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不眠症
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不眠症の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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妻が病いで死に、ほんの数時間しか眠れぬ老人を主人公にストーリーが展開しますが、キングお得意のモダンホラーの形式ではなく、その後発表された「骨の袋」と同じコボラレーションと言って良いでしょう。 心理描写と現実、幻想が錯綜する非常に読みにくい作品。読みにくいといって、言い換えれば、あのゴールデンボーイとも共通しています。 確かに人間は生活形式が一旦でも狂えば全く先の読めない視点に入るものですが。 残念ながら主人公の心理描写がイマイチ。 長いながら、キングお得意のワールドに行けなかったのが惜しいところ。 構想は良い点だったのですが。 | ||||
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悪徳の街デリーが舞台です。itのはみ出しクラブからポンコツ老人たちが活躍します。 ラルフとロイスのカップルは可愛くて好きです。 一見無関係に思える縦横無尽に張りめぐされた複線。怒涛の如く回収されていくその爽快さ、凄み、なんと表現したらわからないが、震えるほど面白い。そして最後の尊さ。 キングの作品の中で一番好きです。何度読み返しても面白い。 | ||||
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ラルフ、ロイスの活躍から目が離せず、先が気になりページを繰る手が止まらなかった。 クロートーとラケシス、登場シーンでは不気味な存在だったのに、物語が進むにつれて愛着がわくキャラクターになっていくのが良かった。ラスト、握手最高。 デリー・ダイナーでラルフとロイスが食事するシーンが良い。 エピローグ、束の間の安息が訪れるが・・・。 本書だけでも十分面白いですが、ダーク・タワーと関連した部分が出てくるので、先に読んでおくと本書を更に楽しめます。 | ||||
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キングの膨大な作品はかなり読んでます。この作品は個人的には一番好きな作品です。大好きな悪徳の街デリーが舞台です。。itのはみ出しクラブからポンコツクラブ。伏線を縦横無尽に張り巡らせ最終話に向かって加速し収束していく凄み。 特にラルフとロイスの老齢カップルは最高です。 | ||||
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Sキング氏の作品は嫌いではないが、[悪霊の島]もそうだったが、上巻は完璧だが、下巻になると完全に失速してしまう。短編ものは結構面白くて傑作が多いが、長編ものとなると間延びしてしまう。奇才と評されてるのに非常に残念です。ひょっとしてキング氏は、長編に向いてないのではと勘繰ってしまいそうです。 | ||||
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本書は文庫本で2分冊、1200ページを超える巨編だが、読み出すと止まら なくなる事必至。 内容は特殊な能力を身につけた70歳のお爺さんとその友人である68歳の お婆さんが町を救う為に活躍するキングならではのダークファンタジー。 キングらしく妊娠中絶やDVなど現代社会の問題を掲げながら、人間の喜怒 哀楽を巧みに織り交ぜスリリングで壮大な物語に仕上げている。 特に、人間の生と死を意図と偶然に準えたストーリーには深く考えさせられる。 現実に起こっている数多の災害や事故を見る度、この本の様に事態を変える事 ができたらと切なく思う。 | ||||
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上下巻あわせると、相当な枚数なのだがそれを感じさせない圧倒的なストーリーテリング。 かなり昔にハードカバーで読んだこの作品を文庫化された記念にもう一度読んでみたら…暗黒の塔を読み終えた上での再読の機会に感謝できた。 初めて読んだときは解らなかった重要な人物の設定に納得が出来たからだ。 この小説には他にも、ペットセメタリーのゲイジやイットのマイクハンロンとベン、暗黒の塔のローランド等がチラリと出てくる。 そういったサービスにも目を凝らしてみると一層面白い。 内容は美しくも切なく文句のつけようはない、が、いわゆる「怖い」物語ではない。 「英雄」が出てくるような物語が好きなら外さないだろう。 そして出来るなら、これを読む前に暗黒の塔シリーズを読んでみて欲しい。 そうすると、真紅の王や、「カ」の意味する所が理解しやすいはずだから。 | ||||
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キングとか苦手な人にも、普通のに比べて読みやすいかもしれません。 | ||||
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はやくよみすすめたいです。きんぐさんいつもたのしんでますよ。 | ||||
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いつもながらのステレオタイプの人物、いかにも一般受けしそうな俗っぽいストーリー、アニメ好きには既視感ありありのハイパーリアリティ描写、童話みたいなナイーブすぎる「悪」の姿、ありきたりの涙を誘うラスト--これらすべてが事実であるにもかかわらず、何故こんなに読ませてしまうのか。 娯楽小説を読み慣れているすれっからしの読者をキングがせせら笑っているような気がします。いや、きっとキングは大まじめなのでしょう...かつてみずからをグリーンジャイアントに喩えたエンターテインメントの巨人が、新規性も恐怖もない娯楽としか言いようのない作品を、これでもかというほど丹念に、きっちり細部を詰めて書いたのが本書です。 ダレない、というよりは加速のリスムが狂わない。どうでもいいような描写に伏線がある気がして読み飛ばせない。こんなに分厚い2分冊なのに、少しは刈り込んだら、なんて考える余地はない。 読む娯楽というのはこういうものだというものを、キングは今更ながらにいやというほど見せてくれます。面白さよりはうまさのほうを強く感じるきらいはあるとはいえ、このうまさに舌を巻かずにはいられません。数時間分の楽しみとしては十分すぎる作品だと思います。 | ||||
