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誓約



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【この小説が収録されている参考書籍】
誓約
誓約 (幻冬舎文庫)

誓約の評価: 3.91/5点 レビュー 47件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21~36 2/2ページ
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No.16:
(4pt)

現代版の『誓約の舟板』といったところだろうか。

微かな救いはあるものの、この作品もまた人間の罪と罰をテーマにした重苦しい小説だった。 いつもの薬丸岳ならば、説得力のある緻密なプロットに手に汗握り、感情移入しながら読むのだが、この作品には少しプロットの粗さを感じた。 家族にも恵まれ、幸せに暮らすレストランバーの向井聡には、誰にも言えない過去があった… 向井の驚愕の過去とタイトルの『誓約』の意味が少しずつ明かされると同時に向井は事件の火中に身を投じていく。 現代版の『カルネアデスの舟板』といったところだろうか。 向井を追い詰める者の正体は誰なのかという興味と二転三転の展開は相変わらず見事。
誓約Amazon書評・レビュー:誓約より
4344027426
No.15:
(4pt)

夢中になれるけど・・

面白くて、一気に読んでしまいました。 描写力はすごいです。 それぞれの人物の辛辣な心境が、伝わってきます。 でも、途中で犯人はなんとなく分かってしまいました。 薬丸さんの他の作品を読んでいる方なら、おそらく途中で展開が予測できてしまうでしょう。
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No.14:
(4pt)

説明通りで、配達もちゃんと予定通りに来ました。 良かったですよ。
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No.13:
(4pt)

おもしろかったけど、もやもや

初めから犯人はこのうちの誰かだと思っていたけれど、 それが誰か知りたくて、どんどん読み進めていきました。 おもしろかった。 けれど、いまいちリアリティに欠けているかも。 。 整形手術でそんな簡単に顔の大きなあざが消せるのか、とか 指を詰められても暴露しない、とか、ラストとか・・・。 それに、被害者はひどいことをされたら何年たっても許せないと思うけど、 主人公の意識が緩すぎて、そんな気持ちだったらやられても仕方ないって感じ。 だからラストのきれいな終わり方にもやもやしました。 ハリウッド映画みたいな気持ちで考えたらとてもおもしろい作品だと思う。
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No.12:
(4pt)

ラスト

陰惨な物語ではある。若い頃、顔の痣が心を歪めたとはいえ、人に暴行を働き、女性の帰宅を狙って強盗を働き、はてはやくざとの諍いでやくざに付狙われることになった主人公、向井。
 娘を残酷に殺された母親から、いつか出所する犯人二人を必ず殺すという約束で、新しい戸籍を取得する費用と整形費用を用立ててもらい、それ以来10数年真面目に生きてきて、結婚もして娘も居る幸せな日々。
 よいパートナーと出あって、こじんまりとしたバーのマスターとして暮らしているが、ある日そんな向井の元に手紙が届く。犯人二人が出所したと。約束を果たせというのである。出来ないのなら家族に累が及ぶと。それがタイトルの意味である。
 というような話であるが、そんなに長い間待つなんて、気の長い犯人だなと思った。またラスト近くになり犯人の可能性のある人間が次々消えていく頃から真犯人の見当は付いていくが、読みやすく、物語のつじつまは収束して、エンターテインメントとしては面白いと思った。
 ラストのハッピーエンドの感じは、それでいいのとか思っちゃったが。
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No.11:
(5pt)

一気読みの楽しさ

控えめなトーンのなかで、意表をつくストーリー展開で、ノンストップで楽しめます。
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No.10:
(4pt)

過去に罪を犯した男は幸せを手に入れることができるのか

やくざ者に追われ他人に成りすまして生きてきた男。その男は他人の戸籍を買って整形手術をするお金を手に入れるため、16年前にある女性と人を殺す約束をしていた。過去に罪を犯した男は幸せを手に入れることができるのか。

相変わらずぐいぐい引っ張られ、一気読みだった。約束とはいえ、今の幸せを壊してまで人を殺害するということを躊躇する男の葛藤と、あくまで要求を突きつける依頼者の想いがぶつかりあいながら物語は展開していく。

中盤から後半にかけての犯人探しのための時間稼ぎの手段がいまひとつだったし、最後はきれいにまとまりすぎている感じがしたが、最後まで楽しめた。著者の作品はハズレがないので、次回作も期待したい。
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No.9:
(4pt)

追い詰められ方が半端じゃない

面白く読めた。ミステリーとしては秀逸。
最後は、犯人もなんとなくわかった。そこらへんのちょっとしたゆるさも悪くない。
だって、なんでこの人だったんだろうというのは分からなかったから。
殺人の誓約によって、顔の見えない人間に主人公がどんどん追い詰められていくのは、
かなりハラハラした。
テーマは薬丸岳の真骨頂と言える重いテーマだけど、ミステリーの要素がほどよく加わり楽しく読めた。
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No.8:
(4pt)

ぐいぐい読めます!

