戦場のコックたち

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評判

戦場のコックたちの評価:

3.85/5点 レビュー 79件。 A ランク

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平均点3.85pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全106件 61〜80 4/6ページ
No.46
(4pt)

良質な青春小説

年齢と小柄な見た目故にキッドとあだ名された新兵が戦場に持ち込んだのは、祖母譲りの一冊のレシピ。
彼は調理兵として、戦場の兵士たちに料理を振る舞うことになるのだが……
日常の謎というジャンルがあるが、戦争という大きな非日常の中で、ささやかともいえる謎を紐解いていく本書もその系譜に連なるのだろうか。
もちろん扱われる謎の中には決してささやかじゃない、どころかかなりの度合いで深刻なものも含まれるのだが、キッドの一人称による語り口が重苦しさを和らげている。
主人公が調理兵ということもあり、料理シーンはお腹がすく。粉末卵なんて知らない食材!林檎にソーセージをのっけただけの料理がなぜあんなにおいしそうなのか!食べたい!
人は生きてる限り腹が減るし飯を食う、戦場に行ったってその現実は変わらない。
死と隣り合わせの緊張が慢性化し、時に人間性の善良な部分を剥ぎ取らざるえない戦場下で、「料理」「食事」という日常から地続きで持ち込まれる人の営み、、従来見落とされてきたエアポケットに焦点をあてたのは心憎い。

エドと個性的な仲間たちの掛け合いも軽妙で楽しく、オーソドックスな青春小説やブロマンズを主軸に据えた成長物語の趣がある。
一人一人の背景がわかり、人物像が掘り下げられるごとに、群像劇の様相を呈して物語に厚みが増すのも好み。
特にキッドの親友で、聡明で味音痴なエドの静かな存在感は特筆に値する。個人的には口が悪い衛生兵のスパークと、飄々とした美男のライナスが好き。
第二次世界大戦中の欧州(フランス・ドイツ)が舞台なので、捕虜やスパイ、ドイツ兵と恋愛関係になった女性への迫害など辛い描写も多いが、そんな中でも日々たくましく料理を作り続け、自分の信じる「正義」を貫いたキッドと仲間たちの生き様には心を打たれる。
祖母のレシピ本といい、エドの言葉といい、形をなくしても受け継がれるものは確かにあり、それが人を生かし続ける。
音楽や映画など、古き良きアメリカ色が強いので、当時の風俗や文化に興味があるひとにもお勧めしたい。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.45
(5pt)

よくこんなすごい小説が書けました!

『ベルリンは晴れているか』が素晴らしかったので、他の作品も読んでみた。

本作にも圧倒された。

1942年に志願兵としてヨーロッパ戦線に投入された20歳前後のアメリカの若者の話である。

空挺部隊に配属されるが、料理好きの主人公は料理兵を希望する。

軍隊における料理兵は、チキンと軽蔑されている。

その主人公が、ノルマンディー上陸作戦でフランスに降下してから、ドイツ降伏までの物語である。

本書は、戦争小説であり、青春小説であり、ミステリーでもある。

ミステリーというのは、小さな謎が次々と起こり、主人公の親友を軸に、その謎を解いていく話の連続になっている。

その謎の解決が、爽快であったりもするが、戦争ならではの重いリアリティ、やりきれなさに満ちていたりする。

それにしても、この作者は戦場の軍隊の若造どもの心情を、どうしてこれほどまでにリアリティを持って描けるのだろう。

戦争場面のディテールもリアリティに満ちているが、それはあとがきを読んで腑に落ちた。

史実をかなりの程度下敷きにしており、それを描いたドキュメンタリーや映画もたくさん作られているからである。

が、この若造たちの心情は、作者ならではの想像力と創造力以外ではあり得ない。

大したものだ。

作者は、高校を卒業してパートの書店員を経て専業作家になったという。

今後の作品が楽しみである。
戦場のコックたち (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたち (創元推理文庫)より
4488453120
No.44
(5pt)

よくこんなすごい小説が書けました!

