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(短編集)

掟上今日子の挑戦状



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【この小説が収録されている参考書籍】
掟上今日子の挑戦状
掟上今日子の挑戦状 (講談社文庫)

掟上今日子の挑戦状の評価: 3.91/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(3pt)

今日子さんにドキリとゾクリ

一章は『アリバイ』,二章で『密室』と来れば,タイトルから期待される最後の章は,
「私は読者に挑戦します」ではなく,『暗号文』で少しズコーッのシリーズの三作目.

ただ,強引な部分はあるものの,「結局は」と最後はシンプルな真相へ還る謎解きと,
『積極的に忘れる』という,これまで弱かった主人公の忘却設定が活かされる展開など,
謎解きと物語,キャラクタのバランスがよく,うまくまとめられている印象を受けました.

また,人好きのする彼女の様子は,チャーミングでドキリともさせられるのですが,
今回はゾクリとなる黒さ,そしてコミカルを超えたお金と仕事に対する真摯な姿勢が,
まだまだ謎の多い彼女の『ルーツ』を連想させ,そちらへの掘り下げは少なめながらも,
チラホラ出てきた『いつから』という言葉も併せ,奥行きが出てきたように感じられます.

なお,巻末には特典として,各事件の担当刑事が書いた体での報告書が収められており,
そこからにじみ出る心労に苦笑い,そして「お疲れさまです」と声を掛けたくなります.
掟上今日子の挑戦状Amazon書評・レビュー:掟上今日子の挑戦状より
406219712X
No.2:
(2pt)

いい加減話が薄すぎ

西尾維新の作品はトリックは大してうまくないので、変な具が入った薄い味噌汁を延々出されてる感じ。 考えすぎというか全編トリックから書き始めているような印象がどうしても消えません。 主人公は多少キャラが立てられている物の、毎回モブが入れ替わる上にモブはキャラクターないし、 いつまでこのスタイルで続けるんだろうと思ったら、帯にドラマ化と書かれており納得。 さっさと済ませて改めて話を進めて欲しい感じです。
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No.1:
(5pt)

テンポよし、今日子さんのキャラよし、初見にも優しい一冊

3章構成ですが、それぞれ独立した短編です。短めなので一章30分ぐらいで読めます。シリーズ3冊目で初の短編集ですが、今までで一番、探偵もののお約束に忠実でしょう。特に探偵と引き立て役の警察官、そしてアリバイ工作、密室殺人、ダイイングメッセージという定番のテーマの組み合わせです。とても読みやすくテンポが良い。今日子さんが生き生きとしています。
このシリーズは基本的には語り手は被疑者が務めていました。勢い、主人公の立ち位置にいるのは探偵の今日子さんではなく、被疑者なのですが、今回はやや雰囲気がちがいます。第一章の「掟上今日子のアリバイ証言」は狂言回しを肘折警部が、第二章の「掟上今日子の密室講義はこれも警察官である遠浅警部が務めます。第三章だけは被疑者というか犯人が物語を語っていますが、実際には今日子さんの発言を促す立ち位置です。これがこれまで以上に今日子さんを引き立てています。キャラクターが立っています。
今までは謎めいた存在として描かれていましたし、それがキャラクターと直結していましたが、その分、前二作での今日子さんは存在感が薄かった。それがこのシリーズの不満として残っていましたが、今回はそれが払しょくされています。ファッショナブルで、可愛らしく、そのくせお金への執着が強い。そんな小悪魔のような魔性のような女性が、て明晰な推理力で真実をあらわにしていくさまはカタルシスそのもの。これがこのシリーズの基調になったらいいなと思います。
次巻は10月、そして12月にも新刊がでるとのこと。今年の秋は読書の秋できまりです。
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