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戦闘妖精・雪風(改)



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【この小説が収録されている参考書籍】
戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)

戦闘妖精・雪風(改)の評価: 4.49/5点 レビュー 82件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全71件 61~71 4/4ページ
No.11:
(5pt)

凍った眼

機械のような男、深井零と書かれているが、零は現在のような機械のようではない。 冷徹さはそうであっても、零の「機械さ」はフェアリイ星の高度な機械のようであり、雪風もまたその逆である。  SFというジャンルは衰退してしまったと聞いたが、良いではないか、と思った作品。 しかし、実は二十年以上前の作品だった。 そうとは思えない、鋭さ。 ナイフ・エッジ。
戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)より
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No.10:
(4pt)

ハードSF、そして人間性を問うドラマとして高い完成度

深井零は「雪風」のパイロット。フェアリィ星から地球に侵攻する異星体ジャムに対抗する空軍<FAF>に所属している。彼の部隊はジャムとの戦闘情報の収集する<特殊戦>。彼らは仲間を犠牲にしても帰還を至上命令とする。
そして、深井零が信じるは、愛機「雪風」のみ。
こういった、孤独かつ非人間的な個性を持つ深井零と、物言わぬ戦闘機・雪風の物語です。
人間と機械であるがゆえのジレンマ。
深井零と他の人々との関係を通じて読者に訴えかける、人間性の意味。
そして、ジャムという謎の存在が人類に及ぼすもの。
これらすべてが巧妙に絡み合って、この終わりの見えぬ闘争に拍車がかかっていきます。
特筆すべきは緊迫感のある空戦シーンです。専門用語多用のため通じにくい部分が多いというハンデをものともせず、ぐいぐい引き込まれます。
一読の価値アリです。
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No.9:
(5pt)

さすが星雲賞!!

さすが星雲賞に輝いた作品です。 面白いし、最後は意外なラストが?・・・
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No.8:
(5pt)

専門用語も魅力なのでは?

パイロット用語(搭載機器の名称など)が随所に出てきているため、用語になじみの無い人には却って特殊な雰囲気を味合わせてくれるのではないかと思います。実際、この関係の仕事をしていない限り、本書に出てくる専門用語を使って毎日会話している人はほとんどいないと思う。
ただし、それほど頻繁に用語を羅列しているわけで無く、知識の無い人が読みづらいというほどマニアックな作品では決して無い。筆者自らも語るように、戦闘機の操作シーケンスが紹介されている航空マニュアルブックを元にして、操作手順が出てくるように話を書いたものである。
 肝心のドラマ性やメッセージに関しては、読者に考えさせるような文体になっており、やや簡潔すぎる感もあるが、それが帰ってシンプルで美しく、味わい深い。完成度が高いと評される所以であると思える。
 
 本書続編のグッドラックとは同一作品とは思えないほどの作品の雰囲気の違いが味わえる。本書は人間味を消すことで人間味を表し、続編は、正面から人間とは、機械とは、と、問題にとりあげていると言う面でより直接的な仕上がりとなっている。
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4150306923
No.7:
(5pt)

究極のマニアック

SFが好き、戦闘機とかそういう系のが好き、って方にはたまらない作品だと思う。 実際、読者にはほとんど説明なしに専門用語が多用されている。 だから、ある人にはわけがわからないままに終わったり、途中で投げ出しちゃったりするかもしれない。  OVAがでているのでそれと一緒に鑑賞していくとおもしろさ倍増。
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4150306923
No.6:
(5pt)

SFとしてだけでなく

20年も前と考えられぬほど、恐ろしく完成度の高い作品。 親友のブッカー少佐を除けば、信じられるのは機械である雪風のみ、という主人公・深井零と、 戦闘機の機械知性である雪風との、外界意識の齟齬によるすれ違いが哀しく、そして恐ろしい。 しかし、この一冊だけでは、このシリーズの神髄を味わったとは言えない。 続編の『グッドラック 戦闘妖精雪風』を続けて読む事で、このシリーズの真なる素晴らしさが見えてくる。 この二冊を続けて読む事で、この作品がSFとしてだけでなく、哲学書としてもエンターテインメントとしても一流であることが分かるはず。
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4150306923
No.5:
(5pt)

深井中尉の消息は如何に??

