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明日の記憶
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明日の記憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 121~140 7/9ページ
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これほど怖かった本は今までありませんでした。 自分のいる場所が分からない、何をしているか分からない・・・ 人間が壊れていく、余りにもリアリティがあり本当に読んでいて怖くなりました。 私も一時的に意識を失い、記憶が無い経験をした事があり、 その時の事を思い出し、身震いしたほどです。 | ||||
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弱年性アルツアイマーになってしまった50代の人の話。 とても文章の運び方がうまい作家さんで 凄くいい本でした。 当たり前のことが当たり前でなくなった時 何を取捨選択してどう生きていくのか、 自分のことを大切にしてくれる人との関わり方を どうしていくのか、凄く当たり前の幸せを 再認識させられました。 嬉しかったこと、悲しかったこと、頭にきたこと、何気なく日々感じる感情は、 記憶に残っているからこそ生きている証となる、 「自分」でいられることの意味を痛いくらい感じました。 何気なく通り過ぎた出来事も、ちょっとした人との関わりも全てを、もっときちんと大切にしていかなくてはならないと感じさせられた「当たり前の幸せ」の意味を感じました。 | ||||
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主人公が感じる怖さ。けれどそれさえもいずれ忘れてしまう。自分のプライド、家族への思い。題材自体はとても切ない。しかしちょっと淡々と進みすぎている気がして、もう少し重さや葛藤が欲しかった。でも最後が好きなので星4つ。 | ||||
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若年性アルツハイマーに侵された主人公の心の葛藤と身体の葛藤。 この人が置かれた状況を誰もが他人事とは思えないんじゃないかと思う。 主人公がだんだんと病気に侵されていく過程が、すごく怖い。 それは詳しく過程が説明されている訳ではなく、一見正常に見える 主人公の日記や言動や行動などが辻褄があわなくなっていたりして、ひやりとする。 仕事の仲間や血縁、更には家族まで忘れてしまい、 自分という人格がなくなってしまうという事を正気で 受け入れられるだろうか?と考え込まされた。 いくら頑張ってもどうにもならない事って本当にやりきれないし、本当に辛い。 これは誰にでもおこりうる物語だからハッピーエンドはない。 最後は涙が止まらなかった。いろんな気持ちを考えてしまって。 でもいろいろ考えるきっかけになると思うから是非たくさんの人に 手にとってもらいたい本。 今の時間(自分?)は永遠ではないってこと。 | ||||
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「本屋さんのすすめる本」という帯ひ惹かれて読みました。読みながら、涙が止まりませんでした。 若い人にもぜひ読んで欲しい作品です。他人事ではないなぁ・・・と読みながら思いました。徐々に進行していく自分の病気を止められない歯がゆさに、主人公が苛立ち、なげくところは印象的かつ現実感があり、すべての年代の人が読むべき本ではないでしょうか? | ||||
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他人事ではない、明日にでも誰にでも、もしかしたら降りかかるかも知れない… そんな恐怖を主人公・佐伯の心理描写によりひしひしと伝わる作品でした。医療関係に従事している自分でも、ここまで他人の苦悩の心理過程を得る事は出来ないなと、著者の力量に感心する他ありません。大変参考になりました。 | ||||
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40歳を過ぎ、人生後半になると、誰しも思う自分の「死」のありかた。肉体が蝕まれ、痛みにのたうちながら迎える「死」も恐怖だが、この小説の主人公、佐伯のような精神が蝕まれていく「死」はさらに恐怖だと思った。 よく「病気と闘う」というが、彼の場合はたくさんのメモ、日記、それらを抜け目なく駆使していくことが「闘う」ことなのだ。その努力の様を読んでいくとき、読者はきっと「自分ももしかしたら?」という思いにいたり、佐伯と一緒になって頭のなかをパンパンに膨らませていく。 努力の甲斐もむなしく、「ぷつり」「ぷつり」と音を立てて抜け落ちていく記憶。しかし、その苦悩にも終わりが来る。そのラストシーンは賛否両論のようだが、私には美しく、心に響いた。 | ||||
