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殺人の門
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殺人の門の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 81~100 5/9ページ
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主人公の田島が幼なじみの友人倉持に殺意を抱き、やがて行為に移る過程を延々と描いた作品だ。主人公の過去のつらい人生、取り分けいじめから始まり、やがて詐欺まがいの罠に友人から貶められるにいたるが、読み進むうちに腹が立ってくる。あれだけつらい過去を背負いながら、彼の行動は慎重かつ、計画性に一見見えるが、ことごとく倉持に騙されるストーリーについて、田島の馬鹿さ加減にいらいらしてくる。挙句の果てに殺害を決めたにも関わらず不発におわってしまう展開に不満爆発。東野作品はどうも結末がお粗末だ。一般文学353作品目の感想。2011/03/21 | ||||
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田島は倉持修によって、人生を狂わされる。 彼の口のうまさにことごとく騙される。 気付かないうちに、人生のすべてをコントロールされている。 殺人願望者が、実際に殺人を犯すまでを克明に描写した作品だ。 騙されつつも、それを殺人への糧とする。 虎視眈眈と、殺人への臨界点を超えるきっかけを探している。 持続的な殺意の象徴である「毒」がキーワードになっていると思う。 毒を盛るつもりの主人公。 だが、毒を飲まされて徐々に弱っているのはいったいどちらなのか。 この倉持修の心理がまったく描写されないところこそが、この作品の魅力だと思う。 今まで偶然だと思っていたことは、すべて彼の策略かもしれない。 どこまでが罠なのか。どこまで計算されているのか。 ともすれば、最低な人間にも見える。 しかし、彼の被害者から P588「だけど、今振り返ってみると楽しかった。この男のおかげで変わった夢をいくつも見られた」 と言わせるほどの魅力をも兼ね備えている。 主人公も殺意を抱くほど憎んではいるものの、結局最後まで彼と関わることになる。 あれほど父の無様な姿を見て育ちながらも、主人公の行動が徐々に父親と似通って行くのも面白い。 彼は田島のことをどう思っていたのか。 はたして、どこまでが計算だったのか。 人をだますとき、何を思っていたのか。 倉持修という人物については、明確な描写が省かれている。 もしかしたら、例の魅力ですら計算にすぎないのかもしれない。 考えだすときりがない。 だが、それがとんでもなく面白い。 ただ、彼の性格形成や動機についてはちょっと弱い気がしますが。 この作品はあまり評価がよくないようです。 物語としては、延々と主人公が騙され続けて、殺意を募らせていく。 ただこれだけだ。たしかにイライラするかもしれない。 だが、主人公と一緒になって騙されつつも、彼の視点に立ってみる。 すると、すごく魅力的な物語になると思う。 一人称の小説ですが、客観的に読む方が断然面白い。 「白夜行」に近いかと思います。 「白夜行」は人気があって、この「殺人の門」が人気ないのはなぜなんだろう。 それぐらい面白い作品だと思うのですが、どうでしょう。 | ||||
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文庫本を手にとり、活字の小ささとそのボリュームに圧倒されるが、読みはじめるとそんな事は忘れ、すぐ作品の世界に入り込んでいる。こんな事を言うと失礼だが、毎度の事ながらその文才に惚れてしまう自分がいる。普通はそんな奴とは絶縁するわなと思いつつも、くされ縁(←ここまでの関係をこの一言で済ましてはいけないだろうが)というのもあるし、ついつい乗ってしまう主人公の背景はなんだろう、などと深く考えてみたり………読んでいるこちらがストレス抱えそうな展開ではあるが、それでもあのボリュームのものを最後まで読ませるという事は、この世界に引きずり込まれていた証拠だろう。 | ||||
