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虚ろな十字架
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虚ろな十字架の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全120件 81~100 5/6ページ
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点と点が繋がる、途中からハラハラドキドキする東野圭吾さんの作品という感じで、すごくいい作品です。 死刑制度について本当考えさせて頂ける内容になってます。 勉強になりましたし、読んで本当よかったです。 私は考え方が変わりました。 | ||||
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前半は殺人事件を巡る被害者家族の扱われ方や気持ちがよく分かる、丁寧で辛い描写が続く。さらに裁判や量刑についての議論に考えさせられる内容だ。 後半からグッとミステリ色が強くなり、カバー写真の意味も分かってくる。写真が単なる風景ではなくなってしまう。 終盤は、この作者らしい、よく設計されたピースが一つずつはまっていくパズルのような感覚だ。エピローグに至って、中盤で弁護士が放った言葉「それぞれの事件には、それぞれに相応しい結末があるべき」が生きてくる。読み返せば、プロローグが重要なピースであったことに気づいてハッとした。 複数の親子(男女)関係に見る、形の異なる「愛情」が表現された、納得の作品だと思う。 | ||||
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ここ何冊かの東野圭吾作品の中では良い作品だと思います。 良いんだけど、なんかちょっと物足りないかな?っていうのが無かったです。 完全な正解がないテーマですが、最後まで読んでも不満はなく、楽しかったなって思いました。 特に期待をせずに読めば、十分に満足できる作品だと思います。 | ||||
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子どもを殺された夫婦。耐えきれず離婚した。暫く経ち妻の死亡を知らされる。別れた後フリーライターとして働きながら死について向き合った妻の姿。そこから話が始まる。 高校時代に子どもをうき埋めした男子、仁科は小児科医者となり難病の子どもの命を救い、罪を償ってきた。 浮き埋めした女子はずっと償えずに生きている価値があるかどうか21年間悩み続けていた。 犯した罪を死刑で償う。 犯した罪を反省もせず、刑務所で過ごす。更生とはなにか。罪を償うとはどういうことなのか。答えのでないテーマ。 今の日本は犯罪が多く 残虐な事件もあり、なぜ死刑にならないと憤りをかんじることさえある。だからこそいろんな人に読んでもらいたい。 | ||||
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罪を犯すということ そしてそれをどう償うのか 娘を殺した犯人は無期懲役だったのに釈放されてそしてまた犯罪を犯した男 死刑の一番のメリットは 人を殺した人間がまた人を殺すことを確実に防げるということ しかし本当にそれで人が人を死刑にしていいのか・・・・ そういう重い問いかけが この小説の中に所狭しと詰め込まれています。 東野さんなので重い話なのに あっさりと読むことはできるのですが・・・ うーん。 やはり私は「死刑」は無くすべきではないと思う。 人それぞれ考え方はいろいろだろうけどね。 | ||||
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死刑は、償いにはなりえない。殺人で奪い取られた命は、体験できたであろうすべてのことも奪われている。それを埋め合わせることなどできはしない。償いという言葉は存在自体がファンタジーである。 私の結論は、罪は償えない。殺人犯が自殺しても償いにはならない。ならばどうするか。罪から学び、それを死ぬまで背負って生き抜く。それしかない。 「レ・ミゼラブル」や「罪と罰」を再読しようと思う。 | ||||