全体的に登場人物も少なくて、よくあるタイプのサスペンスです。
とりわけ新しさはないけど、だからこそ作者の腕のみせどころ、読みやすくて面白いです。
ネタバレにならないようにレビュー書くのってミステリーでは難しいですね。
とにかく、2時間もののドラマにぴったりです。
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No.7:
(5pt)

待ちに待った新作!!

やっと読む事できました。貪るように読みましたね、薬丸さん作品に飢えていたのだと思います。
期待通りの内容でした、久々の当日借りの当日返しです。
顔に痣のある男、両親に捨てられ施設で育つも、その痣のせいで周りの視線に耐えかね、暴力三昧を働く。
ある犯罪被害者の母親から、娘を陵辱の上殺した二人の犯人を殺して欲しい、金は払うのでその金で整形し、
新たに生きれば良いと持ちかけられ、申し出を受ける。
十数年後、当時末期がんで既に死んでいるはずの母親から、約束通り殺人の実行をせよとの手紙を受け取る。
ここからスピーディーに展開していきます、手紙の主は誰なのか?意外な結末でした。
お勧めです、是非どうぞ。
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No.6:
(4pt)

ミステリーとしては良く出来ていますが・・・

薬丸岳の作品はハズレがない。
本作もミステリとしては大変良く出来ており、薬丸作品のなかでも上位を争う出来と思うが、一点どうしても「小説作法」として納得しがたい、いわば「なぜ作者がこんなことを書いたか」理解し難い点があるので、その点について述べたいと思う、多少ネタバレとなる可能性もあるので、未読の方は注意されたい。

私がどうも不思議に思うのは、ラスト1/3くらいのところで本作の犯人は煮え切らない主人公に対してある非常手段に出るのだが、これはむしろ「非情手段」とでもいうべきもので、結果からすれば、(裏世界の事情を勘案すればだが)実質的に主人公にとっての「死刑判決」に近いものになってしまっている点である。
作者としても、主人公の「破滅」を意図したラストを描きたかったわけではないことは明らかであるにもかかわらず、この流れからすると終話後に主人公を待つ運命は「破滅」以外にはあり得ない。実際、主人公が現在の身分を得て追手から逃れる以前の状態に引き戻されたも同じだから、一時的に刑を得て法のもとで保護されたと言っても出所後の安全は全く期待できないし、主人公があそこまでして守ろうとした家族だって、まったく安全とは言い切れない状況に陥るのではないだろうか。
あの状況で、主人公の出自まで警察が発表する必要は必ずしもない(高相との指紋の一致は警察だけがつかんでいれば捜査上も大きな問題はない)わけだし、最終的に殺人自体が冤罪ということがわかれば、戸籍の盗用自体は広く公にはならずに収まる可能性もあったわけで、どうして作者はわざわざあのような立場に主人公を追い込まなければならなかったかがどうにも納得いかないわけである。
ちょっと作者に一度その真意を聞いてみたいところではあるがいかがであろうか。
誓約Amazon書評・レビュー:誓約より
4344027426
No.5:
(4pt)

まさに悩んだ。しかしまだわたしの中では答えは出ていない。

「一度、罪を犯した人間は、幸せになってはいけませんか。」

 この煽り文句と恐らく向井が帆花ちゃんと手をつないでいるのであろう表紙に魅(ひ)かれて読んだ。

 まさにこの文句通りだと思う。

 わたしは、向井聡みたいな過去は持ってないが、決してまっさら清廉潔白ということでも必ずしもない。(かといって犯罪を犯してる訳ではありませんよ。)

 わたしにも幸せな家庭、守るべき人ができた。

 そんなときに「あの男たちは刑務所から出ています。」そんな手紙を受け取ったら、わたしならどうするだろうか。

 愛する娘や妻を守りたい向井聡は煩悶する。

 時には悪魔に心を売りそうになり、しかし人間としての良心を取り戻したり…。

 人は誰しも全く真っ白な者はいないと思う。向井聡にはそれだけ罪に手を染めざるを得ない、生まれもった業はあるが。(47ページ)

 自分ならどうするか。愛する者を守るか、悪魔に心を売って善人の仮面をかぶったまま偽りの人生で一生を終えるか。

 まさに悩んだ。しかしまだわたしの中では答えは出ていない。

 さて、内容であるが、帯の書店員のコメントによると、「ハラハラ、ドキドキの連続」、「最後まで読み進んでやっと真犯人がわかった」、「予想もつかない意外な展開」、とある。

