■スポンサードリンク
ホテルローヤル
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ホテルローヤルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全210件 41~60 3/11ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
別にありませんです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話が現在から過去に向かって進む手法が面白かった。全般に薄い霧が漂い寂しくも切なくもある小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北海道にある一軒のラブホテルを舞台に、時代をさかのぼっていく展開がおもしろいです。登場人物の教師と女子高生がなぜ心中に至ったか、の説明がされていないのですが、それがかえって想像させてくれ、効果的だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
釧路湿原を見下ろす小さなラブホテルに集う男女の7つの物語。舞台が舞台だけに男女の営みのシーンもたくさんでてくるわりにそこにいやらしさどころか美しささえ感じさせてしまうところが作者の力量なのだと思わせる作品。 まさに文学的で時間と情景がゆるやかに流れてとても心地のいい作品だった。時間の流れが逆行しているところも 最後まで読んでわかるのだがそれも伏線と思わせない伏線を見事に回収されたようで一種のサプライズが読む者には嬉しくなんだか得した気分にもなれる。期待していなかっただけになおさらよかったしあっという間に読めてしまうほど引き込まれてしまった。他の作品も読んで見たい分で星4つ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読み終えました。ここ最近で一番面白かったです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の女性を軸に、時間を現在から過去に物語は展開されていくが、その時々で織り成す人間模様が面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
オムニバス形式の短編集。 道北の中心都市・釧路市が舞台になっている。 「ホテルローヤル」は釧路郊外の、シャッター付きの車庫に車で乗り入れる形式の小さな木造ラブホテルである。 釧路地方に住んだことはないが、私も北海道の住民で、このところ旅行で釧路や周辺町村をときどき訪れているから、この作品に出てくる釧路旧都心部の寂れたシャッター街や、湿原丘陵地帯の風景、そして時折り姿を見せるタンチョウ(鶴)の気高い飛翔が目に浮かぶ。 本文200ページほどの薄い文庫本に、時を超えて7つの短編がオムニバス形式で配されている。 各短編は決して明るい話ではない。 しかし、登場人物の厳しい生活の中にも和ませるものがあり、とてもリアリティがある。 もしかすると、実話をアレンジしたものではないかと思わせた。 残念ながら、ラブホテルを利用する機会が一度もなく定年を迎えてしまったのだが、建物調査の職に就いていた関係で、ホテルローヤルのようなラブホテルを幾つか訪問調査し、客室の設備とシステムの説明を受けたことが何度かあるので要領は分かっている。 読んでいて、まるで自分が登場人物になったような気がした。 文芸作品の価値は、読む人の主観次第なのでレビューを書かないことにしているが、この作品は他人にも勧められると感じたので紹介してみた。 一つだけ言わせていただければ、短編「せんせぇ」で、宿無しになった女子高生と、その担任の寝取られ教師とが帰る場所を失い、二人で放浪の挙句(ストーリー展開も、そこまでは妥当)、最後にホテルローヤルで心中したという結末は無理筋ではなかろうか。 なぜなら、「センセイ」は惰弱だが、女子高生には生命力を感じたからである。 私が著者なら、心中を「未遂」事件にして、その後のセンセイと女子高生の話を発展させたい。 結婚前から浮気していた妻に復讐するもよし、齢の離れた駆け落ちカップルとして田舎の温泉ホテルにでも潜り込んで、作業員と仲居さんになってひっそり逞しく生きていくほうが、よっぽどありそうなストーリーだ(ある有名観光地の温泉ホテルを調査したとき、支配人からそのような話を聞いたことがある)。 他の短編(ホテルローヤルの廃業経緯)を成り立たせるためには、ホテル内での心中事件が必要だったのだろうが、ここだけは違和感を覚えてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ものすごく好みが分かれる本だと思います。 個人的には、大ヒットでした。 ストーリーより、情景にどっぷり入り込んで読みたい人にはおすすめ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
