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殺人の門



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【この小説が収録されている参考書籍】
殺人の門
殺人の門 (角川文庫)

殺人の門の評価: 3.57/5点 レビュー 163件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全163件 101~120 6/9ページ
No.63:
(2pt)

本来のタイトルは「殺人の門」ではない

内容からして、本来のタイトルは「殺人の門」ではなく、「不幸の門」とか「不自立の門」とでもいえるのではないか。他のレビューでもあったが、私もこの主人公のどこかピントがずれた生き方にイライラしてしまう。しかし、どこかでボタンを掛け違えて人生を作り上げてしまうと、このような事例もありうるだろうとも思えた。しかし、本音はやはり、騙すより騙される主人公のバカさ加減にヘキエキした作品だった。
殺人の門 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:殺人の門 (角川文庫)より
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No.62:
(5pt)

同じ人間に騙され続け人生を狂わされた男

小学生時代から同じ人間に騙され続け人生を狂わされ、殺意をいだきながらも最後の一線が超えられない、そんな衝動が見事に表現されていて読み出したら止まらなかった。田島が幸せを掴もうとするところにいつも倉持が現れ、今後こそは騙されないぞと思っていても、気が付いたら倉持の口車に乗せられてしまう。田島が騙されるのも納得できるくらい巧妙に田島を追い詰めていく様子がハラハラしておもしろかったが、やはり騙される田島にもイライラした。
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No.61:
(3pt)

誰でも一回くらいインチキに騙されたことあるでしょう?

 皆さんの中には、何年も音信不通だった昔の友人から、突然連絡があり、自分は、懐かしい想いで再会したにもかかわらず、相手から、マルチ商法まがいのうさんくさい商品の販売勧誘であったなどという経験はありませんでしょうか?
 こんなとき、相手に「裏切られた!」という想いとともに、自分を巻き込んだ相手への、過去への好意は失せ、嫌悪感に支配され、二人の関係もそれまで・・・になったことはないですか?
 この物語は、地道に生きていこうとする、主人公田島が、幼馴染みの副主人公倉持から持ちかけられる、不幸の手紙 賭け五目並べ 偽宝石マルチ ペーパー金商法 架空株投資 結婚離婚に 翻弄され 家族や生活を崩壊されてしまい、嫌悪感や殺意までもちながら、関係が断ち切れないどころか?自分の将来をゆだねてしまう内心の葛藤を描いています。ここにあるのは、今の生活から、手っ取り早く脱却したいという焦りの気持ちと、リスクはともなっても現状よりは向上・成功する確率が高いのではないか!と思ってしまううぬぼれた期待感が、あるのだと思います。
 ミステリーとしての鮮やかさみたいなものはありませんが、自分のインチキ商売にひっかかった経験や、過去のこの手の実際の事件を回顧しながら読むと、結構面白いとおもいます。
 尚、表題に「殺人の門」とありますので、過大な期待を持ちますが、「殺人」はありません。「殺人の門」=「殺人までの心情境界線」=「殺意」と理解したほうがしっくりくると思います。
 蛇足で、レヴューとして適切でなく、人それぞれだと思いますが、読み進むうち 田島と倉持のキャラクターイメージは、チュートリアルの福田と徳井で読んでました。  
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No.60:
(4pt)

父は結局どうなったの?

600ページ超の内、500ページ以上はあまりにも気の毒な主人公の不幸話である。
考えてみれば、筆者の小説の中にはこれ程「殺すまでのプロセス」を徹底的に書いたものは多分なかったと思う。
他のレビューを見ても不満は多いが、恐らく、筆者的には「こういったものもあったほうが良い」という、つまり読んでのモヤモヤとした部分に至るまで「してやったり」なのではないかと思う。
ただかなり人を選ぶ作品であるのは間違いない。
自分は読み終わった瞬間は納得できなかったが、時間が経てば「ああ、むしろ倉持の気持ちもわからなくはない」と思った。
ネタばれは避けたいので、他の作品で例えると、「パラレルワールドラブストーリー」と「宿命」に(あえて言えば)近いかも。
後、父親はどうなっちゃったのかが物凄く気になって・・・。
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No.59:
(3pt)

