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ある閉ざされた雪の山荘で
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ある閉ざされた雪の山荘での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 61~74 4/4ページ
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オーディションに合格した男女7名が雪の山荘に閉じこめられたという設定で舞台稽古が始まるということだ。これもある意味において、クローズドサークルということがいえるだろう。だが、一人ひとりと現実に仲間が消えていくに連れて、彼らの中で何かの疑念が生まれる。これは、本当に芝居なのか?この中で、実際に誰が彼らを殺したのか?このトリックは? 本書の構成は、客観的に書かれている本文と久我和幸の独白という一人称的な構成に分かれている。久我が主人公というわけではないと思いますが、ほかのメンバーのことをあまり知らないということで客観視できるひとだから、選ばれたんだろうね。最後の謎解きのシーンは、嘘ー実ー嘘の3層構造で成り立っていたことになる。言葉というものは、気をつけて発しないといけないものなんだなということが良く分かる。その恨みから、大変なことになったわけだから。最後は、お涙頂戴的な形になったんだけどね。 私は、正直言うと途中でなんとなく犯人が分かりましたね。動機は何かなという感じがしました。最後を読むと、私が考えていたこと以上のことがドラマとして隠されていた。途中で分かったとはいえ、それでも、最後まで読ませるのはさすがです。 | ||||
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“ある閉ざされた雪の山荘で”というタイトルから、よくあるミステリ小説の「外部から孤立した場所で逃げようにも逃げられない」という設定を連想する方もおられるだろう。しかし、本書の設定はそういったよくある設定とは異なる。この辺に著者の創意工夫が見られる。 しかし、本書の見所はなんといっても、ラストの種明かし場面になるまで「実際の殺人なのか?」はたまた「殺人を題材にした劇を演じているだけなのか?」ということが分からぬまま、物語進むところであろう。ラストに至るまでの物語の進め方は、「さすが東野圭吾!」といったところである。 ただ、個人的には種明かしをするラストが、あまりしっくりこない。どこか現実味が薄いというか…サプライズなラストを目指すあまり、不自然になってしまっているように感じる。まぁ、ラストの不自然さを差し引いても、十分に楽しめる作品ではあるのだが…。 | ||||
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著者の代表作とういわけでは全然ないし、特別にミステリーの傑作とも呼べない作品であるとは思うが、私は何故かこの本をよく読んだ。設定の面白さと、また、ミステリファンの方に馬鹿にされそうで恥ずかしいのだが、結末にとても満足したからだと思う。私はあまりミステリーに向いていないのかもしれない。この著者の作品はよく読んだが、私はなんとなくこういう地味な作品に愛着を持ってしまう。 | ||||
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題名そのままの内容である。ただ違うのは雪の山荘ではない。「仮想」雪の山荘だ。 作られた密室。そしてその中で役を演じる7名の男女。彼等はとあるオーディションに合格した役者である。その中で殺人事件が起こるわけだがこの殺人も「演じられた」殺人なのだろうか・・・。 とよくできた話だなと思いました。比較的犯人を特定するのも簡単だったのですが、全ての真相を知ったときは驚くことができました。主人公である男の独白と、客観的視点の2つの形式で描かれているところも面白く、そしてそれがこの物語のミソともなっています。 専門的な内容も特には出てこないので、読みやすい、かなりの良作だと思います。 | ||||
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東野圭吾はいろいろな作風があるんだなと感心させられた一作。これはかなり軽快で、本格謎ときものっぽく装っているが、実は古典ミステリーのパロディにもなっている。 | ||||
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最近東野さんの本をよく読みますが、これもまたよくできていました。3重構造とは思わなかったな~。(ネタバレになるので詳しくは書きません)お芝居じゃないだろう~!!っていうのはすぐに思ったのですが、犯人がわからず、誰だろう?とわくわくして読み進めてしまいました。最期は、上手くまとめたなあ~と言った感じ。なんていうか、この作家の文章のうまさには、舌をまきますね!多少物足りない感じはしないではないのです。犯人の心境を考えると。。。 | ||||
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現代フランス文学におけるアンチ・ロマンの記述手法の代表例を、推理小説に応用すると、こうなる。なんだこのトリックは、と憤慨した方は、図書館でアラン・ロブ=グリエの小説をお読みになると良い。この作品がエンターテインメントととして高度なものだとご理解いただけよう。 | ||||
