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残光
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残光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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裏にある犯罪の風呂敷を広げ過ぎた感があるが、前作以上に最後まで楽しめた。でも結末はどうなんだろう。謙三が活躍して終わった方がらしくていいと思ったが。 | ||||
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人目を避けて山奥でひっそりと暮らす元始末屋が、かつての恋人の息子を救うべく再び行動を開始する、という想定。日本推理作家協会賞受賞の傑作長編ハードボイルドである。著者は「探偵はバーにいる」で知られる東直己。 冒頭、主人公は時間が無いので手っ取り早くアシを確保するため、チンピラが乗る車にいちゃもんを付けて下りてきたところを暴行、クルマを強奪。そのクルマがチャラくてみっともないので、行きがかりに見かけた普通のクルマを盗む、という行為を続けざまに2回。盗難車両のハシゴで足取りをごまかし、とにかく大急ぎで元恋人の息子の救出に向かう。と、このあたりは、娘を誘拐した犯人一味に驚異的な速さで迫る元工作員の父親を描いた映画「96時間」のようなスピード感だが、本書の主人公はワルです。「罪のない善良な市民」に暴力をふるったり金品を強奪したり、容赦が無い。 さて、本書には警察官僚が登場する。自分たちの派閥の勢力を拡大することと、対立する派閥を抑えることのみが関心のすべてという人々に囲まれ、誰それと誰それが会っていた、誰それがこれこれのことを話していた、などといった話題に徹頭徹尾終始する「オヤジ」たちにうんざりしている。そして、権力の中枢に位置していながら独りでは何もできないことに気付き、絶望している。彼いわく、「ひとりでは、なにもできない。徒党を組まなければ、なにもできない」 確かに読みごたえがあって面白いと思うが、汚職警官たちの行動が突拍子も無いというか、荒唐無稽というか、あまりに現実離れしている印象を受ける。汚職警官たちの悪行の数々を描くにしても、もう少し現実にありそうな描き方があるのではないか、と思う。後半は自暴自棄になって暴走している様子が顕著であり、犯罪者の描き方としては低レベルと言え、非常に残念。理知的な犯罪者を期待してしまうという個人的好みの問題なのかもしれないが。 ちなみに、東直己の他作品は読んでいないので、本書で描かれていないエピソードや登場人物の絡みなどについては当然触れないが、本書の印象からすると他作品も読んでみようという気には…、という読後感。結局はやはり好みの問題かなぁ。 | ||||
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著者の作品は初めて読みました。 そのせいか、登場人物についての人物像や背景がわかりづらく、とっつきにくかったです。 「フリージア」やススキノ探偵シリーズを読んでからなら、物語に入りやすいと思います。 私個人としては、面白い本というのは、「関連作品を読まずに、単品で読んでも、面白い」という本だと思っています。 そういった意味では、期待外れの作品でした。また、関連作品も読もうという気持ちにはならなかったです。 | ||||
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凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三は、今までは人目を避けて山奥で暮らしていた。ある日、山を下りた彼の目に飛び込んできたのは、テレビに映ったかつての恋人・多恵子の姿だった―――。事件に巻き込まれた多恵子の息子を救うべく、健三は単身札幌へと向かう。だが、彼女の息子が巻き込まれたのは、単なる人質事件ではなかった・・・・・。 第54回日本推理作家協会賞を受賞した傑作長編ハードボイルド。 | ||||
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2000年発表の本作品は、著者の作品としては一番有名な、<ススキノ探偵シリーズ>(以下、<ススキノ>と称す)とは別の、<榊原健三シリーズ>第2作とのこと。 第1作は、未読であったが、第54回日本推理作家協会賞受賞作ということで、手に取ってみたものです。 全体的な印象としては、<俺>を主人公とした<ススキノ>の番外編というイメージを抱きました。 <ススキノ>の<俺>は、本作品でも、「便利屋」として登場します。 <ススキノ>を第10作まで読んでいる自分としては、どうしても<俺>の活躍が気になってしまいました。 興味深かったのは、<ススキノ>の第5作「探偵はひとりぼっち」の発表が1998年、その次の第6作「探偵は吹雪の果てに」の発表が2001年で、本作品は、その2作の中間に書かれているということ。 