本格的なミステリー作品が嫌いな人にはオススメ

 はっきりいって、3分の2位までは面白くないです。そこまでは、「これは東野圭吾作品の中では駄作に入る」と思いましたが、さすが東野圭吾です。最後は必ず「面白かった」と思わされます。ただ、3分の2まではつまらなかったので星は3個にします。
 本格的なミステリー小説を読んで、「現実にこんなことはありえない」と思っている人にはオススメしたい小説です。タイトルの「殺人の門」の意味を知った時には納得してしまいます。
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No.58:
(1pt)

とにかくイライラする一冊

作者の作品はかなり読んでいる方だと思いますが、これほどイライラしながら読んだモノは無かった。
途中で読むのをやめてしまおうかと思ったけれど、どうにかこうにか最後まで読んだって感じです。
とにかく、この主人公がいただけない・・・救いようのない物語でした。
めったに無い事ですが、読んで後悔した作品ですね。
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No.57:
(3pt)

好みが分かれる作品

この作品は、主人公である田島和幸が、最終的に殺人者の門をくぐり、小学生時代からの「友人」、彼にとっての「悪魔」である倉持修に対して本意を遂げるまでの背景、生活、心情を修飾することなく一偏に描いた、著者東野圭吾氏による一人の男の半生記である。
タイトルにも書き込んでいるが、この作品は大きく意見が分かれるものであると思うし、それはほかの考察がその証左である。
小学生時代の、発端となった家庭崩壊から、紆余曲折を経て上記の結末にたどり着くわけであるが、殺意の醸成に十数年を要し、尚且つ序盤の主人公の描写に見られた「毒殺」への興味や拘りが、突発的とはいえないにしろ「引き金」によってあっけなく扼殺に終わってしまう結末。さらには嫌悪していた実父と同じ轍を踏んでしまう浅はかさ、相手を疑いつつも口車に乗せられて、益々自身の読者に対する価値を落としてゆく行動、殺害対象であるはずの倉持に対する受動的な態度と優柔不断。
淡々と主人公の人生を頁をめくって眺めている読者諸賢にやるせない思いを抱かせるには十分すぎる主人公像である。唯一主人公が能動的に、衝動的に爆発したのは、やはり始めから終わりまで、自分の人生の些細な幸福も、絶望的な不幸もすべては倉持の掌の上であると悟り、門への「引き金」が引かれた瞬間のみであったのではなかろうか。
さんざん批判的な意見を書いたが、これはこの書冊を「王道的な」ミステリと思って手に取ることで生まれる意見である。
この作品の魅力は、やはり大きなトリックや事件すらない平板な人生の描写だが、それでいて主人公やそれを取り巻く人々の心情、殺意の移り変わりを余すことなく描いている点だろうと思われる。派手な目くらましがない分、筆者の描写力が試される作品であり、それができているからこそ、読者は主人公の諸言動に首肯、あるいは反感を抱くことができる内容に仕上がっているのではないだろうか。
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No.56:
(3pt)

主人公の不甲斐なさにイライラ

白夜行、幻夜と同路線。
主人公が、倉持修という小学校の同級生に騙され、ハメられながら生きていく。主人公の不甲斐なさにイライラしながらもついついページをめくってしまうところに東野氏のうまさがある。倉持が主人公を騙したりハメたりする動機に関して、最後に出てくるが、そんなもんなのかな〜と言う感じである。(この部分は、実際に本書を読んで味わって欲しい。)
1985年頃に社会問題となった悪徳商法の豊田商事事件などをもじったと思われる懐かしい話が出てくる。
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No.55:
(3pt)

とにかく暗い(笑)

