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(短編集)

みんな元気。



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【この小説が収録されている参考書籍】
みんな元気。
みんな元気。 (新潮文庫)

みんな元気。の評価: 3.13/5点 レビュー 23件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.13pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21~23 2/2ページ
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No.3:
(2pt)

理解しづらい世界のなかに力はあるのだけれど

舞城さんの小説の今までの感想は「乱暴だが心にしみる文章、暴力シーンが多くてもラストに感動を起こさせる」という感じでした。
本作品を読む前もそれを期待していました。
しかし、今回の作品では大きな感動を味わうことが出来ませんでした。
なぜか。
本作品の文章の読みにくさ、ストーリーの脈絡のなさは以前の舞城さんの作品のそれらよりも上回っているように感じたからです。
人名などの固有名詞が何の説明もなくぽんぽんと飛び出てきて何の説明もなされないままストーリーが進んでいったり。
情景や主人公以外の人物などの描写がほとんどなされなていなかったり。
短編の中には現実と虚構の境目が曖昧であるものもあり、何が起こっているかすら理解できないものもありました。
どの短編も序盤は引き込まれるものがあります。その設定と文章の勢いは他の作品と同じくあるきがします。また、ある種の力が短編内には存在する気もします。
しかし、作者が今までしていたように脈絡のあるあるいはエンタテイメントであるストーリーにくるんでいない。そのために、作品内にある力が私の胸にまで伝わってこない気がしました。
初めて舞城さんを読む方には別の作品から読んで欲しいように思います。
みんな元気。 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:みんな元気。 (新潮文庫)より
4101186324
No.2:
(4pt)

下に同じ↓

ぼくも、ようやく前作ぐらいから薄々感じてたんですけども、舞城作品は結構強いメッセージを放射してるんです。
それはとても前向きなもので、元気でいこう、よく考えよう、正しく生きよう、人類を愛そう、愛こそすべてって感じで、彼独特のグロテスクでキッチュな世界に散りばめられている。相変わらず、人は飛ぶわ、全国のイトウタカコが次々と殺されるわ、猫がトトロになっちゃうわ、三人の高校生が学校襲撃して六百二十三人を殺してしまうわと、あまりにも世紀末的なカタストロフィーが次々とあらわれるが、でも真のメッセージはそういうこと、『愛こそすべて』なのだ。う~ん、舞城君ってチャーミングじゃのう。
みんな元気。 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:みんな元気。 (新潮文庫)より
4101186324
No.1:
(5pt)

真実

この本には表題作となっている「みんな元気。」に加え、短編が数編収録されています。
その作品のほとんどに暴力描写が含まれているけれど、舞城氏の表現したい真実はもっと別のところにあると思っています。
家族愛・友愛・恋愛などの愛情や、人間的な葛藤・曖昧さ……など、
読み手によって、感じるところはさまざまでしょうが、私にとっては、舞城氏の作品を読んでいて常に愛情を感じています。
それは時として苦しいほどであったり不条理であったりするけれど、確かに愛情です。
暴力描写があるというイメージで避けたりしないで、ぜひ読んでみてほしい作品です。
みんな元気。 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:みんな元気。 (新潮文庫)より
4101186324

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