じつは、<ススキノ>の<俺>は、第5作と第6作では、(ある理由から)イメージをがらりと変えています。つまり、本作品は、そのイメージチェンジ途上の<俺>が描かれている作品、ということになります。 「榊原健三」が主人公の作品なのに、<俺>のことばかりになってしまって、申し訳ありません。 でも、それには理由があって、第2作から読んでしまったことから、「榊原健三」の人物設定が、いまひとつ頭の中に入ってこなかったのです。 現在は堅気の元ヤクザという表面的なことは分かるのですが…。 −−と、いう訳で、本作品は、変わっていく<俺>を三人称視点で楽しめた、という意味で、★4つとしました(やはり、自分の好みは<ススキノ>の方ってことかも…。) | ||||
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「探偵はバーにいる」、「バーにかかってきた電話」というススキノ探偵シリーズを読んで、筆者のファンになったのでシリーズをちょっと一休みして榊原健三シリーズに寄り道してみました。 ススキノ探偵こと、”便利屋”も登場しており、しかも大切な役割を担う登場人物で、楽しみながら読むことができました。他のシリーズでもおなじみの桐原組の面々についてかなり詳しく描かれており、この人達が何気に良い味を出している人が多く、ある意味主人公以上に感情移入しながら読むことができました。ネタバレになるのが恐いので詳しくは書きませんが、彼らが大きな役割を果たします。 この作品が筆者の他の作品を読む際により厚みのある理解を与え、他の作品を読むことが本作品を読む際により深く理解できるという印象を受けました。その意味では、筆者の作品はそれぞれ独立していながら、大きな意味での一つの閉じた世界観の中にあるのかもしれません。 作中、健三の過去が語られますが、それが前作の「フリージア」なのでしょう。こうなると是非ともそれを読まないわけにはいかないなと思います。ススキノ探偵シリーズも読み進めたいし、暫くの間は、読む本探しに苦労しなくて良さそうで嬉しいです。 | ||||
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ハードボイルド小説では1行の表現は、1冊分の背景をそぎ落とした結果の1行だと聞いたことがあります。読者はそれを暗黙の前提の上で1行を理解する必要がるのですが、東氏の作品群は1行の表現の背景が作者の他作品で詳細化されている場面がことのほか多くあります。 なぜ、便利屋の持谷は桐原に遠慮がないのか、作中構成員に「なんで組長は便利屋に甘いんですか?」という問いに桐原は「長い付き合いなんだ」としか答えません。それ以上の説明は作中では触れられません。しかし2人の関係は別シリーズで詳細に語られており、読者はそれを織り込んでこのやり取りを理解します。本作だけ読んだ読者に最低限の情報は提示してストーリーは理解できるように配慮してあるもののこれほど作者の想定した状況が他の作品を読むことにより明らかになる日本の作品を私は知りません。 本作では《ススキノ探偵シリーズ》の登場人物が主役を含めて複数主人公の脇を固めています。このような手法は他の作品を読まずに単品で読むと意味不明な表現ややり取りが頻発するため、ややもすると新規読者の参入に際する壁になるリスクがありますが、一方で他のシーズを読むことで、この1行の意味が分かるというベネフィットを読者に提供しています。 本作の成功の後、より積極的に共通の登場人物がスピンオフして行き来し始めます。その意味で作者の実験が実を結んだ記念碑的な意味合いを持つ作品なのだと思います。 | ||||
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主人公の設定が特殊なので暴力シーンが違和感なく受け入れられます 警察と暴力団そして経済界との癒着を背景にスピード感のある引き込まれる物語が展開します 人物描写も登場人物の意味も良く描かれ、最後の直前まではとてもいい作品だと思います でも最後の展開がこの作品を陳腐なものにしてしまっています 衆目の中で殺人を犯した榊原はどうなるのか 衆目の中で子どもをいや複数の人間を殺そうとした警察官”青柳”の警察機構としての後始末は 榊原とその仲間を陥れようとした桜庭への落とし前を榊原は付けないのか とどうにも疑問ばかりが残ってしまう結末です 読んで損は無いですが、残念ながら名作傑作の類の本とはいえません 終わりさえもっと考えられていたら・・・・本当に残念です | ||||
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主人公の設定が特殊なので暴力シーンが違和感なく受け入れられます 警察と暴力団そして経済界との癒着を背景にスピード感のある引き込まれる物語が展開します 人物描写も登場人物の意味も良く描かれ、最後の直前まではとてもいい作品だと思います でも最後の展開がこの作品を陳腐なものにしてしまっています 衆目の中で殺人を犯した榊原はどうなるのか 衆目の中で子どもをいや複数の人間を殺そうとした警察官”青柳”の警察機構としての後始末は 榊原とその仲間を陥れようとした桜庭への落とし前を榊原は付けないのか とどうにも疑問ばかりが残ってしまう結末です 読んで損は無いですが、残念ながら名作傑作の類の本とはいえません 終わりさえもっと考えられていたら・・・・本当に残念です | ||||
