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(短編集)
火葬国風景
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火葬国風景の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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現世の世界なのか死後の世界なのか読者を惑わせる巧妙な文章で 引き込まれます。過去の女性を巡る関係も伏線にあり想像力も掻 き立てられます。どなたかが書かれていますが、星新一の作品と 似たような感じです。 無料の短編なので疲れているときでも楽しめました。 | ||||
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実際の文庫本の内容をスゴーク短くした薄っぺらな物でした。 無駄なお金を使いました。 最初から文庫本を買えば良かった。 | ||||
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『海野十三集 三人の双生児』を底本として再編集したもの。 「電気風呂の怪死事件」「階段」「怪しき通夜」「蠅」「顔」「不思議なる空間断層」「仮葬国風景」「十八時の音楽浴」「盲光線事件」「生きている腸」の10篇が収められている。 怪奇小説、SF、ミステリといろいろな作風の物語が混じっている。帆村荘六の出てくるものも。 「蠅」は蠅をテーマとした小話集。蠅が病原菌を運んだり、兵器になったり、人間と大小がいれかわったりとアイデア満載で楽しい。 「十八時の音楽浴」はディストピア的なSF。 「生きている腸」は一種の恋愛小説。変な話だ。 よくこうも不思議な発想をできたひとだ。海野十三の魅力を発見できる。 | ||||
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軽快ながらも不気味な雰囲気のSFやミステリー作品が収録されていて、最初から最後まで飽きずにとても楽しめました。 作者の発想力は昔の作品とは思えないほど豊かで、コンピュータも今ほど発達していない時代によくこういう発想が浮かんだなと感心仕切りでした。 今で言えば星新一氏のSFショートショート作品とかに似た雰囲気で、そういう作品が好きな人はとても楽しめると思います。 もっと海野十三作品がたくさんの人に読まれればいいな。 | ||||
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物理的に見えないので積読になりやすいな。 「十八時の音楽浴」を読みたくて購入したのを思い出した。 「電気風呂の開始事件」「階段」「恐ろしき通夜」「三人の双生児」辺りは乱歩の作品に似ていると思った。 私立探偵・帆村荘六物が読みたくなったのでこのシリーズ購入しようかな。 | ||||
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日本における、科学小説、推理小説の古典 SFというジャンルがなかった頃の作品である。 海野十三は、1897年に徳島に生まれ、1949年に没している。 文体は古く、コナンドイルの古い翻訳に似たところがある。 どの話も結末まで、犯人は誰か、何が起きるのかがわからない。 海野十三は、化学の知識も持ち合わせる小説家であった。 その知見を生かし、事件のトリックにも当時の先端であった科学が使われている。 古い文体や漢字が多く使われているが、古さはそれほど感じられない。 今、ドラマ化しても面白くなりそうな発想に溢れている。 一旦読み始めると話の最後まで一気に読んでしまう。 | ||||