最初、空戦や飛行機器に興味の無い方には苦痛に感じるかもしれませんが(とはいっても「勘弁して欲しい」ほど深く語られる訳ではないです。 臨場感を感じさせてくれる程度)、徐々に深井零・ブッカーの会話のやり取りや苦悩、ジャムと人と機械の混沌とした姿を見てしまうと、きっと最後までよんでしまうでしょう。 この話にミラクルは感じられません。 もしかしたらの現実・・・これ以外のうまい言葉は出てきませんが、こんなとこです。 物語のラスト、深井中尉は深手を負うのですが・・・き、気になる!! てな感じで今からグッドラックの方を買いに行きますんで、これにて失敬(笑)・・・私的すぎてすみません。
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4150306923
No.4:
(5pt)

女性でもOK

DVDを観て、原作に興味を持ち、購入しました。 表紙、タイトル、いかにも 男性好みで、最後まで読みきれるか不安でしたが・・・面白い! 細かなメカの描写、戦闘シーン、などは、やはり映像の手助けなしには 読み進められませんでしたが、「人間とはなにか」と言う普遍的なテーマ が底にあるので引き込まれます。 機械にのみ心を許す主人公、その報われない想いが悲しい。 「あたしは、電化製品の説明書だってよまないわ!」と言う女性にも読んで 欲しい。
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4150306923
No.3:
(5pt)

本当に20年前の作品?

非人間的な主人公深井零と,高性能戦闘機「雪風」との関係を軸に,コミュニケート不能な敵<ジャム>との戦闘がリアルに描かれていく。初めはその精緻なメカ描写のカッコ良さに魅かれて読み進めたのだが,次第に明らかになる<ジャム>,そしてコンピュータ群の意識に戦慄し,後は衝撃的なラストまで一気読みだった。と,これは私が旧版を読んだ時の話。
 約20年の時を経て,加筆訂正された本書を読んでみたが,全く古さを感じなかった。
 加筆訂正の内容は,構成自体を大きく変えるようなものではないが,旧版を既読の方も,これを機会に再読されてはいかがか。
 本書は間違いなく日本SF史に残る傑作である。未読のSFファン,読むべし。
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4150306923
No.2:
(5pt)

20年の時を経て・・・・

<改>の名の示すとおり、細かい部分が「改修」されたようですが、(あとがきで作者もいっているとおり)ストーリーそのものには、変わりないようです。しかし、20年前の作品と読み比べると、物語の背景(奥行き)が増しているように感じるのは何故でしょう?
 限りなく機械に近い人間「深井零」、高度に発達した知能(?)を持ちつつあるフェアリイ空軍特殊戦所属の「偵察機:雪風」。彼らの奇妙な連帯感、すれ違い、裏切り。実体がみえない「敵」ジャムとの戦いのなかで生まれる不安感・・・。単に戦闘機が出てくるメカニックSFの分類とするには、あまりにももったいないと(私は)思います。
話の内容は、コンピュータ、機械生命体(ジャム?)とデジタルチックなのですが、それをアナログの代表である「本(活字)」で読むという感覚が、私は好きです。
では恒例のエピグラムを紹介して終わります。
「妖精を見るには、妖精の目が必要だ」
PS:続編「グッドラック」もおすすめです。
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4150306923
No.1:
(5pt)

テクノロジーによる人間の変容

本書は、代表的日本人SF作家、神林長平による傑作であり、間違いなく彼の代表作のひとつである。 正体不明・コミュニケート不能の敵《ジャム》との異世界での戦争、地球社会とは断絶した防衛軍《FAF》、高度な科学技術の結晶である戦闘兵器。コンピューターによって管理されるその戦争においては、人間は最早戦争遂行システム《FAF》のパーツでしかない。
《ジャム》と《FAF》の戦争の中で人間は思う。《ジャム》は「人間の敵であってほしい」。戦争遂行の技術によって戦争に追いこまれ、そこでむしろ自らの戦争を望む人間。 SFであるにもかかわらず、否、SFであるからこそ、本書は現実のテクノロジーと人間の問題を、鋭く描き出している。繰り返そう。本書は間違いなく傑作である。読むべし!
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4150306923

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