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人をどれほど殺したいという衝動にかられるだろうか。 主人公の悲惨な人生を考えると確かに殺したくなるだ ろう。その心情の変化が非常によく描かれており、 うーーーーん、どうするんだ?と、どんどん読み進めて しまった。面白い作品だと思います。 | ||||
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先日仕事を辞めたニートな私は、何気なしに、この本を手に取り、読んでみました。 最高です!! カップラーメンの食事を挟んで、一気に丸1日かけて読んでしまいました 「上方比較」「下方比較」という言葉をご存じでしょうか。 自分より上の人と比較するのが、上方比較。 「あの人、スゴイなぁ…。自分もああなりたいなぁ…」 「あいつ、いいなぁ…。うらやましい…」というような思考のことです。 逆に自分より下の人と比較するのが、下方比較。 「あいつ、最低…。自分ってまだマシだわ…」 「あんな人間もいるんだなぁ…。バカみたい…」という思考を言います。 このうち下方比較って、なんだかあまりカッコよくないように思えませんでしょうか。 でもこれ、人間にとって、かなり重要な思考なのです。 なぜか??? 私のように、堕ちた人間にとっては、下には下が居ると思うことにより、精神を安定させることができるからです この本の主人公、田島君の人生をたどっていくと、バリバリ下方比較できます 自分が堕ちた時にこそ、読む本かもしれません 私が特にシビレタ場面は、この2か所 ・「刺したいだろ・・・」 ・「警察に自首したらどうか?」 「冗談言うなよ」 なんかもうね、倉持が羽賀ケンジに思えて仕方なかった 後、物語が終焉を迎えるだろうな、と油断している矢先に、トミさんへの口内射精は反則だと思います | ||||
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二人の男の物語。 狡猾で巧妙、それでいて何か男としての性的魅力に溢れる男。 そしてその男に振り回され続ける男の殺意が、半生を賭けて 描かれます。題材的にこれ程引き延ばす事はできないだろう という物語を飽きさせずに最後まで読ませる作者の手腕は やはり素晴らしい。 どんなに仕組まれて陥れられても、それに対しての証拠が掴 めず決断出来ない男。やはり正直者というか、「イイ人」って バカを見るのねー、とそしていつの時代も、女性のみならず、 人生そのものも、「ワル」に味方をして、「ワル」が得をす るのねー、と改めて感じました。 「悪のエリート」・・・。結局、憎みきれない結末が秀逸。 | ||||
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読中の主人公に対するイライラ感に関しては割愛。 あそこまで多くの人間を騙し不幸に落とし、それでもなお魅力があるとされる倉持の、その魅力が私にはわからなかった。 ただ、彼らが社会人になる頃の時代背景(バブル直前〜真っ只中?)を考えると、当時は、多くの日本人が浮足立ち、誰しもが華やかな世界に憧れ、大金を大金と思わず、ウマい話にいとも簡単に魅了される、そういう時代で、そういう時代に於いては倉持のような人間が魅力ある人として認知されたのかな、と思う。 就職氷河期時代に大学生活を送り、年上のバブル世代の「あの頃は〜」話に辟易しつつ鼻白み、不景気真っ只中で社会人生活を送っている、「地道に真面目にコツコツ」が美徳とされているような世代の人間(私)にとっては、正直ピンとこない内容というか、登場人物達だった。 ただ、共依存的人間関係の発端(きっかっけ)と、その継続、そして破綻の物語として捉えると、時代や手口に変換はあれど、ある意味永遠のテーマかもしれない。 | ||||
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もしあなたがこれから東野圭吾の作品を読むおつもりなら 殺人の門は一番初めに読んではいけない、と忠告しておこう。 おそらくその他の東野圭吾を読まなくなるだろう。 主人公の田島は読者をイラつかせる天才である。 幼馴染の倉持に翻弄されっぱなしなのである。何度騙されても学習しない。 主人公は倉持を殺すチャンスが何度もあったにも関わらず 倉持の話術に騙されて気持ちを萎えさえられてしまい全て失敗に終わる。 私は主人公に愛想をつかして途中で読むのを辞めようかと思ったぐらい 主人公は大馬鹿者である。 「主人公の人生に付きまとう悪友の倉持のラストはどうなってしまうのだろうか?」 スッキリするカタルシスを期待しながら諦めずに堪えて堪えて堪えて読破したが・・・ ・・・ラストは後味が悪くスッキリしないものだった。 こんな情けない駄目人間の人生を600ページも描写できるのは評価したい。 だが読者の大半はこんなモノを望んでいるのだろうか? ごく一部の読者は評価するだろう。ハッピーエンドが好きな人で 社会常識がある人は読まない方がいいだろう。この作品から得るものは何もない。 | ||||
