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ホテルローヤル
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ホテルローヤルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全210件 61~80 4/11ページ
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ラブホテルにまつわる短編集です。 いろんな立場のいろんな人たちが出てきます。 社会の縮図を見る気がする一冊です。 | ||||
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中古本を初めてネットで購入。若干不安がありましたが、きれいな状態(4版目という事もあったかも?)で届きました。 | ||||
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物語が現在から過去に フィードバックしていく匠な構成になっていて 楽しめました。この著者の人間に対する、というか父に対する不信と ネガティブな感情は少し辟易するものがありましたが、 そうした中でも、どこかに明るい希望がある、そちらになぜか 誰もが向かっていく、ラブホテルの薄暗がりの中でも光をもとめていくことが 生きることという主題は伝わってきたように思います。 特に素敵だったのは、ホテルで働く年老いた女性従業員の回でした。 | ||||
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勝手な憶測ですが、7編ある短編は、6章めの「星を見ていた」に繋がるものと思います。 時系列を逆にするのは、そうすることで、「星を見ていた」を最後の方にもってこれるため。 「星を見ていた」を際立たせるため、他をあえて地味目にして、アクセントを付けている。 なので、私も他の方と同じように「ふーん、これで直木賞か~」程度で半ばまで読み進めました。 終盤にかかり6章目を読み始めた時に、一気に本書の極みが訪れ、得も知れぬ静かな興奮が訪れました。 「氷平線」のガツガツ感では無い、静かな静かな「痛さ」が心臓を刺していきます。 評価がすごく分かれているようですが、「星を見ていた」をメインだと思い、1~5章を前菜、7章はデザートと捉えると 6章目へ流れていく背景や著者の意気込み、さらには、なぜ直木賞なのか、という事が分かるような気がします。 個人的には「直木賞」に十分値する作品。 | ||||
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3年ほど前に直木賞を受賞した連作小説。人に勧められて読んだ。釧路郊外の湿原を見下ろす高台にあったラブホテル「ホテルローヤル」を舞台にした、さまざまな男女の物語が計7編。時間の推移を逆向きにし、同じカップル又は女が複数の話に出てくる、という阿刀田高さんの連作短編を思い出させる展開。異なったシチュエーションを同じようなタッチで抑制気味に描くなど、筆づかいはうまく、安定している。 唯一7編のいくつかに登場する「高校教師と女子高生の心中」は、なぜ心中したのかが、とうとう呑み込めなかった。なぜ、が説明できないのが心中、ということかもしれないが。 | ||||
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非常に練れたうまい小説だと思う。余計な説明を極力省き、短いセンテンスで人物や情景を描写しているが、逆にそれが行間に潜む「何か」を想起させる。つまり、吉行淳之介言うところの「描きすぎていない」。 短編のいずれもが切ない話だが、温もりがあり、ウエットにはなっていない。むしろ淡々とした描写であるがゆえに哀切はいや増している。 描写が視覚的で、登場人物の容姿・人となりが目に浮かぶ。小説ではあるけれども、シナリオに近い感じ。 登場人物の思惟は短いセリフに込め、野暮な主観的叙述はない。どう思うかは読者のリテラシーにゆだねられている。読み手の感受性を試される小説とも言えるだろう。 ホテルローヤルの歴史を、時系列を逆にして並べた発想も秀逸だ。廃屋になった現在のホテルから、ホテル建設の起因となった過去にまで遡る形式。 その効果は絶大で、読み終えた後はコンパクトな大河小説を読んだ時のような読了感で、感慨をより深いものにしている。 ホテルローヤルという建造物を中心に据えて、それを取り巻く人間の人生を浮かび上がらせる小説構造だが、シンプルで実によく整理されている。ホテルローヤルが魚骨の背骨で、短編のエピソードは小骨という感覚。短編集だからこそできた構造だろう。エピソードが面白くなければ魅力は半減するが、このエピソードのひとつひとつが面白くて読ませる。キャラクターの造形も際立っており、その筆致には著者の巧みさが光っている。円熟の手腕だろう。 文章のテンポ・リズムも良く、読みやすい。ちょうど浅田次郎の短編集を読んだ時のような感覚だ。 浅田次郎が好きな方なら、この小説を面白く読む事ができるかもしれませんね。 | ||||
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ホテルローヤルが短編の一遍の題名かと思ったが、そうではない。ホテルローヤルに関連した短編集となっている。 初老を迎え、おいさき無い人生の悲哀を感じるものにとっては、何とも言えない寂しさ侘しさをひしひし感じさせる。 著者の作品群はみなそれを感じるが、特に顕著に感じたのは、「えっち屋」だった。 | ||||
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いくつかの小作品が、ひとつのテーマでつながっています。 特に、時間の流れを切り取ることがうまくいっている作品でした。 | ||||
