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あなたには帰る家がある
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あなたには帰る家があるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
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玉木宏主演でドラマ化されたのを機に読んでみた。 正直なところ話はとても単純。 セールスマンと専業主婦の浮気の顛末という世間に良くある、 いや実際に見聞きした事はないけど、ありそうな話。 義理の兄との不倫にしてもそう。 家庭にこもっていた主婦が仕事を始め、世間の厳しさに触れながら成長する… というのも、ホームドラマの定番といえば定番。 ありきたりなんだけど、語り口が軽妙であっという間に読んでしまった。 ドラマと重ね合わせて読んでみると、また違った楽しみ方ができる。 あまりに軽妙で見過ごしてしまいそうになるが 気になる点が2、3。 一番は綾子の変調が突然すぎて、その裏にある葛藤や狂気が十分に描けていない。 唐突にやってきて『目つきがおかしい』だけでは読者として納得できない。 義兄の子供を他人の妻として産んだからには、それなりの狂気を秘めているはずなのだが 最後の最後までそれが分からなかった。 次に後半の秀明の描写が、全く主体性のない、成り行きに流されるだけの人間になってしまっている。 映画会社のバイトから住宅会社の正社員、それで妻に言われるがまま仕事を辞め蕭々と主夫業に勤む。 しかも特にやり甲斐を感じる訳でも将来に強烈な不安を覚える訳でもない。 この間まで社会で働いていた人が突然こんな無気力人間になるのだろうか。 それから会長の孫の話はどういう意味があるのだろう。このパートは無くてもストーリーにほとんど影響を与えない。 何か伏線回収に失敗したような印象を与える。 森永祐子というキャラクターにしても、結局夫の浮気を告げるだけの役回りで何かもったいない気がする。 この話は24年前に上梓されたものらしい。 設定がありがちだったり陳腐だったりは、もしかしたらこの四半世紀の間に世の中が小説に追いついた結果かも知れない。 当時としては斬新な設定だったと仮定すれば、それなりに良質な小説と言える。 | ||||
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原作はどんな本か気になり、山本さんの本をはじめて読みました。登場人物の心情が繊細に表現され、ドラマは多少設定がアレンジされていますがこれからの展開が楽しみになりました。他の作品も読んでみます。 | ||||
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この小説が20年以上前に書かれていることに驚きました。 今現在読んでも全く色褪せず、恐らくは届くべき私の元に偶然届いてくれました。 これだから本は読むべきだと再確認したきっかけです。 私の家族という形の固定観念をそれはもうグシャグシャに、二度と戻らないほど踏み潰してくれました。 それを私は1から考え直さないといけないみたいです。 色々なことに気がつかせてくれたこの小説にとても感謝をしています。 ありがとうございます。 | ||||
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登場人物、全員自己チュー。自分達で選んだ人生なんだから、愚痴ってる場合じゃないだろ。でも確かに、男性が稼いで女性は家にいるものが当たり前ってことになったのかな。 | ||||
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楽しく読めました。恋愛中毒の次にハマりました。山本文緒さんのお話、個人的には長編が好きです。感情移入してしまいます。 | ||||
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面白く読めたが、読後感はなんかモヤモヤする。 主要登場人物の全員が思いやりがなくて独善的。救いがない。 | ||||
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保険の外交を始め、旦那に浮気されてしまう主人公。彼女の成長物語? 個人的には、相手の女性の心の動きがもっと丁寧に描かれるともっとよかったかな。私は彼女の方が感情移入できました。なので、わかるんだけれど最後はちょっと。 人物描写は丁寧で、かつ作者のつきはなした感が心地よい。 まあ、でもおとこってなあ。。。愛がなくてもできてしまうんですな。女もか。 | ||||
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様々な家族の悩み…隣の芝生は青い… 大切な人は誰か、大切な物は何か…再確認できるきっかけになりました。 | ||||
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と思われる人物が、理解の範疇を越えている。回りにはいないタイプなだけ? | ||||
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もう何度読んだかわかりません。 茄子田太郎の女癖の悪さ以外はすべての人物に感情移入してしまうぐらい とてもリアルに描かれています。 それぞれの満たされない心が自分とリンクします。 山本文緒さん、読むたびにその才能に圧巻されます。 映画でもドラマでもいい 是非映像化をしてほしい。 | ||||
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話しの中に引き込まれるのが早く、気がついたら先が気になって気になって信号待ちしながらも読みました。 山本文緒さんの本は、始めて読みましたが、難しい描写もなく自然体な文章が とても心地よかったです。 20年後のあとがきを読んで、当時の山本文緒さんの気持ちが、強く真弓に出ているのだなぁ〜と感じました。 | ||||
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実際に僕も離婚を経験しました。 タイトルから、ちょっと敬遠していましたが勇気を振り絞って読んでみました。 リアルすぎる! 山本さんはなんでこんなにも「女の気持ち」だけではなく「男の気持ち」までもわかってくれているんだろう。 男の身勝手さの中にも、言い訳がましいだけでない、身勝手たる「理由」の存在も肯定してくれている気がします。 そして、言うまでもなく、「女の気持ち」の主張。読んでいて、「そうそう、元かみさんもこんな風に思っていたんだろうな」なんて感じるし、 時に胸が痛くなったり、救われる思いになったり。 山本さんの小説はいつもそうですが、決してハッピーエンドではない。 でも、読んでいてとても心地よくなる。 それは、山本さんが、苦しみを抱えている多くの人生を決してきれいごとだけで描かない。 不器用な人生に対するあたたかいまなざしからくる「心地よさ」なんだと思うのです。 | ||||
