戦場のコックたち

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評判

戦場のコックたちの評価:

3.85/5点 レビュー 79件。 A ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全106件 21〜40 2/6ページ
No.86
(5pt)

ミステリーの形を借りた啓蒙小説

作者は本当に日本人なのか?と思わせる程の、圧倒的なリアリティーでヨーロッパ戦線を著述されている。しかもプロフィールからは、作者はかなり若く、戦争を知らない世代とのことで、なおの驚きである。確かに小説として成立させるためにミステリーの形は借りているが、そこには戦争故、もしくは人間の愚かさ故の背景が潜んでおり、それ故にこの小説の物語としての厚みを増している。各種大賞にノミネートされているのも頷ける良作である。作者の今後の活躍に期待する。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.85
(4pt)

二度と戦争をしてはいけない、と強く感じた

とにかく描写が細やかで世界観が確立されています。ミステリ自体はどんでん返しのようなものではないですが、戦争の段階が進むにつれシリアスになっていく登場人物と環境の表現にどんどん引き込まれました。
本を読み終えて驚いたのは、ほとんど恐怖に近いほど絶対に戦争を起こしてはいけないと強く感じていることでした。
いつぞや議員が「土地を取り返すために戦争をするしかないのではないか」と発言し、大問題になったことがありました。戦争を生身の経験として知らない世代の私は「軽薄だな、何を言ってるんだろう」とは思いはするものの発言に対する怒りや事の重大さの認識をいまひとつ欠いていた程度の人間です。
しかしこの本を読んだ後、もちろんそういった意図も表現も本作には無かったと思いますが、戦争のもたらす底のない暗闇、人間の破壊を生々しく感じ、初めて心から戦争を怖ろしいと思ったのです。
これまでいくつもの映画や本で、もっと直接的な残忍さや悲愴さに出会っていたと思います。本作が何をもって私の中でそれらを凌いだのかは分かりませんが、「戦争を起こしてはいけない」という当たり前の感情を強く抱いた点でも、おすすめしたい一作です。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.84
(4pt)

二度と戦争をしてはいけない、と強く感じた

とにかく描写が細やかで世界観が確立されています。ミステリ自体はどんでん返しのようなものではないですが、戦争の段階が進むにつれシリアスになっていく登場人物と環境の表現にどんどん引き込まれました。
本を読み終えて驚いたのは、ほとんど恐怖に近いほど絶対に戦争を起こしてはいけないと強く感じていることでした。
いつぞや議員が「土地を取り返すために戦争をするしかないのではないか」と発言し、大問題になったことがありました。戦争を生身の経験として知らない世代の私は「軽薄だな、何を言ってるんだろう」とは思いはするものの発言に対する怒りや事の重大さの認識をいまひとつ欠いていた程度の人間です。
しかしこの本を読んだ後、もちろんそういった意図も表現も本作には無かったと思いますが、戦争のもたらす底のない暗闇、人間の破壊を生々しく感じ、初めて心から戦争を怖ろしいと思ったのです。
これまでいくつもの映画や本で、もっと直接的な残忍さや悲愴さに出会っていたと思います。本作が何をもって私の中でそれらを凌いだのかは分かりませんが、「戦争を起こしてはいけない」という当たり前の感情を強く抱いた点でも、おすすめしたい一作です。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.83
(5pt)

人間という決して解けない謎

文庫版で530ページをこえる大作なので手に取るのを躊躇していたが、久しぶりに引き込まれるような読書体験を味わった。そもそも単行本は2015年刊、文庫の初版は2019年8月9日だがわずか4か月後にはすでに6版を数え、世の読書家たちはすぐれた作品を見逃さないなと自分の不明を恥じるばかり。

いわゆる日常の謎を戦争という非日常で扱うという着想がまず素晴らしい。そうすることで過酷な軍隊生活を和らげる清涼剤を提供してくれる(だけだと思っていた)が、生き延びるための人間の決死の覚悟を見せつけ、戦争の非人間性をより一層強調している。

さらにこの小説において、ミステリは、全5章をつなぐライトモチーフのひとつに過ぎないことにも驚かされる。教養小説のように主人公の精神的成長(それはワトスンがホームズになる探偵としての成長でもある)を描き、戦争小説として兵士たちの友情と連帯、別れを描写し、歴史小説としてナチス降伏寸前の戦況を克明に再現する。これらの側面が絡み合ってすぐれたエンターテイメントとして成立している。そして人間の極限的な状況をくぐりぬけた主人公の前には、いまだ人間という決して解けない謎が立ちはだかっている。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.82
(5pt)

