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殺人の門
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殺人の門の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 61~80 4/9ページ
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いわゆる一般的な推理小説ではありませんが、主人公からみて「なぜ?」というのが随所に散りばめられており、自分を主人公に置き換えた場合、相手の男のような人物がもし近くにいたらどうしようかなと思いました。殺したいほど憎んでいるのに、相手が先を読みまた口がうまく上手にだまされていく様子が切々と描かれています。男から見た主人公を騙し利用する動機が幼き頃から発生しており、緻密に二人の人間関係が描写されているのは東野圭吾らしかったです。どちらかというと若者向けの作品のような気もします。自分としてはラストの場面がもうひとつのような感じがして★4つにしました。 | ||||
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凄いものを読んでしまったなぁ、という感覚。 後味の悪い作品、鬱展開の作品というのは嫌いじゃない。 むしろ好きで好んで読む。でも、これはさすがに辛かった。 東野圭吾の『殺人の門』。 裕福な家庭に生まれた少年、田島和幸が、級友の倉橋修に人生を操られて、転落していく物語。 ページをめくる手が止まらず、気がついたら徹夜で読み終えていた。 だけど決して、ワクワクドキドキ感じながらページをめくっていたわけではない。 感じていたのはどちらかというと、(三池崇監督の映画『オーディション』じゃないけれど)キリキリキリ―― キリキリキリ――と、なにか穴あけ錐みたいなものでジワジワと胸を抉られる感じの痛み。後味の悪さ。 それは作者の出世作『秘密』のように、最後の大どんでん返しで、一撃にして心臓を根こそぎ抉り取っていくようなものとは対照的。もっとゆっくり始まり、続いていくもの。 本当に、この作品を読んでいる間、終始悪い予感しかしなかった。読み進めていくとその悪い予感は的中し、残酷な結果になる。でもその結果を見ても、まださらなる悪い予感が先に漂っているから、いつまでたっても苦しくて息が詰まる気分。僕なんかは実際に自分の胸を片手で押さえて、ときおり深呼吸しながら文字を追っていかなければならなかったほどだ。 つまり、「先が気になる」といってページをめくるのではなく、「早くこの苦しみから解放されたい」と思ってめくっていたのだ。 作者はよく書ききったな。こんな残酷な話。小説とはいえ、登場人物をここまで不幸に追いやるなんて、書く方が辛いだろうな。 ま、とにかく読み応えあった。お薦め。 ちなみに余談で、 東野圭吾の――自分の悪事を悪事だとも思わない卑劣で最低なやり手の男に、清純で聡明で正義感の強い真っすぐな美女が、ころっと騙されて魅かれてしまう――という、なんか嫌な描写を書く上手さに感心。加賀恭一郎シリーズの『私が彼を殺した』でもこういうのあって、そこでは、もう殺人事件の犯人が誰かなんてことより、「なんでこんな男に、彼女のような女性が騙されるんだろう」という理由の方が気になって仕方がなかった。 | ||||
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読み終わって、本当に面白かった。 詐欺にだまされる高齢者の話があります。 単行本で出たのは2003年ということですが 昨今のオレオレ詐欺にもおおいに通じることがあり 驚きます。 白夜行や幻夜が頭がいい人の 悪事の話で傑作というなら この殺人の門、は、究極に頭が悪い主人公の話と いえるのでしょうか。 でもずっと、殺人の意思をもち 変化していく主人公の気持ちを 著者はどうやって ここまでリアルに文章にする ことができたのでしょう。 じつは東野さん自身に殺したいほど 恨む知り合いがいるのでは? そう思えるほど、リアルです。 ぜひもっと有名になって多くのひとに 読んで欲しい本です。 詐欺にだまされないためにも。 | ||||
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私は東野圭吾の作品をたくさん見ているわけではないですが、この作品が一番現実的で好きです。 自分の周りにもこんな奴いたなぁって思いながら見てました。 映画とかドラマってどんどん人を殺してるイメージがありますが、実際は殺人に至るまでには大きなためらいがあり、殺人を犯す事はなかなかできないのです。 名探偵コナンみたいに毎週殺人事件は起きるわけないのです。 殺人の門はリアルです。実際にあった話でも納得しちゃいます。 オススメです。 | ||||
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東野圭吾の本はほぼ全て読みましたが、この本は面白い方だと思う。 確かに主人公の無知な性格にはイライラしますが、それも東野圭吾が創った作戦です。 良くできたストーリーでメッチャメチャ面白かった。 女は怖いと改めて思った。 | ||||
