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その女アレックス



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【この小説が収録されている参考書籍】
その女アレックス (文春文庫)

その女アレックスの評価: 3.65/5点 レビュー 471件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全294件 281~294 15/15ページ
No.14:
(5pt)

一気読み

凄いものを読んだ。大満足。久々に一気読みできるミステリーに出会った。内容を説明してオススメしたいのだが、下手に喋るとネタバレしてしまいそう。みんな、早く読んで…。
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
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No.13:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

アレックス、、。

読み終わって、正直、「こんなものか」と。
他のレビュアーの方々の評価が非常に高いので期待を高く持ちすぎたのかな、と。

ところが、生きてるんですね。いつまでも、心の中に、アレックスが。

読み終わってしばらく経つのに、ふと、彼女に想いを馳せている自分がいるんですよ。

年とともに希薄になっていく感受性を、久々取り戻してくれた作品です。
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No.12:
(5pt)

ミステリーというより・・・

とても人間くさいミステリーです。アレックスの生きたあかしは、あまりにも悲しく、ひどいもので、結末に至った状況に怒りのすべてが込められていると思いました。誘拐事件から始まった謎ときが、警察をあっちこっちにひっぱっていきますが、底に流れているカミーユ警部や、ルイ、アリソンらの部下たちの個性でこの本を面白くしています。若い女性の誘拐事件が、暗闇のストーリーの発端ですが、切なく、強い女性の生き方が、心をゆさぶります。
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No.11:
(4pt)

すべての残虐行為に理由がある

見知らぬ男に拉致され、全裸の状態で、窮屈な檻に閉じ込められたアレックス。
彼女がここから、自分ひとりの力で脱出を図るところから、物語は進んでいきます。
なぜ、アレックスは拉致されたのか。
なぜ、脱出した彼女は、警察に助けを求めないのか。
二部、三部と読み進むにつれて、アレックスという三十歳の女性の人生が浮き彫りになり、すべての残虐な犯罪の「理由」がジグソーパズルのピースのようにはまっていく…。
それがこの小説の醍醐味といえるでしょう。
途中で「理由」に勘付いたとしても、刑事たちと容疑者との言葉の応酬、心理戦で、最後まで飽きさせず、いっきに読み進めてしまう。
人物造形と描かれる心の機微に、なんとも言えない魅力があります。

低身長で、妻を殺された過去のある、主人公の警部。
みすぼらしい身なりで、まわりからタバコやら文房具やらをせびって倹約している、超ドケチな部下の刑事。
登場する人物は、みな何かしらの弱さを抱えているのですが、それが物語に、微妙な陰影と温かみを与えています。
映画化されるそうですが、いったい主人公は誰が演じるのか、気になるところです。
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No.10:
(5pt)

これは評価できます

他の方もたくさん書かれているので、特に説明しませんが、面白いです。

特に刑事達が、言葉で敵を追い詰めていく過程は楽しいし、キャラも非常に立っています。

ミステリー好き以外でも、かなり楽しめる一作だと思います。同氏の他の本も翻訳して欲しいですね。
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No.9:
(4pt)

最後まで展開が読めない面白さ

第1章、第2章、第3章と、次々と事件の様相が変化していき、関わっている人間の顔も見え方も変わっていきます。事件の真相を知りたいという欲求の赴くまま一気読みです。
ミステリィというより、エンタテイメント小説として楽しめました。
登場人物のキャラクターにも魅了があり、筆力のある書き手だと思います。他の作品も翻訳希望!

※☆4つの理由は、警察の捜査能力に少々疑問があって、気になる人はかなりのマイナスになる恐れも。
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No.8:
(4pt)

フランスのお巡りって、こんなものなのか?

他の方のレビューにもあるように、ストーリーは抜群に面白い。久しぶりに堪能した。女主人公の監禁のされ方、被害者たちの殺され方、残虐ではあるが実に斬新。
しかし、フランスのお巡りたちの実態は、本当に本書のようなものなのか? 登場するデカたちの質はなんともひどいものだ。目撃者や参考人をやたらと脅迫する、見世物小屋のほうが似合いそうなチビの捜査主任(そもそもフランスではこんなチビでお巡りになれるのか?)、手当たり次第にものを強奪する部下の乞食デカ。ましなのは富豪デカくらいだ。とはいえ日本のお巡りたちもどんどん質が低下して、まるで税金で養われている犯罪者集団のようになってきているのでお互い様か。
ここでよくわからないのがフランスの司法システム。捜査の初動段階で予審判事が出てくるのが不思議だし、そんな必要があるのか?混乱させるだけじゃないのか。どうもフランスはよくわからない国だ。
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No.7:
(5pt)

転調の見事さ!

とにかく、引き込まれるのです。
この本に関しては、先入観を持たずに読んだほうが楽しめると思うので、あまり書きません。
騙されたと思って!読んでみてください。
何度も何度も、「えっ、そっち!?」と、ドキドキするような転調が待っています。
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No.6:
(5pt)

今年のベスト候補

拉致された美女が監禁を抜け出してからの第二部と第三部が驚愕の展開。ここまでは予測できなかった。ロマンの香りは殆どなく、むしろノワール。登場人物に対しては警部にも犯罪者側にも好感度はないが犯罪者=悪ではないので小説に対してのネガティブな気持ちは起きない。ストーリーの意外性、構成の妙など自分としては高い評価点をつける項目が多い。今年のベスト候補。
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No.5:
(5pt)