とにかく救いようのない主人公。
この一言に尽きると思う。
「いい加減学習しろよ!」
と何度本に向かって突っ込みたくなったことやらw
自分の不幸は何もかも倉持のせい、としているけれど、最終的決断を下したのはすべて主人公自身。
だからこそ、殺人を犯すまでの殺意には結局至らないでいる。
ハッキリ言ってヘタレだ(笑)
それだけ苦しめられているのならば、なぜ一切関わらないようにしないのか。
もう二度と騙されない、と決意しながらも何度も何度も騙される主人公。
結局は離れられない絆みたいなものがあったのかも。
数々の伏線の張り方は、「白夜行」に通じるものがあるかも。
最後のオチ(?)はなんとなく予想できたものではあったけれど
さすがに、「あそこ」までとは思ってなかったなぁ…うん。
600ページ以上もある長編であるにもかかわらず一気に読めたのはさすが東野圭吾。
でも、やっぱりなんとも言えない後味の悪さみたいなものを感じずにはいられないかも。
どよーん、と暗くなりたい人にはオススメできる作品です。
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No.54:
(4pt)

馬鹿な主人公にイライラ。でも…。

一見思慮深いもののモノの見事に騙されつづける馬鹿な主人公にイライラ。
途中読むのをためらうことも。
しかし、こういうことかも?と頭をよぎる。
傍から見ていたらありえないお馬鹿な選択なんだけど、でも
当人としては極めて論理的な冷静な判断だったと、(それが滑稽なんだけど)
実際はそういうものなのかもしれない。と、
背中がぞくっとする恐怖を感じた。
ラストシーンも主人公は救われず。
自分(だけ)は違うよな、と自分に言い聞かせた、言い聞かせたくなった一冊。
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No.53:
(4pt)

主人公にはイライラし通し

題名や装丁からして内容は重そうです。
本も厚い。
これは、幼い頃は裕福な家庭で育った田島和幸が、両親の離婚や落ちぶれていく父などの大人の世界を見ながら、その流れに流されていく話です。
簡単に言ったらそれだけなんだけど、実は自分の人生は1人の男によって仕組まれたものだった・・・。
彼がちゃんと自分の事を考えて、周りに流されずにいればそんなことにはならない話なんだけど。
この田島が人をバカにしながらも流されやすくて、読んでてかなりイライラしました。
なんでそこでキッパリ断れへんねん!って感じで。
そして最終的には・・・
なんとも救われない男で、それも自分の意思が強いようで誘惑に弱くダメな男の物語です。
殺人の門を越えた男に未来はあるのでしょうか・・・。
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No.52:
(3pt)

長い

おもしろいですが、内容の割に、ページ数が多いです。
この内容で、2段組400ページはちょっと無理があります。
なんでもいいけど、どうせまただまされるんでしょ、という予想とともに
案の定、主人公が同じ人間にだまされる様子が
繰り返し描かれていてちょっとうんざりします。
その様子をそれなりにうまく読ませるように書いてあるが、
ページ数を稼いでる感(連載を長引かせてる感)は否めません。
せいぜい1段組200〜300ページでまとめれば
もう少し引き締まった作品になったのではないかと思います。
詐欺の手法が丁寧に解説されてるので、
それに興味のある人はしっかり読んでもよいでしょう。
殺人の門Amazon書評・レビュー:殺人の門より
4048734873
No.51:
(4pt)

詐欺師の描写がいい

一泊二日の人間ドックで読んだ。読みやすいし、面白い。東野圭吾の作品は「容疑者X・・」タイプと「白夜行」タイプに分けられるが、この作品は後者だ。重くて、暗い。でも私はこっちの方が好きだ。詐欺師まがいの友人に小学校時代から翻弄される主人公田島の人生。詐欺師って、結構誠実なんだなあ、これなら騙されてもしょうがないと思ってしまうくらい、詐欺師の描写がいい。この友人だけでなく、主人公の妻も詐欺師まがいだ。出てくる殆ど全ての人物がうさんくさい。東野圭吾の真骨頂だ。もっと重くて書いてもいいと思った。
 人間ドックの帰りの電車の中で読み終えて、家に帰ってきたら、田島の妻に負けないくらいの妻が「お帰り」と迎えてくれた。
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No.50:
(5pt)

