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マインド・クァンチャ - The Mind Quencher
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マインド・クァンチャ - The Mind Quencherの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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心のあり方を問う物語?自然の情景やゼンの行動を思い浮かべて楽しく読めた。ハラハラワクワクという感じではなくて、静かな心地いい楽しさ。紙一重で切り抜けていく様や話の流れはうまく事がはこびすぎ!と思うところもあるけど、そこには理屈があるのでオッケー。リズムよく読み進めることができた、 | ||||
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ゼンと一緒に旅をしている気分で読んでいたこのシリーズも、いよいよこれで 最後かと思うと寂しい気もしましたが、いつかは終わるもの。静かに読み始めました。 結末については、シリーズ途中からある程度予測ができましたので、意外性はなかったです。 ただ、幕引きを少し急ぎ過ぎたような、最後の最後でストーリーに雑な印象を受けました。 この物語の結末は、ノギとの関係、会話などをもう少し丁寧に描いてほしかったところです。 | ||||
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the void shaperシリーズ、5冊目です。 本作では、prologueから美しすぎるほどの剣を放つ謎の剣客登場でハラハラし通しの展開で、episodeに於いてはこんな状況でゼンは大丈夫なのかと物語の収拾はつくのかと心配しつつ、読み進めました。 でもゼンはゼンであり、剣への追究は続きます。 本作後半で置かれたゼンの立場に、何か気の毒な気持ちになりました。でも最後はやっぱりゼンらしい。清々しい気分になりました。 今回の引用はドナルド・キーン氏の『能・文楽・歌舞伎』でした。なかなか鋭い指摘だなと思いました。 prologue前の詩も5冊を通して、良かったと思います。5冊目も読み終えて、もう少し読みたいなぁと思いました。でも、読後感は爽快な気分でした。 本編から、外れますが全作を通してkindle版、文庫版ともに表紙のデザインもお気に入りです。 特に単行本の自然がメインの装丁が美しくて、思わずまたまた購入してしまいました。 追記 全5巻を読み直してみて、森博嗣氏の描いた世界観にハマったなぁと…僭越ながらイメージイラストを描いてしまいました。 | ||||
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今までのゼンはいずこに? え?終わり? 最後に詰め込みすぎ、、、では?なんか、こんな展開ありなんかな? 好きなシリーズだけに消化不良。。。 作者さまがとても好きで(一部なぜか読めなかったものもありますが)ほぼすべてを何度も読んでるし、また読むけど、これは多分読まない。。。かな | ||||
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くそー!!もっと読みたいけど、最高でした!! このシリーズ読んで毎回思うのは、紆余曲折山あり谷ありの情景描写に、いっさいの無駄がないってこと。 月、太陽、桜、風、その他もろもろの自然は今でもあるけど、森先生の物語のなかの方が美しく感じるのは、そのせいでしょうかね。 不要すら、必要な場面として作られています。 自己啓発に思えるような繰り返しの押し問答に答えはないけど、最終的に自分を動かす力は無駄なものだったりする。 そんな少女マンガの王子様のような理屈屋のサムライが、今後の世をどう見ていくのか、想像して楽しもうと思います。 | ||||
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ちょっと急展開だったので、早く先が知りたくて、ラストが気になって、ものすごいスピードで読んでしました。本来、このシリーズはそういう読み方をするのはもったいないので、時間がある時にゆっくりと読み直します。 これがシリーズ最後になるようですが、私は納得のいくラストでしたし、とても素敵でした。 続編は読みたいけれど、この終わり方でいいと思います。 | ||||
