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(短編集)
僕の光輝く世界
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僕の光輝く世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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3つの短篇と1つの中篇からなる連作長篇。主人公は頭を打ってアントン症候群、視力障害があるのに本人には自覚がなく、幻影が見えてしまうという病気。3つの短篇は不思議な味わいで楽しかったが、最後の中篇は普通の本格推理で、今ひとつだった。最後にちょっと肩透かしされた感じ。 | ||||
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文庫にしては高いのと,表紙がアニメ調だったので購入を躊躇していましたが...。すごいです,この作品。連続する短編3+中編1で構成されてます。あらすじの「少女は実在するのか?」は2つめの短編で解き明かされます。設定はややぶっ飛んでますが,現実近現代世界が舞台のミステリで,かつその中に「失明したのに見える」「少女は実在するのか」「突然世界が崩壊したのか」「わらべ歌を唄う女幽霊と作中作」と,これでもかとワクワク要素が詰め込まれてます。 表紙がアニメ調だから...という理由で敬遠されているミステリファンの方,損してますよ(笑) あと,『プラスチックの恋人』の作者さんだとは知りませんでした。 | ||||
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キャラクターの思考や行動が本当に存在する人間のようで引き込まれました。 名作、オススメです。 | ||||
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たまたま手に取った本でしたが、とても面白かったです。主人公は失明しているのですが、アントン症候群という珍しい病気を発症したことにより、視覚以外の感覚によって得られた情報から脳が視覚イメージを造りだし、まるで見えているかのような状態を作り出しているという設定。つまり、彼に見えているのは彼の想像力によって作られた世界であり、現実とは異なるわけですが、それと現実のつじつま合わせをすることにより、様々な謎を解くことができる。ちょっと変わったミステリー作品ともいえますが、読みやすく巧みなストーリー展開によって、極上のエンターテイメントになっています。かなり分厚い本なのですが、全く気にならない面白さ。解く謎も、日常の謎的なことから殺人事件まで幅広く、とにかく飽きさせません。 | ||||
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この小説はいかにも「取材しました調べましたー」という感じの部分が多く、社会派な作品が苦手な自分は最初失敗したと思いましたが、読みすすめていくと根っこの部分はSF(Speculative Fiction)とミステリだなとわかって楽しく読めました。発想がとてもおもしろく、料理の仕方もすごくいい。同じ題材でアニメやゲームを作ってもおもしろいんじゃないかと思いました。 村八分というロックバンドに「俺はめくら めくらもの 全ての見える めっくらもの!!」という歌詞があるのですが、それを文字通りいっちゃってる主人公です。 大きく4章に分かれていて1章から3章と右肩上がりにおもしろくなって興奮しました。 主人公がかなり中学生っぽい正義感と道徳観(まぁ大人の想像の範囲で)を持っているんですが、自分はそれが結構鼻につきました。3章まではそれがミステリ要素などにからんでいたのでまだ良かったんですが、4章はただ余計なおせっかいでしかなく部分が多く「メッセージ性」みたいなものが垣間見えてイヤでした。 | ||||
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アントン症候群という変わった題材を扱ったミステリ。 ただし、私には話の展開そのものより、途中ちらっと顔を出すミステリー論的なくだりや、作家の現実と苦悩のような小ネタの方が面白かった。それに最後の現実の事件とその解決の部分は、せっかくのミステリー論に比べてなんだかチープというか、嘘くさいような印象になってしまったのが残念だった。 それにしても、ヒーローとヒロインの年齢設定は低すぎないか?若くても高校生か、それ以上のような感じがするが。 | ||||
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頭部を強打した少年が病院で目覚めた。 ハンサムな主治医と美人揃いの看護婦さんが心配してくれるが、幸い後遺症はなさそうだ。差しいれてもらった漫画雑誌も面白い。 が、なぜか病院食のハンバーグは豆腐の味がする。実は少年は失明していたのだ。 「アントン症候群」という実在の疾患だそうな。簡単に言うと、視力が失われているのに、脳が自分自身を騙して映像を見せているのだ。 聴覚・嗅覚・触覚と気温や湿度から得た情報をもとに、脳が作りだしたバーチャルな映像が眼前に広がる。 本を手に取ると脳内で作られた架空作品が現れる。 コンピューターの作りだす仮想世界というのは、もはや珍しくもないテーマだが、本書に登場するのは電子機器ならぬ自家製仮想世界である。視界が自分の好みに改編されるので、若い女性は全員アニメキャラまがいの美女に見える。 究極の妄想野郎というか、ある意味オタクの夢ですな。 もちろん現実が見えてるわけではないから、障害物につまづいたり不便なことも多い。 一章から三章までは、少年の失意と再起を描く。 入院中に知り合った美少女(に見えている)との交流を軸に家族との関係やトラウマの克服が描かれる。 四章で殺人事件に巻き込まれ、見事に謎を解き明かす。この解明が超越ロジックとでもいうのか、実に鮮やかだ。 「論理を構築しても真相は発見できない。なぜなら人間は非論理的な行動を平気でするから」まったくその通り。 風変わりなミステリであり、少年の力強い成長物語でもある。 そしてやはりこのアイデアとプロットはSFのものだろう。ぜひシリーズ化してほしい。 ところで、公園で声をかけてきた女性は、やはり「あの人」でしょうね。 | ||||
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面白いです。山本先生最近ミステリが多いですね。 MM9のようなSFもいいけど、こういうのもなかなか良いかも。 | ||||
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