人間という決して解けない謎

文庫版で530ページをこえる大作なので手に取るのを躊躇していたが、久しぶりに引き込まれるような読書体験を味わった。そもそも単行本は2015年刊、文庫の初版は2019年8月9日だがわずか4か月後にはすでに6版を数え、世の読書家たちはすぐれた作品を見逃さないなと自分の不明を恥じるばかり。

いわゆる日常の謎を戦争という非日常で扱うという着想がまず素晴らしい。そうすることで過酷な軍隊生活を和らげる清涼剤を提供してくれる(だけだと思っていた)が、生き延びるための人間の決死の覚悟を見せつけ、戦争の非人間性をより一層強調している。

さらにこの小説において、ミステリは、全5章をつなぐライトモチーフのひとつに過ぎないことにも驚かされる。教養小説のように主人公の精神的成長(それはワトスンがホームズになる探偵としての成長でもある)を描き、戦争小説として兵士たちの友情と連帯、別れを描写し、歴史小説としてナチス降伏寸前の戦況を克明に再現する。これらの側面が絡み合ってすぐれたエンターテイメントとして成立している。そして人間の極限的な状況をくぐりぬけた主人公の前には、いまだ人間という決して解けない謎が立ちはだかっている。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.81
(5pt)

タイトルから連想するような軽い話ではない

作者を知らずにタイトルだけ見て購入。もっとお気楽な話だと思っていました。ナポレオンのお抱えシェフだったデュナンが、戦場のありあわせの材料で鶏肉のマレンゴ風を発明したような。
ところが、とにかく重い話で、多少ミステリーの味付けがしてあるものの、本日は戦記物だと思う。しかし、重厚な話であっても読み進まずにはいられないのは、作者の力量の高さゆえだろう。
アメリカの側からヨーロッパ戦線を読み解くという意味でも稀有な本だと思った。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.80
(5pt)

タイトルから連想するような軽い話ではない

作者を知らずにタイトルだけ見て購入。もっとお気楽な話だと思っていました。ナポレオンのお抱えシェフだったデュナンが、戦場のありあわせの材料で鶏肉のマレンゴ風を発明したような。
ところが、とにかく重い話で、多少ミステリーの味付けがしてあるものの、本日は戦記物だと思う。しかし、重厚な話であっても読み進まずにはいられないのは、作者の力量の高さゆえだろう。
アメリカの側からヨーロッパ戦線を読み解くという意味でも稀有な本だと思った。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.79
(5pt)

サイコーです。

うまく、表現できないけど、とっても読んだ後のじんわりとした感じがとてもよかった。 戦争の醜さと、それでもなんとなくミリタリーものに憧れる男の気持ちをバランスよくまとめた文章が巧い。 本当の筆者は第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を体験したアメリカ人で、その翻訳本を読んでいるような気分で読んでました。ミステリーとしてもよく出来ており、最後まで飽きることなく、いつまででも読んでいたい気分でした。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.78
(5pt)

サイコーです。

うまく、表現できないけど、とっても読んだ後のじんわりとした感じがとてもよかった。 戦争の醜さと、それでもなんとなくミリタリーものに憧れる男の気持ちをバランスよくまとめた文章が巧い。 本当の筆者は第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を体験したアメリカ人で、その翻訳本を読んでいるような気分で読んでました。ミステリーとしてもよく出来ており、最後まで飽きることなく、いつまででも読んでいたい気分でした。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.77
(1pt)