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目まぐるしい場面展開、まさに山あり谷あり、秘めた想い、ぶつかり合う感情、肉体を切り裂く刀・・・。にもかかわらず、静謐。映像化することは不可能と思われる、小説ならではの美しさに、息をののむばかり。おみごと! | ||||
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小説とは言葉で構成されているものなのに、この本は、言葉、理性を越えて自分の内側、無意識の領域へと染み込んできました。 読後感はひたすらに静かで、言葉にすると消えてしまいそうな何かを掴めたような気がします。 日本人の底に流れる何か、です。 | ||||
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読み終わって時間が経つうちに、主人公はどんな未来を選んだのか、読む人によって少し見解が別れるのではないかと思えるようになりました。 それだけどちらの道に進んだとしても物語が成立するように文章が構成されていると思い当たりました。 はてさて、ゼンは旅に出たのか出なかったのか。 出たのだとしたら活路という言葉が浮かび上がってくるし、出なかったのだとしたら、無という言葉が浮上してきます。旅は終わるものとして受け入れるのが人間の成長であり、それがひとつの価値でもあるし、いつまでも旅が続くと夢想することも物語としては綺麗。だから結局、読者は好きな方を選べる余地があるのですね。物語の続きが出ないのであれば。 | ||||
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新しいタイプの森博嗣氏の剣豪小説。時代と国は不詳ですが、間違いなく主人公は剣に生きる侍ゼン。このヴォイド・シェイパシリーズもいよいよ最終回のようです。 なぜか多くの敵に追いかけられながら、旅を続けてきたゼンは、あるところでより上手の剣士、赤い覆面の感動的な太刀筋に切られ、絶体絶命のところを奈落の暗闇に落ちて奇跡的に一命を取り留める。人里離れた山奥に住む姉弟と称するマサイとケジロに助けられたのだ。しかし、ゼンはそれまでの記憶を失い自分が誰なのかを思い出せない。そして、記憶を取り戻しながら、都へ向かうと一気に物語は結末へ。 大体、予想はしていましたが、この巻で急展開して、終わりを迎えてしまったのは残念でした。 このシリーズの特異な点は、時代と国を特定しない設定でありながら、侍そのものの登場人物たちの剣による競い合いとその心理描写の細かさにあります。最後のこの巻でも、ゼンが悟りを開くかのような心理描写の部分がありますが、凡人の私には分かりかねるものの、そういう極限の見え方、心理状態があるのだろうなと想像させてくれるところが魅力です。 今回の心理描写、悟りの部分はAランク、でも急に幕引きして、物語をつまらない形で終わらせてしまった点はBとして、総合B+ですかね。剣豪小説がお好きな人なら、このシリーズ一読をお勧めします。 | ||||
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シリーズものは始めの勢いが最後まで続かない事が多いが、この作品は、2作目と本書が最高傑作だった。 本シリーズの締めに過不足なく、また、心理描写が冴えわたっている。 絶対に国語の問題には使って欲しくない作品だ。 | ||||
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冒頭からの展開に意表をつかれました。この展開はどうなのよと少し不安だったのですが 読了すればいつもどおり、大満足です。 | ||||
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刀と思想だけを携え都を目指していたゼン。 しかしゴールを目前に彼は彼の「記憶」と共には姿を消してしまいます。 目的と記憶という自己のよすがさえなくしたゼンはどこへ行くのか? また念願の都にて何を得るのか? という筋となります。 やはり特徴づけるのは体言止めや短いセンテンスがもたらす静謐な響きと「間」でしょうか。殺陣となったときの極限までの無駄をそぎ落とした瞬間瞬間の描写は、「和」の趣きを帯びています。時折、詩的ともいえる価値観を打ち出していた森博嗣の感性が感情や感傷を振り切り、東洋思想的な「禅」や「無私」の概念への到達を描くことに成功しています。 また物事は起承転結である以上、この物語にも終りが訪れます。俗世から言えば「全てを手にした」ゼンが、ただ一つのものを得るために立場を捨てる姿……言い換えると、1.なにもない状態から人との縁(=形のない「有」)を手にしていたゼンが、2.形のない「有」を失い、3.そして財産や立場(=形ある「有」)を得、4.最終的に「縁」のためにそれを捨てるということが、対比として極めて明確に描かれているわけです。 およそ連作となっていた作品としてこれほど明快にテーマと直結して終わっているものはなく、もし続きがあるとするならばファンはもちろん嬉しいでしょうけれど、作品から言えば蛇足と取れるかもしれないなと、個人的には感じました。 少なくとも一区切りついたシリーズなので、未読の方は是非とも一気読みしてほしいところです。 | ||||