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年寄りの主人公が不眠症になり、様々な怪異現象を目撃し、やがてロングタイマーとショートタイマーという概念が提示され、ショートタイマーの主人公と異次元のロングタイマーの形而上の対決が展開される、という主筋に家庭内暴力、妊娠中絶問題、老人の抱える問題等の傍筋が絡み、最後のカタストロフになだれ込むというお話。舞台が超大作「It」のデリーということで「It」みたいなものを期待すると全然違うので肩すかしを喰う恐れがあるので注意されたい(少し関わる場面はありますが)。ホラーというよりSF/ダークファンタジーっぽいし、中絶や暴力の問題やロングタイマー対ショートタイマーの戦いが面白く読めるかどうかで評価がわかれそうですが、私の場合は星三つぐらいでした。キングの膨大な作品群のなかでは正直言って下の方にきてしまいそうで、ファンとしては大絶賛できないのが残念。無論、私的な感想なので、人によっては傑作と思う方もいるとは思いますが。あと、多少ですが、ガンスリンガーのシリーズとも少しリンクしています。あと、「シャイニング」の登場人物がちらっと出てきますが皆さん気づかれましたか? | ||||
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本書の設定で、まずおもしろいのが主人公が老人だということ。彼らのスローペースだが、ウィットを忘れないささやかな日常が描かれていきます。老人が日々思う事柄、思うように動かない身体、各々のレベルで維持される矜持。物語を追うにつれて、いつも通りのキングの執拗な書き込みにうれしくなってしまいます。 日常が変異に侵蝕され、次第に様相を変えていくさまはいつものとおりなのですが、本書の感触は他のキング作品とは少し趣を異にしています。いったいどこが違うのか? いままでのキングのホラー作品といえば物語の構造が、かなり明確で白黒がはっきり対比されていました。しかし、本書は敵、味方、正義と悪の対比が曖昧にボカされています。 読者は、登場人物と同じように何が正しいのか?何が間違っているのか?ああでもない、こうでもないと暗中模索しながら読み進めることになるんです。しかし、読了してわかることですが、本書は決して見切り発車で書かれた作品ではありません。というより、キングのどの作品よりも考え抜かれて書かれた作品なんじゃないかと思えるくらいです。様々な伏線が見事にラストで結実するところなど素晴らしいし、主人公ラルフが体験する、別次元の描写など付焼刃ではとうてい太刀打ちできない緻密さで描かれています。 本書の重要なキーワードは「偶然」と「意図」。言いかえれば運命と宿命。この、あまりにも扱いにくい大きな命題を、キングは手をかえ品をかえアピールしていきます。 そして、エピローグ。大団円を迎えたのにも関わらず、キングはこのエピローグに多くの枚数を費やします。ぼくは、このエピローグを読んで「タイムトラベラーズ・ワイフ」を読んだ時と同じ感動を得ました。残酷だけれど美しい。悲しいけど、ハッピーエンドなんです。 | ||||
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街を救うのは血気盛んな若者とは限らない。デリー(の一部)を救ったのは眠れない老人たちだった! 眠れないのではなく異様に早起き──「老人は朝が早い」にも限度があるような不眠症患者たちが、超常現象に足を踏み入れながら活躍するのだ。お笑いスレスレのトンデモに見えながらも、最後は泣けることを保証する。 運命の敵(仮称)に対して行った攻撃といい、敵のチビこけた姿といい、生死が関わる問題にしてはあまりにも当事者たちがか弱く卑小なのだ。 単純に見るなら、デリーを舞台に主人公側が味方する善玉VS悪玉の争いにも見えるだろう。だが、どれも善悪でくくれるような性質ではなく「ただ自分の場所を生きているだけ」なのだ。最後に出てくる……ゲームで言うならラストボスにちかい存在は、なるほど悪を感じさせる。だがそれも、「その性質に従って生きている」ようにしか見えないのだ。 キングは善悪を書こうとしたのではなく、本当に文中に出てくる「運命に関する性質」のみで性格を割り振ったようだ。しかしそんなラストボス(仮称)は、もう生き物というより抽象概念が動いているようだった。更に身近な悪玉たちは、弱いし恐れるし、主人公と怒鳴りあって殴りあう。 これは実のところ抽象的な「運命」がどれだけ卑近なものかを扱った作品なのだ。 途中までは、これから何をやらかしてくれるんだこの老人&●●たちは…とワクワクしながら読める。突っ込みどころだって多い。最後にいたっては大笑いしてやるべきなのか迷いながらも泣けた。暗い救いではなく明るい終わりかただし、「みんなよくやった!」といってやりたかった。(悪玉含めて──個人的には、どうしてもあいつらが嫌いになれない) おまけ。今も続くキング『暗黒の塔』シリーズへの伏線も張ってある。例の世界が●を通して一瞬現れたような遊びだが、『暗黒の塔』シリーズが好きな読者はここで「ははーん」と訳知り顔で頷ける寸法だ。 | ||||
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あのデリー市が舞台でホラーもの、というとなんだか興奮 してきます。「IT」の話はたまに触れられる程度ですが 時々顔を出します。 今回は老人、痴呆症、ドメスティックバイオレンス、中絶、ゲイといったような事がベースになっています。 アメリカ東部の伝統的なコミュニティーがこうしたものを どう感じているのかということが何となく分かるんじゃないでしょうか。IT亡き後に(笑)どのようにデリーを 痛めつけるのか、気になります。 | ||||
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