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久々に一気に読んでしまった一冊です。現実なのか?そうでないのか?とゆう様に、物語りは進行してゆくのですが、私としては、これで良かったのかもと思う反面、少し物足りなさを感じてしまいました。でもワクワクして内容は面白かったです。 | ||||
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東野 圭吾の本は初めてですが、これはかなり良いできにしあがっています。読むことをお勧めします。ところで東野氏と有栖川アリスが合作で深夜番組の推理モノをやっていたのですが・・・(ご存知のひといるでしょうか?)東野の才能と有栖川氏では、あまりに差がありすぎる・・・。当人達はどう思っているんだろうと・・・余計なことを考えてしまった。 | ||||
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閉ざされた山荘で、仲間が次々と殺されていく。。。さて犯人は?などという、使い古された(!?)とも思われる舞台設定で、ここまでおもしろく読めるのは、さすが東野圭吾!といった感じです。 東野作品は、何気ないところに伏線が張られているので、いつも丁寧に、丁寧に読んで犯人を当ててやろう!と意欲満々で読みはじめるのですが、あんまりおもしろいので、ついつい主人公と一体化して読んでしまい、最後の最後までだまされる、という憂き目を見ております。 この殺人劇は本物なの?それともただの稽古なの?と読んでる方もわからなくなります。でも、読み終わったときにただのお稽古でした、じゃおもしろくないわけだし、残った人の中に犯人がいて、っていうのもありふれてるし。。。。と思ったら、ちゃんと驚くラストが用意されていましたよ。 本格だろうがなんだろうが、おもしろいものはおもしろい! | ||||
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東野圭吾らしい叙述トリック物。ペンションに集まるとを言われた劇団のオーディション合格者7人。その7人に団長の東郷から指令が出されていた。「ある閉ざされた雪の山荘」と題された題名。そこで幕を開ける殺人劇。真相は。犯人はと読みながらそっちの方向に行ってしまう。 素直に面白いと思う。そのペンションの中で登場人物の7人がストーリーを繰り広げる。いかに少ない人数の中でくまれるか。殺人が起きたときのそれぞれの反応。東野特有なのは伏線がたくさん引いてあること。それを7人のうちの一人久我和幸の視点で、その久我が探偵役となって解きながら進められる。 犯人とその動機が分かるのは当然最後になるのだが、基本的に誰が犯人であってもいいという面白い設定だ。読者としてはそういう部分で楽しませてくれたと思う。そういう意味でも人を騙すことにしても本格かなあと思ってみる。全体的に古典的な気もするがそういう先入観は捨てて欲しい。クリスティやクイーンの話もでてくるのだが。 ラストはもう一回盛り上げてくれた。普通に犯人が分かって終わるのかと思えば更に今度はドラマまであるとは。登場人物7人とプラスαが数名いるのだが、意外だったし面白い風だった。そういうミステリ的なおもしろさではなくて人間性を求めた面白さというのはいかにも東野圭吾かなと思う。 中盤からは一気に読んでしまった。読んでいても犯人と動機が気になって仕方ない。最後まで飽きさせずに読ませる点としてはいい小説だと思う。 | ||||
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クリスティの「そして誰もいなくなった」を下敷きにした、クリスティと東野、両氏のファンには堪らない一作。オーディションに合格した若い役者7人が、舞台稽古のために山荘に集められる。もちろん、外部との接触は不可能。そして事件が起こる。古典的です。またか、って感じもします。しかし設定が、古典ファンの興奮を意図的に煽っているのも確かです。東野さんならではの描写や設定が陳腐な印象を払拭してくれるし、興奮を煽るに足るシカケが用意されていますから、大船に乗ったつもりで読んでみてください。伏線を確認するのに読み返すのも、また楽しかったです。 | ||||
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タイトルからいかにもアイデア勝負のシチュエーションものといった印象を受けるがこれがなかなかの秀作で、個人的には今まで読んだ東野作品で一番好き。 まずキャラクターが、本格推理仕様に単純化されているようで、読み進むにつれ徐々に微妙な捻りが効いてくるのが心地よい。さらに、終章には単なる犯人当て以上の趣向が凝らされていて、ラストまで行き着いたあとに全体を読み返すと、随所にきっちり嵌め込まれた伏線にまた唸らされる。 最近の東野作品のファンで、本格推理ものはまだなんとなく手に取らずにいる方にもぜひ読んで欲しい一作である。 | ||||
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常に新しいことにチャレンジしようという作者の意欲作。しかもその試みも奇を衒うではなく真剣に取り組んだ痕が感じられた。若干心理描写が「若め」かもしれないが、そこは登場人物の「若さ」なのでしょう。 | ||||
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