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シリーズキャラクターが活躍する話だそうだけど、読んでなくても、また、ハードボイルドは苦手という人でも、問題なく楽しめます。だって私がそうだもん。 寡黙で渋い凄腕の始末屋、礼儀正しくて健気な少年、ちゃらんぽらんとした探偵、人情に厚いやくざ、酷薄でいけ好かない悪徳警官、など全ての人物が生き生きしてて、あっという間に作品世界に入り込めます。そのまま、スピーディな展開にわくわくハラハラしながら、一気に読了。すごーく幸福な時間を過ごせます。 なかでも、命をかけて少年を守る始末屋の活躍は、鮮やかで胸がすくし、その行為の根源となってる想いがすごく切なくて素敵。 クライマックス、絶体絶命の状況から抜け出す方法が秀逸!!嬉しくて読みながらにこにこしてしまう。それを思いつくのがあの人なのもいい。必死に叫ぶ姿に泣けます。 | ||||
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推理作家協会賞受賞作品と書いてあるのを見て、初めて氏の作品を読みました。で、一体何処が「推理・・・」作品かわかりませんけど、まぁ兎に角サスペンスものとして、ドキドキしながら読み応えはありました。私の勝手な言い分ですが、ハードボイルド作品に必要なものは、「ハラハラドキドキ度」と「謎々度」だと思っています。その中でこの作品は「ハラハラドキドキ度」は満点、「謎々度」は0点という評価になります。サスペンスものをお望みの方はおすすめです。推理ものをお望みの方は読む価値ありません。他の方のレビュー見ると、まずこの作品の前に読んでおかなくてはならない作品があるようで・・・なにぶん初めてなので、このような評価になってしまいますが、もう何点か読んでみようという気にさせられるなにがしかの「光るもの」を感じます。いずれ幾つか読んだ後、もう一度評価してみたいと思います。 | ||||
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本作品は、第54回日本推理作家協会賞を受賞したほか、2001年度のこのミスで13位にランキングされた。札幌で「始末屋」として活躍した、榊原健三だが、現在は山奥に住み、木彫りで生計を立てている。彼の恋人であった多恵子は、彼と別れた後、川崎へ戻り、丸高建設に勤める平凡なサラリーマン高見沢と結婚したが、高見沢の転勤で再び札幌に戻っている。かつて彼女が札幌で事件に巻き込まれた際、彼は山を下り、札幌への進出を目論む関西系の暴力団を、ただひとりで壊滅に追い込んだ。そして健三の昔の女多恵子が再び札幌に住むことを知るものはいなくなった。「フリージア」しかし5年が過ぎ、再び、多恵子が窮地に陥った。彼女の息子・恵太の保育園に殺人犯がたてこもったのだ。殺人犯は保母を殺害し警察が犯人を射殺。恵太は無事救い出されたかにみえた。しかし、実際は、警察が保母と犯人を射殺したのだ。汚職事件に蓋をするために・・・。恵太が真実を語ろうとしたとき、恵太に魔の手が伸びるが、間一髪で榊原が救い出し、二人の逃避行がはじまる。とにかく榊原が、「愛する女の息子を守る」ため、「生きのびる」ため、精密な機械のごとく正確かつ静かに仕事を成し遂げていく。一昔前に映画化するなら「高倉健」がはまり役か?とにかく作品の最初から最後までテンションの下がらないままノンストップで進み、スピード感にあふれたハードボイルド作品である。作者の過去の作品の登場人物も多数出てくるようだが、「フリージア」しか読んでいない私には、ついていけない部分もあった。最低限、「フリージア」を読んでから本作品を読んだ方がよいだろう。登場人物の言葉遣いに違和感を覚える箇所が数カ所在り、その分を差し引いて私にとっては星4つである。 | ||||
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これが東直己の最高傑作だという人が多い。ぼくは畝原ものの方が世界の深みにおいて勝っているように思うのだけれども、エンターテインメントと言う意味ではこれほど面白い作品にはまず滅多にお目にかからない。 何がこの作品を成功させたのかは一目瞭然である。傑作『フリージア』の人間凶器、あるいは殺人機械と言うべきあの榊原が、何とまあススキノ探偵ワールドに入って来てしまったのである。それだけで何をか言わんや、のまずもっての期待度なのである。それまで両シリーズを読んでいる読者には、これ以上ないほどのストロングなドリンクなのである。 だから、まずこの作品が日本推理作家協会賞を受賞したということだけで、すぐにこの本を手に取ってしまってはいけない。娯しみは間違いなく半減するだろう。