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バードドッグ
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バードドッグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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ヤクザが行方不明になり、元ヤクザの探偵矢能が、組に人探しを依頼される。 組員や関係者の思惑が複雑に入り乱れる中、矢能は真相に辿り着けるのか、という話。 個人的には安心して読めたし、なかなか楽しかった。登場人物も多いものの、それぞれの性格が出ていて読ませます。 オチも悪くないし、スムーズに読めるのではないだろうか。たまにクスりとくる描写もあります。 矢能の今後の活躍にも期待したい。 | ||||
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不良漫画の金字塔『BE-BOP-HIGHSCHOOL』の著者である作家・木内一裕氏によるハードボイルド小説第8弾! 『水の中の犬』で探偵業を引き継いだ元ヤクザ・矢能による前作『アウト&アウト』に継ぐ悪漢探偵・矢能の活躍を描いたシリーズ第3弾! 今回は古巣でもある日本最大の暴力団・菱口組系の下部団体である燦宮(さんぐう)会会長・二木(ふたつぎ)善治郎(矢能にとっては叔父貴にあたる)から次期理事長予定だった佐村組長の行方を依頼される物語だ。 しかも今回は登場人物のほとんどがいわく付きのヤクザ連中なので当然いつものように一筋縄ではいかない展開となるのだが、相手がどのような態度に出ようとヤクザの世界に身を置いていた矢能にとって長年裏社会で培った経験と才覚によって脅迫(おどし)や誘惑に屈することなく自分のスタンスを貫き通すところは見ていて面白いし、何よりもヤクザやそれに取り巻くいかがわしい連中相手にぞんざいで横柄に扱いながらも今回の事件に関連して行方不明となった妹の身を案じる一般女性の織本未華子の依頼を成り行き上引き受ける(しかも良心的な)ところにも矢能の心意気を感じる。 他にも前々作『水の中の犬』からの関係で探偵事務所に同居する事となった小学2年生の女の子・黒木栞(しおり)や何かと事務所に顔を出す情報屋(注:『鉄と鉛』の関係上、矢能=成瀬正孝、情報屋=佐藤蛾次郎、をイメージして読んでいる)、矢能の甥分にあたる菱口組傘下の組長・工藤ちゃん、前の「探偵」の行きつけで栞と仲のよい美容師、矢能を何かといい人と思い込んでいる婆さん(栞に危険が及んだ時の避難先)、矢能に負い目のあるロクデナシの刑事・古谷次三郎……など個性豊かな面々が脇を支えているのも本作の魅力だ。 なかでもぶっきらぼうながらも栞の身を案じている矢能やしっかり者で子どもらしい甘えを見せずに矢能の身を案じている栞の二人の関係がお互い本音では相手の事を思っているのだが、それを表には出さずにどこかぎこちなくお互いにぎくしゃくした関係であるところは面白い。 ただ、毎回の事ながら登場人物たちの性格もきちんと描き分けて物語の構成も練られて纏まっているにも関わらず、本編のお話自体はあまり魅力に感じなかった。 私の乏しい読書体験を例にして申し訳ないが、大沢在昌『新宿鮫』『天使の牙』、東野圭吾『さまよう刃』、宮部みゆき『スナーク狩り』、薬丸岳『天使のナイフ』の方が読み応えがあった(本作に限らず、過去の木内小説を例にしても)。物語の求心力や表現力、見せ方(読ませ方)の技術的なモノなどいろいろ原因はあるかもしれないが、著者自身が文筆でこれからも表現していく以上、上記の作品を凌駕するような読む者を夢中にさせるような素晴らしい作品を描いて欲しいし、何よりも映像におけるきうち監督作品が見たいのが本音のところです(これはライムスター宇多丸氏も映画『藁の楯』評で仰っていました)。 きうち監督の骨太な作品(できれば近年の韓国映画〈コリアンムービー〉に負けないような作品)が見たいし、そもそも木内氏が小説を書き始めたのも本来なら映画で撮りたい題材を小説という形で昇華させているのがきっかけだったと聞くので読んでいる私としても自分の中では小説を読むというよりもきうち映画を見ているつもりで(自己脳内で補完して)読んでいるのでできれば小説よりも映像作品が見たい(特にこの矢能探偵シリーズは是非ともきうち氏自身の手で映像化作品を手掛けて欲しい。その時は矢野政男=成瀬正孝、栞=芦田愛菜、情報屋=佐藤蛾次郎の配役でお願いします)。 最後に今回もかなりの辛口批評となりましたが、それでも木内氏の次回作には期待します。 | ||||
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ヤクザに始まりヤクザで終わる。あまりに薄汚くちょっと木内さんらしくない。 | ||||
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