■スポンサードリンク


月見月理解の探偵殺人2



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
月見月理解の探偵殺人 2 (GA文庫)

月見月理解の探偵殺人2の評価: 3.71/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

すごく胸糞悪いんだけど……

【完全にネタバレしてるので】

【ご注意ください】

魂を他人に乗り移らせて成り代われる人間なんているわけないだろ←せやな
洗脳することで他人を自分自身に変えられる人間はいるけどな←ほわああ????

もうこの時点でだいぶ困惑する
あり得ない度でいえばどっちも大差ないと思うんですけど、違うんか
というより、相手に触れることで波長から人物を特定できるとか、集中することで相手の心が読めるとか、そういう異能出まくりな世界ではどっちも充分あり得ると思っていた
魂はファンタジーで洗脳はリアルなんだといわれても……ファンタジーだろどっちもよう
魂というとスピリチュアルな感じがしすぎるかもだけど、意識は脳の波長だからそれを他者に投影し塗り替えることが~みたいな適当なオカルト語れば似たようなもんじゃね?洗脳で乗り移るのと同じじゃね?

まあそこらへんは、謎解きですらねえなって感じだけどまあいいかで済むとして
従妹を殺された仇を討とうと犯人を追って、その犯人に洗脳されて犯人自身にされて自殺させられたお姉さんって無茶苦茶可哀想じゃないかな
普通に胸糞悪いんですけれど
作中で微塵の同情も無いのがすごく気にかかる。いや月見月理解とかはそういうのする性格じゃないけど、他の連中は誰か憐れんでもいいんじゃないの?
ついでに殺された男二人もまあ普通に被害者のはずなんだけど
ほんと作中で話題にされないんですよねこの三人の死
なんというか、本当に設定だけの存在が死んだって感じで。人間が死んだって感じがしない
男二人はまあどうでもよくてもお姉さんがなぁ……

ここをぞんざいにしているのがどうにも納得できないというか
ゲームのネタの核がオカルト洗脳システムってのもだいぶどうかと思うんですけど
さらには洗脳で他者を自分にできるとなると
「自分とは何か」って問題も出てくるわけでして、作中でほんの数ページほど、鳥になれる猫はもう猫ではない~みたいな話してますけど、そんなあっさり語れるところでなくてこれ今回の話の根幹じゃないの?

元々は妹を、イスカちゃんを守るためにスパイになって洗脳覚えてドッペルゲンガーになったっていうアトリお姉ちゃんも
話だけ聞けばすごく不憫な話なんですけれど
アトリを作り続けてもうオリジナルはアトリとは言えず、イスカちゃんにもまたアトリがとか
もう何が何やら誰が誰やら何をもってしてアトリはアトリなのか俺は何を言っているのか
善悪なんてくっきりと区別できるものではないですけれど、そこらへんがぼんやりしたままで、悪いのはオリジナルだよね!って気にもならないし……オリジナルはもうアトリじゃないとか言われても、元はただ妹を守ろうとした姉だったわけで一概に断罪する気にならないし……

主人公の男が、イスカちゃんの中のアトリに「一緒にドッペルゲンガーを倒さない?」とか言ってるとこに全然共感できない
先述の洗脳されてアトリにされたお姉さんだって
助けようともせずにあっさりぶっ殺したのがすごく納得いかない。理解はともかく他の連中、主人公の男やイスカちゃんは少しくらい躊躇しねえの?あっイスカちゃんは気絶してたか。でも男は悩めよ、優しい奴じゃなかったのかてめえは
まあ暴力行為禁止の場でお姉さんを完全に抑えとく手段がないってのもわかるし
禁則を破った場合の罰則がブラフだと思っていても、万が一があるから殺すってのもわからなくはないですけど……
それならそれで、そのことを語って、またオカルト洗脳とやらから助ける手段が無いって説明入れて欲しかった

なんかほんと、全然キャラに共感できない
何言ってんだこいつら人非人かよとしか思えない、けれど作中描写では別に人非人ではないので余計に困惑する
わからなさすぎて言葉にできないけど納得できねえ
1巻がなかなかの名作だっただけになぁ……
てかこの2巻のせいで、たまたまゲームで関わりあったために来てくれたと思ってた理解が、ドッペルゲンガー捜査の一環でもあったということになってしまって……
理解が、自分で嘘を見抜くことができない人間を求めて来たというのが、いやそういう理由も大きかったんだろうけど「それだけ」じゃなくなったってのがなぁ
おまけに主人公の男が、助手する約束までしてた設定も付け足されて
何か1巻のあの、唐突に表れて少しだけ心の重荷を紐解いて去っていった理解の寂寥感とかが台無しというか
完全な偶然はないとか言われても、理解が来た理由は前述のだけでよかったんやないんか……

なんだかなーーー
月見月理解の探偵殺人 2 (GA文庫)Amazon書評・レビュー:月見月理解の探偵殺人 2 (GA文庫)より
4797359358

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!