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その腕に抱かれて
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その腕に抱かれての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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1996年『フレンチ・シルク(原題のまま)』で発売されましたが、1998年文庫化に伴い『その腕に抱かれて』に改題されています。私は原題のままの方が個性があってよかったのではないかと思いますが。 内容としては、サンドラの作品群の中では今一つ。好きになれないものでした。 第1の原因は主役のクレアの性格です。サンドラ作品の中でもワースト。 ねちっこくて、毎回会話の焦点をずらしては相手にいやみったらしく疑問形で返す。正直ではなく、キャシディを見下す態度。いくら理由があったとしても、読んでいて不愉快でした。キャシディが「君にはうんざりする」と言いながら惹かれる設定に納得できませんでした。 これは翻訳家によるものですが「~ですわ」「~しますわ」の連続にも違和感が。 クレアが特異な環境で育ったことにより秘密主義になり、また、母親を守る気持ちは理解できますが、どうしても同情心が薄らいでしまいました。 唯一おもしろかったのは友人ヤスミンの不倫の行方だったのですが、その結果にもがっかり。 ストーリーの進行は遅々とし、途中からはだれてうんざりしたところも。 終盤の騒動のキャシディのとる行動は不自然すぎるし、忙しいはずなのにクレアとのんびりといちゃつく時間があるところも、ロマンス小説だなと感じました。サンドラがサスペンスやミステリーものに趣向を変えた初期の作品ですが、まだまだこの辺はロマンス一辺倒だったときの甘ったるさが残っています。 それでもラストの手の込んだ仕掛けはさすがだったので、★3としました。 | ||||
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