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自分ももうなり始めているかも・・・と読みながら何度も思いました。 若い頃から人の顔と名前を覚えるのが苦手だったので、今に始まったことではないのですが。 主人公の年齢まであと4年。まるで自分のことのような気がして 一気に読んでしまいました。 でも、ただの恐怖心ではなく、家族愛などの感動を覚えました。 ラストシーンは衝撃的ではありますが、よい終わり方だったと思います。 | ||||
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~彼が段々と記憶を失っていく様子がとてもリアルに描かれていて、読んでいて本当に目眩と焦り、恐怖が伝わってくるほど。また、記憶を落ちていく砂のように失いながらも、生きていくことの意味を考え、自分に残された時間になすべきことを考える彼の姿は、痛々しくもあり、頼もしくもありました。そして、彼と妻とのやりとりにも。闘病の混乱に巻き込みたくな~~い(夫)、病気の混乱に一人で立ち向かわせたくない(妻)。そんな二人の愛しているが故の葛藤。物語は主人公の視点から描かれていますが、妻の視点からも考えたくなる作品です。~ | ||||
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こんなに恐ろしい話はありません。広告代理店50歳の部長は若年性アルツハイマーと診断されます。外国の映画スターの名前を度忘れするところから始まります。そして徐々に物忘れは激しくなり、取引先との大切な約束も忘れてしまいます。忘れまいと必死にメモを取り、何度も読み返す。自分は大丈夫だと繰り返し言い聞かせる。だんだんと壊れていく自分を死に物狂いでとりもどそうと努力するが記憶はどんどん抜け落ち、大切な家族のことや思い出も消えていってしまう。一人称で語られるこの物語は、読者を同じ立場に引きずりこみ病気の恐ろしさを心に深く刻み付けていきます。自分にも起こるかもしれない、もう起きているかもしれないこの病気のひたひたとした足音が後ろに聞こえてきそうな小説です。こんな辛く恐ろしい小説ですが、この上なく幸せで希望に溢れたラストが用意されています。それは同時に救われることのない深い悲しみを意味しています。 | ||||
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感じ方は様々かもしれませんが、私はラストシーンを読み終えて本を閉じ、涙しました。声を出さないように顔をおさえて。来るべき状況を読者に想像させ、その入り口で終える切ない余韻が心を揺さぶりました。是非読んで見て欲しい作品です。自分にも多々ある物忘れ?買物帰り、行きなれた道を運転しつつ曲がるべき所を直進してしまった。自分にも、主人公と同じ症状が迫っているとしたら・・・恐い!その時、私の傍らにいる人間はどのような態度をとるのだろうか? | ||||
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本当に、読み続ける毎に、身につまされる傑作だ。主人公は、50歳の中堅広告会社の営業部長。学生時代から交際していた最愛の妻と、結婚を間近に控えた年頃の娘がひとり。典型的な中流家庭で、ハタから見ても、平凡ながら、幸せな毎日を送っていたこの男に、突然、“若年性アルツハイマー症”という忌まわしい病魔が襲う、、、。日々、記憶が喪失していく事への不安、そして、自分が自分でなくなってしまう事への恐怖は、当事者でなければ実感出来ない感覚であるが、荻原浩渾身の文章力で、じっくりと読ませる。40歳半ばを迎え、最近記憶力が明らかに低下している私にとっても、決して、他人事とは思えぬ切実な展開だ。と、同時に、主人公が、病魔に対し、文字通り、しどろもどろになりながらも、全力を振り絞って立ち向かっていくその姿は、感動的で、胸を打つ。健康時には仕事優先で、殆ど顧みる事がなかった家族の事や、今迄当たり前の如く過ごしてきた自らの人生を振り返っていくのも泣ける。厳しい現実が待っているラストは、辛く、悲しいが、その直前、奥多摩の山桜溢れる中、黄昏の淡い光を浴びながら、“病気”に対して、恐れる事をやめ、「生」がある限り、生き続けていく事を決心出来た主人公にとって、救いがあると信じたい。 | ||||