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先に読んだミステリー(?)短編集「獏鸚」が期待以上に面白かったので、本書に手を伸ばしました。 この短編集では、作者のミステリーの枠に囚われない、SF・幻想小説家としての魅力を存分に味わうことができました。 特に名作とされる『十八時の音楽浴』は、アンチ・ユートピア小説を思わせる未来を舞台に手塚漫画のような驚きの展開見せ、その空想力に感心するとともに、日本SFの先駆者としての著者の影響が、小説のみならず漫画やアニメや特撮まで及んでいることを実感しました。 またショートショートのオムニバスである『蠅』と『顔』は、題名をテーマにした多彩でユニークな小品が並べられ、とても楽しめました。 作者の作品は、決して「捨て石」などではなく「原石」であり、その後継者たちが磨くことによって、昭和日本のSF的なもの怪奇的なものの膨大な作品群が生み出され花開いたのだと感じました。 解説でもあるように著者の再評価が広く進み、さらに作品が出版されることを期待したいと思います。 | ||||
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先々月に出た『獏鸚』と本書は、探偵小説/海野ファンなら所有しているちくま文庫『三人の双生児』を二冊に分け少しの増補をしただけで、 さしたる新発掘作もなく解説までほぼ流用でガッカリしたが、実際本書を読み始めたら過去何度も読んだ筈なのに改めてその面白さに引き込まれているという始末。 三人模様の告白話から浮かび上がる戦闘機事故→××××を×わせて復讐する展開の「恐ろしき通夜」、 蠅をテーマとする異なる7つのエピソードをメドレーにした着想が素晴らしい「蠅」、青年の好色な覗き・フェティシズムから最後のたった二行で変態度を引き上げる「階段」、 いずれも今の時代に読んで少しも古びていない。グロテスクで息苦しい素材も海野の”柳に風”な筆が程良いバランスに中和してくれるのが肝。 「三人の双生児」は戦前(昭16年刊)春陽堂文庫収録時には伏字でなく6頁も切取削除を食らう程の猟奇の匂いを発しながら、泣ける要素も持ち合わせた出来栄え。 ▲収録作: 「電気風呂の怪死事件」「階段」「恐ろしき通夜」「蠅」「顔」「不思議なる空間断層」「火葬国風景」「十八時の音楽浴」 「盲光線事件」「生きている腸」「三人の双生児」/エッセイ「三人の双生児の故郷に帰る」 数多い少年物にも別の魅力があるが、昭6~13年の初期型海野のズバ抜けた猥雑な面白さ。 この『火葬国風景』『獏鸚』で新規読者が増える事を願う意味での★5つ。 参考までに、徳島県立文学書道館「ことのは文庫」(07年刊)/『三人の双生児』『十八時の音楽浴』は今回の創元推理文庫2冊と収録作が少ししかダブってなく、 価格も安いのでおすすめ。在庫さえあれば書道館との通販で買える。(注:収録作はコメント欄に記す) 2015年秋、『論創ミステリ叢書』では未だ海野単独名義の巻は刊行されていない。 海野の専門家達/横田順彌・長山靖生・會津信吾・瀬名堯彦・海野十三の会による、三一書房版全集未収録作を多数収めた単行本、そういったものがほしい。 ところで、海野と共に噂されていた木々高太郎の傑作選集はこの後創元で発売されるのか? | ||||
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日下三蔵氏による新編集の海野十三短編集の後編である。前編は一応ミステリー短編集であったが、後編は分類しにくい短編が並んでいる。無理に分けると、「電気風呂の怪死事件」「階段」「恐ろしき通夜」「不思議なる空間断層」がミステリー、「十八時の海水浴」「生きている腸」がSF,「三人の双生児」「蠅」「顔」「火葬国風景」がホラー、「盲光線事件」がスパイ小説になるだろうか。(あまり意味はないか)。個人的に一番好きなのは、フェティシズムに始まり、サディズムで終わる「階段」である。 それで、海野十三作品については、あちこちに書かれていて、新しく書くこともないので、本書で一番気になる点について、ちょっと書きたい。 気になるのは、編者解説の中にある、大先輩石川喬司氏への批判である。この批判の形式、内容はちょっと不当ではないか。 手元に、ハヤカワ文庫「十八時の音楽浴」があり、これには石川喬司氏の「海野十三ノオト」がついている。(ハワカワSFシリーズの解説はないが、たぶん同じものだろう。違っても、こちらのほうが新しい)。これはa、忘れられた先駆者(その略歴)b.「科学小説」への夢(その役割)、c、よみがえった遺言(その作品)、d、彼は戦争責任者か(その悲劇)からなり、収録作品も一編ずつ批評されている。今読んでも大変優れた「海野十三」諭である。 それで、何が不当かというと ⒈ 、「貴重な`捨て石`の役割を果たした」「海野はすぐれた先覚者であったけれども、所詮は二流の娯楽作家に過ぎ」という刺激的な文言だけが引用され、その前後の内容について触れられていない ●そもそも、「捨て石」というのは、海野が自分で言ったことである。