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東野圭吾さんによる小説。 今作は白夜行や幻夜のように読み終わって清々しいといったものから遠くにある作品。 ただ主人公の内面が詳細に書かれており、その点が上記2作との決定的な違いです。 本作はとにかく結局オマエが黒幕かよって突っ込みたくなるほどにワンパターンな気がします。 倉持ってストーカーかと思ってしまう程。 しかしインチキ商法の勉強にもなる作品だ。 マルチまがい商法、証券コンサル・・間違ってもセールスマンを家にあげてはいけないと 読んでる途中で何度も思ってしまった。 主人公が結婚し騙されて離婚し真相が見えてくる付近は読んでいて苦痛だった。 もうブチ切れそう。 この主人公は結局植物状態になった倉持に対して首を閉めようとするのだけど 殺害しきったかどうかは明示されません。なんだかそれも続きを暗示しているかのような・・ 植物状態になっている段階で既に殺人の門をくぐれていないようにも思える。 こんなヘタレな主人公は東野圭吾作品唯一の存在ではないだろうか。 | ||||
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小学校のころに抱いた気持ちをおとなになっても維持し、 かつ、その気持に従って行動を起こしている倉持に似たような 奴がいた。 どうも勝手にライバル視して、テストの点も絶対上回ってやろうと、していたみたい。 高校、大学と別だったが、成人式の日に久しぶりに会った時、 大学での自慢話をこれ見よがしにされた。どうしても俺より上に立ちたかったんだろうね。 同じ地域に就職していたら、ずっと頑張っていたんだろうなと思う。 だから、倉持のやりようは理解できないでもない。 だけどその準備の周到さには驚くね。そのバイタリティにもすごいものがある。 作品としては、ネガティブな出来事が多々出てきて、なんか暗い気分になるのは事実。 マルチ商法の描き方はうまいけど、星4つ。 | ||||
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ミステリー小説というよりかは、主人公が自分が転落していく過程を生い立ちに沿って坦々と述べていく展開です。 人間の「孤独」「嫉妬」をうたっている作品だと思いました。 「なんでまたハマるの?!」と主人公の人のよさというか、甘さにはイライラしますが、結局次が気になって読み進めてしまう感じです。 好き嫌いが生じる作品だと思います。 | ||||
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倉持は、マルチ商法の仕事を次々と持ってくる。。 田島は、つい片棒を担いでしまう。 「アム・・のねずみ講」「豊田商事の金」「投資ジャ−ナル事件」などなど 経済詐欺まがい商法をよく描いている。 だます側の心理が良く描かれていて面白かった。 田島は こんな女房を何で別れないのか 理解に苦しむ・・ ここに 少し無理がある。ように思えた。 倉持を手伝ってしまう、巻き込まれてしまう心理は理解できる。 | ||||
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恐ろしいような、腹の立つような・・・人間不信に陥りそうなので、今、自分は不幸だとか思って気分が落ち込んでいる人にはオススメできない。あれこれ考えて悪い方向にいってしまいそう。 落ち込んでいない私でも、途中何度もため息をつきながら読むのをやめた。でも、最後にはきっと・・・と思って読み終えたが・・・最後はもっとスッキリさせてほしかったなぁ。 でも、倉持みたいなヤツ絶対にいる!田口みたいなヤツもいるんだろうなぁ。 私は、田口にイライラより、倉持が許せなくて私が一服盛ってやりたい!と思った。 東野圭吾作品としては、ちょっと変わり種だと思う。ここまでダークな気持ちになったのは初めて。 | ||||
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他のレビューにもあるように、読みながら百夜行を連想しました。 でも今回ほど憂鬱な気分にはならなかったような・・・ 百夜行では亮司と雪子を中心にして登場人物の視点でしたが、殺人の門の視点は「私」です。そのせいもあってか、堕ちていく「私」に感情移入せずにはいられません。 人がいかにして殺人者になるか。タイミングやその他もろもろの要因が左右する。その殺人者の門ともいうべき境界線を主人公はくぐったのか? 答えは書かれていませんが、個人的にはくぐることができたのだと信じたいです。逆に「私」の中の倉持にこれからもコントロールされ続けるのだとすれば、読後感としては最悪です。 | ||||
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主人公の忍耐力とアホさに脱帽。 最後はこれでも殺人罪になるのか。 | ||||
