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殺人の門
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殺人の門の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 141~160 8/9ページ
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2004年度版このミス18位 作品ごとに様々な顔を見せる作者であるが、本作品は、1999年に刊行された「白夜行」に近い作品である。従って、この「白夜行」あるいは、「天国への階段(白川道)」を面白いと感じた方々には特にお勧めである。前作の「手紙」では「犯罪者家族の人権」テーマを求めた作者だが、本作品では「殺人」という行為にテーマをおいている。 本作品は私こと田島が過去を語るという、一人称の文章で進行する。歯科医の家に生まれ、裕福に育った田島だが、彼の人生の歯車は、小学5年生時の「死」「殺人」「不幸の手紙」に端を発して狂い始める。そして田島なりに軌道修正をして歯車がうまく回り始めると彼の前に現れる小学校以来の友人・倉持修。倉持により田島の人生の歯車が再び狂っていく。 読者の私たちは「いい加減気付よ」と思いながら、倉持の手練手管にはまり、田島の人生が翻弄される様にページをめくる手を止めることができなくなる。そして、歯車を狂わされるたびに「殺意」は強くなるが、「殺人の門」をなかなかくぐることのできない田島。これほどの目に遭いながらくぐるためには何が足りないのだろうか?そして、倉持の真の目的が明らかになったとき、田島は無事(?)「殺人の門」をくぐることができるのだろうか? | ||||
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歯科医の息子である田島和幸が、悪友の倉持修に騙されながらいつまでも不幸であり続ける物語。田島が倉持を殺そうと考えて、それを決意する瞬間を描こうとしているのだが、あまり気持ちの良い話ではない。 延々とどこかで聞いたような詐欺行為や人を騙す話が、次々と書かれ田島はそれに騙され続けていく。 悪党である倉持に魅力が全く感じられず、田島を除く登場人物が倉持を「魅力がある」としているのがどうしても理解できなかった。 東野圭吾さんの小説の中では一番肌に合わない作品と感じる。 | ||||
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主人公・田島は自分の不幸を他人(倉持)のせいにしているが、はっきり言って、完全に自分でその不幸を呼び込んでいる。話の中で田島が倉持の悪巧みの中にはまっていく度に、ドリフの「シムラ〜!!後ろ後ろ!!!」ならぬ思いが何度もよぎった。読んでる人間でさえ「そりゃおかしいだろ」と思う話に、主人公・田島はなんどもはまる・・・。読み終わった後、これって究極のパロディ?と思ってしまった。東野圭吾はうまい!!! | ||||
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読んでいてあまり気持ちの良い作品ではない。 なにげに読み始めて、しまった〜(x_x)(x_x)と思ったが、 どうしても、主人公の殺人が実行されるのかが気になって 読んでしまった。 それにしても、主人公が不幸なのは彼自身のせいとしか思えないため、 ほんとにイライラしてしまった。 ホラー的なミステリーとしても読めるのだが、 読後感として「イライラした」という記憶だけが残った。 | ||||
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はあげれますが、正直いって、この作品評価は星3つです。新作が出るたびに、期待しすぎてしまうのがいけないのかも…。 | ||||
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田島和幸と倉持修の小学校のときからの因縁。田島は倉持に、いいように利用され続けてきた。殺意を抱いても不思議ではないほどに。しかし、そこから一歩踏み出すのには、かなりの覚悟がいる。動機があるだけでは、殺人は出来ないのだ。「動機も必要だが、環境、タイミング、そのときの気分、それらが複雑にからみ合い、人を殺す。」そう言った刑事の言葉が印象的だった。不満といえば、倉持の本音の部分が描かれていないことだ。彼の心の奥底にあるものが知りたかった。 | ||||
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白夜行、幻夜を髣髴させる何十年に渡り、不浄な運命に振り回せる男の物語。白夜行、幻夜が圧倒的だったからかもしれないが、この2作ほどのスケールはない。しかし、東野作品の叙事詩的かつ人間のダークサイドの描写力に魅力を感じる人なら是非読むべきだと思う。 | ||||
