■スポンサードリンク
殺人の門
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
殺人の門の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公がなぜ殺人に憧れるのかがよくわからないまま読み進み、幾度も殺人手前で出来ずにいるのを繰り返していくくだりは焼きもきさせられるものの、結局、初めに結論ありき的だったなというのが感想です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾さんの本です。 主人公が思春期の頃から、殺人に憧れを持ち、いつか決行したいと思う。 ただ、同級生の倉持という悪友により、人生の歯車が狂い始めるように感じる。 父親の廃業から、転落していく主人公の人生。 しかし、その主人公を狂わしていくのが、ひょんなことで出会った倉持。 なんとか安定した生活…というところに、倉持があらわれて…ということが繰り返される。 とりあえず、東野圭吾の主人公に対するこれでもか、という転落させ方が、えぐすぎますよ。エグいのよね。 抉ってく、そして塩を塗り込んでいく、という感じ。 また、裏面というか、ネズミ講だとか、そういうことを、東野さんはよく通暁しているんだなぁととても感心しました。 とりあえず、凹むかもしれませんが、面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾がここまで少年の心情をリアルに書けるということに衝撃を受けた。 しかも田島、倉持、両者の気持ちが手に取るように分かる。 東野圭吾の作品はたくさん読んでいるけれど、改めてすごい、と思った。 勉強になる部分が結構あり、いじめの事、人の心理につけこんだ詐欺の事とか、ティーンから大人まで 読んで損はないと思う。いじめも詐欺も人間界にはあって当然、という社会認識に早くなってもらいたい。 8割くらい読んで気分があまりに憂鬱になり、私生活にも影響が出てきたので断念。 初めは田島の気持ちに沿って読んでいて、倉持は性悪という認識でいたが、途中から逆転した。 倉持は特別に悪い人間ではなく、単にませていて世間ずれしていた、ということなのだろう。 一方、田島は心根は優しいのだが、ナイーブで人のせいにする芯の弱さがなんとも危うい。負のスパイラルから抜け出せず、読んでいて息苦しくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人が人を殺す最後の一線を越えるには、どんな後押しが要るのか。 憎々しい幼馴染みとの長年の関わりの中で主人公は何度も殺意を覚えるが… 長編だが展開が分かり易い。人によって評価が分かれそうな作品。 他のレビュアーの方が書かれているように主人公にイライラ。 個人的には推理小説では頭の良い犯人の方が好きなのかなと自分の好みを発見するのには役立った1冊 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
腐れ縁の倉持にひたすら踊らされてアホ過ぎる主人公。とことんろくな状況にならない主人公の話が延々と続く作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幸せに豊かになって欲しいけど、自分の手の届く距離に置いておきたいから、超バブリーにはなって欲しくない。 こんなビミョーな関係性が心地いい。 最後を、そんな貴方に送られ、私は・・・です。 いい人なんだけど、なんかちょっかい出したくなる、からかいたくもなるけど、だからと言って、好きかって聞かれると、それほどでもない。 かといって、嫌いにもなれない。 友達以上恋人未満的な都合のいい彼氏みたいな存在。 はじめの一歩を踏み出すには、動機、環境、タイミング、気分が、複雑に絡み合って、トリガーがうまく弾かれた時。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公(田島)は、資産家で腕のいい歯科医を父に持つお坊ちゃまだったが、 そんな境遇の子でも、没落すると惨めになるもんだと思った。 主人公は、自分の家を破滅させた相手(倉持)を憎み、殺そうとするが、言葉巧みに言い逃れられ、 結局は悪事の片棒を担がされてしまう。主人公の人の好さと優柔不断さにはイラついた。 主人公にとって、殺人を行うということは、かなりハードルの高い難しいことなのだった。 一方の倉持は、一攫千金を狙って、次々と典型的な悪徳商法に参加し、他人の破滅など意に介さず 金を騙し取っていく。 この倉持を主人公した方が、面白い小説になったのではないかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
