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蜩ノ記
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蜩ノ記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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・従来この手の小説は、武士としての『義』と、人としての『情』との間で、苦悶する姿を描くを常道として来たように思うが、本編は、『義』のみを押し通す。 先ずは主人公の一人、戸田秋谷を考えるに、彼の心境は一切描かれずに、終わる。 死を賜る咎めについて、彼は真偽に触れず、『悔恨』、『怨恨』など一切抱かず、である。 遺す妻と子に、或いは妻と子を遺し逝くに、『葛藤』もない。 この秋谷に、もう一人の若き主人公檀野庄三郎は、在るべき武士を見、敬慕を募らせて行く。 葉室麟氏は、以上から何を描こうとされたのか、『情』を介さない武士の生き死に、とでも。 しかしその姿に、通い来るものがなく、人として果たして在り得るか、疑問さえ抱かせる。 要はこの小説、無理に物語りを作っている、ように思えて仕方ない。 これで直木賞受賞、些か疑問を持つ。 | ||||
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後半、あれこれゴシャゴシャし過ぎで、つまらなくなって読むのをやめました。 | ||||
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藤沢作品を読んでいると、あたかも自分がその場面の中にいるかのような臨場感を感じるます。 描かれる人物にはその生きている人間の体温を感じますが、葉室の作品は、登場人物はマネキンのよう。 登場人物の描きわけなど全くできていないくせに、かっこつけばかり、 この作品では、わたしは客席から下手な芝居を眺めているような気分に成りました。 要は、本当の武士社会の歴史も事実も知らぬままのカッコツケだけの小説。 登場人物はどれも 大仰で、現実感に乏しい、 まるで台本を棒読みしているような白々しさ。 非現実的で、形式的な言葉の氾濫や やりとりには、辟易とさせられました。 下手の作家!! | ||||
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これが直木賞かとやや疑問。 秋谷、庄三郎、息子、百姓、藩、それぞれの存在がバラバラで、いまいち何に焦点を当てているのか分かりにくい。それぞれの覚悟も伝わりにくく、そもそも村で尊敬を集めているはずの秋谷の存在が曖昧で、分銅で狙われる件も何だかちぐはぐ。 百姓が一揆を起こすにあたっての覚悟も伝わってこない。 百田尚樹の『影法師』の方が、遥かに時代考証が綿密で、武士や百姓それぞれの命懸けの覚悟が伝わってきた。 最後にどんな顛末があるかと期待したら、何て事はない、誰もが救われず、家老は良くわからない立ち位置のまま、意味不明な台詞で物語の最後を濁す。 これが、直木賞かと。 | ||||
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話しの筋がどこかで読んだような。話しの筋がわかってしまう。 | ||||
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直木賞受賞作品そしてこの本の情報を読み、更には高評価をされた人々の多さに購入してしまった。 結果。30%ほど読み進んだところで、我慢できずに、終了といたしました。 | ||||
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時代小説は、1)ストーリー展開、あるいは 2)登場人物の生き様 のいずれかを売りにする場合が多いと思います。 しかし 1)ストーリー展開 初めから中心悪役と思われた家老・中根が、結局その通りであった。どんでん返しが全くない。終わり100ページ、何の意外性もなく進み、読後には虚無感が居座りました。誰が黒幕なのだろう、という謎解きが楽しいはずなのに、そうした伏線は全く仕掛けられていません。 2)登場人物の生き様 主人公・秋谷がどうして切腹に拘ったのか、理由、背景描写が希薄です。この手の作品では、特に本作では主人公が切腹する訳ですから、泣けて然るべきだと思うのですが、全く泣けない。その他の登場人物に関しても、感情移入がほとんど出来ない。これは偏に人物描写が甘いのだと思います。 3)その他 家老・中根があまり悪役に思えないような描き方をされている。意図的でしょうか? その他の悪役達も、出てきたら直ぐに殺されたりして、憎さが募らない。 郁太郎と庄三郎が家老屋敷に乗り込む件、こんなに簡単に進むはずがない、と誰もが思うはずです。設定が甘すぎて白け感が否めない。 作風、確かに藤沢周平の臭いが僅かにするものの、まだまだ足下にも及ばない。真似事をやめて、自分の道を築いていくべきと思います。きちんと勉強して、きちんと書いている、ということは分かるのですが。殻を破る作品を書かれるのを待ちたいと思います。 | ||||
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なんだか蝉しぐれに似ていると思っていたら、ベロ出しチョンマまで登場しました。そりゃあ、そんな飛び道具を使っちゃあ涙も出ますよ。いいお話になりますよ。だけどそれって良いんだろうか?オマージュ?直木賞選考の際には賛否両論あったらしく、桐野夏生さんが「既視感に満ちた話」とおっしゃったそうだけど正にその通りです。「刻々と暮れなずむ」などの表現もちょっと引っかかりました。 | ||||
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「人格者」についてのレポートを読まされているような読後感でした。 | ||||
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