榊原の登場編である『フリージア』を、それとは別にススキノ探偵シリーズ『探偵はひとりぼっち』までの少なくとも長編4冊&できれば短編集『向こう端にすわった男』の5冊、締めて計6冊を読んでから、味わっていただきたい。これはシリーズものを読むときに最低限必要とされる、ホンモノのハードボイルド志向者の掟なのである。 そう出来の良くもないシリーズの場合はぼくはこんなことは言わないけれども、これは傑作だからこそ上記のマナー、いや掟に則って読み進めてきていただきたいわけだ。 というのも、これは両シリーズのオール・スター・キャスト作品であるからだ。一人一人がただ脇役というのではなく、この作品においてはあまりにも重要な役割をあてがわれるからだ。彼らなくは成立しないほどに重要な役割を。そして彼らを知るための近道はないのだ。彼らを本書で味わうための近道は。 ここまでストリクトリー・スピーキングで話を進めることは、無責任なぼくの場合あまりないことなのだが、今実は、日本で一番好きな(好きになってしまった)作家なのである。東直己は。そこまで惚れ込んだ。だから、この人の作品は、是非丁寧に読んで頂きたいのだ。商業主義ではなく、あくまで書くべくして書かれた、どれもが渾身の作品と感じるからこそ、また誰もが読んで損をしないだろう完成度を持った作家であるからこそ、自信をもってそう言えるのだ。 これからこの作品を読める人が羨ましい。この先にはまだまだ東直己の真骨頂である畝原探偵シリーズが待っているのだから。本当に羨ましい。 | ||||
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これが東直己の最高傑作だという人が多い。ぼくは畝原ものの方が世界の深みにおいて勝っているように思うのだけれども、エンターテインメントと言う意味ではこれほど面白い作品にはまず滅多にお目にかからない。 何がこの作品を成功させたのかは一目瞭然である。傑作『フリージア』の人間凶器、あるいは殺人機械と言うべきあの榊原が、何とまあススキノ探偵ワールドに入って来てしまったのである。それだけで何をか言わんや、のまずもっての期待度なのである。それまで両シリーズを読んでいる読者には、これ以上ないほどのストロングなドリンクなのである。 だから、まずこの作品が日本推理作家協会賞を受賞したということだけで、すぐにこの本を手に取ってしまってはいけない。娯しみは間違いなく半減するだろう。榊原の登場編である『フリージア』を、それとは別にススキノ探偵シリーズ『探偵はひとりぼっち』までの少なくとも長編4冊&できれば短編集『向こう端にすわった男』の5冊、締めて計6冊を読んでから、味わっていただきたい。これはシリーズものを読むときに最低限必要とされる、ホンモノのハードボイルド志向者の掟なのである。 そう出来の良くもないシリーズの場合はぼくはこんなことは言わないけれども、これは傑作だからこそ上記のマナー、いや掟に則って読み進めてきていただきたいわけだ。 というのも、これは両シリーズのオール・スター・キャスト作品であるからだ。一人一人がただ脇役というのではなく、この作品においてはあまりにも重要な役割をあてがわれるからだ。彼らなくは成立しないほどに重要な役割を。そして彼らを知るための近道はないのだ。彼らを本書で味わうための近道は。 ここまでストリクトリー・スピーキングで話を進めることは、無責任なぼくの場合あまりないことなのだが、今実は、日本で一番好きな(好きになってしまった)作家なのである。東直己は。そこまで惚れ込んだ。だから、この人の作品は、是非丁寧に読んで頂きたいのだ。商業主義ではなく、あくまで書くべくして書かれた、どれもが渾身の作品と感じるからこそ、また誰もが読んで損をしないだろう完成度を持った作家であるからこそ、自信をもってそう言えるのだ。 これからこの作品を読める人が羨ましい。この先にはまだまだ東直己の真骨頂である畝原探偵シリーズが待っているのだから。本当に羨ましい。 | ||||
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無敵の榊原健三が大切なものを守るために、再度札幌に現れた。今回は、「ススキノの便利屋」シリーズの登場人物達が積極的に絡んでくる。久々登場の便利屋「オレ」や空手使いの高田、桐原組長や相田など、「ススキノ~」シリーズのファンには最近の登場人物の姿を見ることが出来て、別の意味でうれしい作品です。しかし、作風が異なる2作品の登場人物達(桐原組関係者は前作「フリージア」にも登場していたが)の個性を殺さぬようにしたためか、主人公の榊原の「スゴサ」が今ひとつ生かし切れていないのが気になった。物語の背景にある社会の闇の部分をベースにした「追いつめられる主人公達」というストーリーは、ラストまで一気に読ませるが、一つ一つのエピソード(特にラストの屋上対決で決着の付き!方)は、なんだか「ハリウッド的」な印象で映像化を前提にしてるのかな?と思ってしまう。とまれ、面白いです。「ススキノの便利屋」のファンの方もぜひドーゾ。「オレ」がデブッチョになってるのが、少し寂しいけどね。 | ||||
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