倉持は確かに癖が悪く悪知恵が働くかもしれないが、ほとんどの策略には主人公自らが飛び込んで行っている。 倉持が唐沢雪穂や桐原亮二程には危険に感じられないから、あまりハマらなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
※削除申請(1件)
| ||||
---|---|---|---|---|
東野圭吾の作品、それなりに読んでますが 読み終えるまでの間に、何度となく、すっきりとしない気持ちにさせられたのはこの作品だけです。 主人公が殺人を決行できる、できない、最後の決め手 ここいら辺の理由を作中、あーだこーだ主人公が自問自答するんですけど。 その理由が私には説得力がまったくなく。 「ていうか、それ作者の都合でしょ」そうとしか感じえませんでした。 もちろん物語なんてものは、登場人物の思考から、行動まで、作者が動かしているものなんですけど それにしても、この主人公の思考パターンは極まって作者の御都合だと思います。 「よし!倉持を殺そう」→→→→「やめた」このくりかえされる展開、もはやギャグでした。 倉持が口がうまいというより、そういう流れに作者がつくってるだけ 本物のプロ詐欺師はどうかわかりませんが、今作の倉持のごとき言い訳では、それほど周囲をあざむけるとは思えません そう、読み手となる私にとって、倉持の狡猾さ、その説得力がないんです 「こりゃ、騙されるわぁ~」なんて場面ほとんどない 騙されすぎる主人公、このやりとりがもう、作者の強制力としか思えず 不自然で不自然で でも騙されまくってくれないと、全体のテーマがなりたたない それにしても、作者にとって便利な思考と行動をしすぎる主人公だなあ、としか思えませんでした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公が堕ちていく経緯を描いた導入部分は、昭和の湿った情景とともに大いに引き付けられた。 子どもというものは、時に残酷で非情だ。学校でありがちな苛めの描写は共感を呼ぶのに十分で、主人公が「殺人の門」をくぐる瞬間を今か今かとページを繰った。 だが、中盤から徐々に間延び感が増していった。騙されるたびに倉持に言いくるめられて、殺人を思いとどまってしまう脈絡に説得力を欠いている感じがしたからだ。職を転々としながら、それなりに人間的に成長していくのとは裏腹に、倉持に対してだけはいつまでも初心な主人公の描き方に最後まで違和感を否めなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文庫本を手にとり、活字の小ささとそのボリュームに圧倒されるが、読みはじめるとそんな事は忘れ、すぐ作品の世界に入り込んでいる。こんな事を言うと失礼だが、毎度の事ながらその文才に惚れてしまう自分がいる。普通はそんな奴とは絶縁するわなと思いつつも、くされ縁(←ここまでの関係をこの一言で済ましてはいけないだろうが)というのもあるし、ついつい乗ってしまう主人公の背景はなんだろう、などと深く考えてみたり………読んでいるこちらがストレス抱えそうな展開ではあるが、それでもあのボリュームのものを最後まで読ませるという事は、この世界に引きずり込まれていた証拠だろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先日仕事を辞めたニートな私は、何気なしに、この本を手に取り、読んでみました。 最高です!! カップラーメンの食事を挟んで、一気に丸1日かけて読んでしまいました 「上方比較」「下方比較」という言葉をご存じでしょうか。 自分より上の人と比較するのが、上方比較。 「あの人、スゴイなぁ…。自分もああなりたいなぁ…」 「あいつ、いいなぁ…。うらやましい…」というような思考のことです。 逆に自分より下の人と比較するのが、下方比較。 「あいつ、最低…。自分ってまだマシだわ…」 「あんな人間もいるんだなぁ…。バカみたい…」という思考を言います。 このうち下方比較って、なんだかあまりカッコよくないように思えませんでしょうか。 でもこれ、人間にとって、かなり重要な思考なのです。 なぜか??? 