「この本は、良きにも悪しきにも、科学小説時代を迎えるまでの捨て石の一つになるであろう。ぜひそうなることを僕は心から祈るものである。」(「地球盗難」あとがき)そして、石川氏は「海野十三の夢みたその日は、三十数年遅れて、いまやって来つつある」と喜んでいるのである。 ●「二流の娯楽作家に過ぎ」にたしかに強烈だが、これに続く言葉は「ず、その夢は、純文学の分野になんの影響をも及ぼしえなかった。海野十三の業績をふりかえるとき、ぼくらは、その事実をみつめることから始めなければならないのではないか」である。つまり、これは、海野の「科学小説」への夢を評価した上で、その影響が広がらなかったことを問題にしているのである。 2、刺激的な言葉だけを引用した上で、読者に対して、こういう評価がおかしいことは、作品を読んでもらえばわかります、という風に丸投げしている。石川氏は、海野作品の問題点について、きちんと書いているが、これは、引用も、きちんとした反論もされていない。 ●引用させていただく。「科学的なアイデアをわかりやすいドラマに組み立てる力はいちおうあるのだが、それ以上に出ない。つまり発想が第一段階だけにとどまって飛躍がなく、文学的にも未消化でキメの粗さが目立つのである。物語のパターンがある程度固定していて(略)変化にとぼしいうえに、・・・意外性だけをねらった底の浅いオチや、あまり洗練されてないユーモアなどで逃げてしまう欠点が目立つ。また低い次元の日常性を脱しえず、現実離れが不足がちで、SFに本質的な「仮説性」-思考実験の面白さが見られない(略)。しかし・・・・当時としてはまことに新鮮、異色の作風だったのだ。・・」 たいへん厳しいが、一応妥当な指摘とは思う。 私的結論 ●個人的には、「底の浅いオチ」も「洗練されていないユーモア」も「低い次元の日常性」も嫌いではない。 ●「二流」というと響きが悪いが、「B級」は褒め言葉だろう。海野十三は偉大なるB級エンタテイメント作家である。 | ||||
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先々月に出た『獏鸚』と本書は、探偵小説/海野ファンなら所有しているちくま文庫『三人の双生児』を二冊に分け少しの増補をしただけで、 さしたる新発掘作もなく解説までほぼ流用でガッカリしたが、実際本書を読み始めたら過去何度も読んだ筈なのに改めてその面白さに引き込まれているという始末。 三人模様の告白話から浮かび上がる戦闘機事故→××××を×わせて復讐する展開の「恐ろしき通夜」、 蠅をテーマとする異なる7つのエピソードをメドレーにした着想が素晴らしい「蠅」、青年の好色な覗き・フェティシズムから最後のたった二行で変態度を引き上げる「階段」、 いずれも今の時代に読んで少しも古びていない。グロテスクで息苦しい素材も海野の”柳に風”な筆が程良いバランスに中和してくれるのが肝。 「三人の双生児」は戦前(昭16年刊)春陽堂文庫収録時には伏字でなく6頁も切取削除を食らう程の猟奇の匂いを発しながら、泣ける要素も持ち合わせた出来栄え。 ▲収録作: 「電気風呂の怪死事件」「階段」「恐ろしき通夜」「蠅」「顔」「不思議なる空間断層」「火葬国風景」「十八時の音楽浴」 「盲光線事件」「生きている腸」「三人の双生児」/エッセイ「三人の双生児の故郷に帰る」 数多い少年物にも別の魅力があるが、昭6~13年の初期型海野のズバ抜けた猥雑な面白さ。 この『火葬国風景』『獏鸚』で新規読者が増える事を願う意味での★5つ。 参考までに、徳島県立文学書道館「ことのは文庫」(07年刊)/『三人の双生児』『十八時の音楽浴』は今回の創元推理文庫2冊と収録作が少ししかダブってなく、 価格も安いのでおすすめ。在庫さえあれば書道館との通販で買える。(注:収録作はコメント欄に記す) 2015年秋、『論創ミステリ叢書』では未だ海野単独名義の巻は刊行されていない。 海野の専門家達/横田順彌・長山靖生・會津信吾・瀬名堯彦・海野十三の会による、三一書房版全集未収録作を多数収めた単行本、そういったものがほしい。 さて、海野と共に噂されていた木々高太郎の傑作選集はこの後創元で発売されるのか? | ||||