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結構名の知れた作家、東野圭吾。(あくまで私から見てですが) そんなに面白いのかー?いつか読んでみようと思っていました。 そしてこの殺人の門が私が初めて読む東野圭吾の作品でした。 ふーんこんな感じのを書く人なのかーと思いました。 最初は人間として汚いなーと感じながら読み進めて行くといつの間にか続きが気になっていました。 どうせまた奴の差し金だろ?とか思いつつも、これから主人公がどう不幸になって行くのか?今度こそ殺人の門をくぐるのか?次はなんて言って切り抜けるのかとか、考えるとページを捲っていました。 でも主人公があそこまで思慮深いのに、なんで最期の最期で騙されるのかな?とかいくら邪魔されるからってあそこまで転落するか?いくらでも巻き返せるんじゃないかな?とも微妙に考えられました。幼稚な設定だったら納得できない事もないですが。 後は、こんなボリュームがある割には最期があまりにも呆気なさすぎだなーと思いました。 | ||||
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不幸の連続な展開と主人公にイライラさせられ通し。何故こんなにも不幸が訪れるのか?ということに関して、読む人間によって意見が分かれるんじゃないかな?と思いました。主人公の和幸と、キーパーソンである倉持、どちらかに分類するなら自分はどちらになるか、という点が影響してくるんじゃないかと…そこが面白かったので、星4つ。 | ||||
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じれったい! 主人公の優柔不断 読者の復讐実行への期待を何度となく裏切る。3回が限度。 途中でいい加減に速読みに移行してストーリーの概略理解だけに 時間と金の無駄は嫌だ。 | ||||
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途中で読むのをやめようかとおもう程不快になる主人公の優柔不断さ決断力のなさ運のなさ悪い事があれば人のせい、弱々しいこの主人公にとにかくイライラしまくりました。ストーリーは面白いが主人公にイライラして読むのをやめたくなった不思議な感情はこの作品が初めてです。バッドエンドの話はわりと読みますし嫌いではない。 この作品はバッドエンドがどうのこうのというより主人公の魅力のなさにウンザリさせられた。 あまり好きじゃないですねぇ…………(^^) | ||||
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東野さんの作品は、大長編に読ませるものが多いです。 白夜行、幻夜、天空の蜂などとともに、これも圧巻です。 優柔不断な主人公にイライラしながら、非常にテンポよく読める作品です。 登場人物にあまり魅力はありませんが、代表作と言えるだけの内容です。 主人公が嫁を殴り倒すシーンにカタルシスを覚えたのは私だけでしょうか?(笑) | ||||
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主人公の田島と要所要所で彼の人生を翻弄する小学校時代の同級生倉持。この二人を軸に話が進みます。本来なら倉持の人間性に眉をしかめるはずですが、そこが作者の上手い所であり狙い所で、最初から最後まで田島の行動にイライラさせられます。田島に何か変化があるのではないか、思わぬ展開があるのではないかとイライラさせられながらも最後まで読まされてしまいました。そして結末で、田島!お前って奴は!…となること間違いないでしょう。白夜行もそうでしたが、所々で描写される実際の事件や時事問題をモチーフにしてると思われる箇所からしか登場人物の年齢を推測するしかないので、時代設定に不思議な感覚を覚えました。 | ||||