私のように、堕ちた人間にとっては、下には下が居ると思うことにより、精神を安定させることができるからです この本の主人公、田島君の人生をたどっていくと、バリバリ下方比較できます 自分が堕ちた時にこそ、読む本かもしれません 私が特にシビレタ場面は、この2か所 ・「刺したいだろ・・・」 ・「警察に自首したらどうか?」 「冗談言うなよ」 なんかもうね、倉持が羽賀ケンジに思えて仕方なかった 後、物語が終焉を迎えるだろうな、と油断している矢先に、トミさんへの口内射精は反則だと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読中の主人公に対するイライラ感に関しては割愛。 あそこまで多くの人間を騙し不幸に落とし、それでもなお魅力があるとされる倉持の、その魅力が私にはわからなかった。 ただ、彼らが社会人になる頃の時代背景(バブル直前〜真っ只中?)を考えると、当時は、多くの日本人が浮足立ち、誰しもが華やかな世界に憧れ、大金を大金と思わず、ウマい話にいとも簡単に魅了される、そういう時代で、そういう時代に於いては倉持のような人間が魅力ある人として認知されたのかな、と思う。 就職氷河期時代に大学生活を送り、年上のバブル世代の「あの頃は〜」話に辟易しつつ鼻白み、不景気真っ只中で社会人生活を送っている、「地道に真面目にコツコツ」が美徳とされているような世代の人間(私)にとっては、正直ピンとこない内容というか、登場人物達だった。 ただ、共依存的人間関係の発端(きっかっけ)と、その継続、そして破綻の物語として捉えると、時代や手口に変換はあれど、ある意味永遠のテーマかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
結構名の知れた作家、東野圭吾。(あくまで私から見てですが) そんなに面白いのかー?いつか読んでみようと思っていました。 そしてこの殺人の門が私が初めて読む東野圭吾の作品でした。 ふーんこんな感じのを書く人なのかーと思いました。 最初は人間として汚いなーと感じながら読み進めて行くといつの間にか続きが気になっていました。 どうせまた奴の差し金だろ?とか思いつつも、これから主人公がどう不幸になって行くのか?今度こそ殺人の門をくぐるのか?次はなんて言って切り抜けるのかとか、考えるとページを捲っていました。 でも主人公があそこまで思慮深いのに、なんで最期の最期で騙されるのかな?とかいくら邪魔されるからってあそこまで転落するか?いくらでも巻き返せるんじゃないかな?とも微妙に考えられました。幼稚な設定だったら納得できない事もないですが。 後は、こんなボリュームがある割には最期があまりにも呆気なさすぎだなーと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中で読むのをやめようかとおもう程不快になる主人公の優柔不断さ決断力のなさ運のなさ悪い事があれば人のせい、弱々しいこの主人公にとにかくイライラしまくりました。ストーリーは面白いが主人公にイライラして読むのをやめたくなった不思議な感情はこの作品が初めてです。バッドエンドの話はわりと読みますし嫌いではない。 この作品はバッドエンドがどうのこうのというより主人公の魅力のなさにウンザリさせられた。 あまり好きじゃないですねぇ…………(^^) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の田島と要所要所で彼の人生を翻弄する小学校時代の同級生倉持。この二人を軸に話が進みます。本来なら倉持の人間性に眉をしかめるはずですが、そこが作者の上手い所であり狙い所で、最初から最後まで田島の行動にイライラさせられます。田島に何か変化があるのではないか、思わぬ展開があるのではないかとイライラさせられながらも最後まで読まされてしまいました。そして結末で、田島!お前って奴は!…となること間違いないでしょう。白夜行もそうでしたが、所々で描写される実際の事件や時事問題をモチーフにしてると思われる箇所からしか登場人物の年齢を推測するしかないので、時代設定に不思議な感覚を覚えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さんの中には、何年も音信不通だった昔の友人から、突然連絡があり、自分は、懐かしい想いで再会したにもかかわらず、相手から、マルチ商法まがいのうさんくさい商品の販売勧誘であったなどという経験はありませんでしょうか? こんなとき、相手に「裏切られた!」