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いつか殺したいと思うほど自分の運命を狂わせる男がいるその歯車を、一人の男に狂わされるさまを442頁2段書きで読まされるしかし、人生を狂わされる男が持つ、甘さが見えるため付けこまれるのが納得できるため読後すっきりしない毎回主人公である田島を妬み、倉持が陥れたかもしれないが毎回食い付いた決断は田島がしている自分の人生で失った過去にしがみ付き、倉持が差し出す餌に嵌ってしまうそんな自分の弱点を認められない主人公が、失敗の原因を他者にぶつけることが殺人の門をあけるのはあまりにも言語道断 | ||||
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裕福なお家の坊ちゃんだった主人公が悪友に振り回される人生を送り、彼に殺意を抱きます。殺してやると思いつつも、実際に殺人を犯すまでに殺意を高まらせる事が出来ずに何年も何年も経ちます。最終的に彼は殺人の門をくぐることになるのか?それは読んでのお楽しみなんですが、とにかく、主人公はひどく悪友に振り回されるんですね。それも繰り返し何度も。どうしてこいつはこうも懲りないのだ!!と主人公に怒りさえ感じてしまいました。途中にどれだけ振り回されたかのエピソードがたくさんあって、ちょっとだれるのですが、終わりは急ピッチで締めくくられてました。恐ろしく悪知恵のきく悪友も悪友ですが、この主人公も主人公だな、というのが感想です。2人のような人生を送りたくないですね。 | ||||
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一人称一視点の回想形式で語られていく作品を読むとき、常に念頭にある「期待」がある。それは、主人公が未来のどの時点・どんな精神状態で過去を振り返っているのか、という点である。この場合、パターンは3通りしかない。中途で時間軸が現実に戻るもの、最終節あるいは最後の一行の瞬間に走馬燈のような回想をしていたというもの、そして読後の想像世界における主人公の回想である。この作品の記述(語尾・動詞等)を読む限り、読後の想像世界から回想しているのは間違いなさそうである。しかしながら、そうなると各シーンの繋がりや諸々の精神状態に疑問を感じてしまった。特に中盤以降、無邪気を通り越した主人公の愚鈍さに閉口する。人格形成が完了しつつある年齢で、持続性を持った殺意に憧憬していた者が、愛する○○を間接的に殺されながら、こうまで宗旨替えしてしまう理由が理解できない。そして結局、自己愛のもとに行動を起こしたのも納得できない。東野作品だから根底に○○というテーマがある、と単純に考えられない感情を抱えてページを閉じた。一流のストーリーテラーであることは誰しも認めるところだから、そろそろそれを加えた独自の本格世界に戻って欲しい、というのが私の感想である。 | ||||
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東野圭吾さんの小説はほとんど好きですが今回のは期待はずれでした。読み終わった後、とても釈然としなかったし。 | ||||
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東野圭吾にしては今ひとつという感じですが、それでもレベルは高いです。綿密な構成、伏線は一流です。しかしこの作品はもうタイトルからして主人公は「殺人の門」をくぐるんだろうなあということが見えていますから、その門をくぐるまでにどんな過程をたどるかに重点が置かれるわけですが、その描写が冗長です。はよやれや!とつっこみたくなる程です。好みの問題ですが、殺人の動機としては考察が足りないと感じました。現実はこんなに単純ではないし、動機ももっと複雑じゃないかなあと思います。 | ||||
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読み始めると、止めることの出来ない魅力を持った文章です。ただ、イマイチ腑に落ちない点もあったりして…何ともいえません。東野さんの緻密すぎる構成は、好き嫌いが分かれるところだと思います。心理サスペンスの好きな方なら、楽しめる話だと思います。ただ他の作品と違って、底なしの地獄に引き込まれる話です。その辺を覚悟して読めば、結構楽しめるかもしません。東野さんの軽快な話が読みたい…そう思うのは、私だけでしょうか? | ||||
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主人公がおさななじみに何年もの間、裏切られ騙されて会社を辞めさせられたり一家離散したり次々と不幸な出来事が起きる。おさななじみを殺そうとした主人公は殺人の準備をするだけで殺すまではいたらない。実際に「あいつを殺してやりたい」と思う気持ちは誰にでもあると思う。「腹立つ→殺す→犯人探し」というストーリーが多い中「殺してやりたい」という心理描写をリアルに書いた作品。でも主人公の情けなさやおさななじみの狡猾さはとってつけたような感じがあって★一つ減点。ぱっと見げんなりするようなとても分厚い本だが、読み始めたらとまらない魅力があった。 | ||||
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さすが東野圭吾って感じさせられる作品です。全体としては、かなり長い作品なので、途中、冗長に感じるところもありますが、ラストに向けての主人公の心の動きは読者を引き付けるのではないでしょうか?ラスト近く、一人の人物が登場するのですが、前半の伏線が見事にスパイスとして効いてて、ウ~ン・・・、と唸らされてしまいました。東野氏の「白夜行」や「手紙」などを好まれる方でしたら、きっと楽しめる作品だと思います。途中、冗長に感じる部分があったので星は4個ですが、作品の出来自体(特にラストなど)は申し分ないと思います。 | ||||