せんせぇっ、てのは作者なりの高校教師の結末の解釈なのかなぁ。野島某、せんせぇ、てのがもやもやしてたんだけど。面白い面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人が貸してくれた本で、内容を全く知らずに読み始め、ただのエロ小説だと思いました。 あそこまで登場人物の性行為を具体的に描写しなくては物語として成立しないのでしょうか。 「せんせぇ」の女子高生の描写はうまく、教師と女子高生の夫々の思惑が交差せずに心中したところにリアリティーを感じました。 また、「星を見ていた」の主人公ミコが夜道を帰るシーンの懐中電灯が切れるあたりからのメタファーは素晴らしく、ここまで書ける著者なら、エロの部分を昇華できるのではないかと思いました。 これは村上春樹の小説からエロを外せと言うことと同じかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主役はホテルだ。それもラブホテル。最初に廃墟になったホテルローヤルでセックスを楽しむ若い男女の逸話に始まって、最終話でこのホテルの出来たいきさつになる。途中の五編がこのホテルにまつわる人々の人生のの断片章となっている。 連作短編集だが、串刺しにする一本がなかった。 「星を見ていた」(このホテルでパートで働く中年女の話)がかなりよかったが、なんとなく浅田次郎の何かに似ている気がした。一冊として短すぎたかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分用とプレゼントに | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
釧路のラブホ ホテルローヤルに関わる人々描いた連作短編集。 廃墟となった現在から建設時の過去へ遡って物語は展開するのだが、これが虚しいというか哀しいというか寂しいというか、そんな気分を満開にさせてくれる。 登場人物たちが、イイ男でもイイ女でもなく、日常生活で起こる厭な事を抱えている人々であるところが、リアルさを感じさせる。だからこそ、より一層、等身大にどよ~ん となるわけなんだが。 高校教師と女子生徒の道行き「せんせぇ」は、往年の名テレビドラマとは違った重さがあり、読ませてくれた。【直木賞】 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桜木紫乃さんの本を初めて手にとった作品がコレです。ホテルローヤルの中であった様々な人間模様が滑稽な部分もあるけれどリズミカルに描かれていて面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラブホテル、その存在自体が可笑しくて哀しいものだと思う。 釧路の湿原を見渡す小高い丘にあったホテルローヤルに関わった人々の人生もまた、可笑しくも哀しくていとおしい。 人間の弱さと優しさが全ての作品から伝わってくる佳作でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラブホテルの話だけど性描写は少なくて、かなしい感じが、良かった。 人生のどこを切り取るかで、ハッピーなのかアンハッピーなのかが変わってしまうもの。 「せんせぇ」が一番好きだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好みですがこの連作短編も良かったです。いつものようにもう少しダークだと良かったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北海道東部のラブホテルを舞台に展開される連作短編集。 短編集の時制が反対になっていて、廃墟となったラブホテルが一番最初の小説で、一番最後にラブホテルを建設する話という具合。 これが、微妙な謎解きを生み、読めば読むほど、時代を遡り、謎が解けるという凝った構成になっているのが特徴。 この作家の筆力はかなりのもので、手垢のついた表現が少なく、とくに難しい言葉を使うわけではないが、感性がいいと思う。 また、ラブホテルという日陰を舞台に、展開する人間交差点が、なんとも切なくなんとも微笑ましく、なんとも悲哀に満ちている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ホテルローヤル』(桜木紫乃著、集英社文庫)を読み終わって感じたのは、日本にこういう書き手がいたのかという嬉しい驚きでした。 映画や小説の表現方法に、ホテルのような場所に登場するさまざまな人々の人間模様を描くグランドホテル方式というのがありますが、本作品も枠組みとしてこの方式を採用しています。グランドホテル方式では、普通、同時間帯に起こるそれぞれの出来事が並行的に描写されることが多いのですが、この作品では、「ホテルローヤル」という客室が6しかない小さなラブホテルの開業段階から営業段階、廃業を経て、廃墟に至るまでの長い期間が対象となっています。