『ベルリンは晴れているか』が素晴らしかったので、他の作品も読んでみた。

本作にも圧倒された。

1942年に志願兵としてヨーロッパ戦線に投入された20歳前後のアメリカの若者の話である。

空挺部隊に配属されるが、料理好きの主人公は料理兵を希望する。

軍隊における料理兵は、チキンと軽蔑されている。

その主人公が、ノルマンディー上陸作戦でフランスに降下してから、ドイツ降伏までの物語である。

本書は、戦争小説であり、青春小説であり、ミステリーでもある。

ミステリーというのは、小さな謎が次々と起こり、主人公の親友を軸に、その謎を解いていく話の連続になっている。

その謎の解決が、爽快であったりもするが、戦争ならではの重いリアリティ、やりきれなさに満ちていたりする。

それにしても、この作者は戦場の軍隊の若造どもの心情を、どうしてこれほどまでにリアリティを持って描けるのだろう。

戦争場面のディテールもリアリティに満ちているが、それはあとがきを読んで腑に落ちた。

史実をかなりの程度下敷きにしており、それを描いたドキュメンタリーや映画もたくさん作られているからである。

が、この若造たちの心情は、作者ならではの想像力と創造力以外ではあり得ない。

大したものだ。

作者は、高校を卒業してパートの書店員を経て専業作家になったという。

今後の作品が楽しみである。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.43
(2pt)

粉末卵のエピソードは良いです

第二次世界大戦の米軍降下部隊のコックの話です。
前半はちょっとした謎を仲間たちと解いていく感じでテンポも良いのですが、後半はうってかわって重いです。
この重さ自体は悪くないのですが、戦争を題材にした小説にしてはちょっと斬りこみが浅い気がします。

まあ、舞台が米軍だから醜聞と言ってもたかが知れてるし、勝者であるがために悲惨さも同様かと。
戦争を題材にした小説を読みなれていない人からすると後半の描写はショッキングに感じるのかもしれませんが、私には中途半端に思えました。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.42
(3pt)

戦場の描写は...

謎解きはさておいて、戦場の描写はドラマのバンドオブブラザーズの映像そのものを言葉にしたものでした。私自身、バンドオブブラザーズを何度も見ており、本を読み進めて幾たびに、「あぁ、あのシーンを書いているな」とわかったぐらいですから。もしこの本の戦場描写を映像で見たいなら、同作品をご覧ください。そのまんまですから。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.41
(5pt)

立ち止まって目を凝らすこと

すごく泣いてしまった本です。

第二次世界大戦、
アメリカ軍 101空挺師団 G中隊のコック兵たちのお話。

ヨーロッパ戦線の最中
彼らが戦闘の合間に起こる謎を探る、ジャンルとしてはミステリー。

読み終わってちょっと放心しながら
ティムたちがした謎解きとは何だったのか考えてた。

戦場は不条理と無秩序が取り巻いていて
全部が矛盾してるから、それに一喜一憂するのは心を消耗するだけでしかないんだと思う。
なにより、
生き延びることが優先される故に
誰もその疑問に立ち止まったりしない。

だけどここに出てくるみんなは足を止めた。
目を凝らしてそれを見ようとしてた。
何を探して何が証拠で何を信じるのか、
自分の感覚とすり合わせて、
戦争の世界を見ようとしてた。

ダンヒルが何を見て
エドが何を見ていたのか
今もふと考えてしまう。

そんなこと、当時できた人が
本当にいたのかは分からない。

でも多分
そこに真理があって
人間性が隠されてる

そう感じさせてくれた。

衝撃でした。

二段組300ぺージ以上の本で、
細かな戦況や作戦の描写がびっしりとあります。
ノルマンディー上陸から、ヒトラーの別荘ベルヒテスガーデンまでの101空挺師団の大まかな動きをあらかじめ知っておくと多分ずっとすんなり入り込めるかと思います。
(一番手っ取り早いのは、バンドオブブラザーズを観ること…! )

コック兵、料理を誰かに作ること、食べること、それは自分のルーツを手繰り寄せる、時に切ない旅でもあるのかな…
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.40
(1pt)

