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(短編集)
みんな元気。
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みんな元気。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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他人の見た夢の話ほど退屈でしょうもなくて鬱陶しいものはないが、これはまさに『それ』。絹糸一本ほどのまとまりもなく、とてもつまらない。デビュー作とか最高だったのになあ…。『ディスコ探偵』は、これよりぶっ飛んでいるが面白かった。どこに違いがあるのかな? | ||||
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舞城のウリは 強引とも言える手段で 読者を自分の世界に引きずり込み、そしてジェットコースターのように一気に正解まで連れて行く そんな文体とストーリーにあると思うのですが、どうもこの作品にはそれらの魅力が見当たらない・・ 確かにジェットコースターは動くのだけれど 延々と上り坂 駆け下りていくカタルシスが感じられませんでした 全体的にもっとシンプルにまとめて欲しかったです | ||||
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夜中に目覚めると、隣の姉が眠りながら浮かんでいた―。あの日から本当に色んなことが起きた。竜巻が私たちの町を襲い、妹は空飛ぶ一家に連れさられてしまう。彼らは家族の交換に来たのだった(『みんな元気』)。西暁町で繰り返される山火事と殺人の謎。(『矢を止める五羽の梔鳥』)。氏の世界観炸裂の短篇集です。 「この世の全ては偶然と必然が同時に作用してるって知ってた?」 | ||||
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他の作家の書評なんかに舞城さんの名前が挙がるのを目にしていたので、どんな作風なのか興味を持っておりましたが...何これ?(笑) | ||||
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舞城の大ファンのわたしでも、これは最後まで読めなかった。 下品すぎて、読んでいて嫌気がさしてきたからだ。 主人公の女が淫乱すぎる。こんな奴にはとてもじゃないが感情移入できないよ。 舞城作品にはエロ描写は付き物だが、それにしてもこれは酷すぎると思った。 | ||||
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表題作は、ある晩いきなりお姉ちゃんがベッドから宙に浮いているのを発見した語り手(女)が、いろいろなトラブルに巻き込まれる話。相変わらずあの勢いがあるので好きな人にはお勧めだけど、最近の作品で明らかなようにまとまりがない。わざとなんだろうけど、いろいろなプロットが絡み合って発散していく。例えば: ・小学生の同級生のモデルみたいな女子に迫られる。いつの間にか消える。 ・そのモデルみたいなの子の彼氏(がいるのだ)のことを好きな「イトウタカコ」という子が登場する。それで、日本中で、「イトウタカコ」という名前の女性が突然次々に死体で発見されるが、なぞは放り出されたまま。 ・お姉ちゃんの彼氏が自分を口説くので悩む。ときどき関係を持つ。もっと悩む。あまり解決されず。 ・妹が空から来た変な家族にさらわれる。この奪還が小説の主要なモチーフのように見えるが実はそうではないかもしれない。 という感じ。こういうのを一つずつ短編にすればいいのに。『熊の場所』くらいのときは、そうやってたと思うんだけどな。あの頃の方がよかった。これから読む『ディスコ探偵』に期待。 | ||||
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相変わらず疾走感のある文章でぐいぐいと読ませてくれたが、今までの舞城になかった「あざとさ」が垣間見え、純粋な気持ちで読めなかった。 また、舞城の文章は、そのものがファンタジーであり丸裸のメッセージであるところが魅力であったと思うのだが、内容自体が所謂幻想小説の態に近いものがあり、幻想に幻想を掛けてもより面白くなるわけではなく、ただ支離滅裂な言葉の羅列が続いてしまったように思える。 あまりにも無防備な所が魅力だった舞城が、守勢に入ってしまったように私的には感じた。 | ||||
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私はかなり好きな作家さんの一人でもある舞城さんの短編集です。心配です。 どの作品も舞城作品にふさわしい擬態語に溢れていて特徴あるものの、作品の中で語られるスピードが非常に速く、また速くするために説明を、描写を、省いている感じが否めません。省くことでヒロガリを持たせる事も出来るタイプの文体もありますが、舞城さんのものは私個人は違うと思ってます。ですから、彼の語りたい内容やセリフに今までの作品にはチカラを感じていたものが、非常にムナシク響きやすくなってしまっていると思います。 一見舞城作品の特徴として大きいのが、擬態語や文体なのですが(それ以外にも本当の特色として、物語の長さや、スピード、そしてキメのセリフなり、登場人物の思考のリアルさ、リアルさから醸し出される虚しさ、空虚感【村上春樹作品にも共通する高度資本主義社会に生きる事からくるどうしようもない、逃れられない閉塞感】、そしてその空虚さを認識しながらも、軽く飛び出す事の出来る身軽さを伴った覚悟など)、絶妙のバランスで成り立っていた説得力の様なモノが無くなってしまって感じました。ただ残虐さのリアリティだけでは無い何かが失われてしまって感じました。語りたいスケールはとても大きくて、しかも割合ベタなモノであるのに、ベタからくる恥ずかしさからも逃れる事の出来ていた今までの作品と比較(どうしても期待が大きいと失望も大きく、それゆえ比較せずにはいられない)してどうしてもチグハグで、スケールと物理的なページ数の少なさにも不満を感じます。テーマと長さもあまりにも無配慮ですし、少し現実離れにもチカラの無さを感じてしまう作品になってしまっていると思います。 だからこそ、残念。 それでも、短くはありますが、チカラ強い短編「Dead for Good」は一読の価値有り。 | ||||
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舞城さんの小説の今までの感想は「乱暴だが心にしみる文章、暴力シーンが多くてもラストに感動を起こさせる」という感じでした。 本作品を読む前もそれを期待していました。 しかし、今回の作品では大きな感動を味わうことが出来ませんでした。 なぜか。 本作品の文章の読みにくさ、ストーリーの脈絡のなさは以前の舞城さんの作品のそれらよりも上回っているように感じたからです。 人名などの固有名詞が何の説明もなくぽんぽんと飛び出てきて何の説明もなされないままストーリーが進んでいったり。 情景や主人公以外の人物などの描写がほとんどなされなていなかったり。 短編の中には現実と虚構の境目が曖昧であるものもあり、何が起こっているかすら理解できないものもありました。 どの短編も序盤は引き込まれるものがあります。その設定と文章の勢いは他の作品と同じくあるきがします。また、ある種の力が短編内には存在する気もします。 しかし、作者が今までしていたように脈絡のあるあるいはエンタテイメントであるストーリーにくるんでいない。そのために、作品内にある力が私の胸にまで伝わってこない気がしました。 初めて舞城さんを読む方には別の作品から読んで欲しいように思います。 | ||||
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