しかも、時系列で物語るのではなく、いろいろな時点の出来事をシャッフルして並べることによって、ラブホテルの猥雑感を漂わせることに成功しています。 「ギフト」は、ホテルローヤルを開業した田中大吉と、21歳年下の愛人・るり子の物語です。「『俺さぁ、商売って夢がなくちゃいけないと思うわけよ。世の中男と女しかいないんだからさ、みんなやりたいこと同じだと思うのよ。夢のある場所を提供できる商売なら、俺もなにか夢がみられそうなんだ』。言いながら自分の胸に言い聞かせる。『失敗なんかしないし、できっこない』。大吉の独り言を、るり子はいつも黙って聞いていた」。「見下ろした湿原は、真夏の光を吸い込んで葦の葉の先まで緑に輝いている。青山建設の社長の話では、今決断すれは雪解けのころには営業を始められるということだった」。 「星を見ていた」は、ホテルローヤルの掃除婦・山田ミコと、働かない10歳年下の夫・正太郎の物語です。「ミコが、世の中のおおかたの夫婦が毎日体を繋げる生活などしていないことを知ったのは、ホテルローヤルに勤めだしてからだった」。「部屋数6つのラブホテルは、湿原を見下ろす高台に建っている。国道から1キロほど山に入るせいで、町場のホテルより昼間の客が多いということだ。朝からやってくる客もいる」。 「バブルバス」は、狭い賃貸アパートでは夫と肌を合わせることもままならぬので、ホテルローヤルを客として利用した本間恵と、夫・真一の物語です。「『いっぺん、思いっきり声を出せるところでやりたいの』」。「部屋には壁紙と同じ柄の内窓があり、外は真昼でも室内はみごとに夜の気配だった。浴室の半分を金色の湯船が占めていた。照明は湯船に円を描くスポットライトだ。湯あかの染みが取れないアパートの風呂場とは大違いだった。給湯の蛇口をひねってお湯の温度を確かめる。家庭風呂では考えられない量の湯が勢いよく浴槽の底を叩いた」。「陽光が(寝ている)真一のところに届かぬよう、もう5センチほど戸をずらしてみる。ホテルは湿原を見下ろす場所に建っていた。向こう側は崖のようだ。その下は釧網本線と並行する国道だろうか。窓から見えるのは繁る緑の葦原と、黒々と蛇行する川だった。眩しい夏の景色が広がっている」。 「えっち屋」は、ローヤルホテルの廃業日を迎えた29歳の田中雅代と、ホテルにアダルトグッズを納品する会社の営業担当、39歳の宮川の物語です。「10年間ここで寝起きし、食事をしながら29歳の今日まで暮らしてきた。ラブホテルの管理以外の仕事をしたこともない。盆暮れ正月、祭りや花火大会のかき入れ時は、部屋の回転数を上げるために掃除に走る。たとえ食事の最中でも、ベッドメイクと風呂掃除をする。男と女の後始末が、ここに生まれた雅代の仕事だった。飲料水メーカーや酒屋、出入りの業者に連絡し、引き取ってもらえるものはほとんど処分した。あとはえっち屋(アダルトグッズ業者)がくれば後始末も終わる」。「昼も夜もない暮らしはあたりまえだった。客は陽が高くても夜を求めてここにくる。後ろめたさを覆う蓋に金を払う」。「男も女も、体を使って遊ばなきゃいけないときがある――」。 「本日開店」は、誰も引き取り手が現れない田中大吉の遺骨を引き取ることになった貧乏寺の住職の妻、40歳の設楽幹子と、20歳年上の夫・西教の物語です。「西教のひととしてのたたずまいはこれまで出会った男など比べものにならぬほど美しかったが、男としては不能であった。幹子は早いうちに、この先男に触れられないまま生きてゆくことも『尼になったと思えばよし』という思いにすり替えた。(不美人という)女としての劣等感はかろうじて大黒(住職の妻)という立場に守られることになった」。「寺を維持してゆくためには檀家の支援が不可欠だ」。「幹子は布製の手提げ袋から茶封筒を取りだした。中には(体を提供した後)佐野敏夫から受けとった金が入っている。3万円というのは、(体の)関わりを持った檀家筋の4人が決めた額だという。10年間変わらない」。 「シャッターチャンス」は、忍び込んだ今や廃墟となっているホテルローヤルの一室で投稿用のヌード写真を撮らせる33歳の加賀屋美幸と、撮影させてくれとせがんだ同棲中の中学時代の同級生・木内貴史の物語です。「恋愛に対して無駄な夢をみなくなったぶん、男の体に残る華やかな傷痕に触れられるのが嬉しかった」。「貴史がヌード写真を撮りたがっていると知ったのは、1週間前、モデルになってくれと言われたときだ」。「建物が営業をやめてから何年経ったかわからない。『ホテルローヤル』は自分たちが体を重ねてきた期間もずっと朽ち続けていたのだろう」。 湿原を見下ろす小さなラブホテルを巡る、人間のどうしようもない哀しみが惻々と身に迫ってくる小説です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素早い対応をしていただきました。本の状態も良く満足のいく買い物が出来ました | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!