私はダメだった

途中で挫折。傑作との評判なのですが、私はダメでした。

最初の50頁位で、どうでもいいような話だなと思ったら、それ以上前に進む気力を喪失しました。

参考にならないレビューですみません。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.39
(5pt)

連作ミステリ風の長編

第二次世界大戦時の戦場での青春ミステリ
なぜこんな部隊を、女性の著者が選んだのかが興味深い

連作ミステリ風なので
章ごとに謎→解決があるのですが、

各章が連続しており
全体で1冊の長編小説となってます。

オーディオブックで購入したのですが
とても良かったです。

本と違って登場人物一覧がなかったので
備忘も兼ねて、一覧しておきます。
*ネタバレ無しです。

19歳の新兵ティム(ティモシー) 愛称キッド 主人公、語り手
冷静沈着なリーダーのエド(エドワード)
お調子者のディエゴ
調達の名人ライナス
無口なダンヒル
小柄な衛生兵スパーク
長身の衛生兵ブライアン
赤毛のオハラ
文学青年の通信兵ワインバーガー
インテリのミハイロフ中尉

直木賞候補にもあがった作品だけど
受賞を逃しているので選評は読了後か
読まないほうがいいです。

舞台が、ノルマンディ上陸作戦なので
ノルマンディー上陸作戦が舞台なので
映画「プライベートライアン」や
テレビドラマ「バンド・オブ・ブラザース」の舞台と同じです。
特に後者は共通する舞台や土地が多く
(マーケット・ガーデン作戦、ケールシュタインハウスなど)
見ておくと、イメージが湧きやすいかもしれません。

実を言うと、私が本書を手にしたきっかけは
直前に「バンド・オブ・ブラザース」を見終わって
本書も同じ頃の舞台の小説だと知ったからです。

日本ではあまり知名度のないこのテレビドラマですが
世界的な評価も高く、ひょっとしたら著者も本書執筆に
参考にしてたのかもしれません。

読む前は、
「なぜ日本人が第二次世界大戦が舞台のミステリ小説を?」
と疑問でしたが、読み終えて自分なりの想像ができました。

人物が魅力的ですので、アメリカでテレビドラマ化したら
面白いのに、って思いました。

日本原作の映画化、ドラマ化も増えてるので期待してます。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.38
(5pt)

連作ミステリ

第二次世界大戦時の戦場での青春ミステリ
なぜこんな部隊を、女性の著者が選んだのかが興味深い

連作ミステリなのですが、
通常の連作ミステリより

各章が連続しており
全体で1冊、という感じです。

オーディオブックで購入したのですが
とても良かったです。

本と違って登場人物一覧がなかったので
備忘も兼ねて、一覧しておきます。
*ネタバレ無しです。

19歳の新兵ティム(ティモシー)  主人公、語り手
冷静沈着なリーダーのエド(エドワード)
お調子者のディエゴ
調達の名人ライナス
無口なダンヒル
小柄なスパークと長身のブライアンの衛生兵コンビ
赤毛のオハラ
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.37
(3pt)

前半がダルすぎる…

全編に渡って、4つの謎が散りばめられていますが、前半2つは
何故パラシュートを集めているのか
粉末卵はどこへ消えたのか
という、正直、小学校の学級会みたいな題材で、読んでてウンザリしました…。
重要な仲間と出会うエピソードだから、必要なのは分かりますが、他にもっとどうにかなったんじゃないかと…

中盤からは怒濤の面白さでした。

しかし、二段組の長編で、前半がダルいのはどうしようもなくマイナスポイントかと。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.36
(1pt)

残念ですが。

バンド オブ ブラザースを参照資料に使われたようですが、あまりにもそのまま使いすぎです。もう少しコックとしてのエピソードがあると良かったと思います。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.35
(4pt)

なかなかだ

最近第2次大戦モノが少なくなってきて、貴重な1冊だ。
しかもコックさんの目線から描かれていて、へなちょこ戦闘員として大活躍している。

ノルマンディー上陸作戦、マーケット・ガーデン作戦、バルジ作戦・・・
ワクワクしながら、久しぶりに読みふけった。

もう取材することもできないだろうし、どこまでリアルなのか分からないけれど、楽しめる作品であった。
ぜひご一読頂きたい。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.34
(4pt)

謎解きは必要だったのか?