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犯罪者の更生について考えさせられる物語だった。 自分の身内が殺害された事件で、遺族が犯人に対して死刑を望むのは当然のことだと思うが、それと同時に犯人に反省や謝罪の気持ちをもってほしいとも思っている。ところが、反省や謝罪の気持ちが強いと、改悛の状があると思われ、死刑を免れるケースもある。 物語に出てくる小夜子の原稿にある、「死刑を免れた犯人は果たして更生できるのか、更生したかどうかを完璧に判断する方法はないのだから、更生しないことを前提に刑罰を考えるべき」という意見は、大いに考えさせられた。 また、死刑判決が出ても、死刑を刑罰だとは捉えず、与えられた運命だと諦め、反省することもなく、遺族への謝罪の意思もなく、ただ死刑が執行される非が来るのを待つ そんな犯人の様子を知った遺族の虚しさは計り知れないと思うし、そんなことを知って何度も傷つくのは本当につらいと思った。 なぜ小夜子が殺害されたのか、という事件の話は犯人の動機とその関連性が突飛に感じられたのが残念だったが、犯罪者の更生を巡る物語としては読み応えがあった。 | ||||
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かつて娘を失った中原の元に届いた元妻の死。 妻のライター活動が関係していそうだと感じた中原は、 自身で独自の調査に乗り出していく。 親子愛・夫婦愛を通じて、死刑の是非を問う本作。 東野圭吾の本領発揮と行った内容で、一気に読了。 死刑について、色々と考えさせられた。 | ||||
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いろんな重い問題を含み、心を深くえぐられた。 社会的に意義のある作品であり、興味深くて面白かった。 罪を償うことの意味、刑罰とは何かを問いかけていて意義深い。 | ||||
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色々と考えさせられる内容で、読み応えがありました。 ネタバレになるので、控えた表現にて書きます。 ラストで私の心に強く残ったことですが、エピローグのような形で、小説のラスト辺りで、中原さんの職場に、あるお客さんがお見えになります。 物語の中核とは、一切関係のない人物がお客さまですが、このシーンに描写されていること、そして、 ここで使われた言葉の数々から、 命の重さ…、命とは? そういうことが、私の心に強く強く響いて来ました。 罪とは?罰とは?ということも深く考えさせられる内容でしたが、 命についても改めて考えされる、 読み応えのある小説だと思います。 | ||||
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読み応えのある作品です。東野作品は、毎回「さすが」と思わせられます。 | ||||
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どちらが犯した罪に向き合っているのか?という問いかけを作者はしたいのでしょうが私の感想はちょっとずれました。 何故なら私の感じた史也は… →沙織「妊娠しちゃった、でも育てられないから密かに産んで埋めるね」 史也「うん」 または 作造「あの女は殺しておいた、だから娘といてくれ」 史也「分かりました」 そして 沙織「わたしやっぱり自首しようと思う。でも史也さんの気持ち聞いておきたい」 史也「分かった、自首しよう」 こんな感じで真に重い十字架を背負って生きて来た男というよりこいつも虚ろな十字架を背負った流され野郎だと思うのです。 私としては、全てを諦めて死刑を受け入れた和男の身勝手さと必死に抗い刑を逃れる事で苦しむ史也の描写をもっとちゃんとした方が良かったのでは?と思いました。 | ||||
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人間の贖罪というテーマで こんな読ませる展開や濃度で書けるのは、東野圭吾だけだ。 手紙や白夜行を踏まえつつ、人間にとって贖罪とは何かを非常に考えさせられました。死刑制度の是非に留まらないところが東野圭吾の真骨頂と思います。 最後は人間の本質に触れた様に感じ、胸か熱くなりました。 | ||||
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死刑制度の話というよりも、人は犯した罪とどう向き合うのか。 どう償うのか。 そして、被害者家族となったとき、許すことができるのか… 重い内容だが、ミステリーとしても素晴らしかった。 何が答えか、何が人の幸せにつながるのか正解はないと感じました。 重いです。 | ||||
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東野圭吾作品全読書制覇の者です。死刑のありかたを考えさせられる。内容は素晴らしく良いですし、読み易かったです。何となく高野和明の「13階段」の様な場面のあってこれも合わせて読めば深く理解できるでしょう。 | ||||