付かず離れずの関係

到底親友とは呼べないけれど、重要な局面には必ず現れて、主人公をどん底に陥れたりたまにちょっといい思いをさせてくれたりする友人?が出てきます。
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No.49:
(5pt)

読み方次第

この作品の面白さは読み方によると思います。主人公は馬鹿だと思うもよし、人間ってそんなものね、と主人公に心情移入して読むのもよし(後者の方が楽しく読めると思います)人各々感じ方は違うと思いますがスラスラ読めますよ。
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No.48:
(4pt)

いぶし銀のような作品

主人公は没落した歯科医の息子「田島和幸」。
小学校の同級生で天才ペテン師の「倉持修」に騙され続けます。
「人生」或いは「友情」がテーマなのでしょうが、お人よしと言うか余りにも無邪気な「田島和幸」の行動に、何故こんな簡単なことが分らないのだろうと、イライラする場面が何度もあります。
とはいえ、どんなドラマチックな結末があるのだろうと思いながら一気に読み終えてしまいました。
特に大きな事件やからくりも無いのに読者をぐいぐい惹き付けてしまうのは著者の筆力なんでしょう。
いぶし銀のような作品です、一読の価値はあると思います。
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4043718047
No.47:
(2pt)

う〜ん。イマイチ

今まで私が読んだ東野作品の中では、イマイチだったように思います。
主人公の行動や思考が、優柔不断というか、まどろっこしいというか。
正直、読んでいてイライラしてしまいました。
ラストは、バラバラだったジグソーパズルが完成されていくように、話しの断片断片がつながって、スピーディーに展開したものの、途中経過が残念だったように感じた。
殺人の門 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:殺人の門 (角川文庫)より
4043718047
No.46:
(5pt)

すばらしい

 東野圭吾の作品は何点か読みましたが、私の中ではとてもよかったと思います。
殺人になかなか踏み切れない主人公と周りの人との関係がとても描写的に描かれてると感じました。ぜひ、みなさんも一度読まれてはいかがでしょうか。一読の価値ありですよ。
殺人の門 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:殺人の門 (角川文庫)より
4043718047
No.45:
(3pt)

東野作品の中では、いまいちか。。。

彼らしく、「人生とは」的な深遠なテーマを扱っています。
ただ、ストーリーに収斂感がなく、ラストもいまいちでした。
一部の登場人物があまりにも断片的だったりするのです。
読みやすいのは事実ですので、分厚い本ですが気楽に読み始めることはできるでしょう。
殺人の門 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:殺人の門 (角川文庫)より
4043718047
No.44:
(5pt)

私は東野作品の中でもかなり好きな話です。

 確かに読後感はよくないし、主人公田島に魅力が無いですよね。白夜行の桐原、幻夜の雅也、などとは大違いだ。田島は全てが中途半端の男です。中途半端にプライドを持ち、倉持に文句を垂れる。中途半端にドライな感情を持ち、祖母から財布を盗む。しかし金は売れない。毒が手に入ると自信を持つ。ここまで来ると滑稽だ!
 しかし、この滑稽さを東野さんは、実に上手く表現している。美晴との掛け合いのシーンなど、田島の感情が行間から溢れてくるようだ。東野さんの筆力は現代文学の中で最高峰だと思う。東野さんが書くことによって、このダメ男田島に、妙な魅力が吹き込まれる。感情移入はできないが、それでもページをめくる手は止まらない!
 是非一読を、というタイプの本ではないかもしれない。しかし、これはもっと評価されてもいい作品だと私は思う。
殺人の門Amazon書評・レビュー:殺人の門より
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