ホテルローヤル
評判
ホテルローヤルの評価:
3.74/5点 レビュー 326件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全332件 41〜60 3/17ページ
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ホテルローヤルの評価:
3.74/5点 レビュー 326件。 D ランク
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でも我慢して読み進めたら、だんだん面白く感じて、登場する人物に対しても愛おしさも感じるようになりました。
ちょっとネタバレになりますが、七編の短編はおそらく時系列が逆順に配置されているのですね。最初の作品の「シャッターチャンス」がホテルが閉鎖されてからの話、最後の作品の「ギフト」がホテルの最初の経営者である田中大吉が、愛人とホテルを開業する話で、最初の作品の何十年も前のことになります。
そして「せんせぇ」という作品が、一見ホテルローヤルとはあまり関係なさそうな話ですが、他のレビューで指摘されていたように、実はホテルが閉鎖する直接のきっかけとなった話のようです。そこはあまり詳しく書かないでおきますが。
この小説は性的な描写も多いし、大人のための小説だとは思います(中学生とかにはあまり勧められないかも)。
一方で、登場する人物のほとんどが、社会的には成功者とはとても言えなかったり、あまり世間に胸を張れるような仕事をしていたりはしなくても、一生懸命に生きています。そういう懸命な姿が描かれるのを読むと、時に感動を誘います。
特に私は「星を見ていた」に出てくるミコの姿に涙が出てきてしまいました。それは可愛そうで泣いたというよりも、貧しさの中でおそらく十分な教育も受けられなかった女性が必死に働き、そして働きもしない夫につくす姿に神々しいものを感じたからだと思います。
次男の次郎が送ってくれた神棚の裏に隠した3万円、春になったら自転車でも買おうかと、ミコは本当にうれしかっただろうに、まっとうに働いてかせいだお金ではなかったのか?そのことを思うとたまりません。
この短編を読んで私は宮沢賢治の虔十公園林という作品を思い起こしました。ミコにも虔十のように人生で報われる時がくると良いのですが。
桜木紫之の作品は初めて読んだと思ったのですが、「氷の轍」という作品を読んだことがありました。この作品も良い作品でしたがそこに気付いて、「ホテルローヤル」という作品と桜木紫之という人の作風がつながりました。