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虚ろな十字架
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虚ろな十字架の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全120件 61~80 4/6ページ
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泥々としてるミステリー系の本を先日読んでやっぱり苦手だなぁと思って読み始めましたが、この本は人情をとても繊細に表現されているのでホンワリとした温かさがありました。 所々罪を犯した後に受験した?とかギャンブル好きでどうしようもない義父がする?とか細かいツッコミは多少ありますが、被害者と加害者と関係者の揺れる心をリアルに表現されているので気がつくとのめり込むように読んでました。 裁判員制度も導入されている今の時代、このような本も読んで日頃から自分の考えや物の見方を持つべきだと思います。 読み手の心に問いかけてくるいい本だと思います。 | ||||
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話の展開が読めないが、最後に解決する東野先生お得意のパターンです。 死刑についても考えさせられるし、性についても考えさせられる。 人魚の眠る家ほどの衝撃はなかったが、比較的面白い。 | ||||
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流石東野圭吾の作品。間違いなく感動。どの作品にも驚きのラストがある。 | ||||
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「死刑」がテーマの小説であれば購入していなかったと思う。 しかし、読み込んでいくうちに確実に読んでよかったと思う作品です。 自分が被害者側だったら、加害者側だったら、第三者の立場だったらと、それぞれの立場で「死刑」というテーマを考えることができました。 普段考えないからこそ、それぞれの立場に感情移入しながら読み込むことで新しい視点で「死刑」に向き合うことができる貴重な体験ができました。 小説はあまり読まないほうですが、こういった作品に出合えると小説の楽しさ、大切さを改めて痛感できました。 | ||||
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一気に読みました! 点と点がつながる東野作品、流石です。 さて、私は未婚の子なしの女性ですが、 もしヒロインのように、中学時代にこのようなことになったとして、 一生こんなに苦しむようになるのかと不思議でした。 若い時に望まぬ妊娠をして、中絶している女性は、私のまわりにも結構います。 妊娠3か月で中絶だとOKで、出産してしまったら、アウト? ヒロインはこんなに堕ちるところまで、堕ちないといけなかったのか。 美人だったら、なにかと援助してくれるような素敵な男性は現れなかったのか。 死刑うんぬんより、ヒロインの悲惨さ・暗さがなんか・・・ | ||||
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自分の語彙力では言い表せない、読み終えてただただ『名作』という言葉しか思いつきませんでした。死刑制度、量刑、遺族の想い、加害者の償いとは何か…答えのない様々な問いかけがこの一冊に込められています。それなのに読みやすいと思ってしまう。東野圭吾の凄さを改めて思い知りつつ、自分は一気に読んでしまいました。もちろんミステリー作品として、すべてが繋がったときの感動も十二分です。漠然と、何か読みたいなぁ…と思っているそこのあなた!ぜひこの一冊を手に取ってください! | ||||
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非常に重苦しい内容だが、スラスラ読めるリーダビリティがまず素晴らしい。一見無関係な人物のエピソードが大団円的に収束して結末に向かうのが快感で集中して読むことが出来た。死刑制度の是非が大きなテーマと思うが、一方の主張に偏らず、双方の考え方が描写されているのは高く評価したい。どちらの言い分にも説得力があり、各登場人物は真摯に向き合って行動しているのだが、その結果がどんどん不幸の連鎖を招く。一筋縄ではいかないこのテーマの難しさを示すかのようで、誰も救われていないアンハッピーエンドだが、それだけ作者も真剣にこのテーマに取り組んだ事を示している。 読む者にも考えさせる挑戦的な作りだが、間違いなく傑作と思う。 | ||||
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とても良いお話でした。 が、秘密や人魚の眠る家などと同じように 娘を持つ親としては内容がきつかったです。 | ||||
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死刑制度は、ノーか私は、是非のほうだが、この物語は、読者に問いかける、東野圭吾久々傑作サスペンス。 | ||||
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本作は「死刑制度」の是非というのが大きなテーマだと思うが、読んでいる最中に頭に浮かんだのは、「自殺」というの殺人についてだ。 「自殺」はある意味、一番ひどい殺人かもしれない。 自殺した本人はいいかもしれない。 だが残された人間は、誰を憎むことも、糾弾することもできない、ただ後悔をすることしかできない。 そのことを忘れてはいけないと、本作からは教えられた。 多くの人に読んでもらい、様々なことを感じて欲しい。 そして、考え、議論をしてもらいたい。 | ||||
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この世に誰一人として、完璧な人間はいない。 そんな、しくじりも、うっかりもある人間が、人間を裁く。 いくら、正確を期しても、ミスが出る可能性を排除できない。 なのに、潔癖に他人を責める、貴方は、何様!? 犯罪者に、どんな刑罰を求める、どうなれば満足がいくのか、納得がいくのか? 決して、答えは同一ではないかもしれない。 被害者側だけが辛いわけではなく、加害者側にも家族がいるわけで、そこに対する配慮は、ほぼほぼ無きに等しい。 誰も好き好んで、その立場になったわけではないのに。 誰かを守るためにとか、自分の欲求を抑えきれずにとか、現状から脱却したくてとか、たぶん捕まらないだろうっていう安逸な考えをし、なんとなくの行動が、不幸な人を作り出す。 善悪の判断基準ですら、時代、為政者と共に移り行くものだから、絶対なる“善”もないように、絶対なる“悪”も存在しない。 | ||||
