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影の中の影



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【この小説が収録されている参考書籍】
影の中の影
影の中の影 (新潮文庫)

影の中の影の評価: 3.64/5点 レビュー 28件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

盾になるヤクザと謎の男、暗殺部隊との息をつかせぬ攻防が物語の見せ所

フリーのジャーナリストが着手した新疆ウイグル自治区に関連した連続死の取材はその支援者の目前の死と遺された『カーガー』と云う謎の言葉から国際的な謀略へと繋がる。盾になるヤクザと現れた謎の男、中国の暗殺部隊との息をつかせぬ攻防が物語の見せ所ではあるが、自分はウイグル族を現在も苛む中国政府の政策が胸に痛い、強制収容所での弾圧、ウイグル族の女性を漢族男性の配偶者とするウイグル族の漢族への同化による民族浄化が進行している。しかし、他国への侵略とは違い占領した領土内では内政干渉とされ他国の追及は儘ならないのが実状だ
影の中の影 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影の中の影 (新潮文庫)より
4101212716
No.3:
(3pt)

うーん…

物語背景や中盤にかけての展開は読み応え十分だが、終盤になると途端にトーンダウン。いや、始めっからその部屋に籠城しとけよ!、とか、暗殺部隊後ろとられすぎだろ!とか、結局お偉いさんの電話で解決かよ!などがいちいち気になってしまった。システマである意味も特になかったように思う。

これだけワンパターンの短編を連発する作者が
どうして機龍警察のような長編傑作を書けるのかが逆に気になってきた。
影の中の影 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影の中の影 (新潮文庫)より
4101212716
No.2:
(3pt)

機龍警察とは

一気に読めます。楽しめます
しかしながら、機龍警察のような楽しみ方はできません。
影の中の影 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:影の中の影 (新潮文庫)より
4101212716
No.1:
(3pt)

やはりマンガ的

※ネタバレがあります※

一気読みの面白さであり、「読ませるエネルギー」は従来の作品と変わらず健在で、概ね楽しめました。
一方で、前作の『槐』と同様に、どうも「マンガ的」 (小説なので「ライトノベル的」が的確?) 描写や展開が鼻について、手放しで称賛は出来ないと言わざるを得ませんでした。

本作はエンターテイメント作品であり、特有の「お約束」についても重々理解かつ容認しているつもりなのですが、少なくとも自分の中での許容範囲を越える点が幾つかありました。
例えば、後半の和久井、樋口、宋老人、並びに須永の死に様について。

敵の攻撃から誰かを守る→相討ちになるor共倒れにさせる→守った人に一言二言残して死ぬ→守られた人が悲しむ

このパターンが、和久井~宋老人まで短いページのうちに3回も繰り返されます。須永は少し後ですが大体同じ流れです。
さすがにこれはマンガ的で辟易しました。守った人に残す言葉もいちいち出来すぎており、イマイチ感動することが出来ませんでした。

思い返せば、『槐』において私が最も萎えたシーンも、教頭先生による柔道無双の果ての相討ちで、同じ様な展開演出でした。
本作は、『槐』よりは遥かにマシでした。
しかし、現代のリアリティ極まりない国際・時事問題を下敷きに、マンガ的キャラ造形やマンガ的展開をされると非常に萎える (少なくとも私は)、ということが分かりました。
理不尽な暴力にさらされる無力な主人公の前にダーティヒーローが現れて、敵味方に大量の死人を出しつつ相手を完膚なきまでに倒し、また去っていく、という流れも二作は同じですね。

機龍警察シリーズは、常にハードカバーで買うほど大変好きなのですが、どうもこの著者のSFでない現代劇は合わない模様です。
やはりSFでない以上、キャラクターや描写については、現実との解離が気になってしまうのでしょうね。

今後は機龍警察シリーズのみを楽しみにします。

追記
改題したのは、『カーガー』ではタイトルまでもヒーローの異名という『槐』と同じようになってしまうと考えたためでしょうか。
ワンパターンな二作を短期間のうちに出したのならば、改題に大した効果は無いと思いますが。
影の中の影Amazon書評・レビュー:影の中の影より
4103395311

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