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作品自体が田島の目、田島の立場からの一人称での表現なため読者はどうしても彼の気持ちや苦悩を知りうる分、彼に味方してしまいがちである。しかしこの時代に田島、彼の父のような人間は誰かに騙され誰かに被害を被り何らかの形で自分を破綻させる要因を持っているように感じてならない。自分に甘く女性に弱く物事の見極めや詰めが今一歩、これがそもそもの原因であり親子とも同じ失敗をおかしている。自分を省みる前に常に誰かのせいで(倉持や女性達、会社等)被害にあった、で片づける。決して倉持のような生き方や物事の捉え方に賛同する気は無いが人生というジャングルの中では田島チームより倉持チームの実力が上回っているだろう。生きる術は上だが果たして幸福論になるとどちらが良いか、これは読者自身が最終章を読み終えどう感じるかだろう。実力差がありすぎる試合を弱い立場側から観てて応援する気よりイライラが心に広がる、そんな作品だった。 | ||||
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本書は、推理小説ではなく東野作品の中では「手紙」と似たような構成となっていよう。ある男が幼馴染みの人間により不幸の谷に転げ落ちていく様子を描いた作品である。 内容は、親が歯医者で裕福な暮らしをする主人公・田島和幸が幼馴染みの倉持修に騙され続ける。事の発端となったのが祖母の死で、死因は毒物ではないかという噂が広がり、一転して不幸の坂道を転げ落ちる。毒物を独学で学んだ田島少年の興味は、次第に毒物そのものからそれらを使った殺人へと移っていくのだ。不幸を救ってくれるのは、殺意だけ。幾度となく殺人のシミュレーションを行い、殺意を不幸の中を生きる大切な糧としていた。 その殺意の標的となったのは彼以外にも何人かはいた。彼とは、田島が慎ましい生活の中にも小さな幸せを見つけて生きていこうとすると決まってあらわれる人物、幼馴染みの倉持である。中学、高校、社会人と何度も騙されその度に殺意を抱くのだが、いつも寸前でやめてしまう。果たして田島は殺人の門をくぐるのか? 前述したように、不幸になっていく様、何度も繰りかえされる騙される様は「手紙」と重なる部分があるだろう。その「手紙」には感動的なラストが待ち受けていたのだが、本書では一体どうなるのか!? どのようなラストが待ち受けているのか!? 読み始めたらとまらない作品である。 | ||||
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裕福な家庭の息子・田島が、祖母の死をきっかけに転落して行くストーリー。祖母の死が毒物によるものではないかという噂が田島家を不幸へと陥れることになり、一方、田島はその噂によって殺人への興味を抱き始めることになる。そして、黒い運命の相手である小学校時代の同級生・倉持によって彼の運命は次第に狂わされて行く...。全400ページ強ありますが、正直読むのが辛くなり途中で何度かやめようと思ったことがありました。主人公である田島に共感できなかったこと、彼の倉持に対するふがいなさに私自身が苛立ってしまったこと、暗いストーリーに飽きてしまったことなどが理由です。ラストになりある衝撃的な事実が分かるのですが、全体的にストーリーに無理があるように感じました。「殺人の門」は、好みが分かれる作品ではないかと思います。 | ||||
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裕福な歯医者の家に生まれた田島和幸、祖母の死を機会に一家の運命が変わっていく。祖母の死に対する噂、両親の離婚、父に出来た新しい女性そしてそのことによる父の怪我、父は手に震えがくるようになり歯医者を廃業する。和幸の人生に絡んでくる小学校以来の友人倉持、和幸の将来は・・・・最後の数頁のために語られる暗いお話、それならもっと短くても良かったんじゃないんでしょうか | ||||
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人はどんな時に人を殺すのか? なぜ殺人を犯すのか?そんなテーマに正面から挑んだ東野啓吾の意欲作である。物語は、金持ちの家に生まれながらも一家離散。その後も堅実に生きようとするもののいつもここ一番で不幸に見舞われるという男と、その影にいつも見え隠れする1人の男の話である。話の雰囲気自体は「白夜行」に通じるものがある。また、織り込まれるエピソードや話の組み立て、登場人物の描写も見事で一気に読ませてしまう。息もつかせぬ展開はさすが東野作品と感じた。確かに話としてはおもしろいし、前回の「手紙」同様に作者の意欲は感じるものの東野作品に期待するようなミステリの部分が無いためにちょっと物足りなさを感じた。東野啓吾はもうこの路線で走ってしまうのだろうか!。個人的には東野ミステリを読んでみたいのだが・・・。 | ||||
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