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あと一巻。 それで五年に渡る旅も終幕です。 本巻を読む限り、次巻はエピローグに近い趣きのようで 本巻で旅は、一つの結論、極致を迎えます。 既刊と大きく変わらないページ数ですが、内容の濃い一冊でした。 大きな出来事が二、三あります。ちょっと目まぐるしい。 これまでの思索や旅の生活を打ち切るように、失くして無くして亡くして、ゼンの剣は孤高の域に上り詰めていきます。 しがらみがゼンの腕を絡め取ろうとしますが、それすらも届きません。 終盤は最後の最後でいろいろ台無しになってしまうのではないかと、若干ハラハラしていましたが、 胸が仄かに熱くなるラストでした。 良かった。おもしろかった。 まあ「おもしろい」とはいえ このシリーズは、わかりやすいエンタメ性があるわけではありません。 むしろ読めば読むほど気持ちが落ち着いていく文章です。 この気持ちは静謐とでも形容しましょうか、 笑ったり怒ったりする感情が、ページを手繰るほどに薄れていきます。 それがこのシリーズの魅力で、それがとても心地良い。 高い品格を感じさせる主人公の、とつとつとした思索を読んでいるうちに、 自分は浅ましい行動をしてやいないかと、我が身を振り返ります。 ちなみに 装丁は今回も鈴木成一デザイン室ですが、 個人的にはもっと桜色を前面に押し出した写真を採用してほしかったです。 Amazonのサムネイルだとうつくしいのですが、実際に手に取って見ると 幹の黒さが悪目立ちしているように思いました。 | ||||
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シリーズ5作目。 さらなる“今まで出会った誰より強い”侍の登場。 森博嗣さんのホームページによると、“当初予定していたストーリィはここまででしたので、これでシリーズ完結としても良いと思っています。次も書くかどうかは、まだ決めていません。”とのことで、完結なのか、続くのかで、作品全体の感想は変わってくるかと思いますが……。 この終わり方はとても好きです。 特にepisode 4のLining conferenceからエピローグまでなんとも形容しがたい魅力で。 あまり本筋とは関係ないですが、白い猫の登場も印象的でした……。 あとマサミチとの対峙も……。 ゼンの辿り着いた剣の境地。でも彼の思索はまだまだ果てしなく、どういった剣の道を進んでいくのか続きもやっぱり気になる……。 | ||||
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桜が淡い色の花を常に咲かせていたならこれほど重宝はされない。 花が咲くまで桜だったことを忘れさられ、春になれば呼び起こされる記憶。 音楽も無く迫ってくる迫力に圧倒され、少し陶酔し、パタンと本を 閉じたときの現実とのギャップに悩まされる。読書中の気配がありあり すぎて気持ち悪くなるのもいつも以上。映像タイプの方はカメラワーク に注目。素晴らしすぎる作品。表紙がきれいなのも変わらず。毎回、 毎年楽しみにしているヴォイド・シェイパシリーズを通してしみじみ。 レビューと無関係ですが、今回も母とこのシリーズについて話せるの が嬉しいです。 | ||||
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水墨画のような美しい文章。 失うことによって、得るものがある。しかし、その得たと思った瞬間失ってしまう。 十牛図のような思いを抱きました。 あるが場所で生きるということは、生かされるということなのかも知れないと、ほんの少し寂しさを感じました。 片手間では読むことができない本であることは確かです。 | ||||
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文章がとても美しく、心が震えました。 前作までとは一転、大きく話が動きます。これで本当に終わってしまうのでしょうか。次作以降は未定ということですが…。 大事に大事に読み進めた一冊でした。 | ||||
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