各章に謎解きを入れたのは、作者自身なのか?
あるいは編集者の提案なのか?

ノルマンディー上陸作戦以降の西部戦線に関しては、
ドウス昌代さんの"ブリエアの解放者たち"という凄いノンフィクションがあるんだけど、
(日系アメリカ人兵士の物語です)
この"戦場のコックたち"はフィクションとして、よく書けていると思う。登場人物も。
私はこの時代を背景とした映画・(USA)TVドラマ・小説は結構見てきたのですが、よいできと思います。

ただ、何故、謎解きが必要と思ったのか?
このために小説の流れが中断してしまう。
途中から謎解きの部分は飛ばして読んでました。
残念です。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.33
(5pt)

失礼ながら

読了後に女性が書いたと知ってのけぞりました。同じ経験は何度かありますが、衝撃度で言えば、木内昇以来です。作中に出てくる女性副操縦士なら、「女だからってなめるんじゃないわよ」と言いそうですが、性差で能力差があると考えているわけではありません。第2次大戦中のヨーロッパ戦線や米軍のことをここまで調べて長編をものする人物像として、失礼ながら軍事オタク的男性しか想定していなかったのです。筆名をノワキ・フカ・ミドーリとでもされていたら、おそらく外国人が書いたと信じ込んでいたことでしょう。
 すばらしく面白い作品でした。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.32
(2pt)

頑張って調べたけれど

戦史や戦記とかミリタリ関係のことに知識も興味もなかった人が、一生懸命に調べて書いた小説という感じがします。
頑張って調べたことをあれもこれも書き込んだので、説明過剰というか物語よりも説明が先に立つ小説になってしまったようです。

この分野にあまり関心のなかった読者であれば、いろんな情報がいっぱいで興味深いかもしれませんが、真珠湾攻撃を受けて主人公が軍隊に志願することを考える時期に(遅くとも42年の春ごろ)、アメリカ兵が北アフリカやイタリアで戦っていると書いてあったりするので、いかにも付け焼刃という感じがします。
また主人公が、その日の全体的な戦況を語ったりするのも、末端の兵士がそんなことを知っているわけもないと思わせて不自然です。

小説自体は連作中篇ミステリという形ですが、ミステリの部分は、謎にも謎解きにも魅力がなくて、ミステリ風味という程度の小説です。
ミステリの部分がもう少ししっかりしていれば、私のような臍曲がりの文句は別にして、題材の面白さがもっと生かせた小説になったと思います。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.31
(4pt)

食事からみた第二次大戦物語

コック担当の米軍の兵隊を主人公とした、食から戦争をみた物語でしょうか。
少々、謎解きもありますが。
第二次大戦中の、ノルマンディー上陸作戦、オランダでの戦線、
最後には、ユダヤ人強制収容所の解放、、という歴史が、
わりと、細やかに描かれていて、どこから歴史物で、どこからが、
謎解きなのかが、よくわからないくらい。
かなり悲惨な事の連続ですが、
その最中に放り込まれた人は、悲惨とか言っている暇もなく、
生きるのびるために、以外と淡々と日々を生きているのかもしれません。
歴史や、この時代が、嫌いな人は、飽きるでしょうねえ。
エピローグがよかったです。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.30
(5pt)

生を預かるコックだからこそ戦争の愚かさが浮かび上がる

第二次世界大戦で戦地で兵士の食事を提供する特技兵のティム。見た目からキッドと呼ばれている。戦地にいるコックの視点で語られた戦争の話は新鮮だった。破壊と殺戮の戦地で、兵の命をもたせる食事の担うティム。人を殺すために人を養うという行いが、余計に戦争の愚かさを際立たせる。