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先々月に出た『獏鸚』と本書は、探偵小説/海野ファンなら所有しているちくま文庫『三人の双生児』を二冊に分け少しの増補をしただけで、 さしたる新発掘作もなく解説までほぼ流用でガッカリしたが、実際本書を読み始めたら過去何度も読んだ筈なのに改めてその面白さに引き込まれているという始末。 三人模様の告白話から浮かび上がる戦闘機事故→××××を×わせて復讐する展開の「恐ろしき通夜」、 蠅をテーマとする異なる7つのエピソードをメドレーにした着想が素晴らしい「蠅」、青年の好色な覗き・フェティシズムから最後のたった二行で変態度を引き上げる「階段」、 いずれも今の時代に読んで少しも古びていない。グロテスクで息苦しい素材も海野の”柳に風”な筆が程良いバランスに中和してくれるのが肝。 「三人の双生児」は戦前(昭16年刊)春陽堂文庫収録時には伏字でなく6頁も切取削除を食らう程の猟奇の匂いを発しながら、泣ける要素も持ち合わせた出来栄え。 ▲収録作: 「電気風呂の怪死事件」「階段」「恐ろしき通夜」「蠅」「顔」「不思議なる空間断層」「火葬国風景」「十八時の音楽浴」 「盲光線事件」「生きている腸」「三人の双生児」/エッセイ「三人の双生児の故郷に帰る」 数多い少年物にも別の魅力があるが、昭6~13年の初期型海野のズバ抜けた猥雑な面白さ。 この『火葬国風景』『獏鸚』で新規読者が増える事を願う意味での★5つ。 参考までに、徳島県立文学書道館「ことのは文庫」(07年刊)/『三人の双生児』『十八時の音楽浴』は今回の創元推理文庫2冊と収録作が少ししかダブってなく、 価格も安いのでおすすめ。在庫さえあれば書道館との通販で買える。(注:収録作はコメント欄に記す) 2015年秋、『論創ミステリ叢書』では未だ海野単独名義の巻は刊行されていない。 海野の専門家達/横田順彌・長山靖生・會津信吾・瀬名堯彦・海野十三の会による、三一書房版全集未収録作を多数収めた単行本、そういったものがほしい。 ところで、海野と共に噂されていた木々高太郎の傑作選集はこの後創元で発売されるのか? | ||||
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先々月に出た『獏鸚』と本書は、探偵小説/海野ファンなら所有しているちくま文庫『三人の双生児』を二冊に分け少しの増補をしただけで、 さしたる新発掘作もなく解説までほぼ流用でガッカリしたが、実際本書を読み始めたら過去何度も読んだ筈なのに改めてその面白さに引き込まれているという始末。 三人模様の告白話から浮かび上がる戦闘機事故→××××を×わせて復讐する展開の「恐ろしき通夜」、 蠅をテーマとする異なる7つのエピソードをメドレーにした着想が素晴らしい「蠅」、青年の好色な覗き・フェティシズムから最後のたった二行で変態度を引き上げる「階段」、 いずれも今の時代に読んで少しも古びていない。グロテスクで息苦しい素材も海野の”柳に風”な筆が程良いバランスに中和してくれるのが肝。 「三人の双生児」は戦前(昭16年刊)春陽堂文庫収録時には伏字でなく6頁も切取削除を食らう程の猟奇の匂いを発しながら、泣ける要素も持ち合わせた出来栄え。 ▲収録作: 「電気風呂の怪死事件」「階段」「恐ろしき通夜」「蠅」「顔」「不思議なる空間断層」「火葬国風景」「十八時の音楽浴」 「盲光線事件」「生きている腸」「三人の双生児」/エッセイ「三人の双生児の故郷に帰る」 数多い少年物にも別の魅力があるが、昭6~13年の初期型海野のズバ抜けた猥雑な面白さ。 この『火葬国風景』『獏鸚』で新規読者が増える事を願う意味での★5つ。 参考までに、徳島県立文学書道館「ことのは文庫」(07年刊)/『三人の双生児』『十八時の音楽浴』は今回の創元推理文庫2冊と収録作が少ししかダブってなく、 価格も安いのでおすすめ。在庫さえあれば書道館との通販で買える。(注:収録作はコメント欄に記す) 2015年秋、『論創ミステリ叢書』では未だ海野単独名義の巻は刊行されていない。 海野の専門家達/横田順彌・長山靖生・會津信吾・瀬名堯彦・海野十三の会による、三一書房版全集未収録作を多数収めた単行本、そういったものがほしい。 ところで、海野と共に噂されていた木々高太郎の傑作選集はこの後創元で発売されるのか? | ||||
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