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共感できる部分はあったとはいえ、リアルだとはとても思えなかった。 結婚生活の中でお互いに不満に思う事も 自分の現状に不安を覚える事もあるだろう。 けれど、多くの人はもっと一生懸命毎日を生きているんじゃないだろうか。 作中にこれでもかと自己中心的な人物しか出て来ず、 どの登場人物にも感情移入が出来なかった。 この本は1994年に刊行されているのだが、さもありなん。 語弊があるかもしれないが、日本が豊かだった頃の、 贅沢を贅沢とも思わない価値観だったり、自分は何者かであると過大評価するような価値観を 引きずっているようにも思え、私には合わなかった。 時代背景が大きく違うので、 私はこの本を人には勧めない。 私には、不愉快でしかない本だった。 | ||||
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すごく読みやすく、あっという間に読み終えました。 不倫願望のある人や不倫しそうな状況の人はこの小説を読むことで止めようと思えると思います。 出会いと行動で人生は大きく変わってしまう。 筆者の他の小説も読んでみたいです★ | ||||
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山本文緒の長編、結婚生活、平凡な家庭の主婦が恋をする、妻の恋、 夫の恋をきっかけに浮彫にされるそれぞれの家庭の事情、 いわゆる結婚の意味を問う作品。ただ最後秀明の妻真弓が茄子田太郎 に気持ちが動くのが今一つ納得できないが、筆者の作品は予想できない 展開が面白い、過去の作品であるが非常に面白い 。 | ||||
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普通の(美しい)恋愛小説ではやはり終わらないのが山本文緒の本のような気がします。この作品も人間の醜さが鋭く描かれていると思いました。だけど、その中でも、ほんのちょっとだけでも「美しさ」を描いて欲しいと思ってしまいました。 秀明が心のどこかでは実は妻を想っている、という結末を少し期待してしまいました。崩壊した中でも奥底の、わずかな部分にでも「愛」を感じたかった。なんていうのは、きれいごと、でしょうか・・。 | ||||
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設定にも、登場人物にも、セリフにも、いちいちリアリティがあって、いちいちごもっともで、なんで小説の世界でまでこんなもの読ませられなきゃいかんのよ〜って思いました。 ちらりと同じ人物が登場する「眠れるラプンチェル」のほうは、まだファンタジー的要素が感じられましたが、これはひたすらリアリズム。 山本作品の根底には、林真理子や内館牧子などと同様、「女性の自立」というテーマが常に潜んでいる気がします。(そしてあまり好感のもてる人物がでてこないのも共通点) 自立は素晴らしいことですが、始めからそれを目標にしてしまうと、仕事も結婚生活も楽しめません。 頑な登場人物の皆さんには、もっとリラックスして、前向きに日々を楽しんでほしいな〜っとしみじみ思いやした。帰る家があるんですから! こういったテーマは、短編で小出しにしたほうが光りますね。(山本作品も短編のほうが好きです) 長篇だと、もういいや〜、昼ドラのほうがおもしれえーよって感じです。 | ||||
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様々な人物の視点からそれぞれの一人称で物語が進んでいく、長編恋愛(不倫)小説。 なかなかドロドロとしております。 老若男女あらゆる人物の内面を見事に描き出せる彼女の想像力と創造力はさすが。 みなさんも本書を読み進めていくうちに、自然と様々な人物の行動や感情を追体験することになるでしょう。 いろんな人生をいっぺんに味わえるのも、本作品の魅力かもしれませんね。 さて少し脱線しますが、本作品では「女性と仕事」というフェミニズム的なテーマも重要な要素のひとつになっています。 本書が出版されたのは1994年。 80年代中頃に上野千鶴子らによってフェミニズム運動が社会全体に大きく広められてから約10年の頃です。 フェミニズムの思想が一般に広がり、ある程度熟成してきたところで発表された作品ということになります。 山本文緒さんは「プラナリア」でのニート問題もそうですが、社会全体がある問題に対して順応し始めた絶妙のタイミングで、その問題をテーマにした作品をうまく仕上げている感がありますね。 | ||||
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タイトルからして明らかに匂わせる。 そしてその通りの内容。 でも、著者独特の視点が鋭い、というかいかにも彼女らしい感じがた。読んでいると、著者の心のうちがわかる。 一見幸せそうな(いや、幸せな)二組の夫婦。 仕事がつらくて三食昼寝付きのお気楽専業主婦になるために計画的にというか、騙して妊娠までしてその地位を築いた真弓。けれど、退屈な毎日と手のかかる子育てに徐々にその生活にも飽きてくる。逃避する心がだんだんと膨らんで、自分も仕事をすれば夫と平等と安易で衝動的な動機からパートを始める。 彼女は自分なりにはとても一生懸命なんだけれど、はたからみたらただのバカなお嬢さん。そういうところも著者はするどく描いている。 そして予想通り夫婦の間には深い溝ができ挙句の果てには夫に浮気をされてしまう。 また対称的に、理想的な専業主婦生活を送る綾子は反対に些細な出来事がもとで大胆に、そして病的に激変してしまい、この二組の夫婦は崩壊。といっても最終的には形は変わらないのだけれど・・・ 終盤からはちょっとありえないくらいに二組の家族が繋がりすぎていて なんだかしらけてしまったが、登場人物の誰をとっても自分とオーバーラップするようなところがあり、色々と深く考えさせられる作品。 浮気をする可能性のあるご主人や彼氏に読ませるとよいかもしれない(笑)これ読むと浮気なんて怖くてできないもん。 | ||||
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正直タイトルにひかれて買いましたが、内容の濃さにびっくり。不倫の怖さが書かれていました。現実に則した内容で、不倫に対して考えさせられるものがありました。おすすめです。 | ||||
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