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蜩ノ記
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蜩ノ記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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一日一日を死に向かって歩みながら侍の矜持を持ち続ける侍とその監視役が次第に自分を見直すというメインのストーリーとお家騒動に秘められたミステリー、そして若き日の相愛を掛け合わせた小説です。最後の結末は感ずるところが多かったのですが、途中は話が複雑に入り組みすぎてエンターテインメントとしては個人的には楽しめませんでした。日本流の陰徳をジックリ味わいたい方には評価が高いことは良く分かりますが細かいところを作り込み過ぎた印象を持ちました。 | ||||
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直木賞の受賞基準は解りませんが、期待しただけに、藤沢周平氏の弟子と言った感じで、進み具合も何か見えてしまって、オリジナリティを感じませんでした。映像にしたら面白くなるかもしれませんね!! | ||||
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藤沢調なこの小説から、徐々に独自色を出していくのかなと思っていたら……。 小説は風景描写は上手いし、言葉も練られているけど、 内容的にそんなに感動かというと、別にそうでもなかった。 | ||||
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葉室さんのものを初めて読みました。切腹が申し渡された男とその家族、その監視に来た主人公。静かに話が展開していきますが、中盤少し退屈しましたが、だんだんと感動的になってきてよかったです。 | ||||
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二人の武士の清廉な生き方を描く視点の持ち方、プロットが素晴らしいと思います。 葉室麟氏のモチーフなのでしょう。 この作品に限って申し上げると主人公たちのやり取りにやや牽強付会な所があるように思えます。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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超然と構え過ぎているので、迫りくる死の恐怖が伝わらない、あるいは、故意に伝えていない。 秋谷は超人的であり、仙人のようにみえて、あまりおもしろい人物ではない。 そのため主役がかすんでしまっている。 庄三郎も郁太郎も正義感のつよい男で、それほど興味をそそられなかった。 ネタバレになるが、愉快なのは百姓いびりの茂兵衛と矢野啓四郎を鎖分銅で殺害した源兵衛である。 あとアル中の万治も見逃せない。概して武士より農民のほうが人間臭くて身近に感じられた。 このあたりは、キャンベルさんの指摘どおり、お美代の方家系のなぞと併せ、 ちょっとしたミステリ仕立てになっている。やや美談かなという印象だった。 ※ 写真・自己紹介は無視して下さい | ||||
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高い水準の朗読のおかげで最後まで聞く事が出来た 物語はTV時代劇のような展開だった 浅いプロットの連続でリアリティが感じられず難点ばかりが気になってしまった そもそも、 「側室との一夜」は藩の恥辱になるので表沙汰にならないだろうし 主人公は洞察力があり緻密な人間として描かれているので 体面を重んじる武士が「浮気疑惑」をスルーする描写は大変不自然だった また、主人公の「義」に説得力がない 外国ならいざ知らず、一介の家来が藩主に対して義を説ける立場にはない 10年も幽閉されたことに推進力も無く場当たり的に終わった 面白いエピソードもあったのでこじつけて長編にせず、 単編集ならば良かったと思う | ||||
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主人にたのまれ購入。感想は聞いてませんが、おもしろいということを聞いたそうです。 | ||||
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死にゆく武士と彼を取り巻く人びとの心の葛藤を丁寧に描き、読み終わった後に清々しい感動を残す。お勧めする。 | ||||
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題名からして藤沢周平氏風の時代小説を狙ったものと思われるが、それと比べると人間観察の深さの面等で劣るものの(致し方ない)、読者を惹き付ける特殊な設定を持った作品である。前藩主の側室との密通を疑われ、<藩史>を執筆・完成する事を条件に、切腹までに10年の猶予を与えられ、幽閉の身にある元中老の秋谷。城中での友人に対する刃傷沙汰によって死罪となるべき所を、秋谷を監視する事を条件に、死罪を免れ秋谷の家に同居する事になった祐筆の庄三郎。この二人の心理模様に焦点を絞った静的物語(充分な題材で、この方が良かったと思う)かと思いきや、作者は幾つかの動的要素を織り込んでいる。 まず、秋谷は清廉で、知性・智略に優れ、群奉行時代の善政によって未だに村人の尊敬を得ている。切腹に対しても、枯淡と受け入れている。その上、剣の腕前も達人とあって、ややスーパーマン過ぎる設定。庄三郎が次第に秋谷に惹かれて行くのは自然な成り行きと言え、読者と共に庄三郎が、「何故、秋谷があのような心境でいられるのか?」、「秋谷は本当に有罪なのか?」という疑問を持つのも当然だろう。この点を二人の対峙によって描いて欲しかった。ここまでは静的物語だが、作者はこれに藩における権力闘争、農民による一揆の企て(秋谷が制止する)、そして幾つかの恋愛模様及び友人関係の絆を織り込んでいる。この中では、秋谷の息子郁太郎と秋谷家の隣の農家の息子源吉との間の武士と農民の垣根を越えた友人関係が光るものの、後は既視感が強いものばかりで今一つの印象を受けた。<ト書き>(登場人物達の心理の分かり易い説明)が多い点も作品の品格を落としている感がある。 ただし、<藩史>を完成させる事が秋谷の有罪・無罪を明らかにする事になるというアイデアは中々のものだと思った。"志"を全うする事が武士の本分という全体のテーマは分かるものの、秋谷と庄三郎の置かれた特殊な設定以外は既視感が強い凡庸な出来に映った。 | ||||
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