という想いとともに、自分を巻き込んだ相手への、過去への好意は失せ、嫌悪感に支配され、二人の関係もそれまで・・・になったことはないですか? この物語は、地道に生きていこうとする、主人公田島が、幼馴染みの副主人公倉持から持ちかけられる、不幸の手紙 賭け五目並べ 偽宝石マルチ ペーパー金商法 架空株投資 結婚離婚に 翻弄され 家族や生活を崩壊されてしまい、嫌悪感や殺意までもちながら、関係が断ち切れないどころか?自分の将来をゆだねてしまう内心の葛藤を描いています。ここにあるのは、今の生活から、手っ取り早く脱却したいという焦りの気持ちと、リスクはともなっても現状よりは向上・成功する確率が高いのではないか!と思ってしまううぬぼれた期待感が、あるのだと思います。 ミステリーとしての鮮やかさみたいなものはありませんが、自分のインチキ商売にひっかかった経験や、過去のこの手の実際の事件を回顧しながら読むと、結構面白いとおもいます。 尚、表題に「殺人の門」とありますので、過大な期待を持ちますが、「殺人」はありません。「殺人の門」=「殺人までの心情境界線」=「殺意」と理解したほうがしっくりくると思います。 蛇足で、レヴューとして適切でなく、人それぞれだと思いますが、読み進むうち 田島と倉持のキャラクターイメージは、チュートリアルの福田と徳井で読んでました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はっきりいって、3分の2位までは面白くないです。そこまでは、「これは東野圭吾作品の中では駄作に入る」と思いましたが、さすが東野圭吾です。最後は必ず「面白かった」と思わされます。ただ、3分の2まではつまらなかったので星は3個にします。 本格的なミステリー小説を読んで、「現実にこんなことはありえない」と思っている人にはオススメしたい小説です。タイトルの「殺人の門」の意味を知った時には納得してしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は、主人公である田島和幸が、最終的に殺人者の門をくぐり、小学生時代からの「友人」、彼にとっての「悪魔」である倉持修に対して本意を遂げるまでの背景、生活、心情を修飾することなく一偏に描いた、著者東野圭吾氏による一人の男の半生記である。 タイトルにも書き込んでいるが、この作品は大きく意見が分かれるものであると思うし、それはほかの考察がその証左である。 小学生時代の、発端となった家庭崩壊から、紆余曲折を経て上記の結末にたどり着くわけであるが、殺意の醸成に十数年を要し、尚且つ序盤の主人公の描写に見られた「毒殺」への興味や拘りが、突発的とはいえないにしろ「引き金」によってあっけなく扼殺に終わってしまう結末。さらには嫌悪していた実父と同じ轍を踏んでしまう浅はかさ、相手を疑いつつも口車に乗せられて、益々自身の読者に対する価値を落としてゆく行動、殺害対象であるはずの倉持に対する受動的な態度と優柔不断。 淡々と主人公の人生を頁をめくって眺めている読者諸賢にやるせない思いを抱かせるには十分すぎる主人公像である。唯一主人公が能動的に、衝動的に爆発したのは、やはり始めから終わりまで、自分の人生の些細な幸福も、絶望的な不幸もすべては倉持の掌の上であると悟り、門への「引き金」が引かれた瞬間のみであったのではなかろうか。 さんざん批判的な意見を書いたが、これはこの書冊を「王道的な」ミステリと思って手に取ることで生まれる意見である。 この作品の魅力は、やはり大きなトリックや事件すらない平板な人生の描写だが、それでいて主人公やそれを取り巻く人々の心情、殺意の移り変わりを余すことなく描いている点だろうと思われる。派手な目くらましがない分、筆者の描写力が試される作品であり、それができているからこそ、読者は主人公の諸言動に首肯、あるいは反感を抱くことができる内容に仕上がっているのではないだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
白夜行、幻夜と同路線。 主人公が、倉持修という小学校の同級生に騙され、ハメられながら生きていく。主人公の不甲斐なさにイライラしながらもついついページをめくってしまうところに東野氏のうまさがある。倉持が主人公を騙したりハメたりする動機に関して、最後に出てくるが、そんなもんなのかな〜と言う感じである。(この部分は、実際に本書を読んで味わって欲しい。) 1985年頃に社会問題となった悪徳商法の豊田商事事件などをもじったと思われる懐かしい話が出てくる。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!