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若年性アルツハイマーの話です。この本を読むまではお年寄りしかアルツハイマーはならないと思っていたので、恐いなぁと思ってしまいました。同じ会社員という立場なので、先方との約束を忘れる、部下と相談したことを忘れる、話をしたということを忘れるということはかなり怖いなと思いましたし、まさか自分がと思うとかなりショッキングなことだとも思いました。忘れることを、病気の進行を必死に遅らせようとする家族の愛情も感じられます。身近にある恐怖だからもしかしたら他人事ではないもかもと思っちゃいました。記憶できない、話したことや買ったこと、自分の書いたメモさえ忘れてしまうって、なんて不憫なんだろう。どうにもならない苦しみが読んでいてかわいそうになってしまいました。文章も難しくないしさらっと読めてしまうので(内容は少し病気だから重いけど)、読んでみると当たり前のことができるって幸せなんだと思えると思います。 | ||||
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若年性アルツハイマー、という病気が有ることは知っていたが、読んでいてこちらの身が縮まる思いだった。病気の進行は早く、自分自身の記憶のかけらがはらはらと舞い落ちていくような毎日・・・病気に必死に対抗しようとする主人公と、お構いなしに進んでいく病状と、妻の悲痛な心の内がよく描かれていたと思う。自分がもしこの病気になったら?もしかして明日は我が身かもしれない。 | ||||
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本屋大賞2位ということで読んでみました。主人公は若年性アルツハイマーの宣告を受けた50台のサラリーマン。メモなどを詳細に残しながら仕事をしたり、徐々に失われつつある記憶と人格を一所懸命にかばおうとしてる姿勢がなんともいえない気持ちになります。記憶や人格がなくなる恐怖は計り知れないものがありますが、そこは上手く綺麗に書かれています。物忘れが激しい私としては小説を読んでいる途中で、私にも当てはまりそうなことが幾つかあったのが気になりました。物忘れは・・・多少は誰にでもありますよね? | ||||
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若年層のアルツハイマーなんて、そんな病気があるとは知りませんでした。徐々に失われていく人格、記憶。明日を迎えることの恐怖。本当につらくて怖いと思います。この本を読んでいちばん感じたことは、だから、一日、一日の自分の人生を大切にしよう。自分らしさを大切に生きていこうと言うことでした。どうもありがとう。絶対にお薦めの本です。 | ||||
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最近物忘れが多く、偶然新聞広告で「若年性アルツハイマー」を題材にした本著書を見つけ読んでみました。自分に思い当たる節もあり、両親も最近、「あれっ、何しようとしてたんだっけ?」と度々戸惑っている姿を見ると、非常に不安になる一冊でした。この著者は「オロロン畑でつかまえて」等非常に読みやすく一気に読者を引き込む魅力があります。 | ||||
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どっちにしろ後半は涙と鼻水で一杯でした・・・介護者ではなく当の本人の思いに対して。50歳(もうすぐ自分も・・不安)だろうが明治末に生まれた祖母9?歳だろうが思いは同じなのかな?って。辛かったけど久し振りに読んで良かったと思う作品でした。 | ||||
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主人公(広告代理店営業部長)は若年性アルツハイマーに侵される。嫁ぐ娘のため、結婚式の当日まで病気を隠す。愛する妻・娘のため何が出来るか?どうするべきか悩む主人公。今まで忘れたいと思う事もあった記憶。今はいとおしく仕方が無い。夫の病気に困惑しながらもに看病する妻。小説のラストは、美しく、そして悲しい。 | ||||
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主人公は広告代理店の営業部長、50歳。あるプロバイダーの広告戦略の競合プレゼンテーションで見事勝利を収め、これから仕事が忙しくなるところ。青天の霹靂。彼は若年性アルツハイマー病を患ってしまう。記憶を失い、人格も失っていく不治の病。あと10年もつかどうか。死の宣告も受ける。彼はそれをどう受け止め、どのように日々を過ごしていくのか。そして彼の妻、結婚を控えた娘、同僚、陶芸教室の先生など彼を取り巻く人たちはどう受け止め、どうしていくのか・・・。とても重いテーマである。しかし本書は絶望の淵から、諦観ではない生きる力というものをまざまざと見せつけてくれる。「記憶」とは何か。「生」とは何か。本屋大賞のおかげで(本作は第2位)素晴らしい本とめぐり合うことができた。 | ||||
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