 確かに、向井が岡山に向かった辺り(133ページ)から、展開が急になり、あとは「最後まで一気に突っ走りました」。そういう意味ではそこまでは、大きい意味でのプロローグかもしれない。

 しかし、わたしは向井が仙台に向かった辺り(155ページ)で、もしかしたら犯人は●●ではないかと予想した。果たして、見事にわたしの推理は当たった。解決編で▲▲が「■■■の◆◆◆」と言ったが(316ページ)、わたしも「■■■の◆◆◆」の場面(153ページ)で非常に●●が怪しいと当たりをつけていた。そう考えることが一番まともな推理だから。(但し、推理小説の王道は外していません。真犯人は最後の数ページで初登場なんていう卑怯な展開はありません。真犯人が真相を吐露するのは確かに302ページからですが。)

 そういう意味では、犯人の目星が早々についたという意味では★1減せざるを得ない。

 また、後半の登場人物のうち、池内幸江(161ページ)は前半に登場した(?)重要人物の関係者だからいきなり出てきても構わない。

 中村(227ページ)も向井と重要なつながりをするから、チョイ役ではあるが登場しても構わない。

 しかし、佐藤秀美(289ページ)はどうだろうか。彼女の存在自体は前半で少し触れられたので構わないが、あの件(308ページ)は、あそこで著すべきだろうか?あれを著すならばもっと前に伏線を張ってもらいたい。向井の言いたいことは分かるが、ならばあの男の存在はどうするのだ。いきなり登場しすぎではないか。

 その意味でも更に★1減したいところではあるが、合わせての★1減に留めておく。

 内容は素晴らしいだけに、もう少し犯人探しを難しくしてほしかったし、要らないエッセンスは入れないでほしかった(入れるなら入れるで、いきなりではなくもっと上手に入れてほしかった)。

ところで、向井は外見は変わっても内面(?)、本能の粗暴性は変わってないんですねぇ。(266ページ)
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4344027426
No.4:
(4pt)

贖罪の物語ではなく、ハラハラサスペンス小説

一気読みで大変に面白かったです。
(以下、少しだけネタバレ)
ただ、結局主人公は傷害や強盗はしたけど、強姦だけはやってませんよ、というところで「逃げ」があった気がする。

帯には「一度、罪を犯した人間は、幸せになってはいけませんか。」というアオリがあり、これに惹かれて買ったのですが、結局作中で極悪非道に描かれているのは女性を強姦・殺人した男達ばかり。

最後の最後で「主人公は強姦と殺人だけはしてませんでした」という逃げだと、この帯のテーマには全く応えていないと思う。傷害、強盗に関しても、その被害者に対してどういう償いをするか、ということには全く向き合っていない。

ただ、逃走のハラハラを楽しむサスペンス小説としては本当に楽しめました。犯した罪に対する贖罪、というテーマを期待すると肩透かしかも。
誓約Amazon書評・レビュー:誓約より
4344027426
No.3:
(4pt)

犯罪者の「幸せ」。

一度罪を犯した者が「幸せ」になれるのかがテーマのようである。
その点については、主人公は自分が傷つけた人たちに対して真摯な償いをしてきたわけではなく、
何となく事業が軌道に乗って家族にも恵まれて、という感じなので
「幸せ」になれなくてもまあしょうがないような気もした。ひたすら贖罪を重ねてきた人が陥れられるのなら悲劇だが。
またタイトルにもある15年前の「誓約」が主人公を縛っているわけではなく、それ以前に犯した罪に起因しているので
多少タイトルもズレているように感じる。

以上のような多少の突込みところはあるものの結局一気に読めてしまうあたりは作者の力量なんだろう。
近年の作品の中では佳作な方だと思う。
誓約Amazon書評・レビュー:誓約より
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No.2:
(5pt)

さすが薬丸氏!!

ラストへ向けての無理矢理感は否めないが、
時間を忘れて読者を引き込む力はさすがとしか言いようがない!
半日で読み終え、逆にもったいない気もしますが(笑)
また自分は最後まで犯人は解らなかったし、
十分ミステリーとしても堪能できました。
誓約Amazon書評・レビュー:誓約より
4344027426
No.1:
(5pt)

一気読み

一気読みでした。戸籍を変え整形し別人として16年生きてきた男。家族と仲間に囲まれた幸せな日々。突然、過去に約束した今は無い人との殺人の約束。娘を盾に取られ、その殺人の実行を強要されつつ犯人探し。犯人は最初に思った人だったが、2人の関係に繋がる過去の事件は後半にしか明かされない。
ラストがちょっとまとまり過ぎ。この結末に行きつく為に、暴行した数人への罪はどうなるの?
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