邦題に無理がある=携行食配給係+武器持ち

生きるか死ぬか?殺すか殺されるか?という究極の場面での「食」を描写しながら、何かを問う「もの食う人びと」的なものかと期待して読み始めたが、訳はダルだし筋も凡庸。ソ連軍によるポーランド将校大量虐殺の舞台「アルデンヌの森」が何度も出てくるのに、かすりもしない。
英題Armed with skillets。コック?でありながら兵士でもある。衛生兵や通信士のように職能ランク付けされた階級を持つ。読み終えると、邦題の「戦場のコックたち」と訳すには、無理がある。携行食を配るだけの描写しかない。実態は、給食役を兼ねた兵士たち、でしかない。
謎解きになってしまうが、ミステリーの「胆」も、滞米経験のあるドイツ軍人が、死んだ米兵から認識票を奪い、ドイツ系米兵になりすまして、というだけの話。戦場での料理やコックたちの活躍ぶり、戦場での食欲・メニュー描写があっさりしていて、(単に資料を読んで羅列しただけで、膨らみがない)
ま、最後は、予想できるハッピーエンド。ま、本屋さん大賞は、概ね、この手が多い。書店員が「売るんかな」優先で、下手なコピーライターになってしまった訳だけれど、良い点ばかりを吹聴するだけでなく、総合評価に信頼性を無くしてしまえば、書店員=素晴らしい読み手、という信用を台無しにしてしまうことを肝に銘ずるべきでは?
「今年度の本屋さん大賞は、該当者なし」という理想が出現しないのは、なぜかしら?
ところで、将軍や高級将校たちは、同じ(あるいは特別の)携行食だったのかしら?
例えて言うと、海外大使館には、あまねく専用の日本人料理人が派遣される。勿論、名目は、「親善パーティ」に備える為だけれど、ね。実態は、「寂しい大使」の慰安。料理の腕より、ご機嫌を損ねないようにするスキルが肝要らしい。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.76
(1pt)
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邦題に無理がある=携行食配給係+武器持ち

生きるか死ぬか?殺すか殺されるか?という究極の場面での「食」を描写しながら、何かを問う「もの食う人びと」的なものかと期待して読み始めたが、訳はダルだし筋も凡庸。ソ連軍によるポーランド将校大量虐殺の舞台「アルデンヌの森」が何度も出てくるのに、かすりもしない。
英題Armed with skillets。コック?でありながら兵士でもある。衛生兵や通信士のように職能ランク付けされた階級を持つ。読み終えると、邦題の「戦場のコックたち」と訳すには、無理がある。携行食を配るだけの描写しかない。実態は、給食役を兼ねた兵士たち、でしかない。
謎解きになってしまうが、ミステリーの「胆」も、滞米経験のあるドイツ軍人が、死んだ米兵から認識票を奪い、ドイツ系米兵になりすまして、というだけの話。戦場での料理やコックたちの活躍ぶり、戦場での食欲・メニュー描写があっさりしていて、(単に資料を読んで羅列しただけで、膨らみがない)
ま、最後は、予想できるハッピーエンド。ま、本屋さん大賞は、概ね、この手が多い。書店員が「売るんかな」優先で、下手なコピーライターになってしまった訳だけれど、良い点ばかりを吹聴するだけでなく、総合評価に信頼性を無くしてしまえば、書店員=素晴らしい読み手、という信用を台無しにしてしまうことを肝に銘ずるべきでは?
「今年度の本屋さん大賞は、該当者なし」という理想が出現しないのは、なぜかしら?
ところで、将軍や高級将校たちは、同じ(あるいは特別の)携行食だったのかしら?
例えて言うと、海外大使館には、あまねく専用の日本人料理人が派遣される。勿論、名目は、「親善パーティ」に備える為だけれど、ね。実態は、「寂しい大使」の慰安。料理の腕より、ご機嫌を損ねないようにするスキルが肝要らしい。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.75
(4pt)

戦場で日常ミステリをやる凄い作品。面白さは並かも

序盤のいかにも面白くなりそうなワクワク感と違う方向に行ってしまうような、そんな感じがちょっと惜しかった……が、意外とライトな作風で読み易く、日常ミステリーとしてもなかなか
めちゃくちゃ面白いという感じではないが、楽しめて読めました
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.74
(4pt)

戦場で日常ミステリをやる凄い作品。面白さは並かも

序盤のいかにも面白くなりそうなワクワク感と違う方向に行ってしまうような、そんな感じがちょっと惜しかった……が、意外とライトな作風で読み易く、日常ミステリーとしてもなかなか
めちゃくちゃ面白いという感じではないが、楽しめて読めました
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.73
(5pt)

ミステリー+反戦小説!