さて、この作品では、脇役のエドがいい活躍をする。戦地で不思議な出来事があるのだが、そのものが謎をエドが解くのだ。最初の謎は、仲間野雅敏兵士がパラシュートを集めている謎。余っているパラシュートを渡すとアップルシードルと交換できる。この作品では謎は戦争中でありながら微笑ましいエピソードとして読める。これがだんだん戦争中に相応しい謎となり、幽霊話まで行き着く。だんだんと戦争の狂気を読者に感じさせる仕掛けだ。

全体的には緊迫した戦地での殺し合いを悲惨に語るのではなく、コックという人を生かす役割の人が、人を殺したり、ユダヤ人収容所の痩せ細った人を描写することで、恐ろしいほどの生と死の対比をしている。謎解きは戦地の悲惨ではない日常を描きながら、いつの間にか狂気の世界に導くための小道具のように読めた。生と死を強烈に感じさせる本作品は、さくさくと読めるし楽しいシーンもたくさんある。だけど、そこには死と狂気の世界があることをきちんと主張している。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.29
(2pt)

謎解きは戦闘のあとで

友人に勧められ、
「このミス」でも評価が良いみたいなので、
期待したのですが、イマイチ退屈で、
やっと読み終えました。

戦後生まれの日本人が、
なぜ第二次世界大戦の米兵を主人公にした小説を書いたのかと思ったけれど、
参考文献にもある「バンドオブブラザーズ」が好きで、書いてみたくなったんだと思います。

この作家の他の作品を知らないが、
ミステリーの謎もどうでも良くて、
友人がパラシュート集めてるのは何故かとか、
卵が無くなったとか、
学園ものかこれは?

謎の理由が判明したところで、
戦地なのに暇ね。
と、なってしまう。

世界大戦を、よく調べてるとは思うし、
作家のチャレンジ姿勢や、視点・テーマは面白いけど、
戦争小説としての、心情描写にはリアリティが感じられず設定が活かされてないので、
全体的に中途半端な感じを受けた。

「謎解きは戦闘のあとで」みたいな軽さ?
東川篤哉作品も読んだことないけど。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.28
(4pt)

ジンワリと染み渡る余韻を残す。

ふかみどりのわき、と読む。1983年生まれの女流作家である。まだ若い。私には未知の作家だが、タイトル「戦場のコックたち」には記憶がある。16年版「このミステリーがすごい!」で2位、「15年週刊文春ミステリーベスト10」では3位になり、この実績から15年下半期の直木賞候補になったが、選考委員では伊集院静と桐野夏生ぐらいしか推さなかったので落選した。

舞台は第二次世界大戦下のヨーロパ戦線。合衆国陸軍パラシュート歩兵連隊管理部付きコック、ティム(通称・キッド)五等特技兵が本編の主人公である。ノルマンディ降下作戦でいよいよフランスの地に降りたキッドたちは様々な経験をする。5章からなる長編小説だが、5編の連作短編小説ともいえる。

第二次世界大戦下の様相をよく調べており、その意味では労作だと思うが、肝心要なところ、面白いかと云うと心許ない。調査の痕跡をバッサリと切り、対象を特化していかないと、説明過多になり面白さが立ち上がってこない。また「戦場のコックたち」と云うワリには、食べ物や食事のシーンが少なく、有っても平凡極まりないのが致命的だ。

しかし、しかしである。それでも途中で読むのを断念させない魅力というか筆力は持っており、最後半の第5章は読み応えがあり、知らぬ間に小説世界へ入って行った。エピローグも淡々と書かれているが印象深い。トータルで云うと破天荒な面白さはないが、ジンワリと染み渡る余韻を残す。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504
No.27
(3pt)

題名と中身にギャップがあります。

題名から、戦場ならではの料理を紹介または食材調達の苦労などを盛り込んだ物語かと想像していましたが、まったく違いました。コック担当兵たちの戦場の探偵物語でした。あまりワクワク感はありませんでしたが、読みやすい文章で情景描写もうまかったので最後まで読むことはできました。
戦場のコックたち Amazon書評・レビュー: 戦場のコックたちより
4488027504