なんとも凄いミステリー

なんとも凄いミステリー。三部構成なのだが、部が変わる度に主人公アレックスに対する印象がガラリと変わる不思議な面白味を持った作品である。

怪しい男に監禁され、檻の中に閉じ込められたアレックスに次第に死が迫る…脱出を試みるアレックス…

物語の核心に触れないとこの作品の素晴らしさを語るのは難しいが、これまで余り読んだ事の無いタイプのミステリーである。強いて挙げるならば、フィリップ・マーゴリンの『黒い薔薇』が同じようなタイプだろうか。
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No.4:
(5pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

真実は純粋であることはめったになく、単純であることは絶対にない。(O・ワイルド)

<アレックスはその店で過ごす時間が楽しくてたまらなかった。>

最後の頁を閉じたあと、この冒頭の一行を読み返したとき、読者は「アレックス」のいきざまが走馬灯のように映像としてよみがえり必ずや胸を熱くする。

それは誘拐され、徹底していたぶられ、苦痛に苛まれるアレックスが描かれる第一部のリアルな描写。しかし恐怖に満ちあふれた状況の中でも必死に生きて脱出しようとする力強い生命力の爆発。

その頃パリ警視庁犯罪捜査部ではカミーユ警部他3名が誘拐事件発生の一報を受ける。
この4人のキャラクターが面白く、強烈な個性で描かれる。

交互に描かれる緊張感あふれるアレックスをとりまく状況が変わるにつれ、第一部では捜査はまだ初動だが第2部でしだいにアレックスとは何者なのかが絞り込まれていくのだが。

そして驚愕の第三部。カミーユ警部の執拗な仮説の積み重ねが仮説を突き破っていく迫力に圧倒されるのだ。
いくつもの仮説の中でアレックスの人間としての怒り、おそれ、涙の意味が明らかにされる時、細部まで緻密すぎる地獄絵図が突然目の前に立ち現れる。

人間の生と死と絶対的孤独が、アレックスがいつも持ち歩いている小さなガラクタの中にいっぱいつまっていることが分かる。著者ルメートルの人間への洞察力の深さと作家としての筆の力なくしてはこれだけの傑作は生まれなかっただろう。
断言してもいい。本書は大傑作である。
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No.3:
(5pt)

少なく見積もっても三冊分のスリラー

とてもキレイな女性が暴力的な男に誘拐、監禁される。死を待つばかりと怯えるアレックス。目撃情報から警察も動くが捜査は決定的には進まず・・・

これだけ見ればよくある監禁スリラー。しかしそのあとが凄まじい。いろんな意味で。
本書は三部構成で、監禁スリラー部分は180ページくらいの第1部。第1部の終盤、意外な展開が待ち、これを継いで予想外の第2部に突入します。この第2部は全く別のスリラーになります。登場人物紹介欄に誘拐犯の名前が書いてあるくらいなので、誘拐事件の追及が本筋ではない。

本書の白眉は何といっても100ページちょいの第3部。この第3部全体がどんでん返しといってよい。
この第3部全体を貫く緊張感がなんともすごい。そして、第1部、第2部の内容が全く覆らないのに、風景が全く変わってきます。
その上で、鳥肌が立つような、最後の数行。検事のセリフと、これを受けて微笑む主人公の刑事。

陰惨な話ではあります。読み終えた後に冒頭の十数ページを読み返すと重い感情がこみ上げてきます。
しかし、胸に押し寄せるような、何か心洗われる読後感でした。
話はまっすぐ進んでいくのに、これだけ予想を裏切る(というか、予想外の展開というよりも、予想可能な範囲なのに深さがとんでもなく深い)小説というのは初めてかもしれません。これは読むべき一冊です。
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No.2:
(5pt)

正義とはなにか

その女アレックスを完読しました。
初めは単なる監禁誘拐ものかと思いきや・・・、第一部の最後で“えっ!?”
そこから第二部、第三部と誰が加害者で、だれが本当の被害者なのか?怒涛の展開。
そこえ、個性的な警察の凸凹コンビがからみ、最後は納得の感動すら覚える結末に
まったく予想をしなかった読後感を味わいました。
「真実だとか、そうでないとか、いったい誰が証明を出来るのか!大事なのは真実
ではなく正義だ」と言い切る作者に大きくうなずいてしまいました。
けして読んで損は無い本だとオススメをします。是非とも手にとって欲しい作品です。
必読を!!
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No.1:
(5pt)

被害者、加害者、そして被害者。

初めて読む、これまでとは全く異なる次元で書かれたミステリー。
あとがきにもあるように、「私たちがサスペンス小説について知っていると思っていたことすべてをひっくり返す」by オットー・ペンズラー。
パリの路上で若い女性がで誘拐されたことから始まるが、事は誘拐では終わらず、速いテンポで様相が異なる事件へと発展する・・・としか書けません。
ダークな雰囲気で(主人公の警部カミーユも妊娠8か月の妻を誘拐され殺された過去を背負っている)、重く、殺人の描写もかなり克明に描かれているので、苦手な人もいるかもしれませんが。
身長145センチのカミーユ警部、ハンサムであきらかに上流階級に所属するルイ、とにかくケチケチ生活のアルマン、膨らむ(体格が)一方の上司ル・グエンなど登場人物も際立っています。フランスのミステリーならフランク・ティリエを思い出しますが、雰囲気は少し似ているかもしれません。
最後に感動してしまうなんて本当に予想外でしたが、"勧善懲悪"の一言に尽きます。

(tweetしたら、すぐに海外の方達からretweetがあり、やはり評判になっているようです)
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