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『白夜行』『幻夜』タイプ 1回目は続きが気になって、結構面白く読みました。 2回目はイライラ読みました。 主人公が、何のかんの言って倉持のせいにしているわりに、 結局自分自身が望みとする「平凡」に生きることを貫かず、 倉持に流されているところがどうにも好きになれない。 そして、それを人のせいにして自分はかわいそうだかわいそうだと生きている。 そのくせ、何かあったら彼に頼り、また騙されたと被害者面する。 幸せになれない人間の典型。他人への不平不満に責任を転嫁し、 自分自身の判断に責任を負わないあたり、最悪。 他の皆さんが書かれている通り、『白夜行』『幻夜』のように 何も起きない小説です。 私は東野氏のこの手の本が大好きなのでかなり面白く読みました。 ただし、2作と大きく異なるのは 本作は疑わしき人物に対して疑心暗鬼になっている人物が 『白夜行』『幻夜』と異なり、 あまり魅力的ではない、うだつのあがらない男性であること。 気の毒っちゃ気の毒だけど、基本的には自業自得なので あまり同情できません。 話の終盤で、子供の頃の思い出の人物と再会し、 どんどん転落する不幸の発端が単に「噂」であったことが、 背筋をぞくっとさせるような気持ちになった。 こんなものが不幸の始まりであれば、 誰でもここまで転落する可能性があるかもしれない、 そんな気持ちにさせられました。 | ||||
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主人公が今までどう生きてきたか、ダラダラと描写しているだけであって、結局何がいいたいか分からない。ミステリーだと思って読んだら失望した。 | ||||
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全世界で当たり前の悲しい事実。馬鹿であったり考える力が足りないと、こうなる可能性が高まるということを教えてくれる本。 典型的な愚者である主人公が、因縁の友人に騙され続け、ついぞ復讐出来なかった(あんな殺人は無意味)お粗末な物語。 人間が騙される様、手法などの描写が良く描かれている。騙される愚者にならないよう、社会にでる前には読んでおきたい一冊。東野作品なので話が簡単、伏線も明快である故、子供にも読める。 | ||||
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殺人の門というから,それをくぐりぬけて,どんどん殺人が起こるのかと思いました。 著者は,倉持なのだろうか。 著者は,田島なのだろうか。 本にしたからには,東野圭吾が,人を騙して来たのか, 人に騙されて来たのかのどちらかである。 人を騙すのに耐えられずに、 小説を書くことにしたのなら,著者は倉持なのだろう。 人に騙されるのに耐えられずに、 小説を書く事にしたのなら,著者は田島なのだろう。 最後まで、どちらか分からなかった。 東野圭吾の全作品を読んだら、もう一度読み直したい物語だ。 | ||||
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「友人を殺したい」、と考える主人公の物語です。 その友人と出会った小学生の頃から、どのような仕打ちを受けたかを軸に、自伝的に描かれています。 全体的に、主人公の不幸自慢みたいなお話です。 なので常に暗い雰囲気が漂っていて、後味もあまりよくないでしょう。 しかし面白い。 著者の代名詞ともいえるミステリー要素は皆無ですが、話に引き込まれます。 「他人の不幸は面白い」という人間的な本能を刺激されるからか、主人公はいつ落ち着けるのか、が気になるからか。 それくらい主人公には次々と不幸が押し寄せます。 それらのきっかけがほぼ、その友人からという疫病神っぷり。 同時にここが残念なポイントでもあります。 ある程度読み進めると、 主人公に何かが起こっても「どうせあいつが発端なのだろう」 と先を読んでしまうのです。 ちょっとした謎が解決しても「やっぱりね」という感じです。 でもミステリーではないと思うので、これはこれで良いのではないでしょうか。 | ||||
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父親が歯医者を営んでおり、裕福な家庭で幸せな生活を送る田島和幸。そんな彼の元に呪いの手紙が届く。その手紙をきっかけに次々と不幸が押し寄せる。その不幸に毎回関わっているのが、倉持修。彼は何故、田島を苦しめ続けるのか。救いようの無い、暗く悲惨なストーリー。 鬱展開ばかりで、田島の馬鹿馬鹿しさにあきれる。しかし、倉持の汚い手口と講釈は興味深く、続きが気になり、後半は斜め読みで一気に読み終えてしまった。この小説にハッピーエンドもバッドエンドも求めてはいけない。ただ成り行きに身を任せて読むしかない。 気分が滅入ってる方は読むべからず。 | ||||
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東野作品で期待していましたが、内容は期待はずれでした。 「人間失格」+「詐欺の手口公開」 みたいな内容で、昼のドラマの脚本としてはそこそこ売れるんじゃないかなと思いますが 独立した小説としては完全に失格だと思います。 途中で退屈になりかなり後半はとばし読みしました。 | ||||
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誰でも人を恨んだ事はあるし 縦社会の日本では堪えることを美徳としている。 それを負け組のように描く意味はあるのだろうか? 日本人なら誰もが感じてるストレスを わざわざ文章に描き起こす意味がわからない。 どうせなら倉持の目線で外国などから見た 日本人気質の見え方に気付かせるような意図があるならいいのに。 ただただ不愉快なだけだ、これはこの国では有害図書だ この作者のおごりすら感じられる不愉快な作品。 | ||||
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