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午後二時の証言者たち
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午後二時の証言者たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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内容はともかく、気になる点が2つ。 まず、平日16時にキックオフするサッカーの試合とは何ですかね?デートで行くくらいなのでプロの試合だと思うのですが、平日のその時間に開催される試合は有り得ません。些細な事ですけど、リアリティが無さ過ぎて冒頭から少し興醒めしました。 次に「出血死」という言葉です。出血というのは文字通り血が出る事です。出血死というのは血が出た事によって死に至ったという事でしょうか?失血死という言葉又は死因はありますが出血死という言葉又は死因は無い筈です。 ちょっとした事の取材と言えない様な調べ事を怠っているので評価を下げました。 | ||||
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子供を愛する全ての母親には辛いストーリーです 母娘の幸せな描写が悲劇を一層際立たせて 涙無しでは読めない、心を裂かれるような作品です 天野さんの文体は人の感情を揺さぶり 惹きつけてやみません。本当に上手い。 ミステリーというカテゴリーには治らない ヒューマンストーリーだと思います 他の作品も読んでみたい作家さんです | ||||
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なんともやりきれない。軽やかな語り口だけど一つ一つの場面が光輝いており、最後まで飽きさせず読み進められた。天野さんの作品は三作品目だが、どれも秀逸だが、この作品も胸に響いた。愛しい我が子への無償の愛がどのような結末を迎えるのか、是非お薦めしたい作品。 | ||||
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それぞれの心理を突いて面白かったが、主人公の女性ちょっとできすぎ。そんなにやすやすと人間は騙されない。 | ||||
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「この人が殺されたら、疑われるのはあの人物」だろうと思われる『あの人物』がやはり犯人だったので、意外性がなかった。 また、トリックと言っても、自殺に見せかけるには無理があり、すぐ警察に偽装を見破られている。 さらに、医者殺しについては、「何でこの人まで?」と疑問に感じた。 なので、ミステリー性については高い評価は付けられない。 しかし、事件(そして事件の原因になった交通事故)の関係者が置かれた状況や心理状態・行動の描写には引き込まれたので、 トータルで☆3つにした。 | ||||
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8歳の女の子の事故死 事件に関わった人たちの色々な人の視点から書かれています 犯人・動機が解っているからこそどんでん返し的なことがあるのかと思いましたが 淡々と最後まで進んで行きました 読みやすく、文章もきれいなのですが意外性がなかったので☆3で | ||||
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半ばまで読んで、あれ? 松本清張の「喪失の儀礼」と そっくりの部分がありました 「喪失の儀礼」では 医師が旅先のホテルで血を抜かれて失血死 次の医師はは刺されて臓器林をさまよい歩き やっと民家のドアにたどり付いたところで失血死 もう一人は、絞殺ですが浴槽の中で発見。 動機と犯人も 交通事故で受け入れを拒否され 手遅れで死亡した息子の母親の復讐 最後は自殺 でした。 切り口が全然違うとはいえ、 要点は殆ど同じで こういうのいいのかなあとちょっともやもや。 | ||||
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目線が変わって展開するのはいいのだが、わかりにくい転換があって、 筆者の意図をつかみにくい部分が何箇所かあった。 そこら辺が評価としては減点となりました。 | ||||
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文章が上手いのでとても読みやすい。 多角的に書かれており、この方式は小説を書こうとしている人にとって必須のスキルでしょう。 展開も絶妙で、学ぶべき箇所がてんこ盛りです。 今後は、こういうスタイルの小説が流行るのでしょうね。 新しいスタイルのお手本のような一冊です。 | ||||
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人としてきちんと生きてきて、60歳になってからミステリ作家として活躍なさられている天野節子さんのミステリはいい。 そこには、どこにでもありそうな、さまざまな人間模様と、誰でもやってしまいそうな魔の隙間があるからです。 火曜サスペンスが、長く人々に愛されるのも、わかりやすく、ご近所でもしかしたら起きそうな設定だからではないでしょうか。 ふとしたことから起きた交通事故、そしてそこから広がる、人々の思惑と日常。 家計のためにパートを掛け持ちする主婦がリアルで、こういう描写が天野ミステリの神髄なんだろうなと思いました。 読みやすいです。 | ||||
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天野節子さんの作品、はじめて読みました。 読み始めたら止まらない面白さでした。 そしてなんとなく品格を感じました。 登場人物たちの描写、事件や事故の描写、作品の構成、 イメージが鮮明に出来ました。 ぜひ2時間サスペンスドラマにしてほしいな。 絶対に面白いはず。 | ||||
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天野節子さんの既刊4冊はすべて読んできました。ミステリーとしての完成度はデビュー作の『氷の華』、物語としての完成度は3作目の『烙印』がすぐれていると感じました。今回の5作目は、その両方の魅力を併せ持つ秀作です。「ミステリーとしての完成度」といっても、あっと驚くようなトリックがあるわけではありません。犯人はわかっているし動機も明らか。しかし、残るハウダニットの部分に「物語としての完成度」が幾重にも織り込まれています。人間性が深く息づいています。物語性というのは、登場人物の行動や言葉を描写し読者の興味を喚起させるのではなく、何よりもその心理、心情を深耕して読者の心と共振させることです。 思えば、同様の「ミステリーと物語の融合」をめざした作家土屋隆夫さんの最後の作品『人形が死んだ夜』は、氏の産み出した幾多の作品の中でも白眉に挙げられますが、この作品が上梓されたのは氏が亡くなる3年前、90歳のときです。その意味でも、70歳の天野節子さんのこれからにさらなる期待を寄せたいと思います。齢を重ねることで若い作家には決して到達できない地平を体現することができるはずです。 ところで、作中の2通の匿名の書状は誰の手によるものかが結局最後まで明かされていませんが、これも作者の企みのひとつなのでしょうか。それとも、言わずもがなのことはあえて言わないということなのでしょうか。読み終わってこの点だけがいまだに気がかりです。 | ||||
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