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子供を殺害された死刑肯定派の女性ライターが殺された. 事件の背景にあったもう一つの罪とは? 女性ライターの書いていた殺人と死刑についての考察には数字に裏付けされた重みがあり, そして,自らの子どもを殺された事件で加害者を弁護した弁護士の語る加害者の心理にもまた, 苦いリアリティがある. 「殺人罪の犯人をすべて死刑にすれば,その犯人はもう殺人を犯すことはない」というのは 一定の価値のある真理かもしれない. このような真理の断片を端的に切り取ってみせる洞察力は大したものである. 終盤では,事件の真相に向かって,もう一つの殺人が明かされる. このあたりはストーリーの展開からある程度予測可能であり,意外性という点ではやや弱い. 死刑肯定論に対するアンチテーゼが,個人的・感情的な内容であることも, 尻すぼみ感を感じさせ,評価を下げているレビューも見受けられるが, 死刑に反対する動機がそもそも感情に基づいたものではないかという気もする. そういう対比の構図としても,なかなかよくできた作品だと思う. | ||||
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小夜子が死刑制度について記した内容が良かったです。すごく正論に思えました。 ですが、他の立場からするとまた別の考え方も存在し、そちらもなるほどなぁと思えました。 | ||||
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死刑制度についてとても考えさせられました。若い頃に罪を犯した若い男女。2人とも20近く前に犯した罪に苦しみ続けて生きていました。最後には2人で…。。一方、10年前に8歳の娘を殺された両親。犯人は死刑になりました。けれど、悲しみは無くなることはありません。夫婦は離婚しましたが、犯罪と死刑についてずっと探求していました。昔執筆されていたような単なるミステリー作家ではないと思います。読者にテーマについて考えさせる、そんな本が最近多い気がします。今回私も死刑制度について色々と考える機会をもらったと思っています。 | ||||
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学校の図書室で見つけて読みました。 とにかく深くてよかったです。 今社会で難題として取上げられる死刑の存続について作者の良さであるリアリティを持って書かれていて、とても良かったです。 東野圭吾が好きでこの話題に関心があるなら読んでおくべきだと思いました。 | ||||
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東野圭吾さんの作品はいつもこの読後感にやられますが、今回はまた違ったものがあります。 私自身、こういう考えさせられる作品が好きです。「手紙」以来の感覚でした。 やはり犯罪といえどもちろん、双方に立場と理由があります。 今回のテーマは死刑制度という普段馴染みのないものではありますが、今一度たくさんの方にも考えていただきたいです。 テレビで出てきた容疑者を見て、 「人を殺したのだから死刑でいいじゃん」 私もそのような考えがどこかであったような気もします。ただ、死刑で遺族は納得すると一概には言えないということです。 もちろん、遺族の納得を目指して人を裁いているのも承知です。 ただ、人がつくった制度・法であるがゆえ、完璧ということは決してないのでしょう。 一人間として読んでよかった作品でした。 | ||||
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東野圭吾氏による作品。2014年5月発売。 本の表紙に樹海が描かれている。 読み始める前は何を意味しているのか わからなかった。しかしそれが悲しみの象徴である事が 分かるとタイトルの虚ろな十字架という文字を重なり大変意味深い。 本作品の主人公中原道正もハードな設定だ。 設定だけならどの東野作品の中でもダントツかもしれない。 かつて娘を殺害され、後年妻も殺害されるとは・・・ 離婚していたとかは関係ない。深く関わった人が死ぬ。 それは遺族になることに他ならない。 死刑についてだけ取り上げた訳ではなく懲役をただただ行うだけの現状をも 問い直していると思う。 この殺人犯は刑務所に◯◯年入れておけば真人間になれるなどと誰が断言できるだろう また凶悪犯の再犯率の高さも指摘。 中原の妻小夜子が殺人を犯したものは全て死刑に!という考えになるのも頷ける。 ただ死刑にすれば解決という単純なものではないことも合わせて示している。 平井肇という弁護士のそれぞれの事件には、それぞれにふさわしい結末があるべきだ という指摘も考えさせられる。 仁科史也医師がなぜ小児科医になったか、 なぜ英恵と結婚したのか、なぜ自分の子供でないと分かっている翔を育てるのか その疑問が最期に明かされる場面はまさにそれぞれにふさわしい結末があってしかるべきと 思えてならなかった。 小夜子の考えはアメリカにいるキリスト教原理主義っぽくもある。 寛容性のない社会は生きていてきっと生きづらいのではないのかと思えた。 | ||||
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久し振りに東野圭吾の世界を堪能できる素晴らしい 作品でした。 死刑は無力!この言葉に全てが集約されている 気がします。 加害者と被害者、様々な思いと回答の無い罪と罰。 とても重いと感じました。 そしてどんなに議論を重ねても けして結論の出ない問題なのだと痛感しました。 | ||||
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重苦しく悲しいテーマでもスラスラ読める、さすが東野圭吾。 ただ、この小説は『どんな凶悪で残虐な殺人犯でも必ず更正できると思いこんでいる人』 『とにもかくにも死刑なんて制度は野蛮!と考えが凝り固まっている人』 『加害者の死刑を遺族は望んでいない、と思いこんでいる人』には向いていない。 不快に感じるかもね。 著者自身の考えは?とか答えは?なんて問題じゃなくて、読んで感じるまま受けとめるべきだと思う。それが小説の素晴らしさ。 | ||||
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死刑制度の是非、被害者、加害者其々の視点、懲役は刑罰か更正かそれとも…出口の見えない重いテーマを一気に読める作品に仕上げるのは流石に東野先生。全篇を通して、僅かな金や保身の為に余りにも軽く扱われ葬られる命と、血縁関係も無く人ですらないのに、家族同然に愛され惜しまれ手厚く弔われるペット達の命とのコントラストが悲しい。作品の中では直接言及されていないが、史也の台詞の断片に、作品の言外には殺人とすら認識されず、合法的に葬られるちいさな命についても問い掛けられているようで、読後には、多くの事を考えさせられる。 | ||||
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