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北海道ならではのところが満載で、こういうのが受賞するんだ、って思いました。貧しくて、欲望まみれで、がむしゃら。がむしゃらって言えば聞こえはいいけれど、基本的には行き当たりばったり。北海道では「はんかくさいっしよ!」っていわれますが、道民はみんなかつてはそうでした。今では「憧れ」とか「食べものが美味しい」と、行きたいところNo.1をキープしていますが、長く暮らしている者からすると、歴史も浅く、雪が降ると陸の孤島で、死人も出るところっていうのは変わらない気がします。道民からすると、そういう大変な状況で暮らしている中、楽しみといえば上になったり下になったりなのかな、って思わされた作品です。 今、ラブホが無くなって来てるのは、ゲームの普及、二次元キャラ、エンタメがあると言われています。 かつてのひた隠しにしてた歴史が、今、こういう自伝的小説のネタになる時代なんだな、って思います。 まえがきとあとがきがないのが寂しくなりましたので、星四つ。 | ||||
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ラブホテル「ホテルローヤル」を使う客たち、従業員、オーナー、出入り業者たちを巡る心優しい物語の連作。第一話「シャッターチャンス」では既に廃墟となった「ホテルローヤル」 でヌード撮影をするカップルが描かれ、最終の話は「ギフト」、この「ホテルローヤル」を建設する看板屋の親父が、妻と家族に逃げられて若い妻を迎える話だ。時の 流れが反対になっており、それが更に優しい読後感を醸造しているように思う。全ての話に登場するのはもちろん「ホテルローヤル」というラブホテルだが、出てくる 人物がすべて決して幸せとは言えぬものの、何とか一生懸命生き続けようとしている姿が描かれていく。全ての人間が善人だ。だが、善人がすべて幸せに なれるほど人生は甘くない。だが、そういう人間は、また誰かが見守ってくれているものだ。出てくるストーリーや設定はそれなりに重い。一番親孝行であった 次男が実は町で極道になって殺人を犯したことを知るホテルの従業員ミコ(「星を見ていた」)、妻が元恩師の男と浮気を続けていたことを知りながら家に近づけ ず、教え子と実質駆け落ちする教師(「せんせぇ」)。皆経済的にも貧しいが必ず優しい人間が出てくることも共通している。表現力や、筋の組み立ても しっかりしているので読みやすく、読後感も充実した作品になっている。 | ||||
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せつなくなります地方の廃屋もののラブホテルの処分のはなし なんか読後にいやだと感じた | ||||
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北国のラブホテルを舞台にそれぞれの人生が描かれているが特に気にいったのが5作目の「せんせぇ」に出てくる女子高生の佐倉まりあ。 学校の成績は悪いが明るく憎めない性格がすごくいいです。 | ||||
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人間描写にとても優れていると感じました。 自分の周りにはこういう人っているのかもしれないけど見当たらなくて、でもその人の気持ちがとてもよくわかる気がして泣けました。 思ったよりずっと深い作品でした。 | ||||
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北の大地のさびれたラブホテルを舞台に繰り広げられる物語。 それぞれの話が薄くつながっている感じがいいのかもしれない。 今となっては、この手の手法は、いろいろな作品で採られているので、特に目新しさは感じない気がします。 | ||||
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以前話題になったときに、読んでみたいと思っていながら機会を逸していました。 こういう何か社会の片隅に生きる人々を描いた作品は、個人的には大好きです。 地味な生活の中に、性がからんでくるところに、リアリティを感じます。 全然関係のない人々が、「ホテルローヤル」でつながっているというような連作設定もよいと思います。 | ||||
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この作品で直木賞に輝いたことは、みなさんご存知のことですが、購入時に漠然と考えていたのは、ホテルにまつわる短編で、ちょっと笑えたり 心が解放されたり、癒されたりすると勝手に思い込んでいたのですが、読み進めていくうちに、そかん想像な木っ端みじんに粉砕されます。 そう考えたのは、彼女の受賞後のインタビューでした。 明るくてユーモアのある語りをされていたので、勝手に思い込んでしまったのでしょう。 就寝前に、一話ずつ読んで気持ちよく寝ようなどと考えていた自分を反省しました。 詳細は書きませんが、すごく重たい話が並びます。 しかも、そけぞれ話が連作となっていて詩的な表現で心に食い込んできます。 いやはや桜木さんには圧倒されました。 この作品に魅せられて、彼女の初期の作品も購入。 さらにそれを読了して、次は何を読もうかと思っている次第です。 | ||||
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遅ればせながら読んだ。 読みごたえがあった。 ラブホテルという「建物」を主人公にした連作短編である。 最初に「廃墟」となったホテルローヤルでセックスを楽しむ若い男女の逸話で、最後が、このホテルが出来たいきさつとなる。 良くある手ではあるが、これが見事に収まっている。 途中の5編の、このホテルにまつわ人々の人生も、興味深い。 一編、一編、人物の造形が丁寧に描かれている。 特に気に入ったのは、このホテルデパート働く中年女性の「星を見ていた」の一遍。 若干浅田次郎的人情劇を感じたが、この章だけは、妙に納得させられた。 | ||||
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面白かった、話は救いようがないが、考えさせられるものがあった。 | ||||
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色んな視点からのホテルローヤルがあり、人それぞれ、色んな人生があるんだなーってしみじみ感じさせられる作品でした。 とても面白かったです。 | ||||
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ラブホテルが舞台という先入観を持っていたが、一話ずつさまざまな生き様の人間が赤裸々に描かれていて一気に読んだ。 構成がうまい。 | ||||
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