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欠かさず読んでいる東野圭吾さんの新刊 東野さんだけあって、いつも通りの読みやすさあり、かつ慎重に丁寧に描かれている作品でした。 今回の作品のテーマが死刑と言う事もあり、時々ページをめくる手を止めもしも自分だったら…と色々考えさせられました。 犯人に対する憎しみは死刑であっても無期懲役であっても一生消える事はないと思う。 この世に犯罪がなくなる事はないと思うけど理不尽な殺人だけはやはりやりきりないし許せない。 簡単に結果を出せる事ではないので読後、余韻が残りました。 | ||||
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まえがきから、どう繋がっていくのかと思いながら、読んでいきましたが、なるほど・・・。確かに死刑or無期懲役かという問題は難しいが、被害者の立場なら、絶対に死刑にすべきだ!! 自分自身の手で、殺してやると思うのは当然の思考であり行動だ。 しかし、いろいろと考えされる作品に、間違いないし少し辛いスト-リ-だ。 容疑者Xの献身には、到底かなわないが、良かった。 夢中になって2晩で読んだ。 | ||||
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どこかで見たような、光景が思い浮かぶストーリーであった。ホームレスの身代わり焼死、TVで観たので あるいは、この小説のドラマ化なのかもしれない。東野圭吾の小説は、ミステリーなので、ネタバレはマズ イが、この恭刑事シリーズは、事件の解明、謎解きなので、詳しいストーリーは絶対明かせない。とにかく、 次々と解決への連鎖が続くので、目が離せない。一気読みしてしまう。しかも、飛ばし読みでもしようもの なら、迷路に入って、また、戻って読み直さなければならない羽目になる。ホント、東野圭吾は、面白い! | ||||
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物語の内容やその展開の是非については他のreviewerの方々に譲りますが、読後感として個人的には本作は作者なりの死刑存続論であるように思えてなりません。 『人を殺せば死刑―そのようにさだめる最大のメリットは、その犯人にはもう誰も殺されないということだ。』(本文154p) 殺人犯の再犯率に触れたあとに出てくるこの一文こそが、もっとも衝撃的でした。 死刑とは、犯人に罪を償なわせることでも遺族の感情を少しでも和らげることでもなく、今後将来的に失われるかもしれないいくつかの命を守ることを第一に論じられるべきではないか、そう問われているように思えました。 近年のストーカー殺人を例に挙げるまでもなく、救えるはずの命が失われてしまう不条理ほどやりきれないものはない。まったく同感です。 非常に思いテーマを突き付けてくる本作であるからこそ、読後すっきりするなどという単なるミステリーの範疇に収まらない一作ではないでしょうか。死刑制度に持論を持つ読者にこそ一読をお薦めしたい一編です。 | ||||
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私自身は死刑は反対。 何故なら犯罪者を死刑にした所で何も変わらないから。 被害者が生き返る訳でも、被害者(遺族)が救われる訳でも、犯罪が減る訳でもない。 加害者に生きて償わせるのは罪の重さを理解し、 人の命の重さを認識させて自分の愚かさや甘さを痛感させる為であると考えてきた。 大切なのは起きた犯罪を非難するのではなく、 二度と犯罪等の事件を起こさないように行動する事ではないだろうか? そのためには一人一人が罪というものを決して疎かに考えるのではなく、 身近なものであると認識する必要があると言う事をこの本は改めて教えてくれた。 勿論犯罪を犯した者は償いが必要であるし、 どんなに軽い犯罪でも私は許すことができない。 当然犯罪者も到底許せない。 ネットでは悲惨な事件が起こるとすぐに犯人に対して「死刑、死刑」と言っているが、 それが本当に正しい結論なのだろうか? それで本当に気が済むのであろうか? 何か得る物があるのだろうか? 私は仮に家族や友人が何らかの被害に遭っても死刑は望まない。 それよりも二度とこのような事が起こらないように行動するだろう。 ビラを配る等、ほんの些細な行動が有効に働くケースは結構多い。 死刑等の判決を待つより犯罪を少しでも減らそうという行動の方が、 後々犯罪抑止力にもなるし、世の為人の為になると思っている。 死刑という言葉を軽々しく使うのも簡単にしてしまうのもむしろ大問題である。 この本を読んでみて改めてそう思った。 | ||||
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