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マジックミラー



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マジックミラーの評価: 3.90/5点 レビュー 21件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

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No.1:
(4pt)

鉄道ミステリ?アンチ鉄道ミステリ?

ミステリマニア学生・アリス&江神先輩シリーズ、推理作家アリス&犯罪学者火村シリーズともまた違う、ノンシリーズ。有栖川作品としては珍しい時刻表ものだ。(作者本人に言わせればアンチ鉄道ミステリだそうだが)
双子の兄弟の兄の妻が殺され、彼女の妹ユカリ、彼女をかつて愛していた推理作家・空知雅也、私立探偵小桑龍が真相に迫る。双子のダイアローグから始まるので、犯人は最初からわかっているようにみえる。しかし、空知が自作の中で使う鉄道トリックを地でゆくような作戦なのか、同じ顔の2人が途中で入れ替わったとしてもアリバイは鉄壁だった。そして、それを何とか小桑が崩したかに見えた直後、今度は双子の兄弟の1人が殺され、頭と手首を切断された死体では兄か弟かわからない上、どちらも行方不明・・・
第一の殺人も第二の殺人も犯人がわからないまま、警察と探偵の捜査は続く。途中で何となく真相が見えかけては来るのだが、時々挿入される空知の作品の一部や、カーの『三つの棺』における「密室談義」ならぬ、空知の「アリバイ談義」も興味深い。
何とあとがきによれば、「長編を」と依頼を受けたのは処女作が出る前だそうである。双子トリック、時刻表トリック、そしてドラマの面白さ。贅沢な作品である。
マジックミラー (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:マジックミラー (講談社ノベルス)より
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