"僕は賢くもなければ、交渉が上手いわけでもない。銃撃も下手だから戦場の英雄にもなれないだろう。けれど覚えているレシピだけはたくさんあるんだ。"2015年発刊の本書は、様々に話題となった第二次世界大戦中のヨーロッパの戦場という非日常を舞台にした日常謎ミステリー、反戦小説。

個人的には合衆国軍の特技兵(コック)たちが主人公という目新しさと表紙の食イラストにひかれて手にとったのですが、これが予想以上に面白かった。

その理由の一つは読んでいるだけで実際の映像が浮かんでくるような人物や風景の【描写の厚さ、細かさ】これにより、主人公たちを架空の薄いキャラクターや絶対的ヒーローでもなく【あくまで等身大の若者たち】として説得力をもってリアルに描く事に成功していて、人気ドラマ『バンド・オブ・ブラザース』の様な群像劇好きな私にとって、ペーパーをめくるのが止まらない面白さでした。

また、ノルマンディー上陸作戦から始まり、ホロコースト、ドレスデン爆撃など第二世界大戦で何度も映画や作品となった場所や出来事を本書はまるで【俯瞰的な歴史ダイジェスト】の様に主人公たちの【謎解きと共に追体験させてくれる】のですが。こちらも舞台が変わる都度に他作品を思い浮かべたりしながら、一冊の本として【バランスよく収める事に成功している】と感じました。

第二世界大戦を舞台にした群像劇好きへ、また映像的な作品が好きな人、もちろんミステリー好きにもオススメ。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.72
(5pt)

ミステリー+反戦小説!

"僕は賢くもなければ、交渉が上手いわけでもない。銃撃も下手だから戦場の英雄にもなれないだろう。けれど覚えているレシピだけはたくさんあるんだ。"2015年発刊の本書は、様々に話題となった第二次世界大戦中のヨーロッパの戦場という非日常を舞台にした日常謎ミステリー、反戦小説。

個人的には合衆国軍の特技兵(コック)たちが主人公という目新しさと表紙の食イラストにひかれて手にとったのですが、これが予想以上に面白かった。

その理由の一つは読んでいるだけで実際の映像が浮かんでくるような人物や風景の【描写の厚さ、細かさ】これにより、主人公たちを架空の薄いキャラクターや絶対的ヒーローでもなく【あくまで等身大の若者たち】として説得力をもってリアルに描く事に成功していて、人気ドラマ『バンド・オブ・ブラザース』の様な群像劇好きな私にとって、ペーパーをめくるのが止まらない面白さでした。

また、ノルマンディー上陸作戦から始まり、ホロコースト、ドレスデン爆撃など第二世界大戦で何度も映画や作品となった場所や出来事を本書はまるで【俯瞰的な歴史ダイジェスト】の様に主人公たちの【謎解きと共に追体験させてくれる】のですが。こちらも舞台が変わる都度に他作品を思い浮かべたりしながら、一冊の本として【バランスよく収める事に成功している】と感じました。

第二世界大戦を舞台にした群像劇好きへ、また映像的な作品が好きな人、もちろんミステリー好きにもオススメ。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.71
(5pt)

大変面白かったです

とてもおもしろく、一気に読んでしまいました。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.70
(5pt)

大変面白かったです

とてもおもしろく、一気に読んでしまいました。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.69
(5pt)

戦友

とても良かった。
タイトルから想像したよりも、はるかに良い小説だった。
帝国陸軍軍人として太平洋戦線に従軍していたおじい様達が、戦いのモチベーションとして「戦友を守りたかったんだよ」と語っていたことを久しぶりに思い出した。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.68
(5pt)

戦友

とても良かった。
タイトルから想像したよりも、はるかに良い小説だった。
帝国陸軍軍人として太平洋戦線に従軍していたおじい様達が、戦いのモチベーションとして「戦友を守りたかったんだよ」と語っていたことを久しぶりに思い出した。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.67
(3pt)

もっと視野を広く

戦地における日常ミステリー?いやいや。
第二次大戦のヨーロッパ戦線の知識なんて全然ないし、戦記物の叙述は苦手。でも、それは重要ではなく、しかし重要だった。
若者の成長物語でもあるけれど、人の業や戦争の無慈悲も描かれている。
日本で戦争ものだと、満洲か太平洋か東南アジアがほとんどだと思う。日本人が描くことでヨーロッパも他所ごとではない戦場だったと気付かされた。地続きで戦場にされてしまった街の悲惨さも知っておくべきことなんだろう。
謎解きをしながら若者が成長してくれるのが救い。謎解きは軽妙に、成長はこっぱずかしいほど若々しく。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504