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すべてが予想どおりに展開し続けて何が面白いのかさっぱりわからなかった。 そのわりに作品のヴォリュームがあり、後味も悪いという、評価に困る作品。 今も昔もマルチ商法やねずみ講をはじめとする悪党商法などで、「騙す」側がいて、騙される被害者がいる。本作品ではその典型例がいくつか挙げられている。騙されやすい人は読んでおくと損のない作品かもしれない。人間関係を破壊してお金に変えるのがマルチ商法の本質であり、本作品の主人公はその被害者の典型といえる。 | ||||
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ミステリーとして読むのは勧めない。 ヒューマンドラマとしては秀作。 東野圭吾らしい、リアリティの追求と、東野圭吾らしからぬ読み進めにくさ。 主人公が殺人の門をくぐれるのはどの瞬間か。 ストーリーは全然違うのですが、太宰治の人間失格を読んだ時のような心境になったのは私だけ?? | ||||
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面白かった、です。 倉持のキャラクターに引き込まれました。物語終盤、ガンさんが倉持の性質を明らかにしてくれるくだりで、とてもすっきりと人物像がつかめました。捨て駒に対して友情を感じていようがいまいが、その実行力に影響しないところが倉持の最大の魅力でした。 他の方のレビュー、単に長いのが嫌なら手に取った瞬間わかることのはずなのでつまりは無駄に長いということだろうけれど、僕にはまったく無駄な部分がないように思えました。また、レビューの範疇を超えますが、田島の行動にいちいちイライラしながらこの本を読みすすめる人たちは、フィクションとしてのストーリーだけを追い、現実にはいいようにカモにされる側なのかなと思いました。気のせいでしょうけど。 | ||||
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東野さんのダークな部分が存分に露出されている作品。 好きな人はきっと「これぞ東野圭吾」と感じるだろうが、 合わない人にとってはとことん嫌悪を感じる作品なのでは。 裕福な家庭に生まれ育った主人公が、 ある一人の男によって人生を狂わされてゆく、ただそれだけの話。 驚くような仕掛けや派手さは全くないし、物語の展開も大体読める。 が、こういうものを「読ませる」のこそが東野さんの凄さだとつくづく思う。 簡単に騙される主人公の弱さには非常にイライラするし、 他人に自分の人生を指南されるなんて、そして転落へと誘導されるなんて、 そんなことがあっていいものかと気分が悪くなる。 「なんでそうなるの、なんで断らないの」とうんざりしながら読んだ。 不気味でミステリアスな雰囲気は「白夜行」と少し似ているが、 こちらは一人称で語られているので主人公に感情移入しやすかった。 こういう作品は、予めその「さわり」だけでも知って読んだほうがより物語に没頭できるのでは。 「どんな作品なのだろう?」とワクワクしながら読むと期待を裏切られる、そういう1冊。 | ||||
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歯科医の息子として裕福な生活を送る田島和幸。豆腐屋の息子であるが 家業を嫌い派手な生活を望む倉持修。小学校時代から社会人になるまで二人の関係は続く。 純金ペーパー商法、無許可の投資コンサルタントなど 詐欺的商法に邁進する倉持とそこに引きずり込まれる田島。 倉持に度々騙され殺意まで抱くが実行はなかなかできない。 その辺の田島の心理描写が実に巧みである。 倉持の元カノの美晴を田島にさりげなく紹介し結婚させる。 美晴の悪魔的な悪妻ぶりの描写はいたってリアリティーがある。 ミステリーとして読むと当てが外れるが、 男の半生と友情の物語として実に内容が濃い作品だ。 | ||||
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主人公の人の良さとゆうか、お馬鹿さにイライラ…早く殺しちゃえよ!!って思いながらもどんどん読めた作品です!白夜行での名セリフ 騙される方がバカなのよ!?ってか(笑) | ||||
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