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(短編集)
幻坂
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幻坂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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最近になってはまっている作家さんの作品ですが、これまで読んだ火村&有栖川のミステリーとは趣向が変わります。 大阪の天王寺七坂が舞台の怪談短編集といっても、怖いというより切なく哀愁を帯びた抒情的な不思議な物語の9編が散りばめられていました。 「清水坂」作者曰く、生きて泳いで跳ねる魚の大阪弁で優しく語られる、やんちゃな子供時代の甘くて苦い山茶花にまつわる思い出 「愛染坂」スランプに陥った小説家が語る、坂ですれ違う悲恋の物語 これらは涙腺が緩んでたまりませんでした。 他に「口縄坂」白い美猫に魅入られた女子高生の話はホラー要素があり、「源聖寺坂」では心霊探偵がある別荘の幽霊事件を解決したりと内容もバラエティに富んでいます。 はでな見せ場はないけれど、情景描写が多彩で、そこには大阪を愛する愛が感じられ、じわじわと心にしみました。 | ||||
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大阪生まれので大阪育ちのわたしも知らずにいた大阪七坂を舞台にした仄かなサスペンス。 とても面白い作品集でした。 | ||||
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ふるさとを愛する強い思いがビビッと伝わってくる。足で稼いだミステリーで、鮮度の良い仕上がり。 | ||||
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大阪の四天王寺から難波に向かう時に当たり前のように通る坂道が題材です、南は現国道25号線天王寺動物園から北は生玉神社までの千日前通りの間の坂道です、ミステリーでは有りませんが、血も凍るような怪奇小説でもありません、ただ改めて、有栖川先生って、文章が読みやすくて、面白いなぁ、と感じます、で、この中で私が特に押したいのは最後の編、坂とは関係の無い編ですが、「枯野」松尾芭蕉が亡くなったのは現、大阪御堂筋の、東御堂のあたりで、御堂筋の車道の間にある緩衝帯に石碑があります、またこれが見つけにくい、で、この松尾芭蕉の無くなる数日間を怪奇小説風に描いているのですが、この描写がすごい、えっ?、これ?、ホントに有栖川先生??、と思うくらいの凄みがあります、この小説を書くとき何か取り憑いてました?、と聞きたくなるくらい、人の業を感じるお話でした、とっても偉そうな言い方ですが、先生、一皮むけましたねぇ、と言いたいくらいの傑作だと思います。 | ||||
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火村ものほどの満足感はありませんが、それなりに面白く読めます。 本格ミステリーではありませんが、ミステリー的な味付けがされた物語です。 | ||||
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面白いです。 大阪の天王寺七坂を舞台にした幻想怪談集。 九つの短編が収録されています。 怪談とはいえ、血の凍るような恐怖はありません。 おどろおどろしく、不可思議で、すこしさびしい。 幽玄の世界の根底にあるのは人情味あふれるやさしさです。 繊細で美しい言葉選びも魅力的。 シリーズものが人気の著者ですが、ストーリーテラーの実力は本書でも遺憾なく発揮されています。 ちゃんと探偵も出てきますよ。いろんな人に読んでほしい本です。 オススメ。 | ||||
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