ホテルローヤル

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評判

ホテルローヤルの評価:

3.74/5点 レビュー 326件。 D ランク

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平均点3.74pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全332件 301〜320 16/17ページ
No.32
(5pt)

解り易い

この種の文章はややもすると婉曲な言い回しで、あるいは難解な言葉を使うことがあたかも文学であるかのような作者が多い中で、桜木氏の文章は解り易い。かなり具体的な性描写であるにも関わらず、厭味がない。
これまで、不倫関係を扱った作品の登場人物は皆金持ちが多いが、この作品の登場人物は庶民的であるところがいい。
ラブホテルを利用したことがある者にとっては、実に面白い。まるで自分のことが書かれているみたい。
いわゆるセックスレスの夫婦に読ませたい。
しかしながら、この作品が受賞した経緯も詳しく知りたい。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.31
(5pt)

才能を感じました

ラブホテルで繰り広げられる人間模様を中心に物語が進み、読むほどにどんどん本に引き込まれていった。
どの市町村にも必ず2~3軒は存在するラブホテル。
人々はいつも利用しながら、その事を語ろうとしない。
そんな中で、ラブホテル事情に精通して、卑猥さを感じさせない展開は胸が晴れる思いであった。
これは、紛れも無い文学であろう。
桜木柴乃氏の、これからの活躍を切望する。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.30
(2pt)

直木賞の品格

直木賞受賞作ということで購入しました。

桜木氏の著書を読むのは今回が初めてです。
インタビューのときに桜木氏の話がとても面白く感じたのもあり結構期待していました。

あまり批判的なことは書きたくないのですが、正直あまりに平坦で、印象に全く残りませんでした。
どこか桜木氏がまだホテルに関してふっきれていない印象があります。泥臭いものやそれなりの裏で起こることを期待したのですが消化不良感が否めないのです。
書くことや作品をつくることはそれなりに自分を消費するものだと思います、だからこそあまり批判的なことは書きたくありませんでした。しかしたくさん宣伝した割には…という感じです。いったい何を書きたいかが見えてこない。ラブホテルはいろんな人がくる、それはある程度の年齢になるとなんとなくでもわかるのですが私が見たかったホテルローヤルは著書には見受けられませんでした。
ここまで直木賞のレベルが落ちたのかと思いがっかりしました。話題性やイベントになってしまっているのが本当に残念です
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.29
(5pt)

7組の男女の生と性

この短編集というか、7章からなる小説は、7組の男女の生き様と性が描かれており、どれひとつとして否定し得ないという意味において、実にリアルな小説であると思います。
 それというのも、釧路湿原を見渡すホテルローヤルという元々実在した空間にいろいろな想いをもって行き交ったであろう人たちを、そこの娘として生まれた作者の視点から書かれた実話であるかのような錯覚を起こさせるからでしょうか。特に著者と同年齢で、かつ現在の釧路に居住する私にとっては、どこまでが現実でどこからが虚構なのかが巧みに交錯させられて、判別が困難です。
 あっさりとした筆致のようでありながら、読み手にむしろ深く読ませるような、そんな味わいのある作品だと思います。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.28
(3pt)

普通に面白く読みました

とても面白くというわけではないのですが、普通に楽しめました。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.27
(5pt)

ドロドロした物語の内容なのに読後感があっさり、不思議

一つのホテルを通して、様々な時代と様々な事情が交錯する不思議な小説でした。
それぞれの話に、前後の物語の要素が噂話程度に入っていて遊び心があり、読むのが楽しかったです。
やはり現代に生きる人としては、「シャッターチャンス」の若者2人が印象に残りますが、
「バブルバス」なども面白かったです。
他の物語も全て人物像が丁寧に描かれていて飽きることなく読めました。

今「誰もいない夜に咲く」も読んでいますが、
総じて登場人物の男性に何かしらの問題があり、
それぞれ女性が耐えていたり、時には突き抜けていたり、あきらめていたりしています。
ほぼものすごいハッピーエンドではないのですが、
読後感があっさりしていて、暗すぎず、私は好きな作品です。

短編の設定に一貫性があると、時代が異なっても読みやすいんだなと感じました。
それが人でなく建物や地域、というのがプロっぽくてまたいいですね。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.26
(4pt)

欲をとおして人生観を表現している

一気に読みました。ホテルローヤルにまつわる人物の性と人生が巧みにどんどん読ませます。正確には短編小説をホテルと関連する人物を共通に脇役として出しつつ、短編ごとの視点(主人公)になって小説を繋げています。また読みなします。面白いです。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.25
(4pt)

不思議な後味のよさ

コンビニ、ファミレス、ラブホ。機能特化、効率重視の近代的な生活装置。しかしそれを使うのは生身の人間である。そこでク広げられるのは非効率で不条理な人間関係である。ホテルローヤルという、いかにも(そして実際)適当につけた名前の古いラブホテルを舞台に、煮詰まった関係や、やむを得ない事情や、逃げ出したい事実をかかえた人間の人生が描かれる。男と女の話なのに状況が切実すぎてちっとも色っぽくない。予約もいらない、わざわざいくようなところでもない場末のラブホテルに駆け込んでくる人たちはいつも切羽詰まっていて、滑稽で哀しい。でも滑稽を道化の、哀しさを絶望の一歩手前で止めているところが不思議な後味の良さにつながっている。エドワード・ホッパーのようなカバーの絵もいい。これはドラマ化、映画化されるだろうな。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.24
(4pt)

Edward Hopperの絵画を文章にしたような作品

ホッパーの絵画を彷彿とさせる表表紙に惹かれて、思わず衝動買いをしてしまいました。
内容もまさにホッパーの絵画からかもし出される気分やムードそのもので、立派でない男たち、美しくない女たちが、ありのままに描かれています。
通常例えば恋愛小説だったら「こんな恋愛がしてみたい!」と思わせたり、冒険小説だったら、スリルや達成感を登場人物たちと共有しあったりと、そういう欲求を満たすのが、大衆小説だと考えていたけれど、この作品にはそういうモデルとなるべきヒーロー、ヒロインは皆無です。
むしろ「彼らに比べれば、今の自分の生活のほうがまだマシだなぁ〜」と、小市民の上から目線で読むことで満足できる・・・そんな作品でした。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.23
(4pt)

人生いろいろ

第一話からは全体の雰囲気が掴めず最後まで読んでから、一つ一つのエピソードを再構築して楽しめました。
直木賞に恥じない作品と思います。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.22
(4pt)

淡々として端正な筆使い

「非日常を求めて男と女は扉を開く」と、オビにあります。

ラブホの小説で直木賞なんて・・・と期待しながら読者は本の扉をめくるのだと思いますが、語られるのは何というか非日常ではありません。北辺の地のラブホテルが建てられてから廃墟になるまで、おそらく40年くらいの年月を逆に辿っていきます。係った人や利用した客の日常の断片を7つの短編として切り取りながら。初出の雑誌では順番が違ったそうですが、単行本にするにあたりこの順序に整理したのだと聞きました。

繰り返しますが、非日常ではなく日常です。普通の人の、劣等感とか不満足感とその中の満足感とか、言いようのない悲しみとか。そういった感情を抱えながら人はラブホテルに出入りする。たとえ廃墟になった後でも。普通の人の、と書いてみてがお寺の奥さんがお布施を稼ぐために檀家に体を売るのが普通か、とも思い直しましたが、それすらも異常性を感じさせることなくさらりと淡々と筆を進めていく。そうした端正な筆使いこそが、この作者の強みなのかもしれません。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.21
(4pt)

楽しく読みました

ラブホテルが舞台だけど
そこにまつわる色々の人生を
人生の哀歓を
短編を通して色々味わうことが出来ました
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.20
(4pt)

さくっと読めて

遡って繋がる納得感。緻密ですが素朴なのかな?渋滞の中でオモシロく読みました。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.19
(4pt)

直木賞受賞の際のコメント

桜木紫乃 さんが「幸せであるとか不幸せとか」を実際にいう人は少ないのですが・・・そういったものを書いてゆきたいというコメントがあり、今回読ませていただきました。本当の幸せについて考えることができました。時系列になっている短編集で2回目は後ろから読んでみました。
またそれも良かったです。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.18
(2pt)

うーん、イマイチ

短編集としては、エピソードのつなぎ方はうまいと思う。
がしかし、やはり短編ゆえ深みがない。残念。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.17
(4pt)

読みやすく良く出来た内容

直木賞を取った小説がどれ程面白いものかを知りたく購入
率直な感想を言えば、思っていたよりは面白くない。

だが登場人物の細かな設定ややりとりを読んでいると
その画を思い浮かべる事が出来る程、しっかりとした
設定がされている事に気がつく。

読みやすく時間もかからないので忙しい人でも
数時間もあれば簡単に読破出来るはず。

過度な期待をせずに読めば楽しめる1冊。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.16
(5pt)

奇抜なストーリーを信じさせる仕掛け

山師と貧乏人ばかりでてくる。読んでいると、日本にはこういう人しかいないかのような気がしてくる。
いや、ホテル・ローヤルという北の果てのラブホテルが、そんな食い詰め者たちばかり呼び寄せるのだ。
 廃墟でヌード写真を撮る変態男の話は、それほど魅力を感じなかった。あれあれ、こんな感じかな、と戸惑っていたら、二話目でもうカマしてくれました。そ、そんな馬鹿な話聞いたことがない。まるで発展途上国か江戸時代みたいな人権感覚のマヒしたストーリーが、嘘とも思えない感じで進む。
 そうしていると、一話目に出てくる乱れたシーツの部屋で何があったのか、女子高生と教師の心中事件は実際どうだったのか、ということがポンッとエピソードとしてフィルムの巻き戻しのように繰り広げられる。
 想像してみてほしい。最後のラブホテルの一室でどんなことがあったのか。心中場面はどんな背景なのか。…絶対に想像を裏切られる。私の想像とはまるで違う次元からストーリーが飛び込んできた。やるなあ。
 過去へ戻ることによって、その出来事は、既定事実であるという前提で語り起こされる。だから、かなり突拍子もない設定や展開でも、へええ、実はそうだったのか、と納得してしまう。
 ローヤルの従業員を中心にした「星を見ていた」は、特に何かの謎を解き明かすでもないが、グッとしみる話だ。他著『ラブレス』のようなしみじみとした力強さのある話だった。
 いまわの際に「本日開店」なんて馬鹿なことを言うなんて、底抜けのバカに思える。でも、最終話「ギフト」で、そんな印象が逆転する。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.15
(3pt)

実は夫婦がテーマ

北海道を舞台にしたなかなか渋い短編集。

 ホテルローヤルという郊外のラブホテルが共通軸としてあり、廃業後の話が2編、廃業当日が1編、時期不明の現役時代の話が1編、廃業の半年前の話が1編、15年ほど前の話が1編、30年くらい前で開業前の話が1編で、1980年〜2010年くらいを、7編の小説が現代から過去に時代を遡っていく並びになっている。

 ラブホテル、というのは当然セックスをする場所で、客にとっては非日常(「バブルバス」)となるのだが、清掃員など従業員にとっては労働の場で(「星を見ていた」)、経営者やその家族にとっては人生の決断の場ともなる。(「ギフト」)
 そのあたりが多面的に描いてあるという点では優れた作品であるし、著者は親が実際にラブホテル経営をやっていたということで「取材」も十分だ。

 また、どの話もセックスシーン(未遂含め)があるわけだが、結婚前らしきカップルの話(「シャッターチャンス」)を除けば、夫婦か、カップルの片方が既婚者となっている。不能な夫を持つ女にしろ、妻の不倫に悩む男にしろ、どの作品も「夫婦」というものが奥から浮き上がってくる。そのあたりが作風として渋い。個人的には夫婦が実のテーマなのだと思う。

 残念なのは、行間ならぬ短編どうしの間を読ませる形にした、廃業した年の3月末にあった出来事についてだ。(「せんせぃ」)
 個人的にはここを書くべきだったと思うし、作者は逃げたんじゃないかとも思う。動機としても薄い気もする。

 ただ、そこを書かなかったからこその直木賞なのかなとも思う。芥川賞だと絶対に選考委員に詰められるだろうけど(単行本は選考対象ではないが)、そのあたりの一般の読者が不快にならないようにするさじ加減の上手さも含めて、「大人向け」の渋い短編集になっている。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.14
(4pt)

直木賞受賞作。北の地にあったホテルローヤルをめぐるちょっと淋しくて悲しい人間模様。

直木賞受賞作。

ホテルローヤルをめぐる、7つのお話。
時間をさかのぼる形で、短編7編が、ホテルローヤルをめぐる人たちを描いている。
ラブホテルの話なので、性をとらえつつ話は進むのだが、どこか、乾いている文章で、淡々としている。
「星を見ていた」のミコが、正太郎に背負われて帰る場面が、とてもうれしかった。

直木賞の受賞にまつわる選者の話を聞きたいと思った。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926
No.13
(5pt)

証明問題を解いているような心地良さ

短編の一つ一つが微妙な距離で繋がりを見せています。
過去に遡るところには、証明問題を解いているような心地良さを感じました。
掃除婦の母親の言葉いいですね。こういうアドバイスができる親になりたいです。
続編を期待します。
ホテルローヤル Amazon書評・レビュー: ホテルローヤルより
4087714926