戦場のコックたち

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戦場のコックたちの評価:

3.85/5点 レビュー 79件。 A ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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未読の方はご注意ください

全106件 101〜106 6/6ページ
No.6
(3pt)

「戦争は誰にとっても利益をもたらさない悲惨なもの」という作者の意匠は悪くないが、果たして本作の様な執筆形式を採る必然性があったか否かやや疑問

新聞などの書評が好意的だったので手に採ってみたのだが、"まあまあ"という感じの出来。戦争物の中では通常光が当たらないコック(正確には料理・給仕も行なう空挺兵)の視座から見た戦争(第二次世界大戦)という発想も悪くないし、主人公の仲間のコックが名探偵よろしく、戦争の最中に起きる小さな謎(実は後述する戦争の悲惨さや不条理性に関連している)を次々と解いて行くという発想も悪くない。しかし、エピローグを読むと、明らかに現代の混迷した世界情勢の反映として本作を執筆している事が良く分かる。即ち、「戦争は誰にとっても利益をもたらさない悲惨なもの」という事を改めて訴える事に作者の意匠がある様だ。同時に「生と死」の境界は無きに等しく、誰にとっても「死」が一瞬の内に訪れ得る現代の状況を憂いている様でもある。

その点を考えると、果たして本作の様な形式を採る必要性があったか否かやや疑問が残る。ミステリ風味を織り込む必然性もそうだが、サリンジャーの作品を邦訳したかの様な文体(主人公のコック(キッドという愛称)の一人称)も然りである。主人公の精神的成長過程を描くために敢えてそうしたという見方も可能だが、さしたる効果が上がっているとは思えなかった。"僕"という一人称はややもすると本作を軽い読み物とし、作者の意匠とは逆の結果を招いているのではないか。結果的に、ノルマンディー上陸作戦の成功からドイツ降伏までの過程が一番良く読者に伝わってくるのは皮肉である。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.5
(5pt)

不思議な読み心地の本

直木賞の候補とのことで、初めてこの作者のご本を読みました。 お名前が独特ですし カタカナが多くてどうかなあ と疑ってかかったのですが、 結果的にはとても良かったと思います。 戦争小説であり青春小説であり 不思議な読み心地のご本で 面白かったです。 最近は何処となく似たり寄ったりの印象の小説が多いなか チャレンジングな作品で お若いなりにがんばってらっしゃるなあ、 という点で、プラスポイントしまして、 星5つです。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.4
(5pt)

父に頼まれて

私は読んでいませんが、読んだ父の感想はとても面白かったとのことです。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.3
(4pt)

第二次世界大戦のヨーロッパで戦ったコックたちが主人公

日本の作家がヨーロッパ戦線で戦った米軍の若者を描くということで、どうかなと思ったが結論的には結構楽しめた。

ノルマンディ降下から物語は始まるが入り口では、なかなか物語の雰囲気に溶け込めず読むのをやめようかと思ったぐらいだが、我慢して50ページぐらい読み進めると、次第に主人公たちが生き生きし始め、面白くなってくる。

5章で構成されるが、各々の章で何かしらの事件が発生し、それをコックたちが解決するという構造が理解できると、だんだん楽しくなる。。最後は少し驚かされる展開も用意されており、楽しむことができた。

ただ、このライトノベル的な軽いタッチは、自分には少し合わず、最後まで主人公たちに深く共感するところまでは至らなかった。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.2
(5pt)

渾身の傑作。今書かれたことに意義がある戦争という非日常空間での日常の謎

「anan」のbookコーナーのインタビューを読んで、とても気になったので購入。大正解でした。第二次世界大戦のヨーロッパで日本人が誰も出てこないなんて取っつきにくいかなとおもったんですが、まったくそんなことなかったです。主人公の一人称が「僕」だったのと、電がとにかく読み易くて、ハードカバー二段組なのに一気によんじゃいました。
 もの凄く大量の参考文献を読みこなして、よくぞここまでディテールに凝った物語を書けたなぁと、とにかく感心してしまいます。
最初は割と呑気に、戦場という「非日常」で「日常の謎」の謎解きをしていたのが、時間が経つにつれてどんどん深刻になっていきます。「非日常」が日常になってしまって、あっさりと人が死ぬことがごく普通の「日常」になるに従い、物語が辛くなっていくんだけど、それでも面白くてやめられず、エピローグを読み終わって思わずうるっと来てしまいました。
 インタビューで、主人公をコックにしたわけを、「戦場は命をなくす場所ですが、コックたちは生きるための料理を提供する人たち。食料がなければ人は死ぬ。食べ物の尊さを象徴できるポジションだな、と思いました」と語っているのが、すごく共感できます。前線に立つ兵士が戦場でどんな料理を食べていたか、テーブルに坐って暖かいもものを食べられるわけない、っていう当たり前のことすら解っていなかったのが恥ずかしいです。
まさに、今こそよまれるべき傑作だと思います。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.1
(3pt)

新聞書評でつられ読み

程々に楽しめました。 が、新聞書評からイメージしたのとは少しズレた。 てっきり「戦場で料理の創意工夫」や「そんな苦労があるんだ」的な描写が濃いと思い、そこに期待を寄せていたが「ちょっとした謎解き」のおまけに調理場面がちょろっと入るといった感じでした。 調理そのものより「軍隊におけるコックの地位立場」と「真面目に戦時を綴る」の方。 「コックたち」というタイトルで、思い込みの勘違いしました。 充分に面白いが、個人的に求めていた方向ではなかったかな。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504