ストーリーは急展開、政界スキャンダルへと発展していく・・・。 週刊誌記者、週刊誌取材の現場の気分など多分に伝え、細かな描写を重ねていく人物描写などにみられる緻密な構成、先が読めない展開など見るべきところはある。 一方で、展開が偶然に左右されていること、登場人物の設定がテレビドラマの登場人物のように現実離れしていたり、一部人物はモデルとなった現実の人物が容易に推測できたりするところも興ざめ。前半のダメ男ぶりが目立った主人公が、後半、仕事に精励する変貌ぶりも説得力が乏しく、感情移入できなかった・・・。 | ||||
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これまでに服部真澄氏の作品を読んだが、それらはストーリー展開が 全く読めなかったが、この作品では読めた部分がいくつかあった。 その点が面白味に欠けていたと感じた。 もっと意外性が欲しかった。 | ||||
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違法なバカラ賭博にはまった週刊誌記者、ギャンブル解禁を記事にする女性フリーライターをメインに、ネット時代の風雲児と呼ばれる資産2兆円のグループ企業の経営者、政界に影響力を持つフィクサーの美術商などが絡む。賭博にハマッタ男の転落物語かと思っていると、某国大使館で秘密裏に開帳されている賭博場というスクープ情報を得たところから、急展開、政界スキャンダルへと発展していく・・・。 週刊誌記者、週刊誌取材の現場の気分など多分に伝えてくれる。人物描写など細かなエピソードを重ねていく緻密な構成、先が読めない展開など見るべきところはある。 が、一方で、展開が偶然に左右されていること、登場人物の設定がテレビドラマのキャラクターのように現実離れしており、一部はモデルとなった現実の人物が容易に推測できるところも興ざめ。前半のダメ男が、後半、仕事に精励するようになる主人公も、最後まで感情移入できなかった・・・。 | ||||
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話はそれなりによくできてるなとは思うが・・・賭け事も好きでないせいか、心の綻びを賭博で補うような破滅の心理が把握しづらかった。 フィクションなんだから話のテーマ上当たり前だが、登場人物みんながおんなじ賭博を選ぶっというのがよくわからない。 感情移入しにくかった。 テーマの賭博が小説と展開がうまくかみあってないかんじ。 処女作の【龍の契り】からあったことだが、理想主義というか、事件がうまくできすぎていて、それはないだろうというところも未だにチラホラある。 この不自然なフィクションをなんとかフォローできて、なおかつ、話の勢いを失わなかったらいい線をいく作家になるのではないだろうか。 | ||||
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~もー、ライカ博打ストーリープラス博打感覚っていうのが色々出尽くした結果(様々な博打の種類を解説したもの)、暗黒小説が消失感排他感駄目男感を博打小説に代理して海面から顔を出した今、この本を読んでみたところやっぱり物足りなかったね。 だって、緩い解説本で終わってるんダモン。 で、この本はいつ出たんだろう? ~~ この主人公たちはどうしようっていうんだろう。 ~ | ||||
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森巣博や浅田次郎張りのギャンブル小説かと思いきやまったく期待はずれ。 カシノ解禁法制化(もちろん架空)を縦軸に、ベンチャー事業家の悪戦苦闘やら政界再編やらフィクサー登場やら週刊誌マスコミの内幕やらをテンコ盛りにした大河ドラマというところか。 登場人物に関してはいちいち参考にしたと思しきモデル(誰でもわかります)が思い浮かんでは苦笑の連続、まるでTVドラマのような通り一遍の内面描写で白けっぱなし。 暇つぶしにはよいが、読むのは文庫化されてからでも遅くなかった。 | ||||
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壮大なスケールのストーリーが映画のようにテンポよく進んでいくこれまでの作品と同じく、ぐいぐい引っ張っていくようなストーリー展開。 膨大な資料を縦横に使いつつ、それがちっとも説明的になることなく、この作家の筆力は素晴らしいと思います。 今までの作品では登場人物の内面的な描写があまりなかったのですが、 今回はひとりひとりの人物の内面を深く掘り下げて書いていて、その人間ドラマは非常に読み応えがあります。 もちろん、服部真澄の持ち味である「さっぱり感」はあくまでも保たれているので、内面描写にしてもドロドロせず、読んでいて気持ちがいいのです。 普段めったに「感動」することなく、某首相のように「カンドーカンドー」と口にすることは大嫌いですか、深い感動がありました。 そして、読み終わった後、生きる気力をもらったように思いました。 とても不思議なことに、なぜか、生きることに前向きにさせてくれる本です。 | ||||
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作者の過去の作品は殆ど読んでいるが、スペクタクルなプロット展開が楽しい過去の作品とは異なり、今回の作品は静かなメロディーを奏でながら淡々と展開されていく。 冒頭で優美なやさしさを湛える仏画の描写がされている。淡い絵ながら印象は強くエンディングまで残像が続いていく。この絵の持つ包容力が主人公の若き起業家の心を変え、時代の寵児を孤独な変革者にしていく様は、妙に違和感を感じない。エンディングでは主人公の寂寞たる孤独さが強く心に響く。 あっという間に勝負がつくスピード感のあるバカラというタイトルイメージとは全く違うが、孤独な男が自らの全てを賭けた大勝負の物語としてはラストページまであっという間にたどり